解と答え/algebra ≠arithmetic.
【用語】
『モラルハラスメント』
:社会的優位を元に相手へ不当な人格攻撃を行うこと。当然、対等以下の関係や正当な内容ならばハラスメントではなく評価に過ぎない。評価に納得しないなら反撃すれば済むし納得したのなら適切に自らを処せば済む。人類創成以来普遍の現象……ハラスメントととして成立してないけどなんだこれ。まあ自己欺瞞に使われる新手の精神疾患です。
実例
「産まれて来たのはキミのせいじゃないが、今、呼吸してるのはキミのせいだよ」
恥じ入るか誇れるかで処し方を決めましょう。
「勝てない戦いは馬鹿のすること」
馬鹿が、よく言う。
勝てる戦いはするのか。
勝てるから戦うってなんぞ。
戦いや戦争と無縁な輩にしか思い付けまい。
戦うとは殺すことだ。
殺せるから殺すんか。
違うに決まっている。
殺すべきだから殺す。
古今東西、普遍の一般常識。
・・・・・・・・・・いや、常識を説く相手は選ぶが。
目的と手段の転倒。
よくあるよくある。
馬鹿の間では常に。
「予算が無い」
って、言うだろ。
それ、状況。
そもそもそういう話じゃない。
予算があるからやるのか。
まあ、やってるな。
穴を掘って、また埋めて。
予算がなけりゃ死ぬのか。
まあ、殺している。
見て見ぬフリで殺すまで。
手段から始めりゃそうなるわ。
人間は、考える。
非人間には判らぬ世界。
やるかやらぬか。
それが始め。
目的が有り。
手段が在り。
手配を為す。
それが出来なきゃ殺されろ。
――――――――――無能。
それをせぬならそこで死ね。
・・・・・・・・・・愚鈍。
私は殺すべきだから殺させている。
昨日も。
今日も。
明日も。
《衆議院予算委員会/参考人招致/財務省主計局局長への罵倒》
【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室/青龍の貴族】
俺を上から見上げる君。
けっこうよくいる。
子どもを拾う刻は下から近付くから。
子猫の保護と同じ。
下から視ても相手からは上から視線。
強弱じゃないんだ。
俺を軽く殺せるエルフっ娘さえ同じ。
今は頭上に居るが。
立場は立位置に依らず決まっている。
三佐みたいに下から見下ろしてる人はめったにいないからスルー。
とはいえ優劣じゃない。
むしろ劣ってたら無駄。
当たり前は無視される。
誰が観ても優秀だからこそ、万人の眼を惹く。
「なんでも拾って来る例外だからこそらしいですね」
今、一番、高い位置。
メイド五人衆。
多世界ハイブリッド。
ヒールが高い。
俺の私室の中だけで。
異世界に無い。
地球先進国限定文化。
性の禁忌が無い世界だと、こうなるよね。
化粧、上げ底、補正という偽装が成り立たない。
男女共にコンプレックスは在る様だけど。
肢体一つになるのが大前提だから偽装はしない。
欠陥を強調して恥を大恥にしたくない。
先進国の女には出来ない、ダメージ・コントロールができてる異世界。
隠す必要がある女は幾らもいない。
巻添えにされる女は幾らでもいる。
そう考えると、可笑しいよね。
使い心地の良さをアピールしてるがバレるから絶対に使わせない。
そんな不思議に縁がない皆様。
ここに居るのは、その上位互換だ。
隠すより露るるはなし、とはコレ。
元が好ければ真っ裸だけで佳いかといえば魅せ方がある、ということ。
ちびっ娘は小さいのに俺の膝上から顎下にすっぽり。
シスターズは女の子座りで俺の視線より、やや下。
エルフっ娘は俺に被さって肢体を委ね、やや上。
「ギャラリーは可愛らしく小頸を傾げて覗き見」
立ち働くメイド五人衆。
俺の手が届く範囲では一番高み。
