視て判ることだけしか解りはしない。
【用語】
『カエサル』
:ユリウス・カエサルは帝位に就いて無い?カエサルが皇帝の意味だから存在自体が皇帝だよね。つまり就きようがない。以降の皇帝はカエサル個人の跡を継ぎたい人、の意味。
『フリードリヒⅡ世』
:プロイセンのパチもんと一緒にしないように。
一人ルネッサンスとか異世界転生した現代人とかローマ法王に帝位を与えたらこの有り様だよ!って言われている人。刻のローマ法王から英才教育を受けて神学者以上の知識を得た結果、信仰と縁が無くなってキリスト教の理解者となった。エルサレム問題を平和的に解決した最初で最後の人。チート過ぎて誰も跡を継げなかったのも無理もない。
プロイセンのパチもんと一緒にしないように。
『ナポレオン』
:一世の方。三世も好きですが、先ずは一世。革命の後始末を全部背負った人。国内から干渉軍を叩き出してもフランスは許されないアントワネットの首跳ねたから。戦わないと生き残れないが勝つと恨まれ報復を防ぐには戦わないとならず和平は必ず破られるから相手国内に攻め込むしかない……世界征服するしかないよね、もう。「フランスを苛めるとナポレオンがでるぞ!」でやっとウィーン体制が出来ました。平和の為の戦争って言葉が一番ふさわしい人生だった。
カエサルは眼を開いていた。
フリードリヒⅡ世は眼を開いていた。
ナポレオンは眼を開いていた。
眼が見える人類が他にいたら、教えて欲しい。
――――――――――イタリアの歴史家。
【異世界大陸北東部/帝国辺境領/回復予定領/割譲可能領/作戦周辺領/低要度・高危険度区域/斥候周回範囲/???】
怪しい彼女たちは手数料無しにサービスを受けられる、らしい。
北国の昼下がり。
港街を分ける河の北岸。
その西端北より市壁の境。
奴隷市場の門前。
怪しい彼女たち一行。
宿、港街での活動拠点を奴隷市場の迎賓館に定めた。
定めさせられた認識は無い怪しい彼女。
連れは、執事っぽい老爺と同年輩の魔法使いの少女。
全員徒歩である。
門前に出待ちしていたのは、僅かに三人と馬車一台。
いささか為らず寂しく感じる怪しい彼女。
彼女を待ち伏せするならば最低三桁は揃えて欲しい。
四桁は困るが。
待ち人来たらず。
桁ではなく人。
地球で言う馬車、ガブリオレ。
座席は左右に二人乗り。
片側が馭者で片側が客。
幌で包まれた座席の後。
従者が一人立って乗る。
荷台を兼ねる、抑え役。
馬は一頭なので一馬力。
維持費が安く付く由縁。
早く用意出来る軽車両。
速く走れる車体の軽さ。
小回りが利く小型車体。
商用で行き交う小金持ちが多い港街。
刻は金なり、多世界共通。
照明未発達夜間活動困難。
ゆっくりしてる時間はない。
それは金が無いこと。
ゆっくりするのが余裕の証。
それは信用があること。
だから商人たちは辻馬車を雇う。
人の脚より速いのは確か。
よほど近場でなくば早い。
人の脚より見栄えが良い。
だから持てず借りて乗る。
だから怪しい彼女にも観てとれる。
――――――――――此奴等は金持ちだ。
このガブリオレは辻馬車ではあるまい。
今朝方突然現れたスクーナー。
着くのか沈めるかすらわからなかった。
貨客の有無も揚げ降ろしも不確定。
入港も貨客降ろしも成り行き。
その中からピックアップされた客。
怪しい彼女たちのことだが。
戦闘寸前の包囲から、連行。
奴隷市場に運ばれ軟禁なし。
そして、すぐに街に出てきた
・・・・・・・・・・予想は出来ても予測は出来ない。
不確定要素に即対応。
不確定待機対応可能。
不確定要素不満無し。
辻馬車はそれ自体小商人。
刻は金なりの自営運送業。
捕まえ使うと交渉が要る。
駆引きすれば刻を逃す。
結果はどうあれ表情に出る。
言い値で受ければ疑念が湧く。
なのに馭者も従者も同じ表情。
――――――――――使用人が操る自家用馬車。
馬車を持つ。
馭者が奉公。
常に利用可。
技能がある奉公人。
消耗品である馬車。
管理する為の設備。
広くと専用の場所のこと。
それなりの館が必要になる。
半壊した港街の北岸じゃない。
豊かな港街の上流階級以上が住まう、南岸。
なるほど、金持ちだ。
リスクをコストに出来るくらい。
だからこそオファー。
怪しい彼女の資金となる各種証券の両替。
証券には金額が書いてある。
帝国通貨で金貨百枚、など。
帝国以外の通貨はないけど。
帝国通貨は未だ基軸のまま
証券の発行元が保証してる。
その保証が全世界で通じる訳がない。
