盤外乱闘/PSYWAR.
【用語】
『戦力』
:敵と対峙した瞬間に利用可能な力。例えば200万を越す兵数があっても広大な国土や敵対的な他国に囲まれ軍に依存する不安定な体制しかなければ対外戦争なぞ出来ない。例えば三十倍の国力があっても二十倍の国土があるなら維持だけで国力の大半を費やすので対外戦争能力は限定的。強者には強い敵がおり、優れた者には脚を引っ張る競争相手がおり、世界一強く優れていても単体で世界を征服出来ない。「力に依る者は力に滅ぼされる」とはそういうこと。ならば警戒されない弱者、利害対立が少ない劣った者、世界一弱いから他の誰にも邪魔されない方が瞬間々には優位に立ち得る。「戦ってみなければわからない」とはそういうこと。
優劣。
強弱。
大小。
それは勝敗に関わらない。
劣っている者が優れた者を倒す。
弱い者が強い者を倒す。
おっきいよりちっちゃいが好き。
それは当たり前にあること。
――――――――――だから――――――――――
美しさその者より。
可愛らしさその者より。
魅了その者より。
フェチシズムその者より。
港街に現れた母娘に率いられし十歳前後ティーパーティーより、親しみが持てるで程好いサイズの落ち着いた個別的に劣って総合力で圧倒的じゃないか我が身かな、ついでに頭もキレて性格も大好きですよねな女が貴男の好みのトップなのは判っているんですよ?
「それな」
・・・・・・・・・・ひていしてもおしきりますからだめじゃないですけどまあいいですが。
――――――――「そういうとこだぞ」――――――――
《琉球大学附属国連寄託図書館所蔵/UNESCO異世界収集文書/魔女の魔道書より》
【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室/青龍の貴族】
俺とマメシバの対局。
駒組は終わり。
――――――――――まだまだ寄せには遠い。
「布石を打たせてあげましたよ?」
囲碁にすんな。
・・・・・・・・・・寄せられたかな?
「女たちと女たちと女たちと女のバトル・ロワイアル」
一人に拘る訳が無い。
いつも俺は多面打ち。
多対一の方が優位だ。
「そりゃ二番目以下も好い女たちですから」
もっとも女が独りしかいないのは仕方がない。
「選ばれ無いんじゃ振り向く女はいません」
本来なら数十人に向けるコストを独りに集中。
「そーいうとこですよ?
――――――――――面白くなってまいりました」
娘どもは女を口説く必殺技。
娘どもたちのボディアーマー。
娘どもたちのフロントライン。
彼女たちと彼女のキルライン。
俺が囲まれているのか。
彼女を囲んでいるのか。
「居飛車かな?」
・・・・・・・・・・捉えて逃さず捕らえられず。
「あ、当人たちにだけ無意味な性別に膠着してる医学的な雄雌とは違いますからね」
同性を破滅させることで異性から認識そらされなくなる可哀相なクリーチャーなぞ、俺が気に留める訳がない。
・・・・・・・・・・プレデターは女を兼ねられるんだが。
「その心は!」
男は女を。
女は男を。
存在自体で口説いてる。
「形だけが牡ってのも、ひっかかるのは愛嬌ですかねぇ♪︎」
クリーチャーハントで遊べるのがマメシバ。
「投網でキャッチアンドリリース&スポーツフィッシングしやがる野郎がなんか言ってる」
エコロジストな俺は持続可能な男女関係を追求しています。
「なら、たいちょーから魅て?」
国外作品ならあり得ないけど日本のフィクションだって鑑賞者がキャラクターを見下す為に童貞処女の属性を付
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
いやいや大丈夫だよ今まで奪われなかったのが奇跡だから俺より暴力でまさっても戦いは力じゃないからヤりようは幾らでもあるのにヤらずに転がされる野郎ばっかりだったのは可哀
「・・・・・・・・・・」
――――――――――らしいから大丈夫?
