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 あれから一週間が経過した。

 その後も度々、授業で分からない事があると内田さんのところへ尋ね、教えてもらっている。

 その代わり、実施訓練で苦戦しているところを教えたりしている。


 一週間が経過しても練大祭の事は、未だに話題になっており、教室でコソコソ話している声が聞こえて来る。


「くだらないですね。未だにコソコソと話しているなんて」


 そして今も、分からないところを内田さんに教えてもらっている。


「まぁ、それくらいなら気にしていないし……大丈夫だよ」


「……気にしていないならいいですが……それでここは、」


 周りが僕に対して何か言ったり、するのは別に気にしない。

 中学時代にもっと酷い事を経験している。それに比べれば何ら対した事では無い。


 同世代、それに同レベルの生徒がどうこう出来るレベルは限られる。

 加えて、この前僕はDクラスの生徒を圧倒する実力を見せつけた。

 僕に直接何かして来る可能性は限りなく低いだろう。


 だが、内田さんに何かするのはお門違いだ。

 その時は……


「……と、いう感じです。分かりましたか?」


「うん、分かったよ」


「また何か分からないところがあったら、聞きに来て下さい」


「その時は頼りにするよ。有難う」


 礼を言い、内田さんの席を後にする。毎回、自分の席に戻ると聞こえて来る。


「ねえ、あの二人……」


「もしかして繋がっているの?」


「総力戦の時も……もしかしたら」


 変な憶測やら間違った噂がクラス内だけだが、広まりつつある。その事を内田さんにどうするか聞くと、


「別に、何の支障もありません」


 との事だったので、実害が無い限り何もしない事にした。

 内田さんはアレだな。周りに無関心というか、興味が無いのだろう。

 だから、周りからの事も気にしない。


 そんな僕と内田さんが関わるようになって、勉強を教えてもらったり教えたりする関係になって数週間が経過する。


 六月も終わりに近づく。

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