証券の発行元は商会か商人。
商いには商圏がある。
保証が通じるのはその範囲。
商会や商人の懐具合や人柄が知られる範囲。
それもリアルタイムで、だ。
それは距離と時間に反比例。
それが信用取引というもの。
それで終わらないのが信用取引というもの。
証券の発行元の商圏ならば、そのまま使えばいい。
その範囲を出る刻は、その前に両替商を訪ねておく。
先々で通じる裏書を書き足すか、別な証券に換える。
別な証券は簡単な話だろうが、裏書きとはなにか。
証券の価値を発行元以外が再保証すること。
裏書き元は発行元の信用圏内にある。
発行元の信用状況を知り続けている。
その情報に基づいて保証しなおせる。
もちろん裏書き元は相応の手数料を得る。
手数料は発行元の信用状況や距離で上下。
保証する、とは証券を発行したに等しい。
信用状況が悪ければ論外だが、良くても程度がある。
いざ証券の買取りを迫られる場合の条件。
これは証券に書いてある。
距離があれば不測の事態への対応コスト。
場合によっては、リスク。
後に曳く可能性が高い為に手数料は高く付くだろう。
商圏境界で再保証すれば、より広い範囲で使える。
ただし手数料は高くなる。
商圏内側で再保証すれば、手数料は安くて済む。
ただし先々では使えない。
手数料を安く上げて先々で使うなら再保証の回数を増やさねばならず、合計すれば
・・・・・・・・・・その加減乗除は商人の頭次第。
それは枝葉のことだろう。
――――――――――個々の商人の盛衰を越えた、自然法則。
再保証により裏書き元の商圏内で証券が通用し始める。
証券から証券へ。
商圏から商圏へ。
信用から信用へ。
信用取引が通じる全世界へと送られ行くバトンリレー。
それがマクロの話。
そしてミクロの話。
国家や商人の盛衰。
怪しい彼女を必要とする両替商人
――――――――――怪しい彼女が必要とする両替商人。
怪しい彼女の手元には最低限の現金。
必要な資金は全て証券で持ち歩く。
怪しくはない一般的な旅行のやり方。
旅と言えば商人だが、そうでなくとも、こんなもの。
例えば使節。
例えば役人。
例えば軍人。
皆、金貨銀貨銅貨ほか等々は、必要最低限しか持たない。
ツケが効かない旅先の飲食。
同じような日常の消耗品。
船や隊商の中ならツケだが。
ツケには出来ない心づけ。
この辺りは証券で済まない。
それ以外は証券で済ます。
旅先で現金を持たずに済めば、それに越したことはない。
現金は換金不要で狙い易い獲物。
盗人の類いが一番探す。
そうではあるがだからではない。
金貨銀貨を持ち歩くと強盗に襲われやすくなるから証券にしておこう
――――――――――異世界の治安は、そこまで悪くない。
中世基準で比べた場合。
異世界の治安は地球の欧州と比較にならない。
比較対象が悪すぎるが。
地球人類史のローマ街道と違う。
整備された街道は強盗多発地域で商人が通れない、とか。
欧州は中世暗黒時代の本当の話。
奪うに足る資源があり奪うに足る人手があるなら文明を再興すれば良いじゃないか、などと世紀末救世主伝説が史実準拠だったことを思い知る。
領主が強盗を兼ねるあたり、暗黒時代と言われて当たり前。
モンゴル帝国がヨーロッパに文明をもたらしたのも納得だ。
もちろん帝国側には原住民狩り程度の認識しかなかったが。
異世界にはローマ帝国もビックリな暗黒中世は無い。
むしろ偉大な帝国崩壊以後って、もしかしたらこれからか。
交易路管理が細分化された諸王国時代には、それもあった。
怪しい彼女は平気だ。
治安が無くなっているのであれば、むしろ簡単。
野盗山賊盗賊他色々。
居たら居たで、三人居れば皆殺しに出来る範囲。
暴力慣れしてる素人なぞ怖くない。
素人は自分が振るうことに慣れているだけ。
単に暴力を振るわれだけで崩れる。
たった独りの華奢な女が独り相手でも、その程度。
実際、怪しい彼女は経験者。
手足を斬り跳ばして観せてあげる。
素人は隙だらけで簡単だ。
血塗れにして人体の形が判る様に。
指は判り難いから掌とか。
空いた首筋を裂き血を噴出させる。
上向きの太い動脈を狙う。
派手に降らせる為には胸よりも首。
血の雨、血の池そのまま。
内臓を傷付けないように斬り裂く。
素人には止めを刺さない。
死なない限りは元気に叫び続ける。
反撃も逃亡もしないけど。
順番に、二人ずつ。
数分で済むことだ。
敢えて十分かける。
兵士なら簡単にはいかない。
味方の一人二人が殺された好機。
見逃さずに一斉にかかる。
