混ぜたら危険/Risk or Cost.
【用語】
『ハイブリッド(商品名)』
:内燃機関と電動機関を組み合わせることにより資源浪費とエネルギーの消費効率の悪さを激増させることに成功した地球に厳しい商品。なんのためにどこのばかがつくったとふしぎにおもうが、然に非ず。あくまでも「エコロジー」アピールの為だけに創られた宣伝素材。なんにも考え無ければ「内燃機関と電動機関で出力を二分すれば排気ガスが半分になってエコロジーだよね!」って電気自動車は以下略くらいに思える輩は大丈夫、高い木が無くてもワイヤーがあれば出来るから。頭が極端に悪い連中、例えばフリードリヒ自称大王的な「賢く有能な朕が無知な大衆を啓蒙してあげるよ!」って吹いて失敗と敗戦と独断なのに責任転嫁を繰り返した挙げ句に死ぬ死ぬ詐欺に成功して生き残りやがるわ「朕は悪くない他の全てが悪かった」と自己欺瞞を文書にして大量に残したお陰で現代の安全な場所にいる同類から崇められているような連中に、わかった気分にさせる為に一見しかしないとわからない「低公害」システム。例えば「ウィルス対策に手を洗う」のと同じ素人の中でもとりわけ無能な考え印象操作。五分ググれば「ウィルスは生体内/培養液内でしか存在出来ない」と30秒でわかる資料か見つかる。つまり手を洗うころにはウィルスは死滅しているから何もかも無意味なんだが王様の耳がロバかラバくらいに理解出来ない輩はいる。もちろん人類の少数派だが声だけがでかくうざいから馬鹿と軽蔑しても無視しない人はそれなりにいる。それと全く同じ構図で多数派が嗤っているから全く普及しないが「お付き合い(ヤクザに払うみかじめ料)」で投げ銭が棄てられるので、存在はしている不思議だな。馬鹿を殺するより聴いたふりの方がコストが安いんですよ。
余談ながらプロイセンの系譜を曳く輩は「ユダヤ人に背中から刺された」とか「ヒトラーに背中から撃たれた」とかしょっちゅう裏切られるのは人格に根本的なアレだから実際には裏切られるには相応の価値が無いと無理なので勝利とは無縁なのに記録と称する宣伝文書を大量に後世に伝えるは戦後に恥ずかしげもなく戦勝国の戦場と無縁なアレ向けに講演してまわる性質は「可能性はある」や「のようである」というとあるウィルスの危険性?を吹聴するアレがよく使う根拠と声だけがでかいところまで同質。
免疫が強ければ人は死ぬ。
――――――――――基本ですよ。
半年が目安です。
現在、異世界大陸東部に展開している被験者は20万体。
内、日常的に異世界種族と混淆状態にあるのは、数千体。
単純接触では中程度感染症を確認しております。
端的に言えば寄生体や細菌性疾患に過ぎません。
ウィルス感染による遺伝子組み換えは診られず。
或いは異質過ぎて異種感染が起きないレベルなのか。
むしろ同質ならば免疫の過剰反応を励起しますから。
アレルギーと同じ様に有害でない方が危険性は高い。
ほぼ全て病死は免疫が強すぎることによる自己破壊。
異質に過ぎて、免疫が反応する前に体内で存在出来ずに自然消滅するのなら、むしろ安全とすら言えますが。
ウィルス性疾患のみがジェノサイドを起こす理由。
ウィルスの脆弱性により単体では存在すら不可能。
ウィルスは罹患先細胞に結合しないと成りません。
ウィルス感染に対する免疫作用は感染自己細胞へ。
ウィルス感染細胞だけ破壊するプログラムを作成。
ウィルス対策プログラムの判定条件がシビアなら。
ウィルスに感染してるかもしれない細胞も攻撃へ。
斯くして起こる体内の破壊消防か予防ゲリラ戦か
――――――免疫が強ければ強すぎるほど、敵味方識別不明な敵ごと味方を滅ぼします。
戦闘に勝って戦争に負ける。
免疫を強くするとか言うセールストークが、もしも事実なら自殺教唆ですね。
・・・・・・・・・・馬鹿を騙す与太話でしょうが、幸いに。
馬鹿は死ねば片付くとして。
――――――――――その先は――――――――――
その場合、受胎に伴う遺伝子組み換えが同質性を生み出すことが、免疫の過剰反応を発生させる危険性が考えられます。
異世界種族との生活接触は一年以内に判断出来ます。
異種交配については異世界内で四桁以上の試行を繰り返し、十年単位で判断しましょう。
《国際連合安全保障理事会/同化政策検討会/lamjamgjtmkmtadm議事録よら抜粋》
【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室/青龍の貴族】
俺の多世界ハイブリッド。
ハイブリッドって言うと聴こえが悪いか。
お嗤い技術用語しゃなく。
いや国際連合の同化政策でもなくて。
好きなものを混ぜると美味しいって感じてるから魔女っ娘ほど旨い料理が作れないのだろうか。
魔女っ娘料理が配置されながら想うにはいささか不適切な関係なのは創るとの違いなんだろう。
現代日本をこそ異世界化。
異世界は日本化すべき。
混ぜるな危険?
