表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第二十章「北伐」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

955/1003

猟師と獲物/ius vitae necisque.

【登場人物/三人称】


地球側呼称《神父》

現地側呼称《道化》

?歳/男性

:合衆国海兵隊少尉。国連軍軍政監察官。カトリック神父で解放の神学を奉じる異端寄り聖職者。野戦戦闘服か制服にサングラス。ときどき咥えるコーンパイプや葉巻はネタ。異世界住民に接触する国連軍関係者は、地球産化学物質の影響を与えないために皆非喫煙者。

様々な言語をチャンポンで捲し立てるが、異世界種族には魔法翻訳が一律意訳してしまうから意味が通じて()()()()



狩猟。

殺す者。

殺される物。


勝負。

殺せなければ飢えて死ぬ。

殺され無ければ死なせる。


獲物はどちらか。

狩るのは誰か。

愚問。


それは断じて娯楽ではない。


狩猟文化(ハンティング)について」

――――――――――Guillaume le Bâtard

※ノルマンディー公にしてイングランド王、ギョーム(ウィリアム)。




【大陸東部北方/青龍占領下帝国辺境領/太守府/占領軍本営王城/内郭正面馬車寄連合せ/???】


ボクの羊は好い羊。


もう、ボクの物じゃないけれど。

なら、ボクは今、誰の物かな。

もう、ボクを殺れる、いつでも。


鋼の鏃(12.7mm)で打ち抜くか。

魔法(薬物)にかけて隷属させるか。

ボクらよりも色々知ってる(監視記録)のか。

――――――――――ボクごと奪ったつもりかなぁ♪︎


最高の女には最強の男。

好い酒には好い料理。

支配者には従う者。


男の価値は(ボク)で決まり。


いつでも殺せるボク(良い女)♪︎

酒と料理の準備はどう?

従わせられ()()()ばかり!


民の価値は主で決まり。


生きが良いから殺される。

殺せるから生かされる。

生きて殺せば生きられる。


正解を行える羊。

・・・・・・・・・・好い趣味してるよ好きだな~♪︎

変わり者(一点モノ)は好き。


――――――――――本来なら――――――――――


領民(家畜)なんか獲るに足りない。

全員で襲って来ても、殺すだけ。

凶器なぞ兵士の敵じゃない。


武具は技能と経験が全てを決める。

戦いじゃないから数の差は無視。

疲れたら退き休んで繰り返す。


単なる時間の問題外。


独りで何百人だって殺せる。

掴まれりゃしない、大丈夫。

此処は戦場じゃないからね。


ましてや数百数千の素人が群れ。

素人なんか肉塊に過ぎない。


足場か盾か武器にだって出来る。

一殺離脱を繰り返す、だけ。


頚筋、手首、目玉に口に、一撃。

生かして置けば悲鳴で撹乱。


死にたく無い奴ほど、殺し易い。

普通なら十人刻めば、十分。


後は恐れて逃げて狩られるだけ。

皆殺す手間さえかからない。


ボク小柄だから速いんだよ。


下から脚を掛けるか上から頚か。

頚から落とすか頚を捻るか。

一撃を躱せば、そのまま殺せる。


即死は無理なのが、好都合。

頚を折れば動けないし音は出る。

呻き声って、良く響くから。


死ぬ気はあっても苦しいのはね。

身が竦むから余計に容易い。


剣を使ってもっともっと効果的。

目を斬り裂くなら一閃だし。


悲鳴を挙げ続ける盾なんて最高だから。


怯えと図体でボクを守れる。

脂で刃先が鈍るとか?

替えればいい。


素手で何人でも殺せるんだけど、敢えて、ね。


戦場とおんなじ、変わらない。

替えの武具。

幾らでも。

何だって。

兵と名付けた連中が持ってる。


強くて私兵、衛兵、傭兵止まり。


指揮が別々隊伍を組めない。

兵種も、いい加減。

手持ちの武具も、多種多種。


手槍、弓矢、斧、棍棒、このあたり。


数が居たって一人と変わらない。

ボクを殺す、やり方はある。

知らないだろうけれど。


皆を退かせて、隊伍を組み直す。

後は兵だけで圧せばいける。

出来やしないだろうね。


もしも、そうされたら、為る前に退くけど。


個々の戦を決めるのは才能の差。

つまりボクらに叶う訳無し。

一人〃が自分の身を守る為だけ。

巻き添えを避ける為に殺す。


狩ると狩られる。

不変にして普遍。

ボクらとキミら。


強者と弱者?

違う違う。

屠殺(作業)家畜(材料)


――――――――他の領地の御伽噺――――――――




【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室/青龍の貴族】


俺は感心。

なあ、魔女っ娘。


メイド五人衆の流れるような配膳手順。

メイド長もニッコリ。


メイドさんなだけに、最初はコース料理的な想定をしてたけどね。

毎回毎食、卓上料理のやり方です。

参事会の偉い人たちと食べる時はコース形式に対応するんだけど。


訊けば異世界、いや中世も、コースは会食で日常の食事は卓上、なんだとか。


園遊会は立食形式、そらそうか。


俺の左右と背後の娘たち(シスターズ)

俺を囲んでる娘たち(Colorful)

ステイ、ステイ。

思わず手が出る。

肢体は前のめり。

お嬢が視線で留めている。


此処はメイドさんたちの縄張りだ。


野戦行軍中は、皆に配膳まで頼んでるんだけどね。

通常ならば曹長監督下で従卒役が付きます。

でも俺のとこれは娘どもたちの御手伝い欲を優先。

王城ではメイドさんたちの職業意識を優先。


今、その刻。

うちの娘たちは、代わりに俺が玩んであげる。

貴重な親娘、いや兄娘、なんだかなぁの交流タイム。

他、手配済。


ゲストはアレ(神父)に任せたし。

任せて良いのか。

階級(少尉)は不足なし。

俺の次だしなぁ。

指揮系統も違う。

むしろ、そこが好都合。


軍政司令部との間に挟むワンクッション。

――――――――――上級司令部向けのアリバイ工作。


いかんいかん。

雑念退散。

集中集中。

今大切なこと。


指先の感触(締まり加減)

