貴方だけを魅つめてる/Ἀρκαδία.
登場人物&設定
※必要のない方は読み飛ばしてください
※すでに描写されている範囲で簡単に記述します
※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします
本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。
他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。
文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。
よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。
・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。
・【語る人間の居場所/誰視点】とします。
・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称(役職名やアダナ)を入れます。
・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。
以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。
(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)
【登場人物紹介/三人称】
地球側呼称《カタリベ/歴史家》
現地側呼称《青龍の史家》
?歳/女性
:地球側の政治指導者が定めた役割。すべての情報へのアクセスを許可されており、発表を禁止されている代わりにどんな情報も入手可能。軍政部隊に同行しているのはジャーナリスト志望の大学生。
初登場は第11話「幕間:自由と民主主義のために」
なんのためなんでしょうか。
書付を作る?
帳簿を付ける?
駆け引きですか?
誰かの何か。
読んで。
書いて。
決めて。
大変ですね。
やりたいんですか
・・・・・・・・・・皆さんと争ってまで。
あのあの、それが好きなんですか?
ご主人様は毎日舌打ちされてます。
お金が貰える?
そんなに必要なんですか。
歳衰えた後に備える?
なんで備えるんでしょう。
自分が産んだら育てる?
なぜ自分がだけなんですか。
(※メモ。非先進国/異世界では子供の養育と老人介護は共同体でこなされ個人は介在しない。)
みんなの為になるんですか。
・・・・・・・・・・争ってまですることですか。
みんなに羨ましがられるんですか。
――――――――――なにを、でしょうか。
みんなを見下せるんですか。
・・・・・・・・・・みんなが嫌い、なんですね。
あの、あの、あの、大丈夫ですか?
殺されたりしませんか。
殺したりしませんか。
貴女でなくてはならないのですか?
(※メモ。異世界一般の感覚。)
「誰でもいいから誰にでも為れる、社畜って一番楽な地獄逝き」
(※メモ。日本で言ってろ)
あ、はい。
わたしは、好きな方の傍で生涯過ごします。
出来ることをして。
出来ることを探して。
出来ることを増やして。
悦ばされるだけじゃなくて、憘んで欲しい。
最期は殺して貰えたら、素敵です。
わたしを独り遺すような、そんな非道いこと、しないと想います。
(※メモ。異世界一般の感覚、らしい。)
「劣者は誰からも棄てられるから独り立ちにかまけ孤独を呼び寄せる」
(※メモ。誰でも知ってる。)
「生涯に渡って愛し合えるなんて、優者にしか望めませんよ」
(※メモ。魅てわかります。)
《取材ノート/誰も誰かを愛する素養が無い世界のカタリベ》
【大陸東部北方/青龍占領下帝国辺境領/太守府/占領軍本営王城/内郭正面馬車寄せ/???】
ボクを欲しくないなら?
人じゃない。
魅せなくても解ること♪︎
観てないし。
人なら観て魅えるから!。
眼が留まる。
ボクが観える範囲に居れば、自然に瞳は絞り込まれ、魅せられて欲しくて求めてしまう。
男なら欲しい。
女なら悔しい。
人なら憧れる。
青龍も人に近い嗜好みたいだけど。
美男美女に弱そう、とか。
目撃例では眼が向く、らしい。
らしい、ってのが、もう。
確かめられるのは、捕らえられた数少ない青龍、その直後、魔法使いから一報。
虜囚はすぐ奪回される。
周りに居た者は皆殺し。
長く接した生き残りがいない。
青龍の眼。
価値を測っているのか?
必要と解っているのか?
