表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/89

決闘7

 脳震盪も治まった。ダメージも見た目以上に大したモノじゃない。

 戦いもまだ終わっていない。まだまだこれからだ!


「さぁ、仕切り直そうか……」


 ツー……


 頭から血が垂れてくる。さっきので切れたか。

 姿勢を低くして、脚に魔力を集中……筋肉を限界まで凝縮……


「【疑似身体強化 脚】!」


 本来の身体強化は、全身を魔力で覆い身体能力を上げる。魔力量で上がる身体能力は左右されるが、俺に魔術を使う機会も無く、理解もそこまである訳では無いので疑似身体強化なのである。

 それに今、全身を覆いう程の魔力を使うのは得策では無い。


 魔力切れを起こせば全身が鉛の様に重くなる。

 そんな状況になれば負けが濃厚になる。スピードという武器を失えば、攻撃をする機会が無くなってしまう。


 だから、


 部分的に強化して、魔力消費を最低限にする。


「!」


 脚を強化して、一瞬の内に近づいた事に驚いたのか一瞬硬直する。

 そんな隙があれば俺でも叩き込める!

 持っている短剣で連撃に連撃を叩き込む。それに加えて、


 カンッ!!


 蹴りで和田が持っていた槍を蹴り上げる。痛って!?堅ったいなこの槍!

 でも、これで隙が出来た!この隙を逃さない。

 だが、その前に……


 シュッ、


 手放したモノ()があるなら、俺のモノにしたって良いよな!!

 短剣を仕舞いジャンプし、空中に放り投げられた槍を掴み取る。

 短剣も良かったと思ってたけど、槍もしっくりくる。

 回したり手に馴染めせたりしているけど、良いなコレ。自然と手に馴染むというか、今度長物も練習するか。


「武器奪いとはな。手癖が悪いな……以外だな」


「そうか?使えるモノは全部使う。それが俺だぞ」


「それなら武器全て使う気で持って来ればいいだろ?」


「人誰しも得手不得手があるだろ?それに武器全ては単純に邪魔だ」


「そこは技術や能力でカバーしたらいいだろ。まさか、能力が使えない、なんて言わないよな」


「……」


「……まさか、図星か?」


「……」


「能力無しでここまで俺の能力(技術)に着いてくるとは……お前、何者なんだ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