一炊之現。
【用語】
『一炊之夢』
:炊だから吸水時間を除けば15分以内か。波瀾万丈な人生の体感時間はそんなもん。異世界転生なんて思い付く間もなく目覚めてしまう。竜宮城は楽しいだけだったから1日あたり百年で数日感覚だったんだな、って。ならば平々凡々たる人生ならば田植えから収穫まで。概ね半年、一毛作で宜しく。無期懲役も意外に短く公転周期50回くらいで仮釈放されると社会の変化に驚けるくらい。一瞬〃に在る情報量が濃密なこと、今食べてる一口に宇宙が詰まってますよ。そら自覚解釈認知が追い付かないわな。朝餉の一時が続いてもしかたがないね、そりゃ逆だ?いやいや波瀾万丈ダイジェストがあるなら何気ない日常が一瞬の永遠でも好いと思われ永遠じゃないから勘弁な!つまり不老不死が苦痛な人?は一秒〃生きるのも苦痛。普通に死ぬから生きてる貴方は不老不死適性診断合格。自殺未遂に失敗してる場合じゃないから手伝って。百年じゃ旧作再開や新作を書ききれないんですが書くけど足りないんですがそれはどうしよう。
人間のスペックは30%ほどしか活用されていません。
残りの70%を使えたら
・・・・・・・・・・ファンタジーの古典ですね。
無理ですけど。
システム工学に置いて稼働率70%が最適値です。
100%稼働させれば僅かな揺らぎで破綻します。
僅かな揺らぎを無くす合わせる方法は有りません。
30%は予備領域で敢えて使わず使える様にする。
使われないことに意義がある。
だから通電し無意味な信号処理。
即時廃棄し切り替えらるる様。
アイドリング用ジャンクデータ。
70%はメインフレーム。
ただ其所に在ること自体に消費され続いる。
組織も同じ。
人体も同じ。
システムです。
重力。
熱。
湿度。
波。
宇宙に対峙して存在することに必要とされる機能。
70%で済むなんて、可笑しいですよね。
環境とのネットワーク効果を乗じても、どんだけハイスペックか。
そら人体再現が二足歩行で止まる訳だよ。
ならば、30%の領域に在る貴方がなんであるか、判りそうなモノじゃないですか?
【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室/青龍の貴族】
俺の教育の成果が膝上に現れ感動。
130cm未満のサラサラ金色クッション。
肌触り髪触りが堪りませんよコレ。
「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」
「総合力で勝負だ!」
オール・オア・ナッシング。
ゼロサム・ゲーム。
女の娘。
女。
さて、魔女っ娘は。
お陽さまの匂いがする。
かぶり付くのは後で。
今は食事中だから。
食前酒の後だし。
「??????????????」
「あ、自覚した、膝にはまってると」
俺の膝に跳び込んだ、形の魔女っ娘。
・・・・・・・・・・形、なのが残念、やや。
「♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎」
「調教したから壊れかけてますよ」
悪気は無いんだ。
わざとじゃ無いんだ。
未必の故意じゃ無いんだ。
うちの娘たちは常に、それ。
それが足りない。
悪意。
故意。
犯意。
それで一人前だ。
偶然は続かない。
必然に続かせろ。
可愛いんだから。
何をしても許されるって気概が必要。
ま、時間の問題か。
「♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎」
「跳んでる飛んでる翔んでます」
俺は魔女っ娘の両頬を挟んで抱きしめアピール!
「止めを刺すスタイル♪︎」
片掌で掴み。
片腕に載せ。
半身で支え。
鼻先が触れ。
「そのさきっちょだけ?」
拾ってから苦節46日にして遂に踏み出せた半歩。
「普段なら拾った日に甘やかしてるしぃ」
娘どもを調子づかせるのは得意。
「調教の為にメスガキを創るスタイル」
第一歩の途中に過ぎないそれ。
躓きではなく計画通りに出来れば立派な娘ども。
ちっちゃい肢体の大きな半歩。
うちの娘たちを遂にネコ並みに出来たのである!
