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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第二十章「北伐」

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986/1003

美味しい食事の戦闘序列。

【用語】


『GHQ』

:太平洋戦争の戦後処理そのもの。その任務は日本を友好国として占領の早期終結させること、とマッカーサーが決めて連邦陸軍が追従した。

理由は金がないから。

経費は日本持ちとか世迷い珍説があるのだけれど、当時の日本にはもっと金がない。日本国内だけなら紙幣を刷ればいい。本土決戦ならなんとかなる体制。しかし敗けて外国が絡むと、信用の無い通貨で支払う訳にはいかない。米軍兵士が日本円で給与を受けとる訳がなく、レートもお話にならない。つまり合衆国が各国分を含めて戦闘員だけで47万人分以上支払い続けたから連邦破綻の危機タイムカウント。そんな程度のこと考え無くても判らないのがWikipedia。まあ、可哀想な人たちの暇潰しなんだから仕方がない。

戦勝国の政治家は全く関与していない、っていうか外された。ポツダム宣言は「意味が解らない素人の落書き」なので当時から混乱(スルー)。もちろん勝ったせいで立場を失った指導者に決めさせたらまとまらないから曖昧にして実務的に処理しよう、って知恵でもある。戦勝国の対日政策機関極東諮問委員会(FEAC)は対立し合って機能不全に陥り漏れ出す命令は無視か拒否。合衆国の実務機関(SWNCC)、つまり連邦軍と国務省の合意は1943年には活動中。真珠湾以前から日本占領を企画していたとかいう珍説(Wikipedia)もあるが、頭が悪すぎる。一億人の異民族と殺しあった後に支配って、そんなことをやりたいやつがいるか物理的に。合衆国、の軍が日本研究を奨めていたのはむしろ「占領しない」為……しくじったが。マッカーサーはその実務を担当させられた。大統領の承認無しに実行していたが一応は全て気が付かれた分は追認させていた。機構的には参謀部が日本軍の再建、幕僚部が日本社会の修正、霞ヶ関が帝国官僚既得権の擁護を担っていた。マッカーサー自体は「共産主義者殺すべし」以外に主張はなく、ルイジアナ(親フランス)系のアーカンソー人。人生を合衆国域外で過ごしたので西欧保守主義的な「理解出来ない者を理解しようとしないし邪魔もしない、むしろ丸投げ」なポピュリスト……これボナパルト系独裁者(一世、三世)の特徴。なので政争に敗れ合衆国を追われたニューディーラー(ソフト共産主義者)霞ヶ関(売国奴)も等しく嫌い。穢らわしい輩を殺し合わせて生き延びたナニか(政策)を取り上げて、興味がない処は採用した……蠱毒かな?日本国憲法については前文からして国際連合軍参加想定であり計画通り。だから合衆国から修正要求が来た時は鼻で嗤って即拒否している。

朝鮮戦争で「国際連合VSアカ」の体制を創って見せたのは、その為……異世界転移後に再現できたんだから草葉の陰でドや顔してるハズ。


()()()がレトルトより()()()

・・・・・・・・・・ありがちなことだろう?


そも、だが。

クーデター政権(明治政府)辺境の 三流国(プロイセン)から剽窃したゲテモノ(帝国憲法)


日本製か?


保守(伝統)を騙るなら御成敗式目から徳川家諸法度まで抑えなくてはな。

もちろん19世紀日本列島の最底辺(薩長)には、日本語が読めなかった訳だが。

そして21世紀日本国では、存在意義を抹消されてしまったが。


消したのはマッカーサーではないぞ。

19世紀のクーデター政権さ。

明治文化大革命。


いや知らなかったか。

・・・・・・・・・・歴史を知らなくば忘れることも出来ぬ。


まあ、いい。


自主ね。

・・・・・・・・・・憲法はおろか成文法不文法も知らのに。


マッカーサー憲法で十分だ。


世界中から集められた。

荒廃した欧州から亡命してきた。

右翼左翼の理想主義者。


彼らが日本人の預かり知らぬ処で殺しあった成果が、それだ。


()()()()()()()()


