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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第二十章「北伐」

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998/1003

拳銃は最期の兵器だ。

【登場人物/一人称】


『あたし』

地球側呼称《エルフっ子/エルフっ娘》

現地側呼称《ねえ様》

256歳/女性

:異世界人。エルフ。『あの娘』の保護者。シスターズの姉貴分。ロングストレートなシルバーブロンドに緑の瞳、白い肌。長身(数値不明)。革を主体とした騎士服にブーツに剣が常備。現代日本のファッションを試すことが多い、が、自爆する。でも一人を魅せるために挑戦は続いている。

Gカップ1/3


【用語】


『エルフ』:異世界の種族。基本形態は人と同じく四肢がある。手足指の数は同じ。全体に背が高く細身。女性は概ねメリハリがあり、男性は細身でありながら筋肉質。人間の美的感覚で言えば総じて美しい。異世界の他の種族と比べて圧倒的に長命、絶対的な不老。10代から20代を少し超えた程度で老化しなくなる。俊敏で器用、五感が鋭く、感染症になりにくい。世界を支配していた帝国から絶滅すべき種族とされており、大陸では奴隷として以外の生存が許されていなかった。

帝国以前に歴史が始まる前からドワーフが嫌い。


『ハーフエルフ』:エルフと人間の間に生まれた混血種族。エルフに似た美しい容姿と不老、不妊、それ以外は人並みの種族。異世界全体としてすべての種族から迫害されている。出会い頭になぶり殺しにされるのが、異世界の常識。


『黒旗団』:国際連合軍独立教導旅団。ドワーフやエルフや獣人に人獣などの異世界人と、地球人類(ASEAN諸国兵大隊)が同じ戦列を組む、初の多世界複合部隊。元々は帝国軍最強の魔法騎士「黒騎士」(魔法使いと竜騎士を兼任できる異世界最強の戦士)が個人的に率いていた傭兵軍。決闘(?)で「黒騎士」を殺した(第24話<黒騎士>参照)元カノ個人が団員たちの個人的忠誠心を継承した。副長はインドネシア国家戦略予備軍所属、褐色のお爺さん(黒副)と異世界エルフ戦士(白副)。マメシバは元カノの副官。



「Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic.」


訳してみましょう。


「科学が発達すれば魔法と区別がつかなくなる」

――――――――――誤訳。


「発達した科学技術を手品と区別できていない」

・・・・・・・・・・直訳。


「君には理解が出来ないから魔法だと思ってろ」

――――――――――意訳。


※magicとは「種も仕掛けもごさいません」の意なので言葉のチョイスが小説家だな~と。




【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室/青龍の貴族】


俺はグリグリされながら。

全身(肢体)給仕(奉仕)する、させるのではない、欲張りスタイル」


ナデナデしつつ。

一生懸命(恋は戦争)忘れて(一時的に棚上げ)一所懸命(ベストポジションを)譲り合い(共同戦線)


肉を魅る。

下拵え(悦ば)したら喰え(快べ)や」


形も味もバッファロー(牛肉)な感じ。

肉塊(へにゃるエルフっ娘)も魅てあげてください後で弄るだけでなく」


今日の朝食です。


「女たちと元気が増す(精力∞)魔獣肉のハーブ(崔淫薬草)料理

・・・・・・・・・・元気と()る気がドS調教(寸止め生殺し)へ向く不思議、ううん、正しいサディズム?」


エルフっ娘の今朝の獲物(魔獣)


「ワンツースリー」

「頑張る貴女は美しい」

「ダウン!TKO!レフェリー・ストップ!」


可愛がられる為に(エルフ)産まれた娘(っ娘)は、剣士。


「メインジョブは産まれた刻から貴男に恋する乙女ですから、確認よろ」

256年前に俺いないなんてマメシバ(恋に恋する処女)には不通。

――――――――――さておき。

おくな(放置プレイ反対)!」


エルフの中でも取り分け可愛く綺麗で頭が佳く感覚が鋭い上に地球の発想に適合するだけじゃなくて、変わり種。

「字幕を付けてあげたら踞っちゃいましたよ、たいちょーの背中に」


元々、自分の特徴を自覚して数世紀を過ごしてきたのに、今更?


「男で変わるタイプ」

弓矢()使うタイプ。


「そら牡の鳴き声と男の言葉じゃ、比較外」

変わり種は()使うってところ。


「使われず鳴いてる娘たちもいるんですよ!」

部屋の隅のバイオリンかな。


日々に欠かせぬ、エルフっ娘。

じっと魅る緑の瞳。


「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」

「煽ってる煽ってる煽られてる」


エルフは弓矢のイメージ通り。

多数派エルフは弓矢を使います。


国際連合が見付けた(狩り出した)エルフたち。

「新大陸発見並みの異業っすね」


だんだん集めてるエルフは、国際連合の管理下。

奴隷。

傭兵。

野良。

野生。


国際連合(地球人類)保護(捕獲)しているから、一安心(滅びる自由もない)


確保した試料(エルフたち)資料(自白剤投与記録)も少ないが。

元々エルフ自体が少ない。

だから一般化してよかろ。

エルフの定義は地球基準。

俺の知るエルフ(エルフっ娘)が一番かわいい。


うち(黒旗団/元カノの子分)白副長(傭兵エルフ/男)もカッコいいですよ?」

エルフ標準だな。


「たいちょーもヤキモチ灼きましょうか♪︎」

お、そうだな。


「やりなおーし!」

そうそう。


エルフの一般論。

エルフは弓矢。

「そうだけどそうじゃないからまた後で」


普通の、エルフの場合。

まあ、魔獣に自力で圧勝出来るんだから、弓矢がメインでいいよね。


あくまでもメイン。

つまりサブがある。

エルフっ娘の真逆。


剣も毎回、使う。

剣の使い方?

