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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第二十章「北伐」

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917/1003

下から見下ろす敗北者。


【用語】


『太守府』:帝国の行政区分をそのまま国連軍が引き継いだ呼び名。領地全体の呼び名と中枢が置かれる首府の呼び名を兼ねる。帝国ではおおむね直径120km程度を目安に社会的経済的につながりが深い地域で構成する。南北が森林、西は山脈、東は大海で大陸のほかの地域からは孤立している。ただし、穀倉地帯であり海路につながっているために領地としての価値は高い。10年前までは古い王国があり帝国に滅ぼされた。


なんの役にもたちはしないが。


雨が降り始めてから雨天を予報する。

みんなコレ。

インターネットの普及で予報が即応。

つまり修正。

インターネットの普及で可能になる。

未完成販売。

デバッガーとエンドユーザーは同じ。

情報化社会。

現実に合わせて予報を変更し続ける。

嘘ではない。

それを()()とは言わないが。


よくあるよくある。

()()情報化社会とは、いったい。

・・・・・・・・・・キャッチコピー(詐欺師の口上)


人口(Artificial)(Intelli)(gence)と無関係なAI。


ウィルスの概念に反するウィルス対策。


第5世代移動通信システムと無関係な5Gって。


リニューアルに至っては辞書という概念が行方不明。

動きが遅くて動作が不安定で数千文字も行方不明ですけどね。

リストラクチャリング。

リノベーション。

リフォーム。


ラジコン(無線操作)ドローン(自律動作)と言いくるめて言葉の意味(正解)の方を全く飾ったり(変えたり)するから多少はね?


目指した物を造る能力がなく、予算が欲しかったんです。


よくあること。

――――――――――最悪が尽きないってなんなの。


予報と名付けられた商品だ。


占い師。

予言者。

コンサルタントやシンクタンクや評論家。

マイクロソフト(間抜けの国から来た)アップグレード(選抜された愚鈍)


認めなければどうと言うことはない。

・・・・・・・・・・リニューアルと言い張る。


やらなくても良いこと。

やらない方が善いこと。

やった結果の判ること。

やれば自分も苦しむことを、誰に強いられず騙されず進んでやらかして頭を抱える。


いるんだ、世の中の大勢ではないが、世の中の大勢を巻き込む世の中の極少数派。


呼吸している(産まれて来ちゃった)テロリストっていうか、呼吸する(生きてる)ことがテロリズム。


すぐにテロリズム(呼吸)は止めなさい。

――――――――――リニューアルと言い換えても善いが。


皆の頭上に雨粒が着く前に声を上げる。

どんなアレにだって簡単に出来ること。

それを喧伝するのは難しくはあるまい。


・・・・・・・・・それを信じるのは難しいが、百万人に一人を騙せれば、利益はあがる。


世の中、大半はカモ(馬鹿)じゃない。

ほんの幾らかで十分に儲かる。


それなら私たちには関係ない。

そんなボロい儲け話じゃない。


コレは我々の物語。

誰も騙さず。

誰にも騙されず。

皆が大損。


失敗とは常に予想出来る。

誰も求めていないのに。


マイクロソフト(無能)アップグレード(地獄へ続く善意)と同じ、と言えば先進国一般で通りが良い。


計画ではなく。

予定でもない。


そうなるに決まっている。

そうしたくはないな。

そうしない方法もあるな。


なにもかも、最初からわかっていた通り。


1929年の世界恐慌は、数年前から予想されていた。

国際連盟で協議されるくらいに。


何ゆえに。

どのように。

どうなるのか。

ではこうすれば防げるのであるな。

・・・・・・・・・・誰も何もしなかったのだが。


結果。

2500万人以上が殺された。


最近で言えば21世紀初頭の世界金融恐慌。


経済諸表を読めば小学生でも何が起きるか判っていた。

だから予定通り空売りを仕掛けて大儲けした投資家は大勢いた。

恐慌が起きるまで何もしなかった企業の方が多かったのだが。


だが恐慌の真っ最中ですら恐慌を認め無かったカモが大勢いた。


恐慌に至った道筋が、繰り返し繰り返し繰り返された()()()の、だったので、防ぐことは簡単だった。


サブプライムローン。

いわゆるモンゲージ債権の仕掛けと破綻は、合衆国の恐慌で毎回毎回毎回

・・・・・・・・・・繰り返されてきたからだ。


すると二千万人ばかりの財産が奪われ誰にも渡らなかったのは、何故なのだろうか。

・・・・・・・・・・喪われた歳月を十年ずつレイズしているバブル崩壊から始まる恐慌のように、官僚たちのイデオロギーで意図的な継続中の破滅ではないけれども。


だからこそ、意味をなさない。


失敗するには明確な理由がある。

だから誰にでも予想がつく。

ならば防ぐのは簡単だ。


なのに、何故、敢えて失敗をやらかして、失敗を一生懸命に続けようとしているのだろう?