なら混ぜねば!
やはりお持ち帰りすべき。
お取り寄せもすべき。
日本で。
異世界で。
例えば、ついでに戦争していても、其処でしか解らないことって、あるんだよ。
うちの娘たちを魅せてやりたい。
他国から支配階級の子女を招いてホームステイ。
日本の政界の黒幕のライフワーク。
――――――――――滞在先登録と予算だけちょろまかして我が家から味噌汁が冷めない範囲に住まわせよう。
近所のガキどもへ良い刺激。
異世界大陸に点在する国際連合占領地。
点と線だけで終わらせる決定の点周り。
お嬢の実家のコネなら交流も出来よう。
・・・・・・・・・・基本的に国際連合基地内から現地特権階級の城館とか絶対ビビるウサギ小屋のウサギ。
すでに社会の物理力では地球人類が圧勝の後。
個々個体で比べりゃ異世界側に軍配を挙げる。
だからこそ、全体では勝っているからこそ、個人差が身に染みる経験者が語ってますよ俺。
モンゴロイド。
コーカソイド。
人種が違えば凹凸は全く違う。
だが、だから、所作の美しさは誰にでも可能。
出来るから為す訳じゃないが、魅れば為したくなる。
近所のガキども異世界種族に黙って負ける腰抜けに非ず。
日本のガキどもには異世界の娘らと比べ千年の蓄積がある。
別に誇るべきことじゃない。
俺を含め現代人には無関係。
他人の努力と才能に幸運だ。
とは言え、産まれた刻からの棚ぼたを、使わない手はない。
俺たち日本人は、最初から成功を約束されている。
・・・・・・・・・・それを掴めぬアレも居るが。
約束したんじゃなくて。
されている。
それでなおこの程度の成果しか獲られぬ辺りしたんじゃなくてされたせいか。
うちの娘たちにも観せてやりたい。
そんなツキに溢れた俺ら日本人。
異世界種族には面白かろう。
要不用を取捨選択できる異世界。
試行錯誤をスキップ出来る。
錯誤を含めて血肉と成す日本人。
摂り為し得るが異世界種族。
習える。
倣える。
有利な異世界種族。
優位な現代日本人。
子どもと娘ども、教育も捗るってもの。
・・・・・・・・・・マメシバによって?
「成功体験に囚われ陳腐化に閉じ籠る輩には、美味なるコトを味わわせれば解ります」
マメシバに教育されてる、うちの娘ら。
――――――――――されてる、んだよなぁ?
いつもより過剰に締まり囓り圧してきましたシスターズはいつも通り。
頷くColorful
――――――――――続くメイドさんたちも!
俺はメイド五人衆を注視している。
そう彼女たちに観せてもいる。
メイド長との連携プレイ。
仕草で示す理解と肯定。
男が怖い?
――――――――――俺に魅られたい?
観られる自覚が魅せている。
魅せることに魅せられて。
観客を受け入れる。
優れた者は爪を隠していられない。
美しさ。
可愛さ。
格好良さ。
それはすなわち肢体の性能が高さ。
女なら十代後半。
男なら二十代前半。
何故に肌と身体を晒したがるのか。
爪も。
牙も。
美貌も。
最も優れている、それだけのこと。
能ある鷹は爪を隠さない。
隠せる爪には価値がない。
爪を魅せねば意味がない。
メイド五人衆が、軍政司令部に隠れてなお、俺にも魅せたくなるのは当然。
・・・・・・・・・・それが暴漢たちを呼び寄せてしまったのだが。
だから解放。
檻の中。
安全な此処。
安全保障のアイコンが俺の顔。
地球人類の武力。
地球人類の都合。
地球人類の決定。
百万言費やすよりも、俺一人。
判りやすい。
解りやすい。
わかってる。
アイコン自体には価値がない。
俺の力じゃない。
俺の都合だけど。
俺は決められぬ。
プラセボは、心の病に良く効きます。
――――――――――俺、偽薬。
これだけじゃない。
安心安全当たり前。
優れてるなら耀け。
FIGHT!
