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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第二十章「北伐」

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者の価値

【用語】


『魔法翻訳』

:地球人と異世界人の間のみで発生する自動翻訳機能。聞くことと読むことに対して認知内で互いの意図認識が瞬時に置換される。互いの文化に類似概念が無い場合や固有名詞に関しては単純な音で認識されるのみで、翻訳魔法が発動しない。置換も言葉で表現している範囲の表層的なモノであり、背景となる概念が伝わることはない。だが、この効果のおかげで転移してきた地球人と異世界人は意志疎通をはかることができる。ただしその翻訳は感覚的なモノであり、聴く者や読む者、話す者や書く者が抱く心象や感情、気分の影響を強く受ける。誰かが「ばか」と書いたときに、後刻その言葉を読んだ者に筆記者の抱くニュアンス、例えば、親愛・侮蔑・怒り・失望などなどが伝わる。さらに受け手の意識も影響する為に「とって」という依頼形が、聴いた相手が怖れを抱いている場合に「とれ」という命令形に聴こえたりもする。聴こえた瞬間、見えた瞬間に意識内で変換される為に、良かれ悪しかれ「聴こえたいように聞こえてしまう」危険性がある。


この効果は魔法ではないかと推測されることから「魔法翻訳」と名付けられたが、そういった魔法は異世界には存在しないらしい。


地球も異世界も様々な文化様々な言語が併存している。地球は主要言語が日本語、次いで英語。異世界は帝国公用語が主流。本来であれば言語という偶発性が高い合図をゼロから共有する為には、片言程度に至るにも年単位の時間が必要とされる。実際、地球上でまったく初めての文化が接触した場合は十数年、あるいは数十年経っても理解に達していないことが多い。


福音書。

教義を表す為に様々なエピソードを借りて表した教本。


数限りなくあり、主なモノだけで13種類。

もちろん写本の数だけバリエーションが増える。

どれが正当でどれが異端なのかを決めたのは、力。


正典を決める公会議が戦争だったり権力だったりオークションだったりしたのは常識以前で、決定だけ記録が残り内容が喪われるのも良くあったのだから。


誰が何時に何を思って書いたのか写したのか描いたのか知ることが出来れば、いや、出来なければナニを表現したのか誰にも解らない。


これは、たかだか一つの例に過ぎないのだけれど。





【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室】


俺にも解る。

たいしたもんだ。

誰にでも判る。

たいしたものだ。


Colorfulの役割。

――――――――――俺の割当じゃないやつ。


解る奴にだけ解る。

解る奴にしか解らない。

判る奴しかいない。

判る奴だけしかいない。


その両方を兼ねてるんだから、自覚させるだけじゃたりないよな。


俺は敢えて、魅比べる。

誰にでも伝わる様に。

伝えていると判る様に。


Colorful。

魔女っ娘。

とりあえず、6人。


一人、一人を。

個々に。

差を付けて。

上下に。

分けて扱う。


いつもよりも、もっともっと念入り。


他の女と比べられて嫌がるのは、負け犬だけだ。

他の男と比べられて嫌がるのも、負け犬だが。


男の負け犬は気持ち悪い。

女の負け犬は弄りやすい。

此処には両方いないけど。


皆に遠慮しているColorfulも、決して自信が無い訳じゃない。


そもそも自分に自信が無かったら何を遠慮出来るのか。

美貌。

作法。

技能。

一人々が強大な侵略者(国際連合)に求められている自覚。


国際連合が必要としている技能は、まあ、伝わり難いか。


日本文化に馴染んだ異世界人。

要は俺たちと近しいこと。

魔法翻訳の、アドバンテージ。


魔法翻訳は共通項が無いと訳されないからな。

互いの認識が近ければ置換される概念が増える。

認識が遠いと翻訳されずに、音のままになる。

理解とはいかずとも認識程度をカバーする辺り。


便利っていうのか。

故に危険なんだか。

わかっているのか。


元は日本人向け異世界言語翻訳。

次は異世界種族向け日本語翻訳。

今は地球各種文献の日本語翻訳。


例えば古代サンクスリット語の聖典が、どんな意図で描かれたのか。

異世界人に翻訳、再翻訳させれば原典筆記者の意図や気分まで魔法翻訳される。

翻訳。

再翻訳。

再々翻訳。

どこからどこまでがノイズなのか、見極めないと意味がない。

異世界侵略を超えている?

