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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第二十章「北伐」

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ベビーカー公害/貴方は狂っている。

【用語】


『先進国』

:地球人類の少数派。異世界転移直前の地球人類総人口を70億前後とすれば、先進国並びにその影響下にある非先進国支配階級は20%未満。例えば歴史を記して来たのが総人口の5%未満の特権階級だったように、人類史や人類の常識と全く無関係な「永遠の少数派」だけが主張して記録して信じているのが「今、この文章を読んでいる」貴方の常識……これまでもこれからも「太陽が西から昇る」並に地球人類総体とは無関係な特異カルトの妄想であることは自覚した方が善い。


世界を信じさせることは出来ます。

世界は信じた通りには成りません。


幾ら信じても太陽は東から昇るんですよ。


文化(慣習)とは。

偶然に生じます。

惰性で続きます。

理屈が滅ぼします。


無くしますし確実に無くなります。

理性的に続け続き様が無いんです。

ゴールは等しく過程は誤差の範囲。


ただ

――――――――――今すぐに、とはいきません。


チッ。


残念です。

生じてしまったことが最初から。

産まれてくるな、ということで。

気が付いて早く自分で片付けろ。

人の手を煩わせるんじゃねーよ。

さておき。


一例。


ベビーカー公害というものがあります。


人口密度が高いエリアにデカイ荷物を押込みスペースを占拠する、アレ。


もちろん例外なく全員へ迷惑を振り撒き続けるのは織り込み済み。

やってる側もやられてる側も、何をしてるかされてるか、わかる。


まあ、人口過密エリアを強いられる乳幼児が一番の被害者ですが。

なぜそれが強行されているのか、それを考えると大変解りやすい。


ベビーカー公害で誰が何を獲るのでしょうか?


乳幼児の命と引換に。

全員の苦痛と引換に。


子供を()()()()()()()

・・・・・・・・・・不幸な親に僅かな自由を与えます。


つまり「子供」からの解放!


全員へ苦痛を振り撒き赦される理由。

「子供」というリスクを背負ってやっているんだ、と。


「子供」が必要だと言ってるだろう。

リスクを背負わないヤツが払う税金が、その苦痛、と。


なるほどなるほど、ごもっとも、です。

リスク(子供)を抱えた親。

コスト(迷惑)を背負う他人。

命を削る環境を強いられる子供。

つまり親にとって子供とは何でしょう。


――――――――――邪魔者――――――――――


そういこと(社会的合意)に、なりますよね。


数字で証明されてますから。

先進国「だけ」で少子化が止まらないのか何故でしょう?

親が子供を育てているから。


おっと、結論は出ていても提示は早いか。

――――――――――ですが、よし。


数ある文化(信仰)の一つ、その御伽噺(無知迷妄)


「親子」


地球人類の三分一。

先進国と影響圏内。

それ以外に無関係。


偶然にして百年ほど前から発生し、ここ百年ほど先進国の暴力に付随し普及、百年を待たず政策的に解体へ。


そは何ぞや?

親が子を育み。

子が親を養う。

・・・・・・・・・・そんなアレ。


血縁という仮定を信仰する前提の関係。


・・・・・・・・・・根拠は無し。


いや、遺伝子鑑定がそれなりの信憑性を得て四半世紀も経ってませんし。

法廷導入初期の鑑定結果なんぞ当てずっぽうを似非科学信仰で埋めるし。

再鑑定したら良くて結果不明レベルなので再鑑定自体が禁忌に等しいし。


あらゆる文献が「いわれている(誰が?執筆者は責任を持ちません)」で絞められている辺りで、お察し。


動物には血縁関係を識別する能力はありませんよ。

何故かと言えば、そんな機能は必要無いからです。

犬や猫が猫や犬の赤子に乳を与えて育てるように。


貴方が誰かと血統上の関係がある。

それを証明するのは、とても大変。


美術品の鑑定並の手間暇がかかる。

誰にも識別出来ないことを、識別。


理解出来やしない証明書を信じる。

したところで無意味ではあります。


其処に意味などはない

――――――――――だから、どんな意味付けも可能。


それが、先進国(地球人類の少数派)でいう「親子」だそうで。


だから「親子」というローカルな信仰についてのみ、考えましょう。


親子って、誰に何のメリットがありますか?