判りやすい十二歳向け、それでも読めぬ者まで居るが。

法とは何かを問う前に、日本語は読めるか話せるか。


()()に来歴なぞ要らん。

()()()など気持ち悪い。


下手の料理は毒でしかない。

当然、食うなら旨いもの。


《東京都世田谷区深沢6丁目23-10/二週間前/異世界転移後初の憲法記念日/与野党議員懇談会にて》




【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室/青龍の貴族】


(大人)が食べさせられる。

そはなんぞ?


「三度〃の御奉仕&御褒美タイム」


奉仕は受けよう褒美はツケで。


「褒美と奉仕が別だと誰が言った」


何それ怖い。

轟く悲喜交々は常だから、それじゃなく。


・・・・・・・・・・まあ、お手伝いを拒否したら、子どもが死ぬか。


納得出来る。

いわゆる互酬制。


うちの娘たち、に限らないか、子どもたちは大人()に、なんとなく、借りを感じるものだ。


甘えてりゃ善いのに。


男の子の場合は気を使う程度。

女の子の場合は何かしたがる。


「男女間()()で生じる場合は全く異質の現象なんですけど」


俺が子どもの頃そんなことを気にしなかったが。

「気にしようか?」


単なる便利グッズとして大人を使っていた。

「そりゃそうだけど」


親や親戚、歳上は全部が大人のカテゴリー。

「性別比は?」


近所の奧さんお姉さん教師に先輩他色々。

「カテゴリー?」


適当に構ってやれば何でも為てくれるから。

「扱い雑!」


ネコと飼い主。

大人と子ども。

「性別考えよ!」


が、大人になって気が付いた。

俺は少数派だったこと。


「故意犯から確信犯へ」


与えられたら返さないと死ぬ。

社会的な動物である人間の本能。


「社会的っても男女の本能からは逃げられてたまるか逃がさないです」


相手を殺す為に行われもする。

与えられて当然と思わせないと。


「たいちょーは女の娘たちを殺してますよ想いとか魂とか羞恥心とか」


甘やかせど甘やかせど我が儘にはならざりけり、じっと眼を視る。


「まだまだ尽くし足りない!ってなってるのに重ね掛けオーバーキル」


要するに義務を否定する義務を無理強いすれば正解だと思われる。


「要するな止めたげて試してみようダメなら次って女の子に繰り返し」


そんなマメシバとの無言トーク。

「一見すると眼と眼で通じ合う親密な男女関係が発覚しますがソンナチガイマスヨ~」

ちびっ娘たちが割り込んで来た。


「肢体で」

女の娘とネコが良くやる構えの構え。

読書やパソコン中に本やパソコンや身体に乗られた飼い主・彼氏は一般的。

むしろ無い方が可笑しいのだろうが。


「止めたげて」

オマエ(処女)もな。


止めさせたる(奪ってやる)と犯行予告して次の次の段階まで承諾させてるんだから責任とれ!」


しかし出来た娘、うちの娘たち。

大人、いや、敬意を払うべき大人(俺とマメシバ)は、立てている。


ちゃんと、構って魅て聞かせて、ではなく配膳完了給仕開始を口実にしている。

まあ離れて居た訳でなし、互いではなく食卓に向き合え、ってことなんだけど。

俺たちの前に並べられた広い座卓の前、定位置へと軽く導かれる俺とマメシバ。


広い座卓。

座卓の真ん中。

俺とマメシバ。


並べ終わった料理。

出入口から遠い上座。

窓を背にした片側。


無用心?

