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総力戦5

修正

 このスピードにも適応しますか!

 今放った氷の槍は先程の二倍から三倍……!!

 それでも貴方は私の攻撃を何度も何度も躱してみせた。さっきよりもまるで余裕を感じさせる程に……


 面白い……!


 貴方はどれほど私に迫り来れるのか。Fクラスの生徒がAクラス(私)に食らいつくなんて……

 そんな貴方に期待してしまいます!



 能力が分かったところで、それを攻略出来るかどうかはまた別問題だ。

 何か策が有るのかと言われれば無いと言うしかない。

 どうにか近づく事さえ出来れば……もしかしたら勝つ事が出来るかもしれない。


「ハァ……ハァ……」


「息が上がっていますよ。……では、そろそろフィナーレといきましょうか」


 そう呟くと、先程の氷槍とは違い何か透明な、何とも言葉で言い表し難いものが氷城さんの周りに薄っすらと、本当に薄っすらと停滞しているのが見える。


 パチッ!


 指を鳴らすと、目を凝らすと見えるその透明な何かは突如として文字通り視界から消えた。


 そしてその何かは、僕のみぞおちへと入った。


「グッ……!?」


 一瞬意識が飛びそうになった。たった一撃で意識が飛びそうになるなんて……

 こんな攻撃方法があったとは、……いや、当たり前と言えば当たり前だな。

 氷城さんの能力的に考えれば寧ろソッチがメインだと考えられるだろう。





 ()()()()()()()……




 操る、と言っても様々あるだろう。空気抵抗を無くしたり、空気圧を無くしたり、逆も又然り。空気清浄なんてありふれた能力もあるのかもしれない。

 さっきまでの氷槍は周りの空気を下げ、その形を変え攻撃を放って来ていたのか。


 ということは、さっきの衝撃は空気を圧縮して飛ばしてきたのかもしれない。というかそうなのだろう。

 今まで使って来なかった事が不思議な程だ。始めから使っていれば簡単に勝つことも出来ただろう。

 不可視の攻撃

 それは、戦闘において強いアドバンテージを持つ。

 相手に悟られる前に攻撃を仕掛け、勝利する。それだけでこの総力戦は楽に勝てる。

 だというのに、あの人はそうしなかった。それを今になって使用してきた。


 ……何を考えているんだ?

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