第二十六話 伝説のチョロイン
第二十六話 伝説のチョロイン
サイド とある雪女
びゅうびゅうと雪が吹きすさぶ中、一人たたずむ。
はてさて、いったいどれほどの時間ここでこうしていたか。ワタクシがここに『生まれて』、そうは経っていないはず。
けれども、一人……いいえ、一体でこうしているのはあまりにも寂しかった。心が、寒かった。
魔物である自分が、こうして感情をもってしまったのがそもそも間違いなのかもしれません。ワタクシ達雪女は、少々他の者達と毛色が異なります。もっとも、他の雪女と会った事はありませんが。皆、『いつか来てくれる運命の相手』を獲られまいと、つるもうとはしないので。
そう、ワタクシ達雪女は、漠然と……それこそ本能といっていい部分で『運命の相手』を待っている。この凍り付いた心をもった化け物と共にいてくれる相手を、日がな一日待っているのだ。
けれど、その運命の相手はいつになったら現れるのか?何分後か、何時間後か。それとも……。
吐いた息が氷の粒を舞わせる。
……これは、意味のない事ですね。こんな吹雪の中、人間がやってこられるわけがないのだから。
余計な感傷だと、その場を去ろうとした。その時。
「………ッ!」
「え?」
どこかから声がした。
その方角へ振り向けば、赤い何かがこちらへと向かってきている事に気づく。
猛然と走り雪を巻き上げ、真っ赤な傘を差した一人の男。西洋の戦装束を身に纏い、まっすぐとこちらに向かってきている。
「……けた!みつけたぁ!」
見つけた?誰を?……ワタクシを?
どきりと、心臓が跳ね上がる。ま、待って。まさか、本当に?
……落ち着きなさい。頭を冷やすのです。あれが本当にワタクシの心を温めてくれるお方とは決まっていません。
ただワタクシを殺しに来ただけの、人間の戦士。ええ、そうに違いありません。
魔物と人間は相容れぬ存在。決して、
白い着物の袖を振るえば、男へ向かう吹雪の勢いが増す。大木でもへし折りかねないそれを受けて、しかしその男は足を緩めなかった。
ありえません……何故、背を見せて逃げ出さないのですか。何故、未だあの赤い傘をさして走ってくるのですか。
……まさか、それほどまでのワタクシを求めているのですか?
「っ……!」
い、いけません!頬が熱いと感じるなんて!こ、こんな恋も知らない生娘の様な……いや実際生娘ですけど。とにかく、こ、こんな簡単にワタクシの心が乱されるなど!そんな破廉恥な!
れ、冷静に。早とちりはいけません。まずはそう、相手の本気具合を確かめなければ。全てはそこからです。
さあ、お受けなさい!雪女最大の妖術を!
「今、そこに行く!」
「きゅん……♡」
赤い傘が吹きすさぶ雪を溶かし、そのまま突っ込んでくる、恐らく何かの魔道具であろう、かなりの力を感じる傘。
そ、その様な物まで使ってワタクシに会いに……?な、なんて熱烈な。そ、そんなにワタクシに会いたかったのですか?
特大の氷柱を叩き込もうとした手が止まってしまった間に、その殿方は目と鼻の先にやってきていた。
武器を抜くでもなく、魔法とやらを使うでもなく。その方は兜を脱いでこちらを見下ろしてくる。
平凡で、なんの特徴もない顔。だが、それでも『愛おしい』。
ワタクシの元へたどり着いてくれた、運命の人。
「僕の使い魔になってください!お願いします!」
「はい……旦那様……♡」
他の雪女の皆さん、すみません。
ワタクシ、一足先に独り身から脱出します!いやぁ本当に申し訳ございません!
鉄の籠手に包まれた旦那様の手をとり、しなだれかかる。かっー!これが夫のいる雪女の特権ですかー!かっー!
