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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第二十章「北伐」

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948/1003

選ばさせし者/Jedi Knight.

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします

本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。

他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。

文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。

よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。

・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。

・【語る人間の居場所/誰視点】とします。

・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称(役職名やアダナ)を入れます。

・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。

以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)


【登場人物/一人称】


『俺』

地球側呼称《司令官/閣下/大尉/大尉殿/たいちょー/主様》

現地呼称《青龍の貴族/ご主人様/ご領主様/我が君》

?歳/男性

:地球人。国際連合軍大尉(陸上自衛隊三尉)。太守府軍政司令官。基本訓練以外は事務一筋。軍政官なのでいつも陸上自衛隊制服(常服)着用。元々訓練以外で戦闘服を着たことがない。


『???』

十代後半/女性。

:どこかの誰か。


【用語】

『太守領』:帝国の行政区分をそのまま国連軍が引き継いだ呼び名。中枢が置かれる首府は太守府。帝国ではおおむね直径120km程度を目安に社会的経済的につながりが深い地域で構成する。幾らでもある太守府の中でも舞台となるのは南北が森林、西は山脈、東は大海で大陸のほかの地域からは孤立している。ただし、穀倉地帯であり海路につながっているために領地としての価値は高い。10年前までは古い王国があり帝国に滅ぼされた。


『王城』

:太守領全体を統括する政治の中枢施設。もともと旧王国の王が住まう城であり、帝国時代は太守と官吏、帝国軍が駐留。帝国時代は行政実務が現地住民に丸投げされていたこともあり、太守府中央広場王城対面の参事会にも統治機能があった。現在は参事会の実権を持っている有力者たちが王城に「招待」されたままなので参事会自体が王城に移動して、やはり統治の実務を担っている。


特別じゃないと駄目ですか?

「ダメ」

選ばれた者でなければ無価値?

「そう」

誰かにとって特別じゃいけない?

「嘘」


「価値ってね、人類普遍なの。否定したところで誰にでも解っている。判らせる必要なんてないから。()()()()()とか、対象を無価値と認めてるだけじゃない。それを公言されて、意味が判る手合(自覚できる無能)なら、自決するわよ。もっとも私は()()()()()のに憧れるけれど。強欲で怠け者だから、楽に為った分より多く掴みたい。消耗品(味方)標的()を手に入れ易くなるじゃない?見上げられると(選ばれた者だと)、盾にされるわ、用心されるわ、(獲物)にも味方(武器)にも逃げられそうになるわ、選ばれると隠せないから、ろくなことがないわね。戦わ(殺さ)なければいい?好きなわけじゃないけれど

――――――――――戦い(狩り)を避けるのは、嫌いなの」


《先祖代々有力政治家しか輩出していない家系の今代一人娘》



【大陸東部北方/青龍占領下帝国辺境領/太守府/占領軍本営王城/内郭正面馬車寄せ/???】


ボクは魅せるのが好き♪︎

可愛い。

美しい。

欲しい。

みなまで言うなってば♪︎♪︎


ボク、美人だから。


鼻梁は優美で輪郭は繊細で。

顔の好さは一番、大切。

常に魅せてる処だから。

隠したら白状してると同じ。


だからボクみたいに顔が良いと、そこから誇示。

――――――――――()()()も勝負を避けられない。


顔を隠したら醜いとバレる!

しかも愚鈍と信じてもらえる。

だから、そんな間抜けいる?


