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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第二十章「北伐」

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目利き/Connoisseur.

【用語】


ネグロイド(黒人)

:アフリカ系と言い繕う向きもあるが、アフリカ原生人類にはコーカソイドもいるんですがそれは。そもそもアフリカって何処から何処までとか色々あって、地域名に触れるのは偏見(イメージ優先)。コーカソイドとセットで捉え日照過多か過少で分岐したと考えればいい。


幽霊を信じるか、信じないか。

なんならUFOでも天動説でも何でも、かまわん。

何しろどれでも意味など無い。


科学者(実証哲学者)我々(政治家)は信じたりはしない。


知っている。

知らない。

それだけだ。


天動説や地動説を()()()()()輩に無理(理解)は望まない。


居るだろう?


地球は動いている。

太陽は動いている。

・・・・・・・・・・無邪気なことだ。


()()の意味も解らぬ者に限って、判りすらせぬ()()為たり顔(したりがお)


心が休まる(嗤える)

――――――――――無能力者の使い途。


()()か。


宇宙に絶対基点は無い。

全て相対的でしかない。

ならば、何が動くのか。


()()()()いる点がなければ、()()()()のと同じこと。


何処から観るのか。

何から観るのか。

何を観るのか。


簡単だ。


()()は地球が動く()()()()()()()()

――――――――――空に観える物の軌道計算をする上で、変数が最小限になり、把握し易い(便利だ)から。


科学とは全て仮説に過ぎない。


或る前提がある。

或る目的がある。

或る過程がある。


それだけ。

聞けば誰でも理解できる。

人間なら。


地球が動くのは教義に反する?

教祖はそんなことを語っていないが。


天が動くのは科学(迷信)に反する?

理解出来や(動くとなんぞや)せぬならば信仰(狂信)なのだが。


宗教(異教徒)を嗤う輩が縋る、別の科学(宗教)


昔、天動説。

今、地動説。

考えられなければ違う様にも感じる。

――――――――――いずれも解らぬと判りすらせぬまま。


故に問う。


信じるや?

信ぜぬや?


信じる者は幸いなり。

馬鹿でも。

間抜けでも。

阿保でも。

自覚せずに居られる。


信徒は教義を理解できない。

学徒は学問を理解できない。


その能力が無い。

これまでも。

これからも。


判らぬとすら解らずに、鏡に向かって嘲弄している。

――――――――――猿――――――――――


知的底辺()は、他者を否定することでしか生きられない。

無力な底辺()に否定し得るのは、同程度の社会的無能力者(チンパンジー)

我々にも大衆にも(人間には)最初から最期まで全く関係はしない。


果たすべき役割が在れば、天動説も地動説も気に留めたりはせん。


科学者の大半は自称に過ぎない。

実際には手順を覚えた技術者ごとき。

政治家の大半は官僚に過ぎない。

実際には前例に固執する無責任者だ。

大衆の大半はそんなことは無視。

事実は、我々が知っていれば足りる。


可哀想に。


信じる者は声がでかい。

地動説を信じるにせよ。

天動説を信じるにせよ。

無知と愚鈍を叫んでる。


21世紀に及んでこれでは。


無能と狂人の共通点。

自覚が無い。

治らない。

故に殺さないでやる。


社会的弱者を生かして置くのは、我々の娯楽だからな。

――――――――――愚か者でさえなければ。


《国際連合未整理資料音声書き起こし/西南学院大学図書館/国連寄託図書館・所蔵》




【大陸東部北方/青龍占領下帝国辺境領/太守府/占領軍本営王城/内郭正面馬車寄連合せ/???】


「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!!!」


()()?」


ボクの一言。

アレ?

―――――――――皆、手に()()()()られない素人が大半、凶器のガチャつく音が止まったよ?