ごうごうと何故か勢いの増した吹雪の中、しかしワタクシの妖術によりなんの影響もなく。
白い扉を抜けて、旦那様と『独り身地獄』から抜け出すのでした。
* * *
サイド なし
ビキニアーマーを着たバケツヘルムの女性こと、駄騎士が画面の向こうに手を振る。
『はいどーもどーも!画面の前のお嬢様&御領主様!ダメじゃない騎士こと駄騎士でーす!今回は、ダンジョンの探索ではなくそれに役立つ情報をお話ししまーす!』
ガチャガチャと、肝心な所は全然守っていないのに指先だけがっつり守る籠手で拍手をしながら彼女が自分の隣を手で示す。
『今回は~、使い魔の雪女こと千冬ちゃんに『雪女との契約の仕方』を説明してもらいまーす』
『いえーい』
白い着物姿の幼女が、無表情でダブルピースを決めた。
『おっと忘れちゃいけない!撮影は守護精霊のノエルにやってもらっていまーす!』
『どんどんどんパフーパフー!』
『うーん、いつものー!』
カメラが一回だけ反転して、金髪ドリルの美女を映し出しまた駄騎士たちの方へと戻った。
『ではでは。早速今日のタイトルを~どん!』
『ドキドキ☆誰でも雪女と契約できちゃう必勝法!~その手に掴めおとぎ話のチョロインを~』
『……千冬ちゃん。今日の動画任せても本当に大丈夫?なんかタイトルからして既に地雷臭がするよ?』
『問題ない。バカ受け間違いなし』
『ほんと~?』
『私を信じてほしい。おねぇちゃん』
『あ~ん!その呼び方されたらなんでも許しちゃう!では、早速お願いします千冬先生』
『まず、結論から言う。雪女は、チョロい』
『え、それ君が言っていいの……?』
『うん』
どこかの対談番組みたいな感じで赤い椅子に座る千冬が、ふんすと無表情のまま薄い胸を張る。
『雪女の伝承と言えば、どんなのが浮かぶ?』
『そりゃあ、ある日家を訪ねて来た美女と結婚したら、雪女だった~って感じかな?』
『そう。雪女の伝承は、基本的にそんな感じ。そして、大抵のそういう話は、実在した元のモンスターがいる』
『それが、今いる雪女と?』
『同じ。正確には種族とあり方が。それだけ伝承が残る程、人間の家に妻として押しかけた雪女は多かった』
『ほほ~ん。つまり雪女は人間と結婚したいという事でファイナルアンサー?』
『いぇす。雪女は、正直人間を襲うよりも一人の人間から継続的に魔力を貰った方が効率よく存在を維持できる。こういった生態……と言っていいのかわからないけど、とにかく人恋しい性質を本能レベルでもっている』
ぐっと千冬が画面に向かって親指をたてる。
『だから人間が一人で近づいて「一緒にいて」って言ったらほいほいついて行くし、その人の事しか考えられなくなる。一目惚れからのガチ恋。つまりチョロイン』
『ふっー!しかも雪女は美人さん揃い!これは夢が広がりますねぇ!ロリっ娘からダイナマイトボディまでよりどりみどりぃ』
『けどちょっとだけ面倒くさい性格だから、注意点が二つ。一つは正妻の地位以外は認めない。愛人の一人や二人は許容するけど、本命を別に作るなんて浮気したら心中も辞さない』
『ち、千冬ちゃ~ん?目が怖いよ~?』
じっと駄騎士を見つめる雪女に、ビキニアーマーな彼女はじりじりと椅子に座ったまま距離をとった。
『……信じているからね、おねぇちゃん』
『はい。肝にめいじておきます!』
『二つ目の注意事項。最初にどれだけ自分に本気か試すために、上位魔法相当の吹雪を放ってくる。だからそれを防ぎきって告白しに行く必要がある。途中で怖がって背中を見せたら、最大出力の氷柱が叩き込まれるから大変』
『待って?それ誰でも契約できるっていうのに反してない?というかチョロくなくない?死ぬよ?』
『大丈夫。暖房耐冷の魔道具なりなんなり用意すれば余裕余裕』
『ほんとかなぁ~?』
『皆も是非雪女と契約して、愛してあげてほしい。これが人妻となった私から、未だ独り身で哀れな同族たちへのプレゼント』
『千冬ちゃ~ん?あのね、独り身煽りはよくないと思うの。別に結婚できないんじゃなくってね、結婚しないだけな人もいるの。一括りはよくないなって』
『安心してほしい。おねぇちゃんには私という幼妻がいる。幸せ者』
『そうだね~……けどお母さんからの電話が最近つらいよ……孫はまだかって。同級生はもう家庭を作っているぞって』
『よしよし』
『あ゛~……駄目になる。幼女のペチャンパイに抱かれて癒されちゃう……ばぶぅ』
『はーい、騎士様の尊厳が壊れそうなので今回はここまでー!しめはこの私、ノエルが務めさせて頂きます!ではでは、また次回~』
『ばぶぅ……千冬ままぁ』
『よしよし。ベッドでねんねしようねぇ』
『……あれ、カメラの電源って……あ、これですか』