・・・・・・・・・・現代以外の全ての異世界を侵略している、のでは?


判ると解るを混同する可能性は、それこそわかっている、はず。


それでも、やってみる、方向。

ダメになるまでやればいい。

それ、うちの娘以外にしろや。


シスターズ&Colorful。

24時間、地球人と共同生活。

しかも互いに理解したがってる。


お互いに初めて視るナニか。


俺に熱心な娘たち。

俺の趣味な娘たち。

俺が任務中だから。

・・・・・・・・・・子守が一番、楽しいってね。


そりゃ共通項も増えるってもんだ。

誤解や曲解も増えてるけれども。

それを修正していく機会が生活だ。


地球人類そのものが、うちの娘たちの価値を認めている。


異世界一個分くらい?

地球は人類史くらい?

異世界情報分くらい?


とはいえ、それはColorfulたち一人々の自信にはならない。


彼女らの命を護るのは、それなんだけどね。

国際連合から評価した利用価値。

個々人がどう思っているかなんて無意味だ。「雲の上の組織を意識する者なんか居ませんよ、まったく」


それはそうか。

俺だってそうだ。

職場(自衛隊)に興味はない。


意識(執着)する対象は相手、つまりは人です」


つまりは俺だな。

国際連合の象徴。

侵略者そのもの。

・・・・・・・・・・やだなぁ。


それはそれ。


確かに、実感できはしないだろう。

万人に通じる魅力ではないからだ。

古今東西普遍的な評価は外見に如かず。


自分が美しいということ。

鏡を観れば、解ること。

生物として当たり前のこと。

なんなら日々、言い聞かせてもいるが。


美男。

美女。

それが幼子にすら解るのは、優れた容姿が条件付け不要な機能美だからだ。


鏡を観るべし。

それだけで済む。

正常な精神である限り自他の容姿を自覚することが出来ない動物はいない。


そこに揺らぎは生じない。

好みや、解釈はない。

自然がそうである限り、変わり様がないことだ。


地球や異世界と違う環境ならば、また別だけれど。

その場合、地球型生物は生きられないから気にしなくていい。


それは魅なくても伝わる圧倒的な存在感。


だから説明不要。

Colorfulの魅力。

魔女っ娘との比較。


乳房の大きさ。

・・・・・・・・・・魔女っ娘は、まあ。

肢体の凹凸。

・・・・・・・・・・魔女っ娘は、まあ。

肌の張り艶。

――――――――――魔女っ娘、勝ってる?


ハーフエルフという人を超越した種族。

それに優るとも劣らない、魔法使い。

これって凄いこと何じゃないだろうか。


いや、魔法使いをあんまり知りませんけど。

・・・・・・・・・・いやいや、フォローしようとか想いませんけどね?