青龍皆が等しい訳がない。
これじゃ皆、困るよね。
懐柔。
取り入り。
買収。
誰もが青龍を知りたいってのに。
どう近付けばいいやら。
まず出会わない。
布告だけ。
通過だけ。
買うだけ。
これも例外だし。
青龍が居るらしい方向に向かって、帰って来た者はいない。
――――――――――これが常――――――――――
だから太守領に、わざわざボクが来たんだ。
ハッキリしてるのは、太守領の領主が女好き、だってこと。
でも今、ボクが拐われてないから違うかな。
上陸したら真っ直ぐで当たり前。
・・・・・・・・・・ムカついた♪︎
視られてるのは、判る。
隠してないから、解る。
わからせられてると、わかる。
ボクから、わざわざ来させる、と。
・・・・・・・・・・腹が立つ♪︎♪︎♪︎
幼女好きが定説だけど。
抱いてる女はだけじゃない。
美女を嗜むだけじゃん。
そも来させるならボクが欲しい。
――――――――――誰が行ってやるものか!
すっごくすごい価値が高い者は、奪いに行かないと、手にはいらないんだからね。
【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室/青龍の貴族】
俺の前。
食卓である。
踊る様に行き交うメイド五人衆。
料理や酒。
皿や杯。
鍋や鉄板。
肢体から手先まで、重心が安定。
盆の上。
皿に杯、他。
敢えて抱えず載せる
手先から掌のみ使う。
可能で美しいからだ。
余り馴染みが無かったが、白い肌も好いもんだ。
異世界転移で再発見。
色が薄いのではなく。
コーカソイドの肌色。
剥き出しの脚腿が白。
そりゃ踊るわな。
無駄が無い。
余裕が有る。
鍛え上げ。
洗練され。
所作一つ々が映える。
仕草。
物腰。
挙措。
踊らずとも躍る。
まあ、そうだよね。
意図するもんじゃない。
肢体が、動くんだ。
もちろん乳房以外は揺れない。
乳房だって跳ねてるのであって揺れてない、むしろ踊ってる。
飽食の中で食べながら痩せたいと言い訳する輩とは全く違う。
いや全盛期を不健康に過ぎた肢体は脂肪が揺れてる弛んでる。
もちろん寄せて上げて固めた乳房や尻だけがまったく揺れん。
腹腿腕が揺らいで偽装乳房と形成臀部がカチコチって、さぁ。
日本だけじゃないけどね。
近所のガキ相手なら、この感触だと太腿が二十歳を過ぎる頃には視れば判るくらいに微かに垂れ始めるんだぞ、って教えて涙目断固否定されてるところだが。
みんながみんな不幸だよ。
そんなんがショウビジネスに使えるってみんなどれだけ餓えているのやら可哀相。
萎びて弛んでる衰えた肢体を思い知らせて愉しいなんて上級者の玩びですアナタ。
二十歳を過ぎたら肢体を激しく揺らす運動は止めないと余計な余分がアピール中。
それを激しく振動させ上下左右前後に何が付いているか体感させるのも愉しいな。
うちの娘たちには、一生縁がない。
エルフやハーフエルフは歳をとらない。
そもそも飽食の時代を迎えないだろう。
飽食は先進国特有の迷信が生んだ病状。
健康を維持する機能が生んだ欲望を、人為的に抑えた結果の精神異常。
正常な動物は好きに食べても健康体だ。
自由に寝起きして肢体が最適化される。
意識的に維持しないと崩れる肢体って。
それは維持出来てるとは言わず着ぐるみを補修してるが丸見えだから。
意図しないと呼吸が出来ない、と同じ。
人工呼吸器をみんなで背負ってる様に。
致命的な病気の末期なんだが意識せず。
生ける死体は生きてるのか死んでるのかいずれにしたって気持ち悪い。
もちろん産業化とは無関係の疾病だよ。
文明病って風評被害は病人の現実逃避。
発展や豊かさには副作用なんか、ない。
自省と自制と良識が全く無意味で有害と判って良かった、んだけどね。
異世界をどう造るにせよ持ち込まない。
でないと異世界の使い途が減るからな。
異世界不干渉原則って、そういうこと。
地球人類の管理下ならば何処も同じ。
国際連合は環境に優しい侵略戦争を実現しております。
――――――――――異世界種族という環境も、守る。
特に縁故者ね!
国際連合現地協力者
国際連合軍属。
国際連合現地雇用者。
贔屓もするよ?