うちの娘たちも確かめている。
感触で。
匂いで。
哭音で。
うちの娘たちにも知ら示てる。
女の子と女の娘をぶつければ、何が起こせる起こしてる。
メイド五人衆は、邦一番の美人。
うちの娘たちは人外の美人。
比べることで近くなる。
彼女たちの、症状。
恐怖。
警戒。
萎縮。
自分の魅力を知ら示めさせれば解消!
―――――――価値がある者は護られる―――――――
国際連合にね。
国際連合のね。
国際連合がね。
メイド五人衆は価値がある。
容姿?
・・・・・・・・・・邦で有数の容姿なんだけどね。
所作?
・・・・・・・・・・邦で有数の見事さだけれども。
地位!
――――――――――異世界で有数の立場にしてしまったんだよ、無理矢理、俺が。
占領司令官として。
国際連合現地雇用者。
この邦で言えば数百人。
異世界全体では数千人か。
異世界。
上流階級は人口の10%前後。
まあ貴族騎士に大商人。
特権階級は人口の5%未満で上流の一部。
王侯クラスに大富豪。
連なる者を全部まとめて、このくらい。
それに比べりゃ希少性が、判るだろう。
国際連合の現地雇用が例外だから。
そもそも日常的に接触しない。
殺す。
捕える。
奪う。
買う。
一過性の関係しかない。
占領司令部運営に必要な者。
生死が等しい協力者ではなく。
――――――――――シスターズ。
攻防を共にする軍属ではなく。
――――――――――Colorful。
利害が合う取引先ではなく。
――――――――――参事会他の方々。
特に要らない戦利品でもない。
・・・・・・・・・・領民の皆さん。
雇用関係。
対価を支払う。
義務を負わせる。
責任を持つ。
取引先との違いは従属させるかさせないか。
互いが互いに義務と責任を負わせるか負うか。
異世界に、そのものな概念は無いだろう。
それと承知で契約を結ばせた。
俺が軍政司令部に、城の奉公人たちと。
勝手ながら強者の強要。
城の奉公人たちは国際連合の保護下にある。
メイド五人衆も、事件の後で雇用契約締結。
誰を雇用するかは執事長とメイド長に一任。
それを事後に確認しているのは、軍政司令部文官の坊さんと役人。
なのにメイド五人衆だけは、メイド長が直接に俺へ裁可を求めた。
元々お城勤めのメイドだったが帝国撤退に伴って退職した奉公人。
大抵は氏族に戻り帝国関係者と観られるから息を潜めていたとか。
ご多分に漏れず支配者が失墜すると反主流派が対等してくるから。
異世界大陸東部全域で観られるよくある現象が、ここでもあった。
あった、ってくらいの規模だったのは国際連合が来なかったから。
勝手に帝国が撤退、新体制が行方不明なので皆が様子観していた。
そこに俺たちが来たから、慌てて反帝国活動が起こったとかそれ。
その反帝国愛国者は、俺に殴りかかって皆殺しにさせたのだけど。
・・・・・・・・・・最初に捲き込まれた人々の中にいたのが、メイド五人衆。
ちょうど俺が殺させた女を含む暴漢たち。
牽きずられていた彼女たちを拾ってメイド長に一任。
だから俺が責任を負え、ってことだよね。
事後報告で済ませず、事前に裁可を求めて来たのは。
しかも配属が俺を直接担当する役目とか。
メイド長が俺から任された以上、最善の対処をしているのは察せられる。
犯罪被害者のアフターケアなんか知らんよね。
・・・・・・・・・・俺も知らない。
トラウマ持ちの治療方法なんか知らんよね。
・・・・・・・・・・マメシバ任せ。
本人たちの希望を読んで対症療法だよね。
・・・・・・・・・・俺の担当。
だから無理強い。
マメシバが居るうちは、やり直せる。
娘どもを躾る要領で安心させる。
護られ続けるんだ、と思い込ませる。
いや、嘘じゃないよ?
希望すれば撤退時には優先的に後退出来る。
異世界を住めなくしたら日本まで退らせる。
俺個人じゃなくて国際連合の規定通りに。
防疫実験が終わる前でも隔離場所も出来る。
でも、事実は無意味。
実感しないと解決しないのだよ。
銃を持たせても何も感じない。
自身と不可分な力なら解る。
その気にさせればそれでよし。
事実は真実の前には無力だ。
アイコンで安心する様に。
事実?
人は兵器を恐れない。
殺人者を恐れる。
逆も、また然り。
銃を持つより肉の盾。
――――――――――結果としては同じこと。
しばらく一緒にいないとな。
「今十代後半が80歳くらい?」
おまえ隠しもしないのな。




