総力戦7
14話辺りから大々的な修正をしています
それに気付いた瞬間、急いで川辺から離れて姿勢を低めた。
大地が揺れ、茂みが騒ぎ、水面が揺らぐ。
地震が起きた。立っていられるかと言われれば、踏ん張れば何とか立っていられる程だった。
「「ッ!!」」
氷城さんも攻撃を続ける程の余裕が無いらしく、攻撃が止んだ。
(攻撃が止んだ?止んだのなら接近するチャンス!!)
思いっきり踏み込み今出せるトップスピードで接近する。
「くッ!」
地震によって意識が反れ、氷城さんの反応出来ずにいた。それを利用し、氷城さんに抱き着く。
「ひゃあッ!!!」
そんな悲鳴にも似たか弱い声が川辺に静かに響く。
Aクラスのエリート様も男性経験は無いらしく顔を真っ赤にしながらコチラを見つめて来る。
「な、何をしているんですか!?」
「何ってこういう作戦ですよ。ここまで近づけば……ここまで近づくことが出来れば貴女に反撃する事が出来る!」
氷城さんを後ろへ押し倒す要領で地面へ押し倒し、しながら体勢を変え首に足を回す。
首へと足を回し、気道を防ぎ窒息を狙う。
それが今僕に出来る最大の有効打
「ぐッ…………ッ…………!!」
窒息を狙っているけど、それには暫く掛かる。
その間に反撃をされても耐え続けなければならない。最後はどっちが耐えられるかの耐久勝負だ。
「ッ……ふっ……!」
「ッ!!」
やはりと言うべきか、氷城さんもただでは負けない為にあの見えない攻撃を仕掛けてきた。
体に響く攻撃が止むこと無く怒涛の勢いで襲い掛かってくる。
「ぐッ……!!」
氷城さんに負けじと力を緩める事無く全体重を前へと倒して早く倒れる様にと祈る。
「ッ…………ッ」
引き剥がそうと服を引っ張っていた手が離れ、横目に何をしようとしているのかと思っていると、
急に息が出来なくなっていた。