まあね。


魔法の狙撃はある。

王の間は弓矢しか無い時代の造り。


だが射線で狙える塔は自動機銃の射界。

の攻城戦で本営となる王の間の広い窓。


窓の向こうは外郭防衛の基点となる塔。

そこにはこちら、城内向けの開口部。

五芒星型の王城、外郭先には五つの塔。


内の二つ正門中庭を挟んだ尖塔が窓から観える。


狙撃兵なら潜まない。

城の外の真反対。

中庭にも射界が狭い。


突入されて挟み打つなら側面の張り出しを使う。


真後ろ、此方を覗ける構え。

狙撃犯なら秘みそう。

王の間、窓際なら射界入り。


本来の用途は戦争や犯罪用ではなくて、信号所。


手旗信号で内郭にある本営、王の間と連絡を取る為に開けることができるのだ。

外郭全周から塔の内郭側開口部を通して内郭本営に報告、命令を受領する場所。

もちろん内郭王城本殿には後二ヶ所、信号所があり本営(王の間)へ伝声管が繋がってる。


王の間自体も有事には信号所を兼ねる。

世界有数の穀倉地域。

世界最大の交易路沿い。

国が安定すれば、莫大な富が流れ込む。


その金で造られた王城。

だいたい200年前。


まあ一度も使われなかったんだが。


旧王国が逸早く有力者の合議制になったから。

王というより王家は調整役と権威付け。

そりゃ、王城を攻める理由が生じないわなぁ。


金と食糧の流れに位置すりゃ争いも競争で済んだ。


そして十年前。

帝国軍侵攻。

空から一気に城を陥とされ攻城戦なんかありませんでした。


そして2ヶ月半前。

空城。

王城に乗り込んだ元カノ率いる国際連合軍の落武者狩り。

メイド長と執事長が留守番しているのを発見。

戦死させた前太守の一族はとっくに転進済み。


そして一ヶ月半前。

俺たち(軍政部隊)は平和裡に街中をパニックに陥れて少しだけしか殺さずに平和裡に進駐。


先人の工夫した防衛機能が無事に役割を終えたのである。


その開口部は塔の裏側こちらの正面。

今はぴったり閉じられています。

閉じた内側には王都の衛兵がいます。


参事会の指揮下にあり各大家から中立。


責任逃れの意味は無い。

反抗と見なされなくとも一蓮托生。

反感かもしれないで殺す国際連合。

能力なら大家の私兵と衛兵は同じ。

思わくが絡まない分ミスが少ない。

だろう、という見立て。


目的と思慮は少なければ少ないほど作業効率は上がるもの。


色々と気を遣わせてるな。

なるべく殺さない様にしないと。

国際連合参加自衛官の共通見解。

そこで上座に並ぶ俺とマメシバ。

だが密着はしていない。


いえ接続する前だから構いませんが。

「読めてる読めてる!」

真っ最中も思考推測プログラム希望。

「プレイ要じゃない!」

処女を恥ずかしめるのはゆっくりと。

「――――――――――――――――――――」


マメシバとの間に童女(お嬢)一人分の距離。

「圧を感じるんですが十二歳児特有の」


俺の両隣が、ちびっ娘二人。

右掌に魔女っ娘。

左掌に、お嬢。

背中から乗り出すエルフっ娘。


Colorfulは前に並んでいます。

朱と翠が向かって右。

碧と橙が向かって左。

今朝のセンターは白です。


さっきの悲鳴と喜鳴は食事以外も毎回轟くポジショニング。


「入浴時の洗われる(可愛がられる)先着順やら何処を洗う(擦る)かやら服のブラシ掛け(痕跡集め)洗う(クンカクンカ)担当(特権)取り入れ(奉仕アピール)担当(特権)畳む(匂い付け)担当(特権)等々でも絶頂絶望を強いる鬼畜」


起伏に富んだ豊かな人生の出発点を与えられて愉、嬉しいよ。


「直接責められるばかりがプレイと思いません勝つまでは」

「「「「「「「「「「「「「「お~」」」」」」」」」」」」」」


多い多い。


気合いを入れてる人数。

それでも腕脚を留めないメイドさんたち。


俺はメイド長に応える。

視線指示が飛ぶ。

メイド五人衆。

今は我慢だ仕方がない。


一歩下がった。

むしろ視線をカバー。

距離は置いて。

戦闘みたいなんだが。

・・・・・・・・・・練度最高の分隊かな?