種の保存、とか思い付かないように。

個体は種を保存する為に在るんじゃありません。

人を含め動物にはそんな機能はない。


世界中の難民キャンプで起きていること。


乳幼児用の粉ミルクを配給するとき、必ず子供の体重を記録する。

もし次に配給に来れば配給前に子供の体重を量り直して比較する。

あからさまに体重が減っていれば、その母親への配給を行わない。

何故なら子供用の粉ミルクを母親が換金して使い込んでいるから。


いやはや

・・・・・・・・・・乳幼児を抱えている若い女が母親という偏見もアレですが。


子供を守っている、ように見える大人は、親に違いない

――――――――――と思い込む。


擬人化です。

・・・・・・・・・・ここで言う人間も、地球人類一般の概念とは無関係で、少数派(先進国)が理想とする教義ですが。


種族維持本能というものは、ありません。

何しろ「ある」という根拠が無いのですから。

個体が維持された結果として種族がある。


ならば()()()も理屈通り。


何故、生活物質以上の人口が在る処で、子供を生かして置く理由がありますか?


人口を確保できるのならば、自分で「子供」を造る必要はない。


人口を確保するために、自分が「子供」を育てる必要はない。


だから先進国で「子供」とは富裕層の玩具です。

奇抜な名前や装束、躾た芸を競わせて遊んでいます。

もちろん、それで「子供」自体が何かを得ることは無いです。


ベビーカーとは乳母爺やを揃えられないや貧困層が身の程知らずに玩具(出産育児)へ手を出した挙げ句に抱えきれず周りの全てへと負担を押し付ける為に意図的に造られた、狂気。


ではベビーカーで劣悪環境(人混み)へ押込られて命すら奪われる「子供」とはナニか。


奇形に矯正された愛玩動物。

――――――――――先進国、限定の常態。


正常な人間(動物)、まあ、地球人類の七割と異世界種族には、想像も出来ないキモチの悪さ。


では。

何で、こんなこと始めたんでしょうね?


人間は、何でも信じさせることができます。

信じることが、じゃありませんからね?

信じたフリをして遣り過ごし、信じさせる。


考えさせないことが、出来る。


人間は考える葦

・・・・・・・・・・人間を止めさせることが出来ます。


誰かに。

みんながそう言っている。

だから。

そうに決まっている。


絶えたことが、ありません。

――――――――信じていないから、人類は滅びない。


滅ぼされるのは()()()を信じて子供を造った間抜け。

滅ぼした側にも、別段に良いことはありませんが。


異教徒に殺されることを奇跡的特権と観なす人々。

異教徒を、殺すことが、ではありませんよ?