「スゴいシツレイ
――――――――――飼い主の関心を惹く為に割り込んでますけど」
割り込まれたのは俺とマメシバ。
一見すれば俺は無言。
マメシバだけが、話してただけ。
だが二人に割り込んだ、と認識されてる。
読心器を持つから聴いてない。
持たないから話す必要がない。
魔女っ娘たちには解るらしい。
「魔法翻訳は文字すら訳してしまうんですよ?」
互いの心象。
互いの認識。
互いの解釈。
個別にバイアスがかかる。
自分へ。
誰かへ。
独り言。
解るような判らぬような。
女を口説くより自分を撫でろ!
「口説かれてた♪︎」
娘どもが為すべき正当な命令!
「踏み躙るクセに」
宇宙で一番大切にすべき者よ!
「マジなんです?」
皆そんな風に視ていただろう、多分。
―――――――――自分以外に関心が向くのを赦さんわなぁ。
ネコと娘どもの多世界スタンダード。
「そら絶赦ですわ自分以外に関心を向けられるなんてイチャイチャ魅せつけられるなんて」
醍醐味。
「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」
瞳孔の開いた赤瞳。
瞳孔を細めた緑瞳。
瞳孔を見開く碧眼が色々多数。
理性を無くしてる?
たいへんよろしい
――――――――――自制も自省も娘どもたちには不要。
「女が男に対してならそりゃ
・・・・・・・・・・男が相手ならね?」
うちの娘たちのランドマークが魔女っ娘。
魔女っ娘が日常的に吹っ切れれば皆続く。
抑え付けて観せれば皆安心して暴走する。
娘どもに我慢させない為の大人ブレーキ。
教えるってのは、こういうことさ。
「アリですよ此処まではアリ
・・・・・・・・・・オンユアマーク!」
その成果が今朝の今。
膝の上でジタバタ。
魔女っ娘フルダイブ。
その頚を掴み視て観せる。
「なでポなんて甘いことなし常に揉み哭かせからのアゴクイラッシュ」
魔女っ娘を抱き締めて魅せ衒らかす。
「貸して魅して撫でさせて♪︎」
「俺の」
「♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎」
「「「「「「「「「「「「「!」」」」」」」」」」」」」
声に出たから、娘どもたちにも聴こえたか。
「慌てようか?」
だが貸さない。
全部俺の。
「言質とった!」
貸してで済むはマメシバの理性。
「貸せるって」
マメシバに限らない。
サラサラブロンド。
ちっちゃい肢体。
赤い瞳に涙眼。
そりゃ欲しいよね。
「他人の持ち物でも♪︎」
普通は名前を書いて仕舞いたい。
「解りきっていても言われたら最高の上で次はじぶんもと順番待ちしている女を所有しないんですよね?認めちゃいなよ♪︎俺の女だって♪︎」
所有されたくないからしない。
「好きな刻に好きなだけ好きにして自分だけと独り占めして貸してくれんくせに」
したいからして、したくないからしない。
「思うがままに生きられてやがんなうらやまし」
女になら隷属されても構わんが奴隷女は愉しめない。
「その心は?」
隷属は自由なり。
「戦争が平和な世界観」
選ばれないと断固拒否。
それは女だけじゃない。
「シンデレラ勝利の方程式
――――――――――舞踏会に参加出来る」
なるほどだな。
シンデレラ症候群?
ナイナイ。
シンデレラは獲りに行ったのだ!
「そして獲られ待ちするところが勝ち組なんです女が憧れ見習う女その名はシンデレラ!」
VS王子様のステゴロ勝負。
「そらいつまでも幸せに過ごしますわ」
選ばれない、いや、様としないと凄まじいことになる。
敗者に為れねば復活戦もあり得ない。
「女しかいない世界で唯一の男?になるようなもんで」
・・・・・・・・・・うわぁ。
それは悲惨。
仕方がないから相手してやんよ、に耐えられるメンタルなら、どんな境遇でも生きてはいけるな。
生きてないから死に様か。
――――――――――無惨の極み。
「メンタルがないから呼吸できるスライムは稀に悪く居る生きてる不思議」
産まれた責任はないけどねぇ。
「選んだ貴男の責任や如何に?」
選ばせるスペックは自己責任。
「選ばれる貴女が悪いってそれ」
ハンティング。
フィッシング。
共に勝負だ。
獲物と狩人どちらがどちら?