皆の間を歩き回るメイド五人が退く中。

逆に動きだした、うちの娘たち。

五人の邪魔にならない様に留まってた。


満を持して動いた

――――――――――過去形で語る素早さ。

っていうか、動作じゃなくて、現象かな?


ともあれ配置は完了してから気づく。


俺の3m圏内。

普段より余計にスペースを使っております。

普段は俺に座って嵌まって依ってるからね。

普段の中で時々は距離を置く刻も偶にある。


食事とか。

おやつとか。

仕事は要らん。

うちの娘たちの生息域は、体温を感じられる範囲。


触らなくても。

嵌まらなくても。

風がなくても。

肌を合わせるのが主目的ではなくなる刻も、ある。


今もそれ。


くっ着いてはいるが。

両腕ちびっ娘。

背中エルフっ娘。

俺が動けるギリギリ。


甘えたがりでも戦場の作法はエルフっ娘の教えか。

腕が動けば庇える。

戦うのは部下です。

自動機銃でも良し。

座ってるから逃げるのは最初から想定していない。


「抱き着き形が寝るときなんかは肢体で身体の重要臓器をカバーする位置に獅噛着くならギリ赦されると学習済み」


今も食っ着くより優先すべきことがある、と真剣を保とうとしている眼が語る。


この世界。

いや現代以前の文化では、命より重いってより命が軽すぎるんだが、大切過ぎるのが立場、立位置の問題。


ただ一緒に居られたら良い?

・・・・・・・・・・ないない。


生きている(一緒に居る)なら、活かさず居られぬ(もっともっと)


それが食事、の刻に決まる。

給仕の権利は何者が得るや?


その決定。

モノを知らなきゃ判るまい。


習って良かった海外派遣研修。

在外公館などで活動する備え。

今は異世界派遣研修になった。


永きに渡り権力中枢では食事を差配することが地位の証。


料理を誰に取り分けるのか。

誰に取り分けさせるのか。


命を獲り戦果を別けること、それ自体である階級がある。


過去も。

未来も。

今の日本列島にさえ。


政治の定義。

有価資源の権威的配分。


与えることは権力だ。

捧げることは権利だ。

それを示してこそ権威が生じる。


・・・・・・・・・・俺たち底辺からは興味の対象でしかない。

海外に派遣されなければ、だが。

異世界に跳ばされるまでは、な。

・・・・・・・・・・地球人類の道具としての国際連合統治軍。


その将校は任を演じなければならない。

ならば、利用しない手はない。

・・・・・・・・・・私利私欲と公益の完全一致。


氏族にも。

邦にも。

地球にも。

切り捨てられない価値を造る。


不気味極まる恐怖の異世界侵略者の傍らに居られる。

――――――――――異世界種族からの保護

知らない事が多すぎる異世界を侵略する水先案内人。

――――――――――地球人類からの保護。


うちの娘たちの給仕競争は本能だが

・・・・・・・・・・本能の発露こそが、儀礼。


だから全員が儀礼を守る。

だから全員が序列を競う。

だから全員が俺を視てる。

皆さん大変だ。


何かしたい。

触ってたい。

アンビバレント。


触られるだけで頑張れる。

思いやりがある娘たち。

普段なら二兎を追ってる。


だが、今はダメだ。

うちの娘たちは身分が上。


追い始めたら下位に立つメイド五人衆が、押し退けられてしまう。

・・・・・・・・・・断腸の想いを隠せたつもり。


欲を我慢できるのは、善し。

欲を保ち続けるのは、尚佳し。


給仕は、うちの娘たち。

それは譲られない。

配膳は、メイド五人衆。

それを譲らない。


だから給仕する役目は、うちの娘たちが絶対に独占。


「男に女が給仕するわけないでしょ~♪︎()()は、ね♪︎♪︎」




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