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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十九章「帰郷作戦」

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恐怖という名の効果/Kill Ratio.

【用語】


『上喜撰』

:お茶。宇治茶の一つ。カフェイン飲料で覚醒・興奮作用を持つ。「泰平の眠りを覚ます上喜撰 たつた四杯で夜も寝られず」という皮肉(狂歌)を指して「ペリー来迎(来襲ではない)に狼狽する幕府を揶揄した」との解説があるが、いつも通りに間違っているのはWikipediaだから当たり前。学者を名乗る間抜けの俗説をカット&ペーストするから馬鹿を晒すんですね。言葉のチョイスからして狼狽や混乱の意味なんか無い。興奮や狂騒としか解釈しようがない。そも狂歌の作者が幕府老中首座(当時の首相)で交渉当事者だって辺りで察して当たり前の常識。なんで幕府の首班が幕府(自分)を皮肉るのか。そもそも幕府(交渉当事者の自分)にとって計画通りで狼狽する余地がないことを一番知ってる立場。まあ予定通りに来ないペリーにヤキモキしてる責任者兼実務者ならば、気楽に楽しんでいる民草を皮肉る気持ちは判らなくもない。



銃弾が撃ち抜くのは()()()一人の人体ではない。

――――――――――幾十幾百の戦意を打ち砕く。


砲弾なら。

爆弾なら。

化学兵器。

人命そのもの(根絶やし)を狙っているのは、核兵器だけだ。




【異世界大陸北東部/帝国辺境領/回復予定領/割譲可能領/作戦周辺領/低要度・高危険度区域/斥候周回範囲/???】


無駄無き機能美は、誰にでも解る。


刀やエンジン。

筋肉や乳房。

肌艶髪艶。


無駄と余分は、判る奴にだけ解る。


塹壕にないトレンチコート。

街中のフライトジャケット。

ボディービルダーの大臀筋。


芸術とは、そういう物なのだろう。


しかしてそれすら取り込む。

それこそが実用性という合理的必然。


差別化という目的に一番ふさわしい。

それこそ不合理な非再現性(個性)


使い周しの服市場。

そこにアクセントを生み出し続けるなにか。


物量以前(産業革命)の異世界。

価値というものは感性により生み出すもの。


豊かな世界で埋もれるアイディア(感性)

感性(アイディア)を埋め立てる物が無いが故に。


だから北岸に服屋が集まり服市場が成った。

陸側に位置する上流階級からの古着を狙った。

着飾る()()が無い人々の無駄な服を買い取った。

――――――――――過去形。


黒船来迎以前の御伽噺。

黒船接近以後は無くなった。

黒船を来迎させることも出来ず。


・・・・・・・・・・異世界(日本列島)から来た黒船。

異世界の黒船(日本海上自衛隊揚陸艦)は、誰も待ち構えていなかった。


それは来迎と言わないか。

襲来もしてはいないが。

ならば()()()()()か。


江戸の黒船(合衆国東インド艦隊)来迎は皆が待ちわびていたのだけれど。

――――――――――見世物として。


指揮官の名前や経歴。

艦隊の隻数に各船の装備。

航海計画や合衆国の状況まで。


なにもかも一年以上前から判りきっていた。

来迎する場所で想定問答集まで造って待ち構えていた。


なのに琉球でぺリルが遊んでるので来迎予定が遅れていると逐一報告を受けて不貞腐れている浦賀奉行の気持ちと異世界の港街顔役たちは違う。


もちろん皆で見物しようとして夜も寝られずWktkして舟を出して押し掛けた江戸市民や極めて江戸時代的な常識に従い砲声を花火扱いで押し掛けられたぺリルの困惑とも比較しようがない。


そも上喜撰(高級なお茶)などとカフェイン飲料に例えている辺り、江戸の町人たちが喜んでいることが解る。

眠気覚ましをしてまで出現を待っていた辺り、流星群観測会かオーロラ観光かむしろ流氷見物。

もっとも江戸時代を通じて海外からの使者は見物扱いだったのだからいつものことなのだけど。


そんな長閑な異世界交流とは大違い

――――――――――っていうより交流なのかどうか?