「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」
「妬みと羨望ハーフ&ハーフ」
味わい深い。
魔女っ娘は。
「ごめんなさいともっともっともっとで三七分け」
本人は俺のことしか考えてない。
嫉妬なんか解らんわな。
皆を視る。
皆を窺う。
皆が視る。
それどころじゃない他の娘たち。
こっちも自覚が不明瞭。
後でゆっくり解説して自覚させよう。
「監視映像で再現しながらたいちょーに嘘を吐けないことを利用して認めさせた上で皆を集めて曝し合わせるんですね♪︎」
エルフっ娘、肢体を背に委ね俺の耳を齧って皆にマーキングアピールしてる場合じゃないからね?
お嬢も判ってますかと皆に向かって頷いて俺の左腕に抱き着き掌を跨いでるだけじゃないよね?
「たいちょーを戦える状態にしておくのを忘れてますね」
俺は戦わせるだけだが。
異世界のマナーとして、兵士の手足を塞がない、らしい。
・・・・・・・・・・うちの娘たちは、膝までセーフで胴体に獅噛付く乗る被さるのはアリ、って判断。
「視せて魅せるが限界で」
普段は手を繋がず裾を掴むくらい。
「我を忘れていない間は」
今は頑張って理性的に齧るくらい。
今のところColorfulは構って欲しいけど我慢してますアピール。
すっっっっっっっっっっごく視ているが、触れそうになって止めて退く。
身に付いた狙わぬ仕草こそ訓練の賜物。
視てるのが俺じゃない。
シスターズが俺に甘える仕草を視てる。
そこに工夫を感じるな。
「毎日〃講評してあげるのやめたげて」
メイド五人衆も魅せるより視てる。
俺の仕草を追っているのはメイド長だけ。
メイド五人衆を止める気はないな。
「先陣を斬らせ露払いさせるスタイル」
愉しいだけじゃなくて頼もしくてよろしい。
「選ばれし女たちの中から選んだらこうなりますよ?
――――――――――正義のシンデレラ症候群」
うちの娘たちにも。
今までだったら悲しい笑顔で遠目に観てる処だ。
娘どもがそれって。
哀しすぎて涙眼可愛いに集中できませんでした。
「だからだんちょーと絡み難かったです」
ヤキモチ灼き、焼きでも妬きでもない、元カノ。
「元に出来たのが凄いけど聴きたくない恐いから」
子どもには優しい元カノ。
娘どもには厳しい元カノ。
子ども扱いだから羨ましがられて殺されなかった。
「まだ間に合う女たちには未必の故意が疑われるだんちょー」
うちの娘たちには対等な扱い。
「同じ男の女同士、彼に嫌われないためだけに許さないけど赦せるか、最期の前に冷静さを取り戻せれば善いのですが」
恋敵なら必殺です。
敵意は知るが。
殺意は知らぬ。
さて置ける赤い瞳。
娘どもは女の危険性を知らない。
うちの娘たちにとって、元カノは単なるクリーチャー。
俺しか魅てないから仕方がない。
「・・・・・・・・・・前のめりに為れたからこそ、恋仇を呼び込む」
これからは妬まれ嫉まれ祟られるならば。
――――――――――娘ども遊びに巻き混んで、保護者精神をブチ込んでやろう。
「好意に付け込んで恋仇を護らせるスタイル」
エルフっ娘なら咄嗟の一撃は凌げるはず。
・・・・・・・・・・長耳ハムハム、両手が塞がっているし、嫌がられないから。
「――――――――――――――――――――――――――――――」
「キレていいのよ?ごはんの後でか先か」
俺を睨むエルフっ娘。
俺に拗ねてる、お嬢。
俺の正しさの証だね。
「まだ遠慮しがちな娘たちもいますが」
掛かってきなさい。
「通じて観せて無視して魅せて堪忍な」
お嬢みたいに遠慮がちに睨みあげてちゃ通じない。
うちのColorful。
うちの?メイド五人衆。
困り顔は、うちのメイド長。
――――――――――まあ、まとめて個別にやればよかろ。
「最初くらいはマンツーマンで」
そうだそうだと長い耳が叩くは俺の後頭部。
さらにさらにとパタパタ荒ぶる長い耳。
はやくはやくと長い耳が俺の背中にピタリ。
はい。
ごはんですね。
遊び過ぎずに食べなさいって。
おかんなエルフ、此処にあり!
では魔女っ娘にお返します。
「♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎ふぇ?」
「ダメにされてるみたいですね」




