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デート(?)2

「先ずはどこから行きましょうか?」


「そうですね……、では、あのお店に行きましょうか!」


 そう言い、指を指したのは中華料理の店だった。以外とジャンキーだな。

 僕と内田さんはそれぞれ中華まんと小籠包を買った。


「はいよ!中華まんと小籠包で千円だよッ熱いから気を付けてね!」


「はい、有難うございます」


「あ、」


 内田さんもお金を出そうとしていたが、先に財布から千円札を出し、中華まんと小籠包を受け取る。


「お金返しますね」


「いいよ、これくらい。はい、小籠包」


「……有難うございます」


 そう言うと、差し出した小籠包を受け取り、口へと運ぶ。


「フーッ、フーッ……っ!」


 冷ましても内側が熱かったのか体がビクッ、っとする。


「ははっ!」


 そんな光景を見ながら僕も中華まんを食べる。

 ……あち。


 その場で直ぐに食べ終わり、次の店へと向かう。

 次の店はカラオケだった。

 どうやら内田さんはカラオケに行った事が無いらしくカラオケに行く事にした。

 フリータイム二時間、二人で思う存分に歌った。


「〜〜♪~~♪」


「おお〜」


 とても始めてとは思えない程の歌唱力。

 透き通る声がカラオケの室内に響き渡る。

 僕の知らない曲だが、曲の歌詞に引き込まれる様な感覚。こんな感覚は始めてだ。


「〜〜♪~~」


「……」


 カラオケでの時間はあっという間に過ぎていった。

 延長するか迷ったが、時間が惜しいという事でカラオケを後にした。


 その後は、洋服店に向かい服を見る。


「……こっちの服とこっちの服、どちらの方がいいですか?」


 内田さんは右にワンピース、左に無地の白い半袖を持っている。


「ん〜……右のワンピースかな?」


「そうですか……では買ってきますね」


 そう言い左を戻し、レジへと向かう。

 女性が服を選ぶ時、数時間は余裕で掛かるっていうのを聞くけど、内田さんは案外すんなり二択に絞った。


 時間はいつの間にか十四時になっていた。

 着いて早々に買い食いをしたが、時間も経ちお腹も空いているのでレストランに入って遅めの昼食にする。


「……内田さんは決まりました?」


「はい、私はクリームパスタにします。ヨルさんは決まりましたか?」


「僕はハンバーグのセットにしようかな」


 各々が食べる物を決め、注文をする。


「……」


「どうかした?」


「いえ、以外と可愛い物を好むんだなと思いまして」


「そうかな?」


「普段からはそういうのは食べないのかと……」


「そうだね。普段はパスタとかが多いですね。でもせっかくここまで来たんですし、食べたいもの食べようと思いまして」


「そうですか」


 カラオケでの感想を語りながら注文した物を食べる。

 他の人からは和気藹々と話しながら食べていように見えるだろう。

 学園に来てからこういう事は無かったな。なんだか懐かしい。

 一上さん元気にしてるかな?

 そんな事を考えながら食べすすめる。


(この後もあるしな……)

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