あーんとふーふー。
【用語】
『支配(対人)』
:他者の思想行動を操作すること。強制できれば権力となり推奨できれば権威となる。一番ポピュラーなのは、交換ではなく、与える方法。情報を与えれば判断が左右でき必需品を与えれば存在を左右できる。提案も説得も脅迫も要らず、ただ与えるだけ。与えているだけなので責めを負わず恨まれず責任を取らない。命や人生など取引困難な要素を奪う為によく使われる。
優れた奴隷は主人を白痴に変えてしまう。
イェニチェリの様に。
マムルークの様に。
クリエンテスの様に。
――――――――Slavery is domination――――――――
【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室/青龍の貴族】
俺はお手伝いをされています。
今、最中。
「「「「「「「「♪︎」」」」」」」」
うちの娘たち。
感謝の前に可愛いが先に来る。
いかんいかん。
喜ぶより悦ばせないと。
「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」
メイド五人衆らにも。
カテゴリー違いの不満が愉し。
観てないアピール。
泣きそうな顔って好いよね。
――――――――楽し愉しとまた別に――――――――
お世話になってます。
炊事洗濯掃除に着替え料理食事その他、娘どもたちに出来ること。
なに一つやるわけにはいかないし、なにもかも皆でやってくれる。
生活全般ってことだ。
今じゃないか
・・・・・・・・・・常時か。
俺のお手伝い、だといいのだが。
主客転倒発想の転換。
俺が手伝ってるのかな。
俺を生活させてるのを。
俺を生活させてる君ら。
俺の為す余地少しだけ。
俺を世話する娘どもたちの御手伝いをする俺。
手を出さず。
口も出さず。
受け入れて。
あーんに合わせて口を向けるレベルなら無し。
刻にはネクタイを結びたがるちっちゃい娘を抱き上げることもあるが踏み台代わりだからなにもしてないよね。
「いやまあ任務はたいちょーしか出来ないですし此処に代わりが送られぬ限り誰でも出来るもやる人なし」
それどうでもいいよね。
「たいちょーの権限あればこそ愛しい女たちを生かしておけるんじゃないですか」
任務は娘どもの為がなくてもやるからなぁ。
「好きな作業に考えこと中手慰みしてれば金と伝手が手に入る。趣味と実益8:2」
今は7:3から10:0にしたが。
「好きな娘たちを弄ぶついでに守るに足る権力武力を手に入れる。女の為100%」
どちらも、やることは変わらんよ。
「自分の女たちを守る為に必要な人類を守る」
まるまる出来んがまあ、お手伝い。
「まさに、お仕事。お世話されるだけのことはありますね♪︎やること変えてヤればもっともっと与えられますよ?子供とか赤ちゃんとか遺伝子とか心の平安とかとか」
頷いてる頷いてる。
聴いてる聞いてる。
うちの娘たちが。
「「「「「「「「♪︎」」」」」」」」
――――――――――楽しそうでなによりです。
ついで仕事はさておいて俺が、うちの娘たちの為だけにしてあげてることは、お風呂に入れて寝かしつける、ことくらい?
「それヤり過ぎなのかヤらな過ぎなのか?夜の生活を朝昼もやってますねヤってないのが玉を弾マイナス距離ダイダ◯スアタック連射コンプリート早よ」
まずマメシバから。
「だから後学の為に魔法ょぅι゛ょたちがフルコンプされてからって言ってるじゃないですか!」
「「「「「「「「ガンバリマス!」お任せあれ」譲らない」ハイ!」」」」」
何を言ってるのか知らないがマメシバが何を言ってるのか解った。
そこはマメシバで皆を教育するから構わないとして。
「ちょ~~~~~~~講義は得意ですけど初手教材扱いはダメだと思いますせめて三、いや、五回目以降に検討すべきと抗議!」
は、無視して無理矢理無理強い。
「断われないと思ってるな!」
既定路線のスケジュールはともかく。
「おはようからおやすみまで毎食後に蒸し返しちゃる!」
人の世話が、既に生活と為っている、うちの娘たち。
「たいちょーだけのお世話でしょ他人は伴食文字通り」
一つ一人は挙げまい。
「一人〃の人生観」
いや、いいんですけどね。
「自立稼働式生活他支援じゃなくて全面被依存無選択たいちょー専用お世話システム」
それが必須の、自分たちだけの役割、だと成長してしまいました。
「させるまでこの間、一ヶ月半」
シスターズ。
魔女っ娘、料理。
お嬢、お茶に御菓子。
エルフっ娘は狩りや採集。
――――――――――地球人類に感知されないセンサーも、兼ねる。
まあ主に、身の回りの世話から炊事洗濯、生活全般。
洗濯機や冷蔵庫、調理器具の配備が決め手。
Colorful。
お手伝いのお手伝い。
軍務以外は全部それ。
勤務中は遊べと命じて遊びですと返す徹底ぶり。
家事が趣味って人はいるけどね。
ハーフエルフにもいる、ここに。
「趣味。好きな男の世話。まったくフツー」
・・・・・・・・・・植物の世話をするガーデニングが趣味でいいなら、仲良しの為にする家事も趣味でよかろ。
あれ?