んで。
立つ娘ども。
座る俺。
うむ。
彼女たちは緊張してはいるが、警戒無しに距離を詰めてくる。
俺が座り低い位置。
上から見下ろさせる。
座る俺は攻撃し難い。
――――――――――様に観せる。
それで相手は、リラックス。
野良ネコに近づく要領。
馴らせたら要らない手間だ。
俺が立っていても下から登ってくるようになります。
視た目、頬は紅潮。
咥えて、体温上昇。
掴んで、脈拍限界。
まだまだ馴らし足りないな。
メイド五人衆は城内だけの御付き合い。
共に暮らすと言うより、一緒に居るだけだから、まだ。
俺は暴力の象徴で彼女らの保護者。
恐ろしく感じるくらいの方が、頼れるだろう。
・・・・・・・・・・いずれ慣れたら下に集まる。
俺の下に周りたがる、うちの娘たち。
伏せて隠れてリラックス。
傘だか盾だかクッション。
まだまだまだまだ甘やかせられるな。
柔らかな絨毯に座る俺。
隣の執務室だと椅子。
此処の自室だと胡座。
椅子キライなんだよ。
正座基本の人生でした。
それなら娘どもを載せ易いし。
椅子に座った膝腿なら。
載り難いよなぁ。
100~180cm前後の娘らを抱いて子守唄。
無理がある。
拒まんが。
前後左右と。
4~6人。
これが限度。
あと、猫。
猫たちにも不評でした。
だから私室の食卓は座卓。
でっかい卓袱台みたいな。
頭だけ載せるなら胡座。
6~8人は同時にイケる!
造らせた、此処の職人に。
シスターズが譲らない。
三人で広く使う俺の身体。
だから他の娘、周りをクルクル。
Colorfulたちも。
クルクルも交代制。
眼には楽しく愉しめます。
皆、綺麗な娘ばかりだ。
シスターズへ向ける視線。
まさに楽しい愉しめる。
メイド五人衆のターン!
ダンス。
舞い。
謳い。
それら。
ふむ
家事という、舞踏。
作業服の機能美。
基の肢体の美しさ。
フム。
【大陸東部北方/青龍占領下帝国辺境領/太守府/占領軍本営王城/内郭正面馬車寄せ/???】
ボクへの気付き方。
往き来する男女。
権力の出入口。
枯れた爺婆なし。
大小あれど特権商人。
凌ぎを削る奉公人。
気を配る使用人。
上下左右の誰かに伝手を付ける為に集められた子女。
護衛。
使番。
間諜。
分類出来ない何者か。
皆が皆、欲に溢れて頼もしい連中。
皆がボクを魅る。
時間の赦す限り。
魅せてあげるし。
ボクに声をかけてきたりはしない。
身の程を知る者ばかり。
でないと生き残れない。
此処に限らない、かな。
人に備わる反応。
一目観て判りすぎるほどに、互いの格差が在りすぎるなら、相手に欲を掻いたりしない。
だからアレも人じゃない。
気付き方が変。
皆を観て。
視線を追い。
ボクに至り。
感心とか。
他人事だよね。
訓練されていない、野生のアレ。
ドワーフ。
エルフ。
獣人。
などなど。
そんな見た目で判る奴じゃなく。
腕力は道具に換えられる。
殺しに精密さなんか不要。
暴力にこそ数が一番強い。
個々の価値は最も安いのにね。
――――――――――だから、か。
替えが効かないのは竜と魔法だけ。
人が費やされるのは数が多いから。
数が少ない他種族は居たら役立つ。
中でも最も使えるのは、人型。
――――――――――気付かれない。
アレがソレ。
なるほどなるほど。
隠れる必要がない強み。
見付からない様にされたら。
ボクじゃなきゃ見逃しちゃうね♪︎
人里に紛れ込めるのに、そうしないってことは、ボクのせいなんだろうなぁ。
あれだけ目立てば目立たない。
助けてあげよう♪︎
無理にでも!




