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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第二十章「北伐」

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当たり前を繰り返すと聖者に為る。

【用語】


『主計将校』

:「俺」の役割。軍の肝。兵士は敵を知る。下士官は兵士を知る。兵科将校は戦場を知る。参謀は作戦を知り将官は軍を知る。()()()()しか知らない。戦争を知ることが出来るのは主計将校のみ。居も来もしない官僚から実務と責任だけを押し付けられた役人と商人が掻き集めた物質を、書類を読んでも理解出来ないように選抜訓練された参謀が立てた積もりの計画(夢小説)が守られていると書類を書いて司令部を宥め透かし、意味がある辻褄合わせを行う集団が主計将校。だから宰相(支配者)クラスの政治家の前歴に多い。大統領(御神輿)なら将軍(アイゼンハワー)参謀(フランコ)下士官(ヒトラー)でも務まるんだけどね。


クリスマスまでに戦争は終わる。


――――――――――帝国の滅亡――――――――――


国会(日本人の指導者)が決めて安全保障理事会(地球人類の指導者)が賛同して国連総会(地球人類の総意)が認めた。


どうやるのかは知らん。

政策と同じようなもん。

お前が考え決めておけ。


何を。

どのように。

何故。

馬鹿馬鹿しい。

なら。


信用できる奴に任せる。

俺が考える必要はない。

そうする奴らを選んだ。

俺は命令される立場に控えてるだけ。


何がどうなるなんて解りきってる。

理屈って便利(らくちん)

何時に何処でが判らんのだがなぁ。

偶然って素敵(面白い)


知恵は借りられる。

物質は調達できる。

権力は媚びられる。

暴力に至っては、たかが知れている。


返さないのは簡単だ。

支払わせるのも易い。

社会はその為に在る。

邪魔(三佐)が居なけりゃな。


だが()()は俺にしか出来ない。

娘どもに(無理強い)

与えられる側へ。

殺させる側へ。

選んでやる側へ。

中身の入換(洗脳)

立派なニートになれます様に。


日本でも。

異世界でも。

何時でも。

俺が居なくても一生幸せにしてあげよう。


方法は知ってる。

成果もあがってる。

調整すれば為る。

完成後の動作確認に余裕が欲しいところ。


時間の問題

――――――――――()()帰国出来ないな。


夏までに終わらせよう。




【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室】


俺は視線で撫でるのを控えた。

そろそろ料理ができあがる。

腹が空いたから頃合いだ。


お嬢もエルフっ娘も察して獅噛つく。

判っちゃいるけど止められないよな。


自分も子供の頃は親父の背中で安心した。


初見は小柄な保母を充てる。

慣れたら大柄な保父に替えて。


信用する前は弱さが安心を生む。

信頼した後は強さに安心して頼る。


子守の原則は簡単なものだ。

だから皆、安心()から離れることを嫌がる。


俺もニギニギ吸ってる場合じゃない。

膝と背中から剥がすのは、俺の役目。


話しちゃいけない。

納得は諦めを生む。


聞き分けに等しい。

視限られてること。


無理強いしないと。

不当だと思わせて。


反発を続けさせる。

我儘に与える大義。


愉しいだけだけど。

必要は楽しいもの。


諦めない娘を造る。

大きくおなり~!


仕事じゃないから、やらないとならない。


起き出した人間に牙爪を突きたてる。

起きる前に立て始めるのが猫と娘ら。


不当な扱いを強いられる前に、アピール。


早!

なんで解った。

・・・・・・・・マイナス距離なら俺の空腹など丸解り。


食事刻なら甘えてはいられない、うちの娘たちの謎ルール。


リアルタイムなら。

俺が娘どもたちを謀る様に。

娘どもたちは俺を測ってる。

マイナス距離効果。


なら魔女っ娘の三食おやつ手配まで前もって仕切る超能力。


なんで判るか。

――――――――――俺が何時何処で何を食べたいか。


魔女っ娘の魔法は未来予知かと想って、さんざん弄り倒しましたが最期を繰り返して尚も否定。


嘘を吐くことを身に付けさせたかったが、それは残念。

――――――――――これは何?