なのに一番、遜ってる。
ハマってる。
「ハメてる」
俺、知ってるなこれ。
価値が優れて、抜きん出た者にのみ使える技術。
劣位に立って目立つ。
特異なら気付かれないが普遍的高値だからこそ。
外見の佳さというワイルドカード。
古今東西普遍性。
誰にでも通じる。
解釈の余地なし。
否定は僻み敗北。
それを持つからこそ通用する平伏。
上に立つことで遜る。
ハイヒールだからではなかろうが、まあいいか。
身の丈より低く構えるのがポイント。
うちの娘たちより劣る。
だからこそ、一番、低く位置を取る。
これだよ。
――――――――――魅せ方が解ってる。
称賛の視線を惜しまない俺。
魅られてると判ろうが。
敢えて知らせる魅てること。
称賛。
叱責。
指導の基本。
言わないと伝わらないのは嘘だけだ。
事実は言わないからこそ良く伝わる。
言わないことは将校の基本的な素養。
ナンパの刻だって嘘は囮。
見破られぬ嘘に価値はない。
嘘があるから本音が気になる。
メイド五人衆の火照りが増して動きが良くなった。
Colorfulがチラチラ此方を魅てアピール。
シスターズの歯と爪が食い込んで慌てて舐められ。
今はメイド五人衆のターンだから焦らしておこう。
下肢を強調する為の衣装。
脚捌きがポイント。
江戸時代までは誰にでも出来たそうな。
下手な脚捌きにロングは自滅。
現代日本で、よくある光景。
大股でリズム感が無いから雑。
ミニが定着した理由は見映えだからな。
異世界特権階級には無い。
ちびっ娘まで完璧な歩き方。
肢体の凹凸は激しいのに安定性は高い。
下着が未発達なので揺れるんだけどね。
全体として動態、静態を問わずに安定。
腰が抜けたようなふにゃふにゃは無い。
むしろ腰が女性自衛官並みに強く安定。
現代日本の女娘どもにはよくあるのに。
フニャる刻は頭から爪先指先全表皮から届く限りの胎内まで限界値を極めてから超えさせないといけません。
・・・・・・・・・・普通の日本の女娘どもなら、入り口で崩落。
所作がダンス。
垂らした髪も踊る。
スカートも踊るべき。
リボンやレースや髪だけでなく。
「音楽は要ります?」
疑問形。
マメシバが。
気付いているな。
「なるほど」
衣擦れの囁き。
まさに伴奏。
楽器など野暮。
今は言葉を使う刻。
「ベネ!」
なら、うちの娘たちは?
間違い無く機能が優れている。
病気の心配が要らないくらい。
悩みがあるのは俺が原因、当たり前。
だからこそ役にたつ
――――――――――うちの娘たちは露出を嫌う。
ヒエラルキーが決まっているから。
これ以上の高みはない。
そら、誇示する必要は無いわなぁ。
階級としては、だけど。
個々に考えれば苦痛だよね。
自慢したいよね。
確かめたいよね。
安心したいよね。
視て判るが使って解るよね。
それになにより隠すことの苦痛と、全力を奮うことの充足感。
それが許されるのは俺の周り。
うちの娘たちは一日目にして異世界種族の誰かが居るとき、必ず頸だけ観える、むしろ観せて誰に付ける様に命令され絶対に外さないよう強いられて肢体の何処とは言えない処につけられてるんですよ、と質問させる様になりました。
・・・・・・・・・・侵略者は女の娘に頚枷を強いる嗜好があるそうな。
オマエの仕込み。
うちの娘たちはアクセサリーと肢体一つ。
三揃えだけで魅せている。
いや肢体の飾りでしかないが。
引き立て役が本来の役割。
いや監視機能を抜くのならね。
メインを彩る付け合わせ。
四肢に付けさせてる魅た目アクセサリー。
目的に叶うから善いけど。
自慢出来るのも悪くない。
うちの娘たち可愛いしな。
魅せ衒らかしたいよね。
俺も。