「ツンデレ」
堅気でも判る専門用語だから違うから一生変わらないから俺。
「――――――――――そういうとこですよ!
一生護ってやるとか他ならぬ私にゼロ距離で断言!」
女の子とか国語審議会に謝れ他にも言ってないから護るとか。
「言葉の無意味さを教えられない将校なんかいないから態度で全て示して否定の言葉すら言わない正直者」
不言実行はコミュニケーションの基本だよ?
「護らないことが出来るとでも?」
出来る!
「出来るからこそしないが出来る
――――――――――そうですかそうですか、護らなくてもいいのに、護りたいから護ってくれる、なんて口説き終わってますよ?」
俺より強いクセに弱者に護られる満々だよこの女。
「自分の肢体を護れるからって自分で護るとか、ありえませんよ
――――――――――護れるから護らせてあげられるんですよ、貴男に感謝するって最高じゃないですか」
感謝されるほどのことはしないが
・・・・・・・・・・だから、か。
「指揮能力と事務能力と特殊技能と暴力以外で自分に勝るところが無い女だから大好きだって見切ってるくせにナニを言わずに考えてるかだいたい判るんですけどね♪︎」
いやいや医者としての技能だけは代換え効かないし女としては好きの一人ではあるが。
「の一人はカットして♪︎千里の道も一歩から
――――――――――そこを詳しく!♪︎」
いやいや戦闘職の女は一番イイんですよ?
「軍医ですけどぉぉぉぉぉ♪︎」
民間人の女は脂肪が垂れてるからね。
アイドルとか視れば判る。
年齢や人種に拠らない先進国共通。
アスリートの肢体は女体じゃないし。
それはそれで構わないが。
だが兵隊の肢体は違うから。
女だから脂肪層は男より厚い。
その脂肪が民間人とまるで違う。
民間人がラード。
戦闘職がラルド。
いわゆる脂身、対人廉価豚の餌にしか使われないアレを喰うほうが貧乏人なら売る方は人非人アレでワンコインメニューがほとんどないっていう三大チェーンってヤツで人型ゴミ箱に廃棄される商品名が肉って固有名詞は5GかAIかって言う詐欺商売の脂身ではなく、立派な油脂由来の正規製品で例えた場合
・・・・・・・・・・フランス人が料理は産業ではないって鼻で嗤う気持ちを理解する見本、食べるのはキツイから。
女を食材で例えると?
先進国の一般的女。
手応えの無いふわふわ。
油脂。
料理に使います。
味は俺次第。
異世界富裕層&地球人類女歩兵。
手応えが強いぷにぷに。
油脂の塩漬け。
まんま喰えます。
美味だから好みの問題。
そんな違い。
例えばちみっ子から、ちびっ娘、エルフっ娘にColorful、メイド五人衆やメイド長。
「6歳から十代後半、相当までの肢体は確認済み継続対象拡大中」
異世界種族の富裕層は、ぷにぷにだよ?
「動作も桁外れ?」
いや動いてる感じ、じゃないんだ。
肢体だけが勝手に跳ね締まる感じ。
締める締まるとキツイが違う様に。
両者を分けるのは、年齢じゃない。
現代先進国女の場合は大抵がふわふわ。
手応えが無くて変幻自在。
肢体が動かずともたゆんたゆん。
なんか筋腱脂肪が垂れてる感じ。
弾むこと無く動かないのが特徴。
年齢に依らず老いも若きも皆、同じ。
もちろん手触り噛み心地は好い。
異世界のぷにぷにとは違う。
だから比較すると好い味付けだ。
まあ多世界比較なんかするまでもないか。
比較できる立場が少ないしね。
文化不干渉原則で日本の情報を知らない異世界側。
干渉させない為に開示制限されてる異世界情報。
日本に知られているのは異種族の外観くらい。
異世界に知られている女はマメシバ元カノ三佐。
人に近いエルフっ娘ですら異質過ぎて誰も比べない。
――――――――――日本側。
日本女性の三人が例外過ぎて比べる発想も湧かない。
・・・・・・・・・・異世界側。
比較してんのは俺だけか。
マメシバとかは分析するだけ。
うちの娘たちは教わるだけ。
なら異世界転移前から在る、先進国の女が病んでるコンプレックス。
その在り方が動物本来の性質に反しているから発症してるんだろう。
だから女は化、粧と美容に必死。
そしてジタバタして自爆します。
それも可愛いからヤらなければ。
向上心は美しく劣等感は可愛い。
異世界の娘たちのそれとは違う。
ではなんぞ?