俺が食べたい刻。

食べたい料理が出てくる。


いや、ほんと。

普通タイミングは遅れる。


空腹を感じて。

そこで造り始めるだろう。


空腹に耐えて。

それから食べ始められる。

こんなもんだ。


耐える楽しさもあるけど。

しばらく無理。


ノンタイムで喰える理由。

時間は良いが。

駐屯地にいる訳じゃない。


戦場の裁量権。

何時(いつ)は指揮官が決定する。

何処(どこ)は無理だ。

前線の指揮官には管轄外。


何をなら可能。

レーションの範囲でだが。

料理じゃない。

市販されてるエサと同じ。

比較にならん。

考えるに値するのは料理。


なお糧食班が造る食事は料理なのでレシピ通りで旨いです。


そうそれ。

レーションならば喰える。

お腹が空いたらまま食事。

料理は無理でも食うだけ。

それそれ。


昔々の一ヶ月半くらい前の物語。

そんな時代なんぞ忘れてしまえ。


今は王城。

他人様の住まい。

居候最中。


此処なら料理がレーション並みのタイミングで差し出される。

魔法じゃないから誰にでもではなく俺だけが受ける特別待遇。


此処とは王城ではなく魔女っ娘が、つまりは俺がいる何処。

喰って良いのはレーションとは真逆で至高の、魔女っ娘料理。

時間と栄養素以外の全てを犠牲にしたナニかが手に入れた物。


何時でもという価値がそれだが、此処では他の全て犠牲なし。

何時でも何でも幾らでも、選ばずとも一方的に与えられてる。

等価交換って負け犬の戯れ言だよね、って見下す普通の視線。


周りを見回して視よう。

何かを犠牲にして得られた物より、最初から与えられる物の方が多い。


美味。

好み。

驚き。


食べたくなってから。

食べたそうだから。

食べたいものを。


さもなきゃ造られている料理から、その場でチョイス。


食い物屋の存在意義。

――――――――――違うんだよなぁ。


食べる前に造る。

料理にかかる時間をゼロには出来ない。

料理に取り掛かる(タイミング)は出来上がりの前。

料理に合わせて決める食べる刻ともの。

造る為に食べる。


その真逆。


俺はね。

俺だけかと。


魔女っ娘も。

凄いな。


相手の嗜好と生体サイクルをリアルタイムに解らないと出来ない。


密着して。

刺激して。

誘導して。


されてるのかな?


気付かれちゃいけない。

覚られたら興醒めだ。

作意はバレるもの。


相手を想えば出来るんだが。


今日。

今。

出来る?

為る、か。

料理以外は改善の必要あるも余地はあり?


――――――――料理はこのまま(パーフェクト)――――――――


俺の視線を追う娘どもたち。

・・・・・・・・・・大変とっても不満足。


皆が料理に向く。

欲求。

羨望。

嫉妬。

皆が俺を窺って。


かまってかまってが職務への精励に向かう可哀想。


言えば良いに言わせたろうか。


ほ~ら♪︎

ほ~~ら♪︎♪︎

ほらほら♪︎♪︎♪︎


まだまだキレてはくれないか。


視線を減らしたこと。

皆に伝わる。

伝わるように。

不満増大。

さてどうする?


自分独りを魅ろ?

そこまでは言えないか。


自分以外を魅るな?

言わせないと言えない。


自分で言えば良いのにな?

どうせ無理矢理、言わせられる。


欲を吐露させること。

皆に知ら示し顕すこと。

それは不安を失くすこと。


自分から言うようにするまでは。

どうせ支払いは国際連合!