剣は拳銃と同じ。


メインウェポンじゃない。

サブウェポンの意味合い。


殺す道具は剣や拳銃。

サブウェポンが殺す。


誤解している向きもあるが。

考えないなら誤解じゃないか。


殺すのは、剣だ。

槍や弓矢じゃない。


殺すのは拳銃だ。

小銃や機関銃じゃない。


死なせる。

殺す。

勝敗。

生殺。

その違い。


拳銃を対人用と勘違いする向きもある。

狩猟を知らなきゃ無理も無い。


拳銃。

特に大口径のそれ。


狩りに置けるサイドウェポン。


獲物の止めに使います。

手負いの獣は危ないからね。

ライフルで仕留め、拳銃で殺す。


そりゃライフルで()()ない。

放って置いても死ぬ。

それじゃ味が悪くなる。

――――――――――だから、殺す――――――――――


その段階の獣は地に伏している。

ライフル弾を地面に撃ったりしない。

跳弾や弾片で撃ち手が死んだり怪我する。


柔らかい腐葉土の上まで運ぶ?

危険過ぎて止めの意味がない。


足場が柔らかい場所に走り込む大型獣は稀。

足場がしっかりしていて体重を支え走りやすい場所で力尽きる。


触れば()()()の意味を体験できてしまう。

――――――――――拳銃しかないわなぁ。


飛び道具の少ない異世界ならば何を使う?


()()に矢とかもったいない。

矢に鏃は傷む物で高いのだから。


槍を使えば獲物が傷む。

肉を獲りたい本末転倒。


暴れる前に素早く。

傷跡を最小限にして。


だから剣。

そして刀。

刀は異世界に無かったが。

ドワーフたちが普及活動。


多世界有数の剣士であるエルフっ娘さんにも御愛用頂いております。


で、殺す剣。


当然、戦場でも、それ。

人を殺すのは剣。

槍や矢は戦闘力を奪う。

止めに使わない。


理由は同じ。

取り回しが不便。

勿体ない。


致命傷なら放置で死ぬが。

敵味方の兵士を野垂れ死にさせるのは士気に関わり、礼儀に反する。


味方も殺すよ?


治癒不能は少なくない。

魔法使いを常設してるのは、帝国軍だけ。

使い手、魔力の不足も、珍しくはない。

多世界、多時代共通項。


なお現代戦ならば、銃剣。

拳銃は基本将校。

狩猟ほどの余裕は、ない。


特に敵はね。


致命傷の捕虜に味方の為のモルヒネなんか使えん。

野垂れ死にさせるのは味方の士気に関わる。

悲鳴苦鳴に断末魔を聴いて辛くない訳があるまい。


味方も殺す。


物理的にうるさいってのもある。

野獣や敵を呼び寄せたりもする。

要らぬ注意を曳かぬのが、工夫。


だから、殺す。

死ぬを待たず。

狩と戦場で同じこと。


遊びと実務。

儀式と作業。

根本的には命を奪う。


殺す者の原則。


軍隊(国際連合軍)

準軍事組織(自衛隊)