この動画は『仮にも人に近い姿の雪女を使い魔とするのは人権の軽視につながるのでは』や『こんな動画で危険行為をする若者が増えたらどうする』と抗議が殺到した為投稿した翌日に消された。
しかし、興味を持った者が多かった事もあり各所で転載される事となる。また、各国の魔法研究所でも貴重なモンスターの生態資料としても保管された。
なお、海外からのコメントは『どこがチョロインだ』『死ぬはそんなもん』『日本の基準で喋るな』と、『参考にならねぇよ』というものばかりだったと追記しておく。
* * *
サイド 大川 京太朗
使い魔の所持には、いくつかの規定がある。
まず市役所への登録。この段階で『使い魔には向いていないモンスター』だと弾かれるらしい。なお、これはダンジョンストアにある市役所窓口でも可能。『使い魔契約』の異能もちは、少し特殊らしいが割愛。
次にストアでの二時間の講習。使い魔を用いての犯罪に関する法的処罰や注意事項。その他を教えられる。
……これらだけでは不十分である。危険だという声は多いのだが、そこは有川大臣が『少しでも冒険者の生還率を上げる為にも、戦力は大事』と総理時代にゴリ押したらしい。
あの人、何気にダンジョン関連では自分の所属する党内でもあっちこっちに笑顔で喧嘩を売りまくっているそうな。よくわからないけど今回は感謝である。
「ここが旦那様のお部屋……」
「その、狭くてすみません」
ストアでの手続きや二時間の講習も終わり、自室に戻って来て早速雪女を実体化させる。
モンスターは基本的に魔力で構成されているため、一時的に契約者の体内に格納できる……らしい。魚山君に聞いただけだから、詳しくは知らないが。
「いえそんな!ただ……少し、照れてしまいます。こうして旦那様と二人きりというのは……そ、それと。どうかワタクシに敬語などお使いにならないでください。だって夫婦なのですから……♡」
可愛い。
雪女……契約時に名付けた『雪音』という少女。
前髪をお姫様カットにした濡れ羽色の黒髪を腰近くまで伸ばし、水色の切れ長な瞳の美少女だ。雪女らしい白い着物ながら、そこからでもわかる巨乳に安産型のお尻。
レイラへの罪悪感とか色々あるけども……契約して、よかった……!
雪女が出現するダンジョン――日本に十二あるそれらのうちの一つ、岩手県の『おしろいダンジョン』。
このダンジョン、雪女以外にも『羅刹鬼』という岩山じみた巨体の赤鬼が出てくるのだが、覚醒者が一人で入ると雪女一体だけしか出てこない事で有名である。
それを聞きつけて向かったわけだが……遠かった。土日で済ませないといけないから、人生初の弾丸旅行。実は一人で新幹線を使ったのも初めてだったりする。
更にはダンジョン自体も異様な賑わいでストアには長蛇の列ができるという異常事態。
それだけ、雪女が人気という事でもあるが。例の動画以来、雪女を使い魔にした冒険者は多いらしい。
「これからいかがいたしましょうか。ご両親への挨拶に行きますか?そ、それとも早速閨へ!?ま、まだ日が高いのにそんな!けど旦那様がお望みなら……♡」
「あー……その、ごめん」
「はい?」
「契約をしてからこれを言うのは、卑怯ってわかっている。けど、伝えないといけない」
冷や汗がダラダラと流れる。不安と緊張、罪悪感が半端ない。
我ながら最低な人間だ。クソ野郎だ。それでも、これは言わないといけない事だ。
「旦那様?」
キョトンと首を傾げる雪音に、硬い唾を飲み込んだ。
「実は、もう一人愛している人がいる」
「――――なるほど」
一瞬で室温が二十度は下がった様な感覚。六月の始めだというのに、まるで十二月の様だ。
着物の袖で口元を隠しながら、雪音が目を細める。その瞳は正に氷のごとく。
「ワタクシは『妾』に一々目くじらをたてるほど器量の狭い女ではありません。当然、序列はございますよね?ワタクシが正妻で、その者が側室以下であると」
「……まずは、会ってほしい」
レイラから、口を酸っぱくして『まず私に話させてください』と言われている。『必ず誤解を解いてみせる』と。
こういう状況で自分の口から説明できないのが情けないが、ここは彼女を信じよう。なんせ自分はどの辺に『誤解』とやらがあるのかわからない。
「ええ、そうですね。最初にはっきりと立場を示さなければ。場合によってはその女……」
「レイラ」
「はい!」
「………んん??」
僕の隣に現れたレイラに、雪音が眉をひそめ室温が少しだけ戻る。
「あのー……旦那様?」
「ああ」
「あ、いえ、そっちの旦那様ではなく……」
「私ですね」
「は、はい。そちらの旦那様。これは、どういう……?」
「たぶんお察しの通りです」
困った様な笑みを浮かべるレイラと、開けた口が塞がらない様子の雪音。
……いや、レイラ相手にも旦那様呼びなんだ?