判り易くて大変良くできました

――――――――――ボク(美人)には生涯関係ないけれど。


魅てる。

魅てる。

視てる。

――――――――――許す――――――――――


張りのある肌と艶やかな髪。

見映えがより一層増す。


長所の中にある欠陥は目立つ。

何か一つの良いところが最悪。


高過ぎず、低すぎない背丈。

相手に合わせてあげる。


長身矮躯、どっちもダメ。

魅難いのは可哀相だから。


凹凸は明瞭で極端ではなく。

肢体って結論は、それ。


鍛えた筋肉は観えたりせず。

使い心地に間違いなし。

処女であっても視れば判る。


筋骨を隠す、柔らかい脂肪。

自分で触って心地良し。

男なら触る前に辺りが付く。


滑らかで斬れた身熟し(みこなし)所作。

踊らなくても躍ってる。

その様に魅られた。


ぜ~~~~~~~んぶ、()()()()()()()()()んだから。


魅せたくもなる、ってもんさ。

魅せたくないってのもいるか。


魅せたい。

魅せたくない。

ふたつにひとつ。


魅せたい、は簡単だよね。

力を振るうのが愉しい。

使い方を確かめてる。


より美しく。

より可愛く。

より力強く。


可愛いが正義。

美しいは絶対。

万人への勝利。


常に力を誇示すること。

味方を惹き付け。

敵を寝返らせ。

刻に逃がし。

()()()に理由を与えること。


ボク、優しいから

――――――――あんな美女(ボク)が相手なら、仕方がない。


魅せたくない、はふたつ。


ボクとは違う美人。

使う刻まで使わない。

慣れるより温存を優先。

――――――――判っていても解らせられるほどなら、不意打ちになる。


必殺技かな。

――――――――――逃がす気がない見敵鏖殺。


あとは限々(ギリギリ)美人?

使っていないと不安。

長持ちしないと察する。

・・・・・・・・・・まだ使えると安心し、もう使えないと諦められる。


美人ならね。

・・・・・・・・・・(なまくら)凶器を棄てられず、兵器に逐われて自滅が大半。


だからボクは魅せつける。

本来の定石。

目立たず。

隠れず。

挑まず。

真逆だけど出来ないから。


美人にだけ出来る新しい定石。

――――――――――ほらほら!――――――――――


男は欲しがるよね。

――――――――――身の丈に合えば。


ボクの顔。

ボクの肢体。

ボクの所作。


女は憧れてるから。

・・・・・・・・・・可能性があれば。


身の丈に合わなければ、欲しがれない。

可能性が無ければ、妬み嫉み無視する。


男でも女でも(性の魅力)ない物はいないのと同じ。

男か女で(性の魅力)さえあれば試し斬りに使える。


斬って意味ない女も居るよ。

――――――――――可哀相。


特別なボク。

違うキミ。

選ばれる。

選ばれない。


ボクのせいだよ、もちろん。

・・・・・・・・・・気の毒。


だから、魅せてあげる。

比べられないように。

気にかけてあげる。

ボクくらいはね。


平気、平気。


羨望はもちろん、妬み嫉み憎悪とか、ぜ~~~~~~~~~~んぶ、同じ。


善意と悪意も。

ボクに魅せられ魅ているから、こそ。

美人は皆そう。


負荷にはならない。

呼吸と同じ。

病気じゃないから。

当たり前さ。

だからそれはそれ。

これはこれ。


愉しみは、幾つ在っても構えてる。


敗者に止め。

勝者に誉れ。

観客に悦び。


美女(ボク)はただ、そこに居るだけ。


美女の日常。

昔から。

気持ちイイ。


ボクはボクで愉しいとして、みんなが悦んでも構わない。


それが武器に為る。

それとも盾でいい。

その為の活き餌だ。


魅る悦びの代わりが命なら釣り合わないよねぇ。

―――――――――御釣りは、とっとけ♪︎



【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室/青龍の貴族】


俺の両脇。

魔女っ娘。

お嬢。

背中に抱き着く、エルフっ娘。


軽く身を浄めて作業中や甘え中の汗とか色々をリセットしてから。

料理完成から配膳までの短い間に手早く済ませられる範囲で十分。


常に衛生的な娘って汗とかも元来の良い匂いしかしないんだよね。

もちろん娘どもの健康は俺の責任と本人たちの素養血統に因るが。


Colorfulたちも風上から視界の範囲で立位置を決めてる。

肢体の匂いがアピールポイント、だって教えられてるんだろうな。

もちろんマイナス距離デモンストレーションしたいのも良く判る。


抱き着いて甘えたいColorful。

――――――――――それを許さぬシスターズ。


シスターズ&Colorfulならぬ、シスターズVS Colorful!