――――――――――全人類も納得。


俺が魔女っ娘をふみゃる。

お嬢。

エルフっ娘。

羨ましさと嬉しさが半々。


仲好いな、キミら。


三人が三人とも、同じ反応。

だから敢えて一人を可愛がる。


最近、流行らせてる手慰み。

しっかり弄り倒せば良く判る。


うちの娘たちが死ぬもんか。

殺させないのは俺が段取るし。


国際連合旗を使わせるだけ。

日本に持ち帰ってしまいたい。


近所の爺婆がネコ可愛がる。

皆が遺産を遺すこと請け合い。


末永く弄べるな。


魔女っ娘は、古今東西普遍の価値がある料理人。

お嬢は元々が異世界の大富豪が愛娘なんだし。

エルフっ娘は国際連合が死なない環境を造れば不老だけじゃなくて不死なんじゃないか実験を準備中。


エルフと、殺しても死なないから液体窒素で凍らせて死ねないか実験中の異世界不死種族、とは違うからね。


・・・・・・・・・・エルフの場合、とりあえず千年バイタルチェックして、変化が無ければ(不老)十万年以上機能する宇宙空間のクローズドサイクルを準備して殺されなければ不死なのか確かめるのだとか。


実験期間は永遠

――――――――――結論が出せれば確認する人間がいなくていいそうです。


日本ならハーフエルフは逆差別を受けられるだろう。

国際連合の軍属は俺たちが撤退しても保護はされる。

勝手に生きてる奴は、どうせ処女が騒いでいるだけ。


死なないことは、好いことだ。

恋愛はDead OR Alive?


こんな可愛い生き物を、()()()恋愛()()()で、死なせるどころか髪一筋傷つけるもんか。


「それがなにかもしらないくせに」

処女には後で理解させるとして。


守りたい笑顔。

笑顔(トロ顔)

・・・・・・・・・・大丈夫だよね?


――――――――――()()()()――――――――――




【大陸東部北方/青龍占領下帝国辺境領/太守府/王城/青龍本営/青龍の貴族寝所/青龍の貴族の膝から腰の上/お嬢】


わたくし

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぅらゃましくぁりません。


先ほどまで

――――――――――あの娘が、ご領主様に捧げる大切な役割の一つ(料理)で、自らを魅せつけている間。


わたくしは、ただただ可愛がられているだけでした。

ねえ様と争いすらせず、ひたすら弄ばれているだけ。

ご領主様に、もっと悦んで戴ける(肢体)を、持ちながら。


思い知らされるは、我と我が身の不甲斐なさ。


最中、意志が無いだけですから。

意思はあります。

だから解ります。

全て憶えてます。

わたくしは与えられてるばかり。


奪われてから日々刻々積み重ねられた恥の上塗り塗り堅め。


ご領主様には、意志の無い女など、玩具でしかないのに。

・・・・・・・・・・だからまたしても途中て弄ばれてダメダメな限界を超えるだけに。


今度こそ。


意志を跳ばす前に敢えて費え尽くして跳ばしてくださるとか肢体は在るのですからいいじゃないですかとか耐えられ無いを通り超させるのを愉しむのは後でじゃダメですかとか

――――――――――言い訳ですわね。


わたくしが、ねえ様と一緒に、ご主人様にイジワルされている間。

あの娘とColorfulメイドたちは、ご領主様に捧げました。

わたくし、ねえ様が、ただただ与えられている、その最中なのに。


だから。

あの娘が。

ご領主様に。

――――――――――イジワルされてわたくしが魅せつけられているのは・・・・・・・・・・当然ですわ(我慢、します)


ご領主様の黒い瞳。

わたくしに魅せる。

わたくしは、追う。

ご領主様は魅せる。


目の前で可愛いがられている、あの娘の、蕩ける様。

――――――――――わたくし、ねえ様が、与えられていた、モノ。


ご領主様がスッゴク愉しそうですわ。

あの娘を攻め尽くし超えさせるから。

いえそれだけならば楽しそうですね。

わたくしに魅せつけるのが愉しいと。

ご領主様を噛むのは許して戴けるわ。


あと、ねえ様にも。


いぃでしよぅ。

あの娘は役目(料理)を果たしました。

次の役割(給仕)まで、まだ間があります。

その最中、イジワルされる(御褒美を戴く)のは、当然よね。


わたくしが、攻めらないのは、役目を魅せて捧げる為。

――――――――――女たちの差配。


今はメイドたち(五人衆)(ターン)


役割(配膳)を魅せてますわ。

ご領主様へ。

わたくしへ。


感じていることを

――――――――――認めましょう。


羨ましさ。

憐れみ。


ご領主様に魅られていること、とは別に。

ご領主様に魅せつけられている、ことも。

料理と比べて短時間に捧げられなければ。


少しでも、長く多く凝って魅せたいでしょう。


気持ちを統べて、ご領主様に注ぐ女たち。

肢体は総て、ご領主様へと向ける女たち。

動作が全て、役割に費やされ矛盾しない。

・・・・・・・・・・メイドなのね。


わたくしが無私になれるわけがありません。


役割(生きる意味)に集中。

欲を隠さず(見透かされ)

だからこそ(所有されて)


ご領主様(貴男さま)に、もっともっとも~~~~~~~~~~~~~~~っと、認められ(好かれ)ますように。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