魔女っ娘は可愛いしね。

ちっちゃいところも。

仕草も注目ですが。


幼い娘の人柄が、大人びてる。

それは健気さを増すんですよ。

健気なだけなら申し訳ないが。


甘やかして我を忘れさせると、埋め合わせが出来た様な気がします。

――――――――――だから毎日複数回。


入浴中。

寝る前。

寝る時。

正体を無くす、のではなく、無くさせる。

無茶苦茶に気を赦していること。

これも普遍的な魅力だろう。


その辺りはColorfulも同じだが。

何故か魔女っ娘と自分を観比べてる。

魅比べるべきところが違うが。


白(F)。

朱(C)。

翠(E)。

碧(D)。

橙(C)。

君たち、ソコは胸を張るとこだから、文字通り。


魔女っ娘。

お嬢。

エルフっ娘。

三人に優らずとも対抗できるってだけで凄いことだ。


Colorfulは自信があるから、遠慮が出来る。


視線で意識を強いるのは、難しいかな。


触った感触が絶妙なんだよ。

それを知らしめる為に視線誘導。


剥き出しの肌とエプロンの隙間に注目。

Colorfulの、とっても好い処。


馴染み方がね。

魅た目。

触感。

あとは所作か。


魔女っ娘。

お嬢。

二人は地球人と変わらない。

たから一番、良く馴染む。

違和感無く日常的に遊べる。

掌に合う感じ。


最も安心出来るから抱き枕に最適です。


エルフっ娘。

地球人と比べものにならない。

だから一番、刺激的。

どれだけ弄っても飽きない。

掌を弾く感じ。


最も愉しめるから弄り倒すのが止められない。


Colorful。

ハーフエルフは地球人と違う。

なのに一番、良く馴染む。

安心できる違和感とは之如何に。

掌に吸い付く感じ。


最も心地よいから離したくないなあ。


魔女っ娘と同じエプロン一つ。

肢体が大きい分、露出を感じる。

成熟しているって意味だけど。

いわゆるデカイ女ではなくてね。

でも長身で凹凸が激しいけど。

魔女っ娘と混ぜると好くわかる。

華奢な、可愛らしい、美しさ。

張りがある豊満こそグラマラス。

Colorful個々の魅力。

それぞれ惹き出すのが魔女っ娘。

――――――――――不揃いこそが魅了の根本。


料理本体と圧倒的なスパイス。

それを盛付けられてるエプロン。

混ぜて好かった、料理人は俺。

・・・・・・・・・・ドヤ顔しているマメシバを誉めて撫でる。


エプロン一つにこの予算もアリ。

美女美少女美童女美幼女は何を着ても似合うんだけど。

むしろ着られてる服が可哀想になるのが美女美少女美童女美幼女だが。

ステルス・ファッション

――――――――――マメシバ・ブランド。


確かにエプロンが絶妙なんだ。

ちっちゃい娘、おっきい娘たち。

未熟な肢体と、成熟した肢体。

同じエプロンが標準点となって。

皆のコントラストを強調する。

これがエプロン一つの意味だな。

装飾過多なドレスなら埋まる。

ちっちゃい娘、おっきい娘の差。

おっきい娘たちの色々な違い。

魔女っ娘、Colorfulら。

両者がいくら遠慮しても好し。

遠慮も羞恥も強調し目立たせる。

自他ともにそれが解るくらい。

本人の魅力で当人の意思は無視。

隠してますよと服が触れ回る。

一人一人を前へ前へとアピール。

――――――――――まさに、ファッション。

だからモジモジしてる動きも想定、いやいや、むしろ計画通り。


同じエプロンでも裾丈は違う。

脚に引っ掛かると危ないから。

エプロンが作業着なのは、キチンと抑えている、だけじゃない。


裾丈股下ゼロcm。

マメシバ・ブランド本日のコンセプト。


肢体、特に脚捌き、いや下肢の動きが好く魅える?


いやいや映える、と言うべきだろう。

普通に全裸なら肢体全体に眼が向くところ。

股下ゼロcmということは、どういうことか。

裾が間接の基部に掛かっている、ということだ。

フレアスカート形式なので、動ききに合わせて裾布が跳ねる。


腰捌き。

脚捌き。

肢体捌き。


全てを惹き立て、視点を其処に集める。

もちろん魅てる俺だけじゃない。

魅せてる娘たちにも伝わる裾布の動き。

魅られてると解ることが大切だ。

――――――――――ピグマリオン効果。


美しいから魅せるのか。

魅せるから美しいのか。

一石二鳥(相乗効果)を狙って当たり前な欲張りマメシバ。


だからこそ動きが慎重な魔女っ娘、Colorful。

特に股間接の位置が高い、Colorful。

身長比で言えば魔女っ娘と同じだが。

背丈が高い分、絶対値が高くなる。


屈んだり。

背伸びしたり。

料理中に必要な動き。


それに合わせてしまうエプロン。

屈伸一つで裾の位置が変わる。

基本的な構図は変わらない。

だが本人たちには拘りがある。


自然な必要。

作為の必要。

せめぎ合いには、各々の美意識がアピールされている。

――――――――――魅てて飽きない、ずっと魅てたい。


「魅てるなら使いましょうよ、使わせるのが魅せる目的ですけど」



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