異世界の人々は予告もなく遭遇した。

一夜明け、朝日に浮かぶ馬鹿デカイ海龍(海上自衛隊揚陸艦)

異世界でも日の出は東からはじまる。

そして北国では太陽が昇れば人は向き合う。

良くも悪くも、演出効果が高かった。


これが西側に現れていれば。

・・・・・・・・・・西側は陸地だが。

これが南国の話ならば。

・・・・・・・・・・目を逸らしても気付くか。

これが予め判れば。

・・・・・・・・・・そもそも理解が追い付かないか。


港街の港外すぐ、サイズからは想像出来ない動きで遊弋する巨体を目撃する羽目になったのだ。

――――――――――世界一有名な怪獣の身長が約50m。


朝起きて朝陽に浮かぶ大怪獣の五倍サイズ。


もちろん大砲など撃ったりはしていない。

来訪艦の任務は輸送と測量、一応は索敵。


ただ其処に在る、在り続けていただけ。

其所に居るということが生み出した恐怖。


異世界が現代地球と出会した時に起こること。


陸上自衛隊では慣れきっているのたが。

海上自衛隊には経験が共有されていない。


戦車どころか自動車で起きる恐慌状態。

――――――――――知らない、ということ。


現代地球の人類ならば車を知ってはいる。

それを知らない処には車自体が行かない。

持っているかどうかはともかく知ってる。


()()()()()()()()