【大陸東北部/太守領/太守府/王城/正門前】


「此処が悪の巣窟かぁ~~~♪︎♪︎♪︎」


此処とはボクがいる処の先。

ボクがいるのは此処の外。

王城の門前、かなり後ろ。

城の前、広場に拡がる市場。


ここなら御城の出入りの邪魔には為り難い。

――――――――――余り、だけど。


馬車。

徒歩。

騎乗。

ボクは避けずに、避けられない。


荷車。

領民。

露店。

門前市場と門前通路その境界線。


なんなら座卓を広げ、寛ぎながら観ていてもイイかな。

小腹が空いたから麦酒、いやこの邦は水が飲めるのか。

寛ぎながら、水と干果実を摘まむなんて絵に成るから。


ボクはワザと見回す。

ボクが視てると知らせる為に。


ボクを殺しには

・・・・・・・・・・来てくれないか

――――――――――雑魚扱いか。


まだ知らない、訳ないんだけどな。

やっぱり、誘い込まれてる、よね。

それで、お互いに困らないけどさ。


ってか、誰も来ない。

――――――――――遠慮せずに良く視ていけってか。

・・・・・・・・・・後悔させてあげたいなぁ♪︎


心の内に書付(メモメモ)

――――――――――ついでに読み直す(振り返る)


港街から太守府まで。

旅はとっても余裕綽々。

大河を遡上しただけ。


太守領を南北に分けている河。

東から西へ流れてる。


河幅か大きいから、流れは穏やか。

時々、溜まっている大津(停泊地)もあるし。

帆船なら風を操る。

櫂船なら漕げばいい。


両替商人に教わった通り。

水上を行き来するのは楽だった。


陸路。

特に村々は忙しないとか。


農夫農婦が槍を備え修練中?

いったい何をさせたいのやら。

旧諸王国みたいな農兵造り?

――――――――――なわけないよねぇ。


帝国相手じゃ盾にもならない。

射たれないなら放てない。

矢と魔力の無駄遣い。


量をぶつけ合う青龍と赤龍。

互いにとって邪魔な障害物。

そんなことは互いにわかる。

・・・・・・・・・・ってことは、戦に使うんじゃない。


農民たちは槍を与えられ、自分の村々に近付く輩を襲っている。


近隣の村人。

馴染みの行商人。

青龍のドワーフたち。


味方以外は全部敵。


正気かな?

――――――――――領地は静かに治まるけどね。


普通なら百騎千人必要な占領。

領地。

領民。

領域。

把握と管理を全て任せるって。


民、それ自体に。

・・・・・・・・・・治める気がないとしか。


此処も同じって。

城門は開け放たれたママ。

正門なのにねぇ。


まだ、此処まで、青龍を観てない。


街や村じゃない。

太守府なんだけど。

その真ん中だよ。


王城。

王様なんか観たこと無い。

太守だって観たことは無い。


でも、住んでた。

今、住んでいる。

お城。


普通、役人や奉公人の登城下城なら裏門か通用口だろうに。


門は閉じられたママが普通。

開くのは有事か儀式か訓練。

今は開けっ放しが普通なん。


出入りしているのは商人、奉公人、人足に伝令やはり衛兵。


・・・・・・・・・・衛兵の拠点は、王城か。


都市外壁外の衛舎。

今まで衛兵が寝泊りしていた場所。


参事会配下の衛兵。

非帝国系、唯一の公的な武装勢力。


専任なれば高練度。

常に無くば役立にはたず故に常設。


氏族の私兵に非ず。

その責任は全氏族に分散している。


公の集団、なれば。

責めを負うのは太守自身をも含む。


だから、問い難い。

だから統制し難く意志を持ち易い。

だから市外に置く。


拓かれた郊外で、価値在る都市を棄損せず、竜炎の一撃で無力化できるように。


前太守の方針。

・・・・・・・・・・市街戦になれば、そこそこ梃子摺るだろうから。


疑問はない。

相手にバレバレじゃん。

巧くいくか。

鎮圧より背かせるなよ。

疑いはある。


だからといって、これはどうなの?


郊外の衛舎は解体済み。

跡は青龍の演習場になった。

廃材で組んだ囲いの中。

竜殺しの轟音が響いている。


そりゃ拓けてあったからね。

放てば長い竜殺しの試し撃ち。

判りやすくて、やりやすい。


そして衛兵たちは、王城に移された。

――――――――――青龍の貴族、その住まいへ。


帝国軍兵舎がある。

帝国軍演習場もある。

馬場や厩舎は衛兵(軽歩兵に近い民兵)には無用として、場所は有り余っている。


懐に包めば眼が届き易い、とはいえ。

何処にでも耳眼か届くと知られた青龍。

わざわざ武装集団を私室に招くのか。

――――――――――疑問だらけ。


都市に属する衛兵が、都市の真ん中に住む。

衛兵自身は待遇改善を喜ぶかもしれないが。

いや、竜の寝床で暮らせと言われてどうか。


どうりで街に出る隊列が元気な訳だ。

・・・・・・・・・・答えかな?


出られない衛兵たち。

門を司る者たちも居る。

騎士や兵士じゃない。

ただの、街の衛兵たち。


槍一本。

短剣一振。

兜も鎧も革。


門前中央に一団。

左右端に数人。

門の上に弓手幾人。


開門閉門を操る器械室は外から観えない。

けど、詰めているのも皆、衛兵かな。


衛兵は門を守るつもりが無い。

誰も門扉を意識していない。


通り抜ける一人一人をも無視。

視てるのは人々の流れだけ。


城で一番大切なのは門なのに。

ソレだけは誰も視ていない。


城は兵も機能も、門を守り続ける為に在る。


それこそ最近になり、城壁から城門まで踏み潰し突き抜けて来る青龍に出遭す(でくわす)までは。


突き抜ける側だった帝国すら、突き抜けられた相手の破綻に気が付かなかった、くらい。


城門や城壁を守ろうとすれば戦力が集まり、そこにこそ魔力(火力)を集められて一網打尽。


分散。

集中。

絶え間ない選択。


なにもかも替えが効く要素の一つとして視た方がいい。


対青龍戦争で皆が学んだこと、流れを視

・・・・・・・・・・青龍の感覚、か。


「イイね♪︎イイね♪︎」


ボクは見上げる

――――――――――ヤッホ♪︎


爺やが座卓を露店に戻す。

帝国を超えやがった悪人は、ナニをしてるのかな?




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