「……ええっと、はい。わかりました。つまり、旦那様が愛している他の女性とは貴女様の事でよろしいのですよね?」
「そう、なりますねぇ……」
「そう、なりますかぁ……」
妙な沈黙が流れる。くっ、僕が最低な二股男なばっかりに!
……やはり、ここは自分の口から詫びをいれ、どうにか二人が仲良く過ごせるようにとりなすか、そうでなければダンジョンに雪音を送り届けよう。
そう思って口を開こうとした瞬間、何故か彼女らは頷き合って笑みを浮かべた。
「では、そういう事ですので」
「かしこまりました。ワタクシは心の広い妻。旦那様の『特殊な性癖』も受け入れてみせましょう!」
「ええ、わかって頂けて何よりです」
え、あれ?なんか和やかな空気に……。
「終わりました、主様」
「え、もう!?」
わけがわからないよ!?
一応、駄騎士さんの動画で守護精霊と雪女が敵対する事はないと聞いていたし、ストアでの講習会でも講師の魔女っぽい覚醒者に聞いたら、
『え、守護精霊と?……ああ。はい。大丈夫ですよ、それは。はい。どうぞお帰り下さい』
と安全を保障してもらえたけども!
……それにしてもあの人、物凄くドン引きしていたな。まあ、二股男が嫌悪されるのは当たり前だが。露骨なまでに『うっわ、関わらんとこ』って顔されていたし。
まるでそう、『とんでもねー変態に会ってしまった』と言いたげな顔だったのをよく覚えている。
「旦那様。そしてレイラ様。どうか末永くお願いいたします」
「あ、はい。こちらこそ……?」
床に三つ指をついてくる雪音に、慌ててこちらも正座して頭を下げる。
なんか釈然としないが、無事に済んだのなら良し……なのかなかぁ?
事前にレイラや魚山君が言っていた通りの展開というか、なんというか。
一応、今回の事をやる前に友人二人とレイラには相談していたのだ。熊井君には心配されていたが、他二人からは『絶対に大丈夫だから安心しろ』『心配すべきは主様の性癖だけです』と言われていた。
……僕の性癖っておっぱいストな所だけでは?そんな特殊でもなくない?
何やらレイラが『子孫を残すのは……もういっそ精子バンクに主様を登録させて……』とか笑顔で呟いているし、一体どうしたのか。
ともかく。そんな感じでパーティーに更なる戦力が加わった。
いいや、ただ戦力として見るだけではない。男として責任もとらなければ……!
基本的に霊体となれる彼女だが、個人のスペースも必要だろう。何より……その、あれだ。これまで『色々』とする時のタイミングが大変だったのもあり、『ミノタウロスの角』を使ってレイラにとある魔道具を作ってもらった。
それを使えば諸々の問題は解決する。材料費は高くついたが、必要な出費のはず。その魔道具の説明は後にするとして、先に両親へ雪音の事を紹介しに向かった。
自分の悪行を告げる事は抵抗があったし、殴られるとも思った。事実、二股を聞いた母さんが泣いてしまった事に胸が痛いほど罪悪感を抱く。
「ごめん……こんな、二股をする息子に育っちゃって……」
「違う、そうじゃない」
「???」
さめざめと泣く母さんとそう言って首を横に振る父さん。え、そこじゃないの?