異世界で人手に依らずに動くモノ。

馬や牛などの家畜は貴重品。

竜やゴーレムは聴いたことがある。

だが観たことは、そうない。


そんなところに大型輸送車列や戦闘車両が通ったら、何が起こるか体験済み。


平和な街村に起こした、未知との遭遇。

陸上自衛隊の結論

――――――――――我々には関係ない。

何が起きるか知ってはいても、無関係。


繰り返せば、ある程度は慣れる。

かもしれない。

慣れなければ、誰も居なくなる。

かまわない。


斯くして国際連合軍の移動経路からは作戦上の自律移動障害物が激減していっていた。


そこが海陸戦場、事情の違い。


海上部隊の沿岸接近は対地攻撃が前提だ。

長距離兵器に蹂躙されていない場所へ。

潜水艦以外の艦艇が為すのは、初めてか。


そもそも平和なままの異世界と縁がない。

もしかしたら太守領港街が初めてかも。


だから、こんなことになるとは思わない。

少なくとも艦艇を運用していた隊員は。


積まれていた黒旗団も忘れていたとか。

戦場で国際連合軍の半力火力を体験した彼ら。


以後ずっと一自衛官の臣下として従軍。

現代兵器と共に戦うのが当たり前になってる。


ただ、陸戦部隊なので何が起きるかは知っては、いた。


捕虜奪還の為、あるいは威力偵察の為に。

現代兵器を抱えて前線後方帝国領へ突撃。

地球人類を知らない街や都市での市街戦。


黒旗団は住民の恐慌も利用して戦ってる。

だからむしろ知ってる知らない者の反応。

だからこんなことも起きようというもの。


知った上で、こんなことになるまで、なっても、放置。


その日、その朝、短時間の詳細な記録。

事前に配置済みの索敵機器に他意はない。


いつも港街の人々は朝から港に向かう。

船に乗り込み、舟を出し、埠頭に集まり。


皆がいつも通り、空と海を観た。

――――――――――船乗りの習慣。


理解しがたい物を見出だして皆逃げた。

観ていない者も港に向かう途上で聴いた。


誰も正確な表現は出来ない。

いやむしろ良く観ていない。

大半の者は聴く暇すらない。


観て逃げ出した者たちを観て逃げ出す。

人の流れが、ぶつかり合い圧し潰された。


跳び散る血。

ひしゃげた肉。

突き出た骨。


観ていない者たちは聴いて怯えて踵を返し、圧して、潰して、聴かせた。


「海に等しい巨竜があらわれた!」

「港の方で人々が潰されている!」

「皆が必死で逃げ出して来てる!」


何が起きているのか伝えられだしたのは、この刻。

港から遥かに後方、何一つ観えない場所で、こそ。


国際連合統治軍事故報告書より。

・・・・・・・・・・嘘はない。


真実より強いモノなど無い、という。

――――――――――在れば善かった。


港側に開けた城壁都市。

河と海を行く船舟が主要交通。


陸側は市壁と少ない門。

道は河と海に導かれ、集まる。


陸路が発達していない。

徒歩移動はおろか市外へなど。


誰が、歩くというのか。

港、海が塞がれ人が溢れ出す。


河舟は瞬く間に埋まる。

だが河を遡上するのは難しい。


海風が生じるのは昼間。

海陸の温度差が生じてからだ。


暖まりやすい陸の大気。

暖まり難い海の大気。

朝一番は平衡状態、凪。


逆風でもなんでも風さえあれば、帆船は進める。

異世界の船舟の大半はそうだ。


凪では漕ぐしかないが、河は海へと流れ続ける。

流れに逆らい長距離は難しい。


海から逃げたい人々に、舟も船も役に立たない。


舟に乗った者たちも気が付く。

元々が港街で暮らす者の一般常識。


慌てて舟を降りようとする者。

乗ろうとする気が付く前の者。


河舟船は麻痺して、人々は河に飛び込み落ちた。


さらに多くの人々が陸路の市壁、市門で立ち往生。

狭い門でも圧死が生じて、悲鳴が生じ危険に気付く。

人々が逃げ出し市内へ逆流して気付かぬ者と衝突。


門へ向かうか、逃げ出すか。

圧し合いから逃げるか、圧しだしか。

同じ様なことが、広がった。


潰れた死体と悲鳴と風聞に包囲されるまで半刻。

夜間は何も出来ずに朝食を食べる暇も無いまま。


喧嘩は最初から剣劇撲殺袋叩きから集団戦へとジャンプ。

エスカレートすらしない。


朝食作りの為に点けられていた火は薪ごと振り回される。

市場路上の簡易店舗炎上。


街路面から路地の奥まで殺し合いと火事を広げていった。

むしろ略奪よりも破壊。


武装や家人など抵抗力がある上流階級の被害が大きい訳。

強い抵抗に報復の集中。


やり場の無い八つ当たりが続くこと、たったの半日だが。

青龍の貴族が命により、鎮圧。


――――――――――いや、虐殺――――――――――


街の者たちには預かり知らぬこと。

暴動を観ていた青龍の貴族。

命令が下された、珍しいことだが。


人口が多い北岸が暴動の中心。

南岸は飛び火しかけている。

むしろ、巨龍に近い港は無傷。


港街の顔役たちは負担と責任と混乱から距離を置き、縄張りの崩壊を憂えていた。

――――――――――そこに命令、責任者(青龍の貴族)からの。


街の衛兵。

有力者の私兵。

船に逃れた船乗り。


港の工房や倉庫へ逃げ込んだ職人や人足、根城にしていた盗賊ギルドのチンピラ。

――――――――――連携など後から組めば良い。


南岸の小騒動を鎮圧し人手を集中。

北岸の騒乱を消滅させるために。


船着き場から。

街路。

家の一軒一軒。

生きてる全てを全力で殺した。

・・・・・・・・・・見分けられないな見分け無い。


公平。

平等。

贔屓無し。

ご領主様(青龍の貴族)の命令だ!

――――――――――皆を殺す側の全員が叫んだこと。


殺す側は皆、青い布を首に巻いて印とした。

・・・・・・・・街の在り方が変わろうってもんである。



「新型(笑)コロナ対策で免疫が落ちているからインフルエンザが流行している」

識者(国家認定の馬鹿)の鳴き声。


まあ、いつもの季節性インフルエンザなら、一冬で新型(笑)コロナ三年分の死者をだすんでしょうね。


一昨年も。

昨年も。

今年も。

()()()()()()()という話。


問題は「免疫」です。

意味も解らずに使われているのが増えた言葉。


そもそも症状の大半が免疫反応だっての。

風邪イコール免疫反応なんだから。

対症療法って免疫を弱めて制御する方法。


免疫反応が強すぎて大量の死者をだすのは、スペイン風邪他のパンデミックお約束。


だからインフルエンザで懸念されることを正しく書けば

「新型(笑)コロナ対策で体力が落ちているから免疫反応に耐えきれずに死ぬ」

ことですね。


なお、慶応大学の識者(国家認定の馬鹿)は「新型(笑)コロナ対策の為に昨年までのインフルエンザ流行が抑えられていたために免疫が落ちている」とかなんとか。


頭が悪いって、スゴい。

これ過去の流行に引っ掛けてるから、抗体のこと言ってるんでしょうね。

インフルエンザに詳しいと読売新聞が保証してくれてます。

……インフルエンザ(に限らないけど)は変異し続けてるって、知ってる?

変異しないなら一度発症すれば一生心配ないよね。

インフルエンザはそうじゃないよね。


慶応大学って、嗤える所ですね。

新聞記者もツッコミ入れろよ。

ノーチェックですか?

……「慶応大学の間抜けが言っていることを記事にしただけだから責任はありません」って訳(笑)。



言葉の正しい使い方って、そんなに難しいモンですかね。

いや、意味を知らないまま()()()()()使っている、のか。


元々、メディア(広告産業➡️政府広報)の垂れ流しを見聞きしなくなった理由が、()()ですが。

……言葉を知らず繋ぎ合わせているから、人語に聴こえず気持ち悪い。


意味を調べるなら手間がかかる時代ではなく。

意味が通じないのは考えればわかることで。

意味も解らずになんで発声表記だけ出来るの。


アレ、言葉ではなく鳴き声。


取り分け新型(笑)コロナ絡みで発覚激増しました。

判らないことを判らないまま発声表記できる生物。

ある意味で責任回避に余念が無い霞ヶ関は確信犯。


余りに余りで呆れるばかり。

せいぜい免疫反応(くしゃみ鼻水発熱)に耐えられる体力を付けて、免疫の意味をアピールしましょう。


その作業の関係で、更新が遅れるかもしれません。


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