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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第二十章「北伐」

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919/1003

私の命令♪︎/Order 66.

【登場人物/三人称】


地球側呼称《三佐》

《青龍の公女/碧の魔女》》

?歳/女性

:陸上自衛隊三佐、国際連合軍事参謀委員会参謀、WHO防疫部隊班長、他いろいろな肩書を持つ。日本の政権与党を支配する幹事長の娘で、父親と連携して戦争指導に暗躍している。

陸上自衛隊の正服第2種礼装(緑色)が標準。

馬上の時もスカートのまま、横座りで馬を操るのになれている。

異世界では泣く子も逃げる《碧の魔女》と呼ばれているが、制服の緑と国連旗の青が印象として混ざったらしい。

つまり意外に異世界住民の前に出ているし、殺しつくしていない。

※第75話<幕間:善悪の彼岸>など


父親譲りで、私利私欲と公益を「完全に一致」させることが出来るタイプ。


人が嫌がることをさせるのは、侵害ね。

それは権力って言うの。


人が求めることをさせるなら、親切よ。

それは権威って呼ぶの。


私は大好き。

――――――――――それが、支配。


貴男も、でしょ?

・・・・・・・・・・そこから?


どうせ登られ背負って掴まえて、依存された上に一緒じゃないと()()()()()()じゃなくて()()()()()()()って決意されて三ヶ月前から隷属された上に、棄てられやしないでしょうが。


まあいいわ。

――――――――――質問?


ああ、それそれ。


ヒジャーブ、知ってるわよね。

PKOに関わったことがあれば。

知らないなら、殺す善い機会。


まあ、女の顔を隠す宗教規定のこと。


アレを

「女の自由を侵害するものだ!」

って、抗議した西欧の女がいた。


あらあら、フフッ。

抗議(自己満足)って、ねぇ?

本気なら強制(射殺)よね。

だから、切り返し。


「貴女はペイント(化粧)で顔を隠す習慣にただ今も従っていますが?」

――――――――――って、言われちゃう。


ヒジャブと化粧(女は顔を晒せない禁忌)、どう違う?」


説得力有るわよ。

・・・・・・・・・・さて、ここで問題。


ああ、化粧しない自由はあるかもね。

選ばれない自由。

ヒジャブを付けない自由と同程度は。

選らばない自由。


じゃなくて。


自由は強者の論理と言うけれど

――――――――――素顔を、なんなら、肢体を魅せたい(優れた)女がどれだけいるのかしらねぇ?


逆に言えば、顔も肢体も隠したい女は、少ないかしら。

立場は違えど、弱者に劣者に隷属者?


まず、極少数派。

――――――――――ブス。

隠さないと死活問題(男に無視される)


次に、多数派じゃない。

――――――――――婆。

少なからずいる。


色気()を諦められないのよねぇ

・・・・・・・・・・どちらも声がデカイから、よりより、遠くなる(男に嫌われる)んだけど。


ソレ(劣者)が手にしている自由。


空のドリンクバーでなら好きな物を飲む、自由。

空皿だけのバイキングでは何でも食べられる、自由。

人類が滅びた後なら誰でも友達に出来る、自由。


相手に選ぶ自由が在る場合は、ね。


そう言う輩は自由が嫌い。

―――――――――不自由でなきゃ生きてはいけない。


だって、そうでしょ?

・・・・・・・・・・顔と容姿にしか価値がない。



――――――――そう知っている(そう感じている)――――――――


みんなが自由なら、致命的。


隠して善いなら、隠せないもの。

隠してるから丸解り

・・・・・・・・・・隠すより露るるはなし。


だから、ふふ。

周りにソレを押し付ける。


クック

・・・・・・・・・・()()()()()、って、ね。


顔を魅せてはいけません。

肢体を晒してはいけません。

化粧は嗜み、ヒジャブは戒律、マスクは着用、人間が容姿に拘ったら私が無価値と世界中にしらしめられちゃうじゃありませんか!


強さは力。

賢さは力。

なら、美しく可愛いのも、力。


そうは感じられないのよ。

持たざる者は、持たざる物を、渇望する。


内心で、己か分際を弁えているから、かしら。


優れている。

――――――――――それ、誇るべきよね。

社会的には。

――――――――――見付易い(利用しやすい)ように、ね。


それが()()()の為でしょう?


――――――――容姿を誇るな――――――――


なんで?

・・・・・・・・・・利益ある者を疑え。

うぅん。

――――――――――不利益を避けられる者が犯人。


優れていることを隠させて利益を得る、不利益を避けられるのは?


劣っている者。

持たざる者。

失った者。


――――――――――だから?――――――――――


最も成熟した最盛期を学校に死蔵させて、未成年に封じ込めて、腐らせて棄てる。


価高い価値を廃棄させれば全体が値上がりして、廃棄費用無しでゴミだって売れる。


やってることは相場操縦と同じことだから、詐欺や窃盗クラスの刑法犯罪レベル。


一部の利益の為に不利益を強いられるのは、隷属に甘んじる大人な子供と異性全般。


廃棄されている最盛期の女を解放すれば、空転していた需要が周り、得られる男が増えるから底辺にも行き渡る、のだけど。


どちらが必要?

異性?

お金?