元気だせ~~~~~♪︎


「HE~~~~~~~~~~Y!MEN()CHIN UP(面上げろ)CHIN UP(面上げろ)GUNG(気合い)HO(入れろ)GUNG(気合い)HO(入れろ)!――――――――――S´il(どうか) vousplait(今しばらく)attendez(お待ちあれ) Meus(我が) La() Princino(姫様)?」


ガックリしろー!

・・・・・・・・・・皆が余計に固まっているからな?


煩い。

喧しい。

ウザい。


その前に。


いやホントに。

それもある。

これ何色。

コイツ。


皆が余計に目を見開いてるよ。

――――――――――気になるよね。


濃い。

黒い?

褐色?

違う。


晒してる肌はみんな、その色。


豆を燻して濾したような、それよりも美味しそう。

青龍には色々あると読んだんだけどさ、文字通り。

ボクら並みに薄いのから濃すぎるのまで、コレか。


色で分かれてるんだったか。


やや色づいたのが龍の民に相当。

うっすいのや濃いのが傭兵部族。

濃淡だけは数多く人数は極少数。


それもあるけどこれもある。


これだけ特徴があると、一言目が素直に出てきて、楽だなぁ。


貴族には欠かせぬこと。

思ったままを言葉にする。

一言目が肝心だってさ。


晒した札を重視する間抜けはいない。

・・・・・・・・・・居てもいいけど、すぐに殺される。


黙っていたら見透かされる。

言葉にすれば感じは判る。

言葉は不自由、好都合。

言葉にしても考えは解らず。


捨て札一枚で役を読ませて考えさせ。


応えは答えにはならない。

皆から耳を傍立てさせる。

それで終わりか続くのか。

嘘ではないから判らない。


しかも真っ黒な仮面(サングラス)で目元を隠してりゃいいのに、わざわざ仮面を上げて観せた、眼を読ませて、読ませられた。


――――――――デカイ声はフリ、よね――――――――


一枚めくり、ボクの(ターン)




【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室/青龍の貴族】


俺が思うことは、誰かが考えている。


動物の分布から判る星の歴史。

植生の分布から判る星の歴史。


プラント(種子種族)ハンター(採集部隊)はユネスコ調査団の基本単位。


資源を異世界に求める必要が無くとも、資源自体が必要な情報(痕跡)だ。


おそらく、異世界には石炭や石油が多量に埋蔵されている。

莫大な有機物の堆積があったのだから。


その分布を確かめて埋葬された死骸死体の規模位置を特定。

確かめるべきは最大死滅と最長死滅。


歴史上()()()()()()だからこそ。


地球の場合に人類は一度、数百人程度まで激減したことが立証されている。

ということは三桁生き残れば人類の再建は可能なんだ、と国際連合理事会。

既に一度、実行されたなら何回あっても全くおかしくないんですがどうよ。


インセスト・タブーとはいったい。


人類皆兄弟姉妹親子なんてレベルじゃない。

まあ親子兄弟姉妹に意味が生じたのはここ一世紀くらいの、人類の2~3割くらいの、短期間極少数派の間だけだが。


インセスト・タブー?


とある文化の迷信に科学的に読めなくもない文字列を付けた文盲向けプロパガンダ。

知識が無くても読めれば辻褄が合わないから騙されません。


そもそも今だに人類の大半が血統を意識しないどころか、必要が無いから知らないのだから。


偶然が生み出し惰性で続き愚鈍が疑わなくても、最初から最期まで人類は大変だったこの先。


モンゴロイドはツイていただけ。

環境悪化の例外ポケットに居たのか。

そんな避難スペースの近くに居たか。

森の中で余り移動せずに生きていた。

必要が無い高機能は無駄なだけ。


重心安定優先で脚が短い。

作業に便利で腕手が長い。

肌が色付く陽差しの恵み。


環境激変期の生存数が多かったから、人類では一環して多数派。


別に優れているから生き残れた訳じゃない。

比較して、生き残り易い場所に居ただけだ。

機能だけを言うならばコーカソイドが上だ。


だからこそ、俺たちも、そこに機能美を感じるのだろう。


それが似ても似つかぬメイド五人衆へと感じる感覚の理由。


個別的でありながら、誰もが認めずにいられない美しさ。


フィギュア?