異世界の女の子たちから視える先進国の女。
反発じゃない。
受動でもない。
能動も、違う。
平行線上にあるような感じ。
重ならないが方向は等しい。
魅比べて観せると浮かび上がってくるのは、多世界の共通事項。
後々まで、自我が無くなるまで甘やかしてあげるんだから、我慢。
一人の気持ちを梃子に言いたくても言えないことを言わせて魅よう。
「不如帰」
君たちの気持ちは無理強いしなくても、良く判る。
解らないところは、後でゆっくり哭かせるとして。
もちろん機械的手段や化学的手段は使いませんよ。
「イヤとダメと待って休ませてに許さない♪︎を強い続けるわけですねわかります」
ナニを言っているか判るがそれは女向けであり女の娘には御褒美をあげないで涙目は俺が死ぬから制限してるだけです。
「制限って」
女の涙は素晴らしい!
「・・・・・・・・・・うわぁ 」
悲しんで悔しがり悦んで大泣きする姿が麗し過ぎて確実に実行しないけど実行すれば成功する恋愛アドバイスをすることがよくあります。
「勝確性交アドバイスに乗る女は最初から相談しないとおもうの」
告白なんてファンタジーを何度も観てきました。
――――――――――最期まで♪︎
「・・・・・・・・・・まあ、前後左右に喰い込んでる彼女たちは告白なんて思い付きもしないでしょうが」
与えたい気持ちを抑え欲しがり屋の悲しみの頭頂部にどれだけ耐えきれるのかが娘どもの躾を上下左右するんだよ。
「かなり背丈に差がある娘を悲しませることが多いのは我がことの様に全力超えの自由行動しちゃうからですね、民間人相手でも」
両手が塞がっているから顎で撫でる。
「掌と腕がボディに埋まってますし」
絞め技か打突に聴こえるからやめい。
「顎下にょぅι゛ょ童女の頭があるし」
猟奇じゃなくて抱っ娘してるだけに聴こえない。
「抱いてますけど抱っこだけじゃないし」
うちの地元じゃコレが抱っ娘だから。
「おっきな成人サイズの娘たちに魅せ衒らかして血涙ながさせるまでがセット」
おっきさに関わらず魅せ衒らかすが地球なら吶喊されます泣き寝入り禁止は教育の成果。
皆、大きくなってないが確かな成長を確かめてる。
膝上で見上げる視線。
なにもかも預けてくる。
背中で乗り出す長耳。
吐息と胸を載せてくる。
魅せて魅て皆へ皆が。
一瞬、皆が止まったからね、メイド長よ貴女もか。
「こっち視んな♪︎」
何故にドや顔、マメシバが。
――――――――――後で一人ずつ言わざるを得ないように為るとして。
え、なに?
俺以外解ってる?
魔法翻訳?
当人に嫌がられたことはないぞ?
「初めての子にヤりゃそれがスタンダードに出来ますよ」
初めての娘ばかりじゃないんだが。
「常識の上書き」
いやいや俺に嘘は吐けないから。
「嘘を吐かなきゃ事実になるわけじゃないですからね?」
あれ~~~~?
「ところで勝手に締められたのは何を誰に何処でという」
バイタルデータを、そこまで測られてるとは。
「内外から確認してますが主観的報告も必要です言わされる側の気分とか
――――――――――締め付けられる側の感触とか」