――――――――――言うまでもない


そりゃ、人類社会のスタンダードには、為り得ないわね。


だからこそ。

――――――――――それを必死に()()()()


化粧させて。

マスクさせて。

ヒジャブを強いて。


面白いわよ。

・・・・・・・・・・観ている分には、だけどねぇ。


うん。

うちは関係ないし。


貞潔じゃなくて、家の血統を護る必要があるのよ。

私には今に至るまで、誇る程度の顔や肢体が有る。

歳を経て尚、求める、ではなく求められてる、今。


・・・・・・・・・・ほ~ら、押し倒してみなさいな。


貴男は、それぐらい許される男ですよ、大丈夫


――――――――――あ、戦争が終わるまでは、一週間も監禁される訳には、いかないか。


ままならない

・・・・・・・・・・ああ、本題?



異世界は人類社会のスタンダードと余り変わらない。

観察で判るのは、そこまで。


そこから先の差異と調和を繰り返してもらう、ワケ。

誰も嫌がらず皆が望んでる。


衆参両院(日本国民の総意)国際連合総会(地球人類の総意)、私の判断。

――――――――――間違いがある(平和/人道に対する罪)とでも(で絞首刑)


上司の言うこと聴くと死ぬけど。

上官の命令に従わないと殺す。


殺れじゃないから

解ってるわね♪︎


――――――――()()()()ヤれ♪︎――――――――


()()()()()()()()から十月十日あれば十分でしょう?


《国際連合軍事参謀委員会のとある参謀の個人的メモ/沖縄県中頭郡西原町字千原1番地/琉球大学附属図書館・国連寄託図書館所蔵》



【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室】


俺は魔女っ娘(十歳児)を視てる。

Colorful(十五歳児)が御手伝い。

料理となれば致し方なし。


俺だって同じ立場だ。


単なるアシスタントならなれる。

魔女っ娘の前後左右に居るなら。

単なる摘み食い要員かもしれん。


役に立つかも、じゃまかもな。


料理ではね。

経験より才能。

そーいう分野だ。


魔女っ娘なら一緒に料理を許してはくれるが。


仲が良いからね。

魔女っ娘と俺。

メリットは置く。

デメリットも。


敢えて共同する作業は、単に一緒より楽しい。


俺の手伝いを好んでは、いない。

邪魔されるのを望んでいる。

俺に助けて欲しくはなかろ。

頼られたい、って子どもは多い。


誰しも覚えがあるんじゃないかな?


助ける側の心地好さ。

与える刻の豊かさ。

教える者の安心。

――――――――――俺だけ?


魔女っ娘も例に漏れず。


自分が創った、最高の手料理。

俺の口元まで、手ずから運ぶ。

ふーふーするまでやりたがる。


いや、料理だけで平伏しますから。


それオーバーキル。

洗濯とか着替えの補助。

暇さえあれば、お片付け。


俺から離れる刻、まあ、視界の範囲内だが、は、こんなん。

・・・・・・・・・・付き合ってあげてもいいんだけどな。


メシ。

風呂。

寝る。


昔々には、そんな三オーダーが必要だったという

・・・・・・・・・・しょうもない伝説だ。


腹が減ってる?

風呂が必要?

眠りたい?


そんなん勘で判る。


判らない奴はヤバい。

言われるまでやらない。

やらないならキライ。


俺はガキどもから、そんなくだらないオーダーを受けたことはない。


言わなきゃ判らないならば、言っても全く解るわけがない。


だから俺は、御礼は言わない。

ありがとう、は、有り難う。

相手を侮る軽侮の意識。


頼らせて支配下に置くときは言うけどな。


だから、俺が褒め称える訳だ。

相手を認める服従の意志だ。

自分より優れた相手に相応だ。


任せて隷属させるときには欠かせないな。


三オーダー?

証明書付きの無能と改善不可能な低能が鬩ぎ合い。


言わなくても茶は出てくる。

言わなくても茶を出してる。

言わなくならないなら終る。


当たり前だろ?

・・・・・・・・・・まあ、現実って、のは、そんなもの。


あくまでも伝説の中の与太話を、必然的独り者(社会不適合者)が流布させたんだが。


言葉にしないと判らないと思っちゃってるキミは、話せば判ると思い込む前に、社会から離れて人跡未踏の僻地で他の動物に関わらずに過ごしなさい、別に生きてなくていいが。

――――――――――近所の中学校で町内会会長の代役となり急遽かました来賓挨拶。


当然、俺の周りに、そんなもん(オーダー)はない。


誰かが空腹になる頃合いを目指して、料理が始まる。


魔女っ娘が始めるんだけどね。

ジリジリと俺から離れ始め。

チラチラ振り返りながら行く。

――――――――――厨房へ。


いつも(日本で)そうだし今も(異世界でも)そう。


だから、魔女っ娘たちの動きに迷いはない。

――――――――――スムーズでもないが。


俺の視線を意識してギクシャクしているが。

・・・・・・・・・・魅られかたはキマってる。


君らモデルか。

・・・・・・・・・・みたいなモンか。


魔女っ娘は帝国貴族に準ずる、特権階級最上層。

イヤイヤながらも社交界に呼び出されて大注目。

・・・・・・・・・・そら、嫌だからこそ、観られ方を常に意識するよね。


Colorfulは産まれがそもそも愛玩奴隷。

容貌容姿に立ち居振舞いを産まれた刻から訓練。

・・・・・・・・・・常に周りを魅了し続けないと殺される被差別民って。


そら、人目(他人の視線)が無くなれば裸族になろうというもんだよ


とはいえ身に付いた仕草は変えるほうが辛い。

――――――――――だから、魅せる。



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