表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/89

決闘

 時間が過ぎて、その日の時間になった。


「向かうか……」


 ベットから起き上がり、学園へと向かう。

 動きの確認もした。魔力も体力もフル回復した。

 ナイフは一応の為一本だけ持っていくことにした。だが、決闘で使う事はない。コレは、護身用にともし何かあった時のために一様の為だ。


 やれる事はやった。後は、ぶっつけ本番……

 結局バレちゃったけど、まだだ。まだクラスメイトと他にはバレてはいない。


 だから、今回の事は反省して、これからバレないように頑張ろ。

 今回は僕の迂闊な判断でバレた。迂闊に当事者に会いに行き、そこを見られた。もっと慎重に、気配を遠くまで探れるようにならないと……


 なんて今後の反省点を考えていると、学園の目の前までやって来ていた。


 校門には見知った人物、今回の重要人が立っていた。


「……来たぞ。和田」


「遅れずに来たな」


「先に来たなら待たせたか?」


「いや、俺もついさっき来たばかりだ」


 そんな他愛ない会話を挟み、本題に入る。


「……こっちだ。ついて来い」


 そう言い、学園の敷地内に入っていった。

 学園の校舎、ではなく訓練所の方へと向かう。許可を取っていたのか訓練所のカギを持っており、僕が入ると即座に閉め誰も入れない様にした。

 彼なりに僕に気を遣ってくれたのだろう。

 中へと入り大広間で僕たちは、向かい合う。


「ここでやるぞ」


「そして、何処か適当に空いている控え室に入れて、こっちに訓練用の武器がある」


 流石の観察眼だな。僕が護身用に持ってきたナイフに気付いているか。


「分かった」


 そう言い残し、近くの控え室に入った。

 持ってきたナイフを控え室のロッカーに仕舞い、準備を整え、控え室を出た。

 出てから訓練用の武器が収納されている部屋に入り、武器を選ぶ。訓練用とはいえ様々な種類の武器が、ところ狭しと収納されている。

 何処かの武器庫を思わせるようだ。

 剣や槍は勿論、他にも刀に斧、戦鎚、短剣、ナイフ、棍棒、ヌンチャク、魔法用に杖、弓、銃、珍しいところでは、ハルバードや鞭、ガントレット、その他にも様々な種類の武器がある。


 どの武器にしようか迷う程の種類の武器がある。武器の数程の戦術が思いつく。

 使いこなせるかはまた別の問題だが、それだけ勝つための手段がある。

 ただ、多く持ちすぎると動きにくいし扱いきれない。


「……よし、決めた」


 短剣二本、ナイフ三本、計五本だけにしよう。

 それを選び、持ってその部屋を後にした。


 部屋を出て、大広間に戻ると何も持っていない和田がいた。


「……いいのか?武器選ばなくて」


「ああ、お前からはそう見えるのか」


 そう見える……?どういう事だ?


「お前こそ、そんな装備でいいのか」


「僕はこれが一番しっくりくるんだ」


「そうか。じゃあ、始めるか」


 そう言いどこから取り出したのか刀を構える。

 ……これは、また一筋ならではならないかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