そしてなにより自分が。
俺しか魅せられる男がいないからなぁ今のところ。
首筋胸元だけしか魅せ衒らかせ無いのが残念無念。
惹かれたら必ず魅える、俺が強いた首輪型頚飾り。
国際連合の保護下の証。
異世界からは俺の紋章。
うちの家紋は違います。
・・・・・・・・・・最強の紋章は免罪符。
そりゃ脱ぐわ。
俺の部屋でも。
今とか脱ぐわ。
普段のストレスが窺われるから、なるべく普段から我慢をさせない、ファッションでも。
肢体を魅せるマメシバ印。
内側は、マイナス距離からしか魅えない造り。
気遣うマメシバも大人だ。
俺の、ってか、皆も住んでる軍政司令官私室。
その外でも、うちの娘たちが好きにさせる、無理矢理。
皆に可愛い美しさをアピールさせる俺の配慮。
「俺以外の男に肌を晒すなと言わないと死にますよ、乙女なら」
空気を読むのは得意だ。
空気を踏み躙るのは好き。
空気を煽るのは面白い。
だからキチンと期待を超えた。
よって鎖骨が現れなければ頚の開示は推奨中。
控えめに。
然り気無く。
嫌々風に。
頚周りは何も無い方が良いよチョーカーとか。
まあ、チョーカーを魅せ衒らかすついでに、鎖骨アピール。
「絶対に肌を魅せるなと強いながら肌身離さぬ印を必ず魅せろとか命じられて理性が跳んだ断固たるYESで一人〃の所有権は官報に公告されました」
示威行動にもなる。
――――――――――うちの娘たちは地球人類の保護下にある、と異世界に触れ回る。
「デモンストレーション
・・・・・・・・・・独り独り誰でもなく自分が貴男の女だって世界中に自慢してる」
道理で徐々に変わって来てると思えば。
マメシバが後押し。
娘どもたちのそれが俺を悦ばせる、とでも吹き込んだな。
大義名分さえ与えれば、尽くしたがりな娘たちも自由になる。
いつも俺の表情を窺う娘どもたち。
彼女らがやりたいようにやるのは善し。
そのうち考えずとも出来るようにする。
自らが正義と確信させるのが第一歩だ。
それが子どもに為るということだから。
然る後に他は悪と出し抜こうとし始め。
それが大人に為るということなのだよ。
準備段階で足踏みしてるうちの娘たち。
だから拒否権を行使したりしない。
娘どもの本能。
お手伝い欲求。
大人ごっことも言える。
「せやろか?」
子どもたちに好かれる俺が言うから間違いない。
「男の子に慕われ女の娘にモテて」
小学生から高校生まで皆、同じ。
「せやな!」
大人を手伝う。
皆が望んでる。
大人と扱われることを。
「特定の、異性の、大人から」
手伝われるとは見倣われるということ。
もし手伝われないなら、大人じゃない。
子どもから大人と視られていないんだ。
もちろん大人からも人間とみられない。
大きな子供は粗大ゴミ。
殺されないのはコストパフォーマンスが合わないから。
いや殺されてる最中か。
ゆっくり確実に社会によって絞め殺される過程なだけ。
気が付けないのは幸せ。
鎮痛とは知覚の提供だが最初から無ければ痛くも無い。
だから邪魔にされるが。
異世界では俺の眼に付かない様に、早め速めに始末している、らしい。
・・・・・・・・・・駐留初期に色々あったから。
つまり。
うちの娘たちの見本は俺。
メイド長、は地位が微妙。
特権階級と異世界侵略者。
釣合う。
だから俺を見倣って立派な大人にするのだが。
「はよヤれや」
うちの娘たちは、自制が強く打算には乏しい。
これじゃ大人になれん。
道具にされるだけ。
それじゃもったいない。
道具にしないとね。
「オマエガナー」
最低十年で構築された大人モドキ。
スペック以外は日本にもよくいる。
そこを娘どもにするのが俺の器量。
「どーヤって?」
飯を喰うんだよ。




