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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第二十章「北伐」

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幕間:診断書。

【用語】


『仮名』:将校姿で異世界転移後の国際連合武力制裁活動に暗躍する正体不明の人々。既出の限りすべて女性で、地位に比べると若い。仮名として名乗る名前は歴史上の戦争で、悪名高い軍人の名前が多い。


既出の仮名。


メンゲレ大尉:第13集積地軍医。合衆国太平洋軍所属で異種交配計画のプランナー。

※第246話<Trio/三者鼎立>で一言初登場


ツジ参謀:軍事参謀委員会所属。動物行動学者として異種交配計画に意見を述べる事あり。

※第115話<帝国の統治>で初登場


○メシ○三尉:国際連合軍独立教導旅団所属。異種交配計画のアジテーター。


()()()とは()()()です。


器質性のモノじゃないから障害(不治)ではなく病気疾患(治療可能)

つまりは環境起因(精神病治療原則)ってことですから。


大半の人間(環境)は、この事実(病因はオマエ)を認められませんけどね。

キチガイ(精神障碍者)自覚が出来ない(治療不可能)ですから。


だから病因(家族)を削除出来ず治せない。

・・・・・・・・・・病気である以上、治療方法はあるんですけど、ねぇ。


まあ親しく()()()()()()()人間関係だけが精神異常の原因、とは限りませんが。


精神病の原因(環境)は個人的関係(不幸)のみならず社会的強要も多いもの。


思春期は、その代表格。


社会的に強いられた、必然性の無い不合理な歪みが生み出す必然的な末路。




合理性があれば精神と調和するモノです。

自他の誰にも利益が無い有害のみ故に発症。

進行中の個体と集団の破綻に対する警報です。


その毒性は、人為的に強いられているって()()()()()広く知られています。


肉体の成熟。

精神の形成。

アンマッチ。

これが生み出す異常心理。


身体は成熟。

心は未熟。

破綻は必然。


本来、身体と心は不可分。

成熟して未熟なまま。

自然には成りません。

人為的に為らせます。


同一性の乖離が起きて当たり前。

それは精神分裂症ですね。


大人になること(精神の形成)を禁止しながら、身体が成長していまえば、精神異常(思春期)の出来上がり。


何故アンマッチが生じるのか。


病気でなければ身体は成熟します。

放って置けば精神は形成されました。

身体の成熟を阻止すれば殺せます。


つまり殺してるんですよ。


それ(人殺し)を強いている()()()には、その(殺人犯である)自覚が無い。

――――――――――キチガイ(みんな)は自分がキチガイと自覚を出来ませんから。


精神の形成を阻止すれば一見、生きてる。


過去形と、現在進行形。

身体の成熟と精神の形成。

それは本来的に不可分。


それに分割を強いている訳です。


肉体の成熟。

精神の形成。

アンマッチ。


今回のテーマに絞れば、取り分け女と言う性に異常が目立つのも、宜なる(むべなる)かな。


ヒステリー。

集団ヒステリー。

ノイローゼなどなど。


女性は男性に比べて成熟が早いですから。


大人に成ることを禁じる為には?

――――――――――強制。

成熟が早ければ、より強い強要。


成長圧力が高ければ?

・・・・・・・・・・負荷に対する破綻も急速に悪化。


摩擦はより大きく。

落差は更に長く。

()()精神異常を生じます。


全員が患者なら、なにもかも程度の問題ですよ。


フロイトの分析傾向(性のアンマッチ)は、その文脈(先進国限定)で当然の帰結です。

・・・・・・・・・・当時の列強、精神分析を利用できる富裕層(少数派)は、現代の先進国一般に等しい精神的破綻を抱えていましたから。


何故?

心と身体、人間の完成(マッチング)を阻止しているのでしょうか。


理由があれば善いんですけどねぇ。

理屈や理由があれば合理化できます。


異常を正常と錯誤させるのは治療の基本。

それすら出来ないので、より悪化します。


能力が高ければ高いほど矛盾に気がつく。

正確な現状認識は実態以上の負荷(予測)を生む。


明日は今日よりなお悪いという現状把握。

逃避できない苦痛は更に負荷を高めます。


知らなければ、まだましですか。

どうせ殺されるなら同じことか。


それを騙し騙し維持するコスト。

維持できなければリスク。

社会的に無意味というより有害。


・・・・・・・・・・偶然と惰性、一部の利益と全体の不利益。


では、この病因は何故生じたのか?


そもそも子供という概念が生まれてから一世紀くらい。

人間は産まれた刻に在ったモノを、宇宙開闢以来の不変と思い込みます。

しかも眼に入る世界が、全人類の一般的姿と思い込む。


もちろん違いますが。

・・・・・・・・・・スタンダードですらない。


地球人類の二割未満(先進国)が布教していただけ。

人間にとっては個体が見聞き(体験実感)出来る範囲だけを宇宙なんですよ。


まあ、その宇宙の実態は先進国(地球人類の二割未満)

その内輪ですら形式以上に普及してない概念ですけど。

人類史の辺境に湧いた例外的な迷信(不合理)


・・・・・・・・・・地球人類総体には無関係。


これまでも。

これからも。

手の届く範囲で完結している退き籠りには、一生わからなくていい。

弱い痛みには気がつかない。

・・・・・・・・・・不利益を分担すれば、みんなが耐えられる、訳です。


例外の中に例外はおりますよ。

利益を得る者たちはおります。

社会的弱者には、都合が良い。


子供に含まれる者。


肉体的に最盛期の人間。

女性で15~20歳。

男性で18~23歳。

平均的にね。


それを社会から隔離すれば?