諦めきれないから苦しい。

生きたい。

諦めましょう。

死ねない。

君たちに選択肢なぞ無い。


――――――――――って地球人類が決めました。

それを理解できないから勝手に必死にジタバタしている。


だから、俺。

国際連合の執行者。

こっち魅る。

俺の権限じゃない。

魅んで良い。

教えてあげないと。

早めに、な。

君たちは安全です。


無理矢理に叫ばせて、叶えてあげず、ジタバタさせよう。

――――――――――させずとも、もうしてるか。


順調だな。

試行錯誤は当然。

食材に合わせて最適化。


娘どもだって。

野菜だって。

水だって。


千差万別。

合わせるのが腕。

料理人と保護者の当然。


下拵えから盛付けまで。

強制から習慣付けまで。

娘らを完全にするまで。


――――――――料理はこのまま(パーフェクト)――――――――


メイド五人衆。

盛付けに関わらない。

今のうち動く。


俺をチラチラ器用に窺う

・・・・・・・・・・必死に縋る目って、睨むのと変わらないんだよな。


うちの娘たちへ羨望の眼

――――――――――敵意じゃないから安心だから心配やる気だそう。


必死可愛い、死なないで。

・・・・・・・・・・こんなに余裕が無いハイスペック偶にしかいない。


個々に貴重なアピールタイム。


もちろん盛付け中の魔女っ娘たちをサポートし、皿や器や杯を運びながら。


いやいや脚裁きを更にアピールされても。

下肢の安定感を犠牲にして躍動感を誇示。


あくまでも感、だから心配にはならない。

安定性を犠牲にしてたら危ないから禁止。


役割遂行と魅せたいと公私を両立優等生。

もちろん料理の背景なのはメイド五人衆。


お城だけで付き合い過ごす時間が少ない。

奉公人(同僚)より娘ども(家族)寄り、だから前のめり。


御褒美は代価じゃなくて教育指導。

この娘たちが切望すること。


アピールポイントは誘導出来るけどね。


元々、魅せる機会が少ない下肢を強調。

マメシバ・メイド服のコンセプト。


敢えて別な処を注視する。

それを他の娘にも示す。


あら不思議。

魅せている側の比重が、此方の関心へよっていく。


視線誘導。

まあ、本人も自信がある処、だからだろうけれど。


確認は後ほど。

今は続ける。

其処へと注視。


メイド五人衆が一人。


クロップドジャケットの裾周り。

抑えるアンダーが無い時代。

躍動感を魅てると示す。


いつも魅えるんだけれども。

視ないも観せて、魅てるを強調。


彼方は娘ども。

此方は大人。


視られてると気づけない。

視逃すことがあり得ない。


だから心配して此方()を視てる。

だから彼方(娘ども)を魅て安心させる。


魅せたいを魅る。

悦びを印象に残す。

忘れられないように。


魅せている。

魅られている。

混同し錯覚するよう。


いつ魅られても良い様に魅せる。

いつも魅られている様に魅える。


当人に。

周囲に。


常に魅せてる。

事実。

常に魅られてる。

可能性。

監視妄想の造り型。


例えば彼女。

メイド五人衆の独り。

ならば其処。


裾が先にあたる様に造られてるな。


ノースリーブインナー。

薄絹の様な生地。

ジャケットは硬め素材。

肢体に着かない。

だから隙間が多くなる。


隙間の上肢。

剥き身の下肢。


魅せてる処を魅てあげて。

魅せられる処を魅て教え。


魅ている様を観せられている。

魅せている様を視せつけている。


時々、交代、惹いてる惹いてる皆が当事者。


魅せる娘。

視てる娘。

魅てる俺。


夜寝かしつける前に、尋問して効果を確認。


不慣れだからこそ良く効くか。

うちの娘たちなら、いつもの。

メイド五人衆は、慣れて無い。

両者に違いがあるのかどうか。


うちの娘たちの我慢強さは称賛モノ、弄りながらの。


メイド五人衆に降り向けられる視線。

自分たちの分が減ったと判っている。

耐える姿を俺にアピールするくらい。


自分は24時間密着だから特別な立場なのでガツガツイクのは自制しなきゃと我慢を隠さない、うちの娘たち。


今、決壊させるか?

それとも、まだまだ焦らすか?

どちらが愉しいか?


娘どもたちが独り抱く(背負う)一生の想い出(トラウマ)


よし。

決定。

後だ。


料理に比重を戻した、と感じさせる。


料理が出来た、俺の為に。

――――――――――食事の始まり。


俺の昼飯、食べたい料理。

――――――――――君の名は?


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