――――――――――人体の理想型――――――――――


誰かが思った様に。

ここに居る、けれど。

まるで、誰かの頭の中。


いや、逆か。


誰かの頭の中。

それは現実を超えられない。

人形とはソレ。


彼女たち(メイド五人衆)


誰かの理想、そのものだろう。

つまり、人の限界、そのもの。

現実を越えることも出来ない。

理想を超えることも出来ない。


彼女たちは()()()()というモノの理想形。


――――――――だからこそ自覚的――――――――




【大陸東部北方/青龍占領下帝国辺境領/太守府/占領軍本営王城/内郭正面馬車寄連合せ/???】


ボクを魅てない、気にくわない。

だから応えずに答える。


「OK!OK!」

――――――――――返してくるとか!


皆が魅ている。

憧れ。

嫉妬。

性欲。

何よりも、敵意。


皆は魅てる、ってのに。

――――――――――視てるだけなの!


笑う青龍。

青くない。

魅ない奴。


いや、赤龍(帝国)だって魔法使いの瞳以外は赤くないけど。

睨むボク。

もちろん、碧く澄んだ瞳は美しく、雄弁に罵倒している。

笑う青龍。

じっとしている気が無く、身振り手振りに響く声は無意味。

止まる皆。

青龍の瞳を窺いながら、ボクに魅入られ恐怖を拭えない。


な~~~~~~に、魅入るならばともかく、観てんだよ。

ボクみたいに、視ている、ならばともかくさ。


領民たちは立ち去れない。


逃げたと思われ、機嫌を損ねる?

視えない処で殺されたくはない?

先に殺し殺されない機会を得る?


生死の基準は判らせない。


――――――――――決定者が解るだけ。

十二分。


基準は曖昧。

論拠は不明。

結果は重大。


巧いな。

――――――――――支配に公正は要らない。


それが欲しいのは弱者だけ

・・・・・・・・・・何の役にも立たない足手まとい。


何も出来ないから求める。

何も払えぬから得られぬ。

何も求めねば殺されない。


与えようとすれば、与えようとした者の骸を讃えるだろう。

自分たちのせいで殺され続ける、内の一人と知るからこそ。

もちろん公正を求めていない大多数からは殺されるのだが。

皆殺しにしたいのでないのなら、支配において避けること。


知っているのは当たり前。

だからやるのも当たり前。

出来るかどうか、運次第。


出来てるね、今のところは

――――――――――青龍は、手順を知っては、いるらしい。


公正な支配ならば支配者が要らない。

支配者が居らねば支配は無い。

公正な支配が為らぬなら支配者が要る。


みんなに等しく切り分ければ、みんなが不満を抱くだけ

――――――――――切り分けた者へ。


例外を認めず。

平等を叫び。

実行する。


成否を問わず歴史に残る

――――――――――歴史的害悪として。


そりゃね。


優秀な首長は史書に残らない。

何しろ何も起こってない。

何もかも防いで隠してる。

だから記録で()()()を付ける。


基本。

基礎。

常識。


騎士なら斜め読み。


帳簿。

任命書。

私信。


文士なら調べ書く。


領地を持つ身ならば、寝物語は長老たちの、ソレ。


面白いよ?

・・・・・・・・・・幼い者が聞きたがるように語れなきゃ、長老には成れない。


語られる手順。


殺されずに済んだのだと自覚させずに済ませてあげる。


格差が在るから従う。

上に昇る為に。

下に堕ちぬ為に。

互いに争い争わせる。


分割してあげて、統治してあげて、支配してあげて。


出来るけどさ。


今はほら、皆、支配して貰ってる。

――――――――――青龍に――――――――――


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