老衰期の人間が市場価値を維持することが出来ます。

ゴミに値段を付ける為にこそ、有価資源を廃棄する。

――――――――――市場操作でよくあること。


社会全体から視れば莫大な損失でしょう。

ですが産業革命以降は過剰生産が止まらない。

・・・・・・・・・・止めりゃいいのに。


余裕が有り過ぎる世界。

棄てなければ生産出来ない。

それを続けていくなら。

有能な人が居てはならない。


だから二線級以下の人間を使っても社会は維持できるんですよ。

――――――――――いっそ使わなくても社会を維持することが出来ていまいましたが。


ならば市場操作は正しいのか?

もちろん、間違っています。


最も有価な人間を使わず潰さなければ、社会などという些事よりも価値あることが為せます。


青春とはなんでしょう?

最良の活力を廃棄すること。


多くの少年が。

無数の少女が。

隔離施設(学校)の中でパズル(学習)拷問(スポーツ)に励まされている。


無意味なら救いがあります。

・・・・・・・・・・とあるスポーツ映画を観ました。


15~18歳くらいの少年たちがバスケットボールに興じる内容です。


あれこそまさに市場操作。

・・・・・・・・・・畑で腐るに任される収穫物ですね。


より低品質な欠陥品(大人たち)を売り続ける為の。


あれが。


日々、繰り返される、青春が。

生み出されずに済む精神疾患が。

学習と呼び換えられた反復訓練が。


先進国という人類最強の踏台の上で。

創造に割り振られていれば

―――――――――――――地球人類は、この程度では終わらなかった。


思春期と言う病気/青春と言う症状。


その解決は貴殿方(議員諸氏)に任せますけど。


ああ、はい。

・・・・・・・・・・忘れてませんよ。


被検体。

――――――――――アレ。


法律。

倫理。

道徳。

もちろん習慣。


合理性が無いルールはなにもかもブービートラップ(バカの遊び)程度に割り切っている。

他人を引っ掛けるモノであれ、自分には無関係。


当然、未成年に対する禁忌なんかありません。

が、子供を保護しています。

利用すべき弱者(獲物)と視なすことが出来ない。


ならばどう視えているのか。

治療(保護)すべき病人(精神異常者)

――――――――――女の子、一般が。


何しろ先進国が生活圏ですからね。

そういうの(精神病患者)しかいない。

しかし感覚が社会(偏見)を逸脱している。

本能だけで獲物を視る。


成熟し終わった肢体の最盛期(15~18歳女性)


だから使えると感じない。

使うのは治してから。

その方が利用価値が高い。

(獲物)は肥らせてから喰え。

強い個体なら、そう感じます。

・・・・・・・・・・そりゃ、寄せて来ますよ。


病気(思春期)に苦しんでいるのが観えますから。


では患者から、どう視える?

病人を病人として癒す、唯一の人。

精神疾患なら自覚がありますから。

精神障碍とは違って治せますし。

弱い個体は保護し得る何かを求めます。

出来なければ殺されますから。

・・・・・・・・・・そりゃ、依って来ますよ。


彼女たちに視える唯一の治療処。


―――――それは日本の場合だけ?―――――


そのとおり。

今、先進国は日本しかありません。

異世界には、地球人類の八割以上と同じ様に、思春期などない。

――――――――――これまでもこれからも。


ならば異世界で同じことが生じている理由はなにか。

子供という概念がない世界では存在しない病気扱い。

異世界の娘たちにすれば理解不能、虐待に等しい。


成熟しきった人間として最盛期の女(少女)を使わない。

まあ、それ(虐待)こちら(先進国)の常態なのですが。

――――――――――――それ(社会常識)に囚われない被験体が、日本に居る刻と同じように振る舞う、理由。


成熟しきった人間として最盛期の女(少女)を使わない。


理屈は理解しています。

異世界と日本(先進国)の違いは派遣前研修済み。

元々が現代(先進国)常識を無視。

むしろ異世界側(地球人類の八割)に近い感覚の被験体。

理屈は(頭で)理解しています。


しかしカテゴライズというのは避けられません。

人間は一つ一つの事物を一つ一つ見極めるほど、暇じゃない。

だから類型化して判断する手間隙を省くのです。

日常生活に置いては必要なことですよ。

それを離れたら誤認誤解誤謬の元ですが。

・・・・・・・・・・自称学者は全てがコレ。


違いますよ。


結局、先進国の迷信(子供扱い)じゃないか、と?


女として扱われない。

彼女たちは不幸ですね。

使われないのは使えない。


大丈夫です。


扱い続けていれば解ります。

彼は実用的にしか動けません。

使い途を見出だすでしょう。


それが()()()であるならば()()()()()しかしない。


《国際連合安全保障理事会/同化政策作業部外(検閲削除)ヒアリング/証人(判読不能)/仮名Dr.Mengele》


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