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【用語】
『2015年イグ・ノーベル化学賞』
:茹で卵を生卵に戻す方法の確立。簡単に熱凝固したタンパク質を解きほぐすことが出来る。だからどーしたというのは、美人をブスへブスをブスのままにする技術が産業として確立している先進国では今更だろう。
そのうち霞ヶ関の思い付きが後に退けなくなり「茹で卵を生卵に戻さないと医療保険が適用されない」社会が来ても違和感がない。
『イグ・ノーベル賞』
:ノーベル賞に先んじて異世界転移した後すぐ再建された国際的科学賞(1991~)。毎年九月に「学問的に面白い研究や事件に対して」贈られる賞。受賞賞金は10兆 ジンバブエドル。
※実在しています
※ジンバブエドルも法定通貨ではなくなっただけで現存しています。
相変わらず滞日中であったハーバード大学教授と卒業生、更にノーベル賞受賞者が選考委員会を務める。
異世界転移後に再建されているスウェーデン政府/王室は関与していない。
だが公式サイトで「自称アルフレッド・ノーベルの親戚イグネイシアス・ノーベルの遺産が原資となっている」と明記したままであり、授賞式冒頭で「スウェーデンミートボール」に対する敬意を表明する予定に変化なし。
今年の「異世界転移賞」は日本列島が受賞するとの情報アリ。
なお「異世界被転移賞」は太陽系第三惑星が受賞する予定だが「銀河系が受賞すべき」との意見もある。
ご褒美ってね。
物や金じゃないの。
盗める。
奪える。
壊せる。
こんな物
・・・・・・・・・・嬉しい?
見張って。
守って。
いずれ塵。
この程度
――――――――――死ねない。
殺すことは、出来る。
貧乏人がそれ。
身分に依らない貧困層。
居るでしょう?
その程度で殺せる奴。
公務員。
会社員。
反社会的分子に依頼すると高くつくのよ?
まあ、殺させられてる、か。
殺させてる輩が嗤ってる。
生きる為?
それが貧困。
でなければ、指一本すら動かす気にならない。
ご褒美ってね。
形が在っちゃダメ。
物なんかすぐ壊れるわ。
確かな存在じゃないと、ご褒美にならない。
コト。
誰にでも出来る。
誰にもは出来ない。
コレ。
美しさを褒めること。
――――――――――褒美――――――――――
選挙をすれば解ること。
・・・・・・・・・・ごっこ遊びじゃ判らない。
だから死ねる。
誉れの為の勲なり。
名誉の為。
・・・・・・・・・・生きられる状況でも、敢えて死ぬ、
ありふれたこと。
名誉の自死。
誰もが憧れる。
何処の文化でも。
これもまた、それはそう。
命は大切、なんだとか。
だから、自死に価値がある。
たかが殺される、ではなく。
敢えて死ぬから価値がある。
命は大切、だからこそ。
生きる、には価値がない。
評価するのは生きてる者。
誰もがしている当たり前。
生きる?
だからどうなの。
生きようとするなんて貴方じゃなくてもいいじゃない。
生きていて軽侮されることはあっても、評価されることは、無い。
未来永劫、有り得ないから、生きろと連呼される訳だ、未来永劫。
生きろと言われなくなるのは生きることに価値が生まれたら、ね。
大切な命を棄てるに値するなら、それは命より大切よ。
誰が出遇える?
探せるの?
見出だせたら?
そりゃ、羨ましい、わ。
羨ましがる皆が持ってる、たかが命。
生きてなきゃ羨めない。
引き換えに、誰もがこなせない自死。
出来てりゃ生きてない。
生者の誰もが無い物ねだり。
――――――――――妬むわよねぇ。
だから、ご褒美は、意味を持つ。
誉。
誰にでも与えられる。
誰も、それを与えない。
誰もが与えられたい。
不思議ふしぎフシギ
――――――――――好都合。
【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室】
俺が考えた最強のょぅι゛ょ。
・・・・・・・・・・Colorfulもがんばれ~!
魔女っ娘。
白金寄りの金髪。
かわいい。
尻より下に届くロングブロンド。
毛先まで佳くメンテ済。
エルフっ娘日々の成果。
互いに髪を梳いている。
うちに来た後もそうだ。
幻想美少女がょぅι゛ょを守ってる。
聖母子像かと思ったぜ。
そら愛でるわ!
・・・・・・・・・・Colorfulはがんばれ~!
俺には腹を晒して無条件降伏して上に乗られるしかありません。
膝上。
胸上。
腹の上。
寝る時はサイドで抱っこ。
オカンまで一緒に、単独でも、跨って来るとは思わなかったが。
魔女っ娘は初日から俺の傍に来たけど。
エルフっ娘は止めないが見張ってた。
俺の子守スキルを見定めていたんだな。
数日間は警戒してたんですよ?