異教徒に殺されるべく殺された者を讚美する人々。


殉教者を生み出す者は、決して殉教しない。

聖人を讚美するからといって目指したりしない。


絶えたことが、ありません。

・・・・・・・・・・真似しないから亡びない。


だからといって、善いことも起こりませんが。


故に解体が進んでいます。


子供の出産から養育に関わる全てから親を切り離す。

子供を造った人への賠償手当。

出産養育教育費用の公費負担。

保育訓練教育の手間暇は学校。

親が可能な限り関わらない様。

何のことはない、地球人類の標準形式への回帰です。


「親は無くても子は育つ」

――――――――――古今東西、人類のスタンダード。


親子の現代的概念が生まれたのが19世紀末。

知れ渡ったのが20世紀後半。

親子の解体プロセスが定着したのが20世紀末。


完全に撤廃するのに半世紀。

概念を消すのに一世紀。

反省するのは、その後で。


まったく無関係な地球人類の大半から観れば不思議でしょう。


「なんでそれが成り立つと思えた」

――――――――――成りたたなかった。


「無駄な一世紀でしたね」

と気付かせる訳には参りません。

・・・・・・・・・・傷付いてしまいます。


「海の果てはザァザァと海水が滝の様に落ちている」

と言う信仰を否定せずに弊害を取り除く。


教義にも無いことを勝手に信じ込んだ挙げ句に迷信狂信迷妄で大虐殺をかました間抜けどもに、

「産まれてきて楽しかったか?」

と尋ねることになります。


それはそれで愉しいですが。

事態の改善には役立ちません。

間抜けどもが邪魔にまわります。


自分の間抜けを直視して自殺するのを避ける為に、必死になってベビーカーに子供を押込み続けるでしょう。


だから、先進各国の権力者は

「君は間違ってないからね」

「子供は君のものだからね」

「君を助けるだけだからね」

と宥め透かし騙して欺き、抱えきれない重荷(子供)を棄てたがっている内心を知っていると気が付かれない様に、みんなから子供を保護しようとしている訳です。


いやはや。


人が誰しも自分だけの利益のみに忠実に生きられたら。

いや、自分の利益だけを考えるだけでも出来るなら。

――――――――――人類すべてが一人残らず今より飛躍的に進歩したのに。


《日本国衆参合同委員会/同化政策作業部会》


【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室】


時間は有限。

俺は一人。

子ども沢山。


視てる。

視られる。

離れて。

離れない。


おはようからおやすみまで。


異世界の人々に、そんな挨拶無いけどな。

徹頭徹尾、合理的な社会。

異世界種族は動物みたいに、無駄がない。


親が子供の面倒を視る。

子供が親の面倒を視る。

どうなっているのか、御存知の通り。

・・・・・・・・・・先進国だけの異常ではあるが。


二人が一人を24時間視ていたら、他に何も出来なくなる。

一人が二人を視るなんぞ、自殺に等しいしんでいる。

十人が三十人を観るなら、より確実で苦にもならないだろう。


そんなことは考えれば判る

解らずとも不可能は可能に為らないが。


認識は幾らでも変えられる。

現実は全く変わらない。

飛べると信じることは容易い。

それは落ちてるだけだ。


落ちる余裕が在るとも言える。

信じる余地が無い世界も在る。

費やす余裕が現実性をつくる。


信じない世界では?


親子関係が無い。

だから育児ノイローゼはない。

もちろん育児放棄もない。

そりゃ介護殺人はあり得ない。

親子が無いから。


子供は個ではなく集団が所有する。

村の子供。

町の子供。

一族の子供。


独立した個人という理想は無い。

――――――――――異世界(先進国以外)

理想は在っても実現は出来ない。

・・・・・・・・・・先進国。

善悪が無い。

悪しか無い。

どっちがマシか、どっちもどっち。


子供は社会ではなく集団が育てる。

村が育てる。

町が育てる。

一族が育てる。


地縁(総人口の90%)にとって意味があるのは産まれた場所。

誰が誰をに意味はない。


国籍における出生地主義みたいなもの。


血縁(氏族)にとって意味があるのは誰が産んだのかの証明。

誰が育てたのかは無意味。


国籍における血統主義みたいなもの。


俺は出生地主義の方が得意です。

眼に入る範囲(出生地主義)と言ってもいいが。

視えれば、掌が出る、足が出る。


子どもって眼に映る範囲ですら、すぐ殺されるから。


意図せざる絶命は俺の責任。

意図した死は俺の趣味じゃない。

意図の有無を問わずに邪魔。


いや別に、子どもに死ぬ権利が無いとは言わんが、俺の嗜好。


いやはや、お気の毒に。

自由意思など踏み躙る。

無力な今を恨むがよい。


弱者に強制して無理強いするのは大好きなんです。


殺したことはないが。

死なせたこともないが。

死ぬ殺すとは言われたが。


それは気にならない、おっと、気にしない、と言わないと拗ねる。


拗ねさせるのは暇な刻の娯楽。

じっくりと手間暇かけて愉しむ。

機会は少ないけど実行は簡単。


だから、正門前で拗ねてる娘どもも、良く観える。

――――――――――もうちょい、弄らず苛め倒そう。



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