追加で同数殺しても同じ。
そうなれば、逃げるのはこちら。
素人相手なら大丈夫。
素人なら逃げる。
無傷な者からだ。
数が多いからこそだ。
誰かに任せてみんなが逃げる。
最初から最後まで狩りと変わらない
――――――――――まあ、狩りなのだが。
後は後頚部を突き続けるだけ。
一刺しで殺せるから楽だ。
首や胴を斬り裂くのとは違う。
剣の汚れが最小限で済む。
流れ作業は、まるで屠殺なみ。
そこまで殺らなかったが。
サボって殺らせた怪しい彼女。
伏兵に任せて高みの見物。
伏兵の家臣たちも戦いは不要。
怯える野盗を降伏させる。
互いにきつく縛り合わさせた。
それから身ぐるみ剥がす。
それは近くの村人らに与える。
多寡はあるが、相場以上。
成り立つなら盗賊こそ金持ち。
怪しい彼女には端金だが。
後は穴を掘らせて埋めさせる。
別に止めを刺す必要なし。
埋めて均すだけで殺せるから。
ことほどさように奪われないのは簡単だ。
三桁殺すだけなら、一桁斬るだけで済む。
だからこそ治安は容易く保たれる。
怪しい彼女も一度しか殺ってない。
機会どころか手頃な標的がいない。
帝国統治下で治安が保たれていたからだ。
海洋交易路でさえ、それなりに対処した。
海に無知でも陸側から海賊狩りするくらい。
海賊とて陸に拠点が無ければ成り立たない。
港や入江の監察監視にも飛竜を使うくらい。
ましてや陸の上、交易路沿いなら追い剥ぎどころか盗人すら見当たるまい。
もちろん帝国の魔法使いだって配置される。
黙秘権どころか人権が無い世界の治安維持。
魔法で心を読まれ怪しきは罰して罰は死刑。
治安の維持こそが領民を非武装化して支配を確かにする。
・・・・・・・・・・支配する気がない青龍とは真逆。
そんな異世界の秩序を担った帝国。
秩序治安のほうは、まだ保ってる。
帝国半壊からまだまだ三ヶ月未満。
今も青龍と赤龍が殺し合い真最中。
治安が問題になるなら、もっと先。
皆、息を潜めて様子を窺ってる。
反帝国暴動すら無差別じゃない。
支配階層の転向入替りで済ます。
野盗や盗賊より難民の方が問題。
難民は其処彼処で皆殺して解決。
今の処の治安悪化は、例外と呼べる範囲。
ましてや地域に依らず、皆がまだまだ帝国時代のイメージを牽き摺っている。
社会とは共同幻想。
ならば簡単に秩序崩壊とはならない。
青龍と赤龍の戦争。
その結果がどう受け止められるのか。
だからこそ先の話。
今のところ、旅人が現金を持たない理由。
それは治安ではなく帝国統治時代と変わらない。
――――――――――重いから。
「発表を信じるなら犯罪と精神異常以外は全て増えていることになる」
――――――――――小説「1984年」より。
つまりコレ。
ちらほら見かける精神病。
机や何かを消毒薬でゴシゴシ。
店頭にある消毒薬で手をゴシゴシ。
そもウィルスって生体の中でしか存在出来ないんですが。
マスコミに出ていた自称ウィルス学者は知らない基本知識。
ナニを消毒してるんですかね、って理屈じゃないですが。
不潔恐怖症や潔癖症は病気です。
新型(笑)コロナごっこ以前なら、病院へ行くでしょう。
……本人が。
しかしながら、新型(嗤)コロナごっこ以後は違います。
自分が病気である自覚がなくなった。
……周りに強いるくらい。
カテゴリー変更(笑)以降も変わりません。
まあカテゴリー変更の理由がありませんしね。
そもカテゴリー付けの理由もありませんでしたが
何で病気と決めたのか根拠が無いから、何で病気じゃないと決めたのか根拠がない。
結果、オマエハナハニトタタカッテイルンダ、が治療を受けられない訳ですね。
放っておくと妄想障害に至ります。
実際、異臭妄想になったアレがいます。
精神疾患から精神異常へ。
ジョブチェンジやランクアップじゃありません。
異質な世界への異世界転移。
多くの主人公の様に帰ろうとはしないでしょう。
新型(笑)コロナ対策(嗤)が生んだ貧困死も深刻です。
未だに閉店ラッシュが続いてますしね。
テナント募集、つまり後が無いヤツが。
しかし精神病の増加までは予想外でした。
なんとかしてあげないとならないでしょう。
先ずは病気な内に本人と周りに気付かせることですか。
そんな訳で、ウィルスの基本知識くらいは在るから、正常な姿を知らしめないといけません。
ちゃんとオマエハナハニトタタカッテルンダと示してあげることが大切です。
この週末、精神病患者をカウントしてみます。
色々と観察して回るので更新が遅れます。