もちろん、この俺をね。
初めて観た異世界からの侵略者。
よもや一ヶ月半後の甘え蕩けた肉塊になる姿を予想出来はしまい。
・・・・・・・・・・俺も予想しなかった。
今は俺の背中で蕩けているが
――――――――――頑張ってた。
剣を肩に担いだまま休んでたし。
抜き身ではないが抜ける体勢で。
休んでも眠んではいなかったな。
耳の動きのみならず、視方が違っていた。
今の蕩けた涙眼は例外としても。
普段の信頼しきった眼じゃない。
今とは違う醒めた緑瞳だった刻。
魔女っ娘を護ってたんだろうな。
もちろん俺から。
それが可愛くて余計に魔女っ娘をワシャワシャ可愛がるのも当然エルフっ娘を可愛がるのと同じ流れ。
魔女っ娘の取り扱いに一喜一憂。
――――――――――魔女っ娘が心配。
魔女っ娘の取り扱いを一任し。
――――――――――魔女っ娘は安心。
魔女っ娘の取り扱いへ悲喜交々。
・・・・・・・・・・自分を魅て欲しい。
魔女っ娘を一任してくれた後は、そりゃ自分も任せるよ。
一番大切な者を委ねられるなら、自分を委ねぬ訳がない。
娘どもに寄りかかられるのは、大人の誉、これに如かず。
俺が何をしても、うちの娘たちが悦ぶのは解りきってる。
そんな俺でも遠慮するのが、うちの娘たちの髪扱い。
お風呂で洗ってあげるけど。
後のケアは手を出せない。
普段は撫でて弄るだけ。
触れば解る、繊細過ぎて楽しむことしか出来ない。
だからヘアケアは娘どもたち同士へ一任。
うちの娘たちは、互いのボディケアを互いにやる。
互いの肢体を隅々まで点検し磨きあげて。
そこまでやって尚、更に俺へと確認させるくらい。
肢体の細部を確かめ後に服や小物を選択。
服には凝る、お嬢。
着せ替え趣味なマメシバ。
日本風に挑戦するエルフっ娘。
髪型は余り弄らない。
綺麗な髪を綺麗に整えるだけ。
必要にして充分だな。
シスターズ&Colorful。
普段、余り凝った髪型はしない。
長い髪を背中にながす。
二つに分けて前に持ってくる。
どちらかを即時切換え。
俺の視界に最大限、ふれるよう。
髪自慢の娘がやりがち。
そして常に耳に髪を掛けている。
フェイスラインが隠れない様。
一生変わらない頭骨の良型。
そりゃ魅せずにいられん。
アピールポイントしかないのは大変だな。
観せたいのに魅せられるモノが無い女も多いのに。
重ね着。
ぼかし。
揺れず。
弱点を晒してるから明るい陽光の下で剥かないと。
アピールする側が減点法に囚われてるあたり、滑稽でしかない。
隠すより露るるは無し。
繕う。
騙す。
覆う。
無駄金を費やす大損害。
化粧屋とファッション業界は、それはひとつで成り立ってるんだけどな。
治療薬は患者にしか売れないが、ワクチンなら全員に売れる
・・・・・・・・・・病気が解決しない限り。
と言ったのはブラセボ売りの製薬会社か。
満足させたら売れなくなるが、不満ならば女全員には売れる。
――――――――――顧客を美しくしない限り。
客の欠陥を指摘し続けることでのみ商う。
結果、より悪化するか台無しにした被害者たちが憐れを誘うことになるのだが。
――――――――――観せるテロ――――――――――
君はそんなに醜くない。
君を剥きたい、その理由。
君の良い処すぐに判る。
言うまで判って無いのが変なんだが。
一つでも自慢があれば一点張りでイケ。
自らを慢る。
気にならない処こそが貴女の魅力です。
それを剥いて露すのが俺の趣味。
・・・・・・・・・・うちの娘らには使えないが。
そんな在りがちな娯楽ではなく。
弱点が無い、ならまだしも。
美点しかないのも大変。
うちの娘たちは、全身くまなく気にしてる。
――――――――――推して知るべし。
なにもかも魅せたくて、いつも工夫が欠かせない。
では、今は?
家事の最中は髪をまとめている。
家事は炊事がメインだけどね。
俺から離れるのは嫌だとか。
だから厨房は視界の範囲に造った。
安全の為に眼を離さないし。
給仕や片付けは、ゼロ距離。
それ以外は常時マイナス距離。
だから見慣れた楽しい魔女っ娘。
愉しいじゃないぞ。
・・・・・・・・・・ジタバタさせると危ない料理中。
今。
金色少なめ。
白多め。
珍しく布有。
家事が終われば髪をながして、金糸が目立つ。
常。
金色多め。
白少なめ。
赤が目立つ。
マイナス距離から眼に楽しませてくれる。
が、今はもちろん、炊事中。
髪を背中にまとめてる。
ポニーに纏め、ややアップ。
背肌の白さに映える金。
両方艶々、溶け込む、対比。
背肌を流れる金糸の束。
筋腱の動きも良く魅えてる。
踊りに衣装は要らない。
そう思わせる所作の美しさ。
肢体の魅力だけで好し。
背中側に布が無いのはそれ。
「バックから一番よく魅えるのがコントラスト」
側面から魅ると華奢アピール。
意外と丈夫で握っても折れん。
俺の掴み方が巧いのだろうが。
「ロリペド垂涎!魅惑のフラットライン」
フラットゆーな。
歳相応だから。
皆そうだから。
知ってるから。
突起は在るしね。
「普段は摘まんでますしね」
今は視るだけ、魅える構造。
布地の余裕が布を弛ませる。
華奢な肢体。
繊細な仕草。
大胆な所作。
その割に包み込みはしない。
正面が少し膨らむだけだ。
これ、エプロン内への採光も兼ねてるのかな?
「覗けるポイントはちゃんと教えてあります♪︎」
マメシバ・エプロン。
胸元。
脇。
頸元。
余裕の理由がそれか。
「唯独りのロリペドにアッピール!」
足元のブーツまで素肌。
ただ肢体の前面はエプロン。
小さな肢体を一応包む。
白い肌の周りにはみ出す布。
白エプロンのフリルだ。
真ん中がクリームブロンド。
まとめた髪の周りは白。
艶やか肌を縁取るエプロン。
金色。
白肌。
白エプロン。
ゆで卵かな?
エプロンが、殻。
白肌が白身。
ブロンドか半熟の黄身みたい。
美味しそう。
普段の味と違う。
概ね、塩味。
よく動かすから。
仕方ないね。
塩味も多様だよ。
今は何味?