勘違いしちゃ、いけない。

まあ、勘違いした民間人は、下士官が蹴りだすが。


ここまでは人やエルフ、地球人類や異世界種族、つまりは平均値の話。


俺が知ってるエルフの普通。

探す。

見付ける。

殺す。

独りで行う。

うちのエルフっ娘はどうか。


「自分の女を誇るスタイル」


エルフ一般と美貌以外も違う。

俺は比較的比較出来るほうだ。


「恋は戦い相手がいるもの」


複数のエルフを間近で観られる。

資料を観るにしても実物が傍ら。


「匂い体温舌触り噛み応え」


ゼロからマイナス距離で比較済。

俺より判る者は、いないだろう。


「魅て触って先、あくしろよ」

ハーフエルフも、傍に居るしね。


Colorfulとの違いとか。

「近似値からこそ測れる真球」


俺が対面したことがある、よそのエルフ。

元カノの子分筆頭な傭兵エルフ。


俺がデータで観ただけの幾らかのエルフ。

国際連合が接収した奴隷エルフ。


後は野生エルフも探しだされたから観た。

会ったことはないけど気まずい。


だからまあ、エルフ一般がわかる、と言っても過言ではあるまい、たぶん。


エルフの中で特別な、うちのエルフっ娘。

肢体は、エルフより美しいよね。

反応も、エルフより速いみたいなんだな。

感覚もエルフ多数より敏感だね。


国際連合関係の計測機器は、使わなかったけれど。

エルフっ娘自身に視立てさせたから、間違いない。

あそこの誰と指定して何かに反応する感度を聴く。


特に感覚だが、全体に能力が上回ってる。

その辺りは、わざわざ、報告しない。

対地球人類へのアドバンテージ。


三佐あたりは、気が付いていそう。

人間と殺り合う女だから。


「なんすか?」

マメシバも泳がせてられてるのか。

会話の節々で知識が解る。


ま、地球人類の都合は、ともあれ。


エルフは早い

エルフっ娘は早くて速い。

先に動いて、動き終わる。


「天パにスーツじゃないそれロボット的な」


耳だけで森の全てを知る。

俺に教わったとおり、とか誤解。

科学の理論を伝えただけ。


音を聴き聞き分けるスキル。

空気の流れを把握すれば。


濃淡。

暑涼。

流れ。

屈折。

明度。

反射。


真空以外の全てを耳で視る。

先回りなんてモンじゃない。


遥か遠くと同期してる。

エルフでも出来まいよ。


しかも一撃必殺。

デカイ魔獣を。


地球人類でも出来る?

・・・・・・・・・・エルフっ娘は、こう言うが。


7.62×51mm弾じゃ、ワンボックス(M14で20発)で逃げられるわな。

・・・・・・・・・・追って獲るなら普通の狩猟。


一撃で殺すだけなら、出来る。

あ、俺は無理だけど。

やりたくないからねやらない。


支援要請。

偵察ユニット(ドローンじゃなく)で捕捉。

砲撃確認。

それで済ませる話。


間違ってもM72LAW(ロケットランチャー)を使いたくない。

いや、魔獣ぐらいの固さと重量があれば起爆するけどね。

半分くらい跳び散るから狩りになら無い。


それでも肉は手に入るけどさ。

後片付けが大変じゃないか。


放置じゃ立ち入り禁止だ。

大量の肉が腐れば疫病の元。


集めて集めきれやしない。

野獣の方が集まるだろうし。


一狩ごとに広い〃狩場を封鎖。

――――――――――ってどんだけ無駄。


うちのエルフっ娘なら、そんなことには、ならない。

綺麗に殺す。


可愛いさ以外も規格外。

力はエルフ並み。

姿を晒してアピール。


細く華奢な肢体を示す。


弱そうだから逃げない魔獣。

その為に隠れぬエルフっ娘。


此処はエルフと同じ。


後は一閃。

歩いて近付き振り降ろす。

歩いて少し離れて見返す。


魔獣の頭をバターの様に斬り落とせる。

ドワーフ刀(日本刀)

「天パにロボットと一撃必殺(ビーム)ライフル」


刀の名人。

刀と剣は使い方が全く違うんだが。

自得した。

うちのエルフっ娘ですよ、どうよ。


エルフっ娘の研鑽。

剣士としての技術。

エルフっ娘の天性。

感覚を生かす天才。


ドワーフ刀(日本刀)の効果。


だから、魔獣を一撃必殺。

刃渡り70cm以上で一周、140cm。

首周りだけなら十分って。

胴と二つに別れた獲物の機能停止に十秒。


耳で内臓を視て、完全停止開始を確認すると、同時に笛を吹く。


王城の奉公人たちが狩場に入る。

獲物を運ぶ為に。

時に村人や参事会衛兵らも参加。


王城から狩場に向かう途中で、今日の獲物が解る。

地球人類の索敵情報を、わざわざ観せてるくらい。


実際には狩場にいる魔獣の騒音くらい耳で視える。

何が獲れるか解れば必要な人数も判るというもの。


道々で必要な人員に声をかけながら狩場に向かう。

だから過不足無い人数がタイムラグ無しに集まる。


だから殺って御仕舞い。

エルフっ娘は歩く。


獲った後は、全力疾走。

解体。

積込。

搬出。

エルフっ娘は、観ない。


奉公人と監視機器が視ている。

後は任せて寝床に急ぐ。


最上の部位、必要量以外は、お城の食材とされる。

魔獣の肉って一財産なんですが、まあ、いいよね。

エルフっ娘が居れば、皆、自活できるということ。

――――――――――地球人類を敵に回さなければ。


たぶん考えてすらいないだろ。

慌てて湯を浴び身繕い。


高吸湿性タオルと静音ドライヤーは大好評。


急いで乾かし俺の上へ、ダイブ。

着俺の衝撃を長い腕脚で巧く殺す。


今朝もそうして二度寝してた。


復活のエルフっ娘。

今朝から三回目?


「五回目」

怒ってる怒ってる。


「その日に食べたパンの枚数くらい、覚えておいていいと思うの」

女と女の娘が覚えてるから、俺が覚える必要無いじゃん。


「「「「「「「「「「「「「――――――――――――――――――――――――――――――」」」」」」」」」」」」」


そんなエルフっ娘のふかふかを背中でふわふわ。

「弄りすぎ弄りすぎ」



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