そこに正面から割り込むほど無謀にはあらない、メイド五人衆。

監督だか後見だかしているメイド長が満足そうでなによりです。


シスターズ&Colorfulが離席中にメイド五人衆が配膳。


恐るべきライバル不在の間に俺の間合いに入る為に配膳してる。

家事の御手伝いする娘どもムーブは多世界共通なんだと判った。


つまりは全員、娘ども(十代)

――――――――――常に視界に入るように撫でる。


撫で先のメイドを驚かさぬよう。

作業中に不意打ちは事故のもと。

撫で待ちのメイドに備えさせる。

色々と想わせ撫でた刻悦び倍増。


俺も見透かして愉しい。


撫でられた仲間を妬み。

撫でられる期待で紅潮し。

撫でられた順番に疑心暗鬼。


一度、我を忘れて慌てて復帰。

――――――――――跡に牽かない。

俺が思い出させるまでは、ね。


配膳完了。


料理だけじゃないか。

食事そのものが、手造り。

文字通り、食べる事。

魔女っ娘監督の総合芸術。


何を。

何時。

何処。

誰と。


これ全て味わうことが食らうこと。

何を、が最初にくるんだが。

もちろん他の要素を味わいながら。


細部を味わい。

全部を味わい。

一つこそ全て。


俺は観せつける。

料理を視る俺を。

魅てはいるけど。


自分独りを魅てと仕草で示す15人増えてないかを無視して示す。


鼻で喰う。

音で喰う。

眼で喰う。


付け合わせ料理を惹き立てる娘たちも合わせて味わう日々是日課。


盛付けまでが料理です。

魔女っ娘は解っている。

偉人の言葉なぞ判らず。


季節。

天気。

陽射しと風。

メイド五人衆。

魔女っ娘を含む娘どもたち。

皆が纏う新しい衣服。

今日、食事する部屋。

合わせた器と食機。

料理の盛付け。

器の配置。

客の動かせ。

俺に合わせて創る食事。


何を考えているのか良く視える。

何を食べるか、ではない。

何処で、誰と、食べるのか、だ。


その誰か。


うちの娘たちへ、視てはいないと印象付け。

自分独りを魅ろと猛り立つ娘どもら。


だから料理はライバル、怖い敵。

皆の戦意を高めつつ視線を誘導。

美味しそうだろ?

美味しい娘たち?


他の全てを忘れさせる魔女っ娘料理。

うちの娘たちすら料理にも惹き付けている。


魔女っ娘自身を含めて、俺をチラチラ視るのは、致し方なし。


反応が気になるよね。

料理への。

自分への。

他の娘への。

君は二の次、食事中。


魔女っ娘を魅ていると良く判る。


俺に食べさせたがる気持ち。

あんなに料理上手いんだもの。

そりゃ造って食べたいよね。


既製品は旨く無い。

造ったら旨い。

一人分は辛い。

余るから困る。

だから一緒に食え。


――――――――――こういうこと。


信じない奴が多いが。

勘違いもされるが。

大したことはないが。


想いやるから相手を視る。

想いが深いから手間をかける。

想いを通すから美味しく出来る。


俺が近所のガキどもに振る散う刻みたいに。


まとめて造る方が旨いんだよ。

一人分なんて料理じゃないね。

だが独りで食べきれやしない。


俺が俺を想うが故に皆で美味しく食べられる。


誰かに手料理を振る散われる刻。

ついでに造った、って言われる。

照れ隠しだと思いたいだろうね。


アレほんと。


一人分も複数人分も同じ?

いやいや違う。

複数人分の方が楽なんだ!


料理をすれば判ること。


手料理。

手弁当。

手造り各種。

・・・・・・・・俺に気が在るなんて思うわけがない。


おおっと、配膳給仕のペースが上がった。


早めに入ろう一緒に御飯。

切り上げ刻は状況次第。

俺のペースは最優先。

二の次は、自分の甘え刻。


機を観せられて、翔び着くらしい娘ども。

――――――――――食事刻は大きなチャンス。


一緒に居たい。

他の娘より。

料理より。


情報端末より弄られてないのが不満とか。

・・・・・・・・・・軍務にも使ってるしなぁ。


主に読書。

更に音楽。

加え映画。

娘どもが敵愾心を燃やす表彰台。


エルフっ娘が意思回復。

お嬢も無理強い再起動。

魔女っ娘は料理が完成。

Colorfulはサポートを躊躇う。


メイド五人衆が動きだした。




【大陸東部北方/青龍占領下帝国辺境領/太守府/占領軍本営王城/内郭正面馬車寄せ/???】


ボクの魅力の使い方。

男でも女でもない者を、見分けられた。


()()()♪︎♪︎

――――――――――アレが善い(いい)――――――――――


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