俺、盆栽かな?
「愛玩どーぶつ」
逆じゃね?
「女が男を可愛がるのはフツーフツー」
いや子ども。
「女の子と子供は違うから大丈夫です」
どっちがだ。
「可愛がれば解りますから、早よ判れ」
がられてる。
「口だけならなんとでもだから口以外もイコうか?」
負けないよ?
―――――――女ならどうにでもなるが―――――――
娘どもは大切に。
「女はもっと大切に!」
ほう。
俺に御世話されたいと魅える。
いや。
予定は決定、選択肢の無い安心感。
「フッ!お料理男子は女の敵!男子厨房に入らずを成人後に教育してあげますよ♪︎」
要らなくても居るからって安心させる前に要らないって叩きこんで泣かせないと。
「貴男は食べる人こっちは作るひと社会の歯車なんて汎用品で貴男独りの専用機に勝てない体にしてやんよ♪︎」
夫唱婦随なんて意味不明に替わり俺に言いたくて言えないコトを無理矢理言わせてやろう皆の前で記録して。
「据え膳上げ膳喰わぬは恥をかかせて堪るか喰わせて魅せます一人では何もせぬ様に出来して貴男を独り占め」
「「「「「「「「ハイ!」」」」」」」」
もちろん、判ってる。
皆、俺の、お手伝いをしたい。
禁止する理由もない。
赤い瞳を魅る。
可愛いいな。
綺麗だな。
碧眼緑眼を魅てから、敢えて。
「「・・・・・・・・・・」」
お嬢とエルフっ娘。
「「「「「「――――――――――」」」」」」
魅ないと観せた、メイド五人衆。
「え♪︎え!え?」
キョロキョロ魔女っ娘。
「愛され気分♪︎」
マメシバの言う通り
・・・・・・・・・・最初と違って、大人に見捨てられまい、とする不安感は、ない、からな。
「もう逃げられないぞ♪︎」
お手伝いは同じでも、ここ一ヶ月はメンタルも安定してる。
「人格固定まで半月か~メモメモ」
人はパンのみにて生きるに非ず。
飲み食いしないと生きられないが、生きてるだけなら死んだ方がマシ。
のみにて、ここが大切だからね。
「食欲の次は?」
趣味嗜好は大切です。
「恋愛とか性愛とかLOVEとか三大欲求順番守ろ?」
だから、それを奪われると、絶望。
――――――自分でやるからしなくていいよ――――――
存在理由の消失。
未遂。
「鬼悪魔鬼畜殺人未遂失敗未遂所有者が所有物の所有欲を忘れるなんて人格崩壊寸留め止め」
寸前。
娘どもの反応は。
――――――――――皆、絶望顔――――――――――
「繰り返し女の娘を殺しかける嗜好なんとかしたほうが善いと思いますそんなドSじゃないと思っていなかったけどなにもかも委ねて任せてなにもかも委ねさせ任せられてなさいよ」
日本でも。
異世界でも。
「ダメ絶対!態度で伝わりますからね認識が追い付く前にフォローが間に合ったから命拾い出来ましたが拾ったたいちょー反省して肢体に示して謝ったら彼女たち自決するから禁止」
俺が絶望しかけたわ!