「息子が、人外フェチのナルシストに……!」
「母さん???」
ちょっと待ってどういう意味?
* * *
雪音 種族:雪女・使い魔――契約者:大川京太朗
筋力:D 耐久:E 敏捷:B 魔力:A 抵抗:C
異能
・氷雪妖術
『魔力を消費し雪や氷などを生成、操作可能』
備考
大川京太朗の使い魔。黒髪パッツンロング。水色の瞳をした美少女。見た目年齢は十代半ばながら、ボンキュッボンなスタイル。白い着物を着用。
実は雪女は出現時、本能的に近づいて来た人間の好みの姿に近づく傾向があったりする。
契約者の京太朗が他の女を紹介すると聞いて怒りをあらわにするも、守護精霊が出てきて宇宙猫状態になった。
モンスターである彼女にとって、人間の識別方法は視覚よりも魂が基準となるためかなり混乱したのである。ぶっちゃけとんでもない性癖のカミングアウトをくらった状況。
読んで頂きありがとうございます。
感想、評価、ブックマーク。いつも励みにさせて頂いております。どうか今後ともよろしくお願いいたします。
ここより先は『千冬ちゃんの雪女相談コーナー』です。本筋には関係ない上に長いので、読み飛ばして頂いても問題ありません。
Q.初手上位魔法級の攻撃とかチョロインと言わなくない?死ぬよ?
A.千冬
「ガンメタはれる魔道具なり魔法薬用意すれば余裕。それにこの方法で死んだ日本の覚醒者は今の所いない」
Q.雪女ハーレムは作れますか!?
A.千冬
「一体と契約した段階で、他の雪女は『この人じゃない』と姿を見せなくなる。『使い魔契約』の異能もちならワンチャン?」
Q.色んな雪女伝説があるけど、あれって実際の話なの?
A.千冬
「正確には過去にいた雪女の伝承が少し間違って書かれた感じだけど、まあ概ねあっている」
Q.伝承だと毎回最後は雪女って消えてない?
A.千冬
「魔力の薄くなった時代に、弱い覚醒者や非覚醒者と契約していれば魔力切れも起きる。けど、愛ゆえに相手を殺す程魔力を吸い取れないし、他の人からも吸おうと思えない」
Q.雪女って子供作れないの?偶に子供がいる伝説もあるけど。
A.千冬
「そういう所が間違って記録された部分。霊体である私達は新たな生命をつくれない……邪法とか禁術なら、もしかしたら?」
Q.妖術と魔法って違うの?
A.千冬
「プロセスは違うけど基礎と結果は同じ。物を遠くに飛ばす時、手で投げるか足で蹴るかってぐらい。ぶっちゃけ魔法使い以外には違いがわからない」
Q.使い魔を嫁にするとかきめぇ!!
A.千冬
「貴方、素質あるよ」
Q.二股とか京太朗最低だな!
A.千冬
「え、京太朗って誰……メタ発言すると、『彼女公認で浮気OK。更に相手が相手なので社会的には合法』って状況の男子高校生なのでと言っておく。あと理性や倫理観より性欲と生存欲求が勝った感じ。主に後者がメイン。魔法の知識があるほど世界のやばさがわかる」
Q.私も雪女なのですが、旦那様が守護精霊を『もう一人の妻』と紹介してきました。正直意味がわからないのですが……
A.千冬
「人間には時々『HENNTAI』という人種が出てくる。妻として大きな心で受け入れてあげるといい。私のパートナーも同じ性癖の人だったから、戸惑うのはよくわかるけど」
※魔法使いやモンスターから見た京太朗ってどんな感じ?
→自分の右手を『恋人』と本気で呼ぶ人。やべぇ奴。
魚山君
「やっぱあいつ僕以上の異常者では?」
講習会の魔女っぽい覚醒者さん
「こわぁ……本当にいるんだああいう人。右手が恋人ってそういう意味じゃねえだろ……ナルシストにも限度があるわ」
京太朗より両親の方が魔法使いの思考に近い事実。息子が覚醒者になったので必死色々調べたもよう。結果、息子が『人外フェチのナルシスト』という結論を出す。