匂わせたら反応するから、踏み留まれる。
危うく殺るところだ。
「正当防衛で殺そうかと思いました」
誤魔化すプロでなければ、殺されていた。
死のうかと思いました。
「逃がさないぞ絶対に!」
気持ちは、解る。
「ほんとぉぉ」
好意とは強いるもの。
正しさとは縛るもの。
決めるのは俺だもの。
「最後ちがう最初どーなの」
相手が何を言おうと気に留める必要はない。
相手の為になることを停めてはならない。
相手も解っているから今、いずれではない。
「承諾も同意も肯定も要らない?」
なんなら拒絶も反論も否定も無視。
「説得とか論破とか納得させるの巧いクセに」
意志を潰したら要不要が判らなくなるだろう。
「流石コミュニケーション巧者」
誰だって相手に視線を合わせれば解るんだよ。
だから、うちの娘たちは、解って無い。
だから、相手の同意なんかを気に病んでしまう。
「一体感が足りん!」
近所のガキどもみたいなら楽。
楽しい我が儘。
過剰に甘える。
泣き落とし。
泣き喚き。
おねだり。
土下座。
無遠慮。
全部ガムテープ簀巻きで終了。
「個別にして同一!」
うちの娘たちの仕草。
可愛らしく。
愛らしく。
美しく。
ょぅι゛ょ。
童女。
少女たち。
年齢的には美女。
破壊力殺傷力の権化。
しかも俺にとって好いことばかり。
「計画通り♪︎」
言うこと聴かせようとジタバタ頑張って空回りして揶揄れ言うこと効かせられて文句を煽られキレて巻かれて吊るされて魅せつけられ御預けされ差別され俺の膝で拗ねて背中でグレて以後一生弄られる度に俺の布団にくるまってゴロゴロと
・・・・・・・・・・近所のガキはコレ。
「膝で拗ねる娘、甘える娘」
大人の膝と背と腹は子どもと猫の居場所なんだからな?
「意義アリ!彼氏の膝と背と胸は女の居場所ですから!犬猫子供に貸すことはあっても娘どもはダメ絶対にしたい!」
――――――――――周りを窺う娘どもたち。
言うこときくんですよ言わなくても従うんですよ言われる前から眼で確認しますコレやりたいです許して頂けますかイヤなら我慢します感じていただければ解りますから言わないで許していただけるなら命令されたら嬉しいですダメですか
――――――――――うちの娘たちはコレ。
「半月でフルコンプリート」
ダメじゃないからナンでもしたまえ命令だけは勘弁な!
「される側だから!するのは解らせられてからだから!問答無用コンプリートしてから無茶苦茶オーダーしましょ?」
・・・・・・・・・・残念そうな彼女たち。
つぶらな瞳で涙も流せず微笑みを創って表情を隠し声がだせなくなる娘どもって、俺が切腹しないで済んだ奇跡。
近所のガキどもなら愉しい。
大人のフリを蹂躙するだけ。
ブラずに大人の失敗作まっしぐらとか、娘どもをやりなおさせないと遺憾ですよ俺の好み。
だから俺の好み通りに我慢させないことを無理強いして公然と、うちの娘の意志を無視した結果。
「アップを開始しました、マウンドの魔法ょぅι゛ょ」
食事のルーチン。
飲ませてくれる、だけでなく。
食べさせてくれる。
「ベロチューよりハズいかも」
お嬢が肢体を下げる。
斜め背中にピッタリ待機。
エルフっ娘が下がる。
背中全体に密着して待機。
先ずは主菜から、だ。
Colorfulは言うまでもなく。
メイド五人衆はチラチラ観察。
魔女っ娘ポジション奪還。
・・・・・・・・・・アーンと、ふーふー。
我が儘には出来たんだが。
――――――――――俺を最優先する我儘。
「それが幸せと解ってます♪︎」
地球のガキどもなら逆だ。
アーンをしてよの順番待ち。
雛鳥っぽくて好し。
むしろ他力を強請してくる。
うちの娘たちはその真逆。
敢えて他力を強要したがる。
お世話しないと死んじゃう病。
「処方箋は独りだけ」
それな。
子供をつくる社会。
自立を妨害する地球の先進国。
子供が居ない社会。
他者と組まないと死ぬ異世界。
その差を理解するのが遅れたから、うちの娘たちは、俺一人に組み込まれてしまった。
・・・・・・・・・・組み直しが大変です。
「それが幸せと判らせな
――――――――――貴男に」




