表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十九章「帰郷作戦」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

878/1003

自律可能な戦争。


【用語】


『奴隷』

:人身売買ではないので念のため。人の形をした家畜なので大切な資産として扱われました。

Wikipedia(笑)なんかには日本の年期奉公を「衣食住は保証されたが、給金は小遣い程度しか渡されない」から奴隷と規定してますが。エンゲル係数が高い時代に衣食住保証って凄い厚遇なんですが、そも現在のサラリーマンって自由なんですかね。居住、移動、労働、休息等の自由を制限された労働者を奴隷と規定しているそうです(笑)。まあ誤訳や誤読ですけど、Wikipediaだから何が書いてあっても仕方がない(笑)。

しかして奴隷。

牛や豚や鶏を無意味にいたぶる人間が例外であるように、奴隷を大切にしない異常者は極端な例外です。というか、でないと利益出せないんですよね。人間を家畜とした場合、肉体に価値は無いので労働させる。労働させて成果を上げる為には衣食住が十分に必要。鞭で打つのはやる方が疲れるし手枷足枷ってそんな製品高く付く。監視なんかしたら主人の方が過労死してしまいます。選択肢の無い自由を行使したことにされ価値が無くなる頃合いに切り捨てられる特技の無いサラリーマンと、どっちがマシなんだか。

自分自身の生殺与奪権を持ちえませんが、それ自由民とどう違うんですかね。自力救済が普通の世界で所有者に信賞必罰が委ねられたんですかそれ自由民以下略。なお死ぬまで自由になれなかったそうなので老人だからと放り出されたりはしなかった、と。生き場所が無くて犯罪を犯しては刑務所に帰ってる高齢者になるくらいなら奴隷になった方がいいんじゃないかと。




魚ではなく釣り竿を与えよ。

――――――――――()()ではありますな。


()()()()()()()のであれば。


相手が同胞であるならば、魚を売ってやれば宜しい。

相手が望むのならば、売り子を任せるのも宜しかろ。


相手が駒に過ぎないのであれば、釣り竿を与えましょう。

相手が生きようが殺されようが、必要以上に関わらぬ為。


無論、必要な範囲で教えてあげる訳ですな。

・・・・・・・・・・そこにはもう魚がいないぞ、と。


左様、左様。

()()()()()しておりますぞ。


我々には(スプリング)14(フィールド)を。

彼等には投石器(スリング)を。


あの子たちは同胞にはなりますまい。

朋友にはなれましょうが。


《国際連合開発計画/国際連合ボランティア(義勇兵)指導員》




【異世界大陸北東部/帝国辺境領/回復予定領/割譲可能領/作戦周辺領/低要度・高危険度区域/斥候周回範囲/???】


港街への出入りは主に海と河。

莫大な物質の流通させねばならない。

水運利用が一番に考えられる。


むしろ大量輸送に水路が使われ陸路は日常品用。


魚以外の生鮮食糧仕入。

船舟を使わぬ零細商品。

街周辺郊外の土地利用。


その為に門があり、街道や市場に繋がっている。


太守領は港街。

その北側で西端。

海の反対丘陵地帯。


市壁と地面の高低差が一番少ない土地だ。


建築技術の限界。

傾斜凹凸の地盤。

地盤改良未発達。


故に戦が無い城市の致命的ではない弱点の価値。


南側の内陸側、西端は平坦な農耕地帯。

海沿いの港街周辺で言えば唯一の高み。

高見と書けるだけに、見通しが利く所。


射線を通せる、ことに価値を見いだせる者たち。


その一角、と言うには広い。

だが広大ではない。

放牧する必要がないからだ。


怪しい彼女たちを連行した童女一行その目的地。


其所に在る場所。

其所に居る連中。

其所に置く部隊。


一行、ではあるが言うほど纏まりが無い、集団。


同じ方向へ向かう。

港街の市壁を出る。

出るとは則ち入ること。


誰何を受けないことで示される地位。


そこは牧場である。

市壁外周その一部。

そこから伸びる柵の内。


港街と一体にされた構造が示す信用。


個々の人物というより、その商いが持つ。

それは、その商いを出来る個々の人物へ。

拖いては関わる者たちが受ける皆の信頼。


だから城市の出入り口、命を預けられている。


柵は境界を示した。

示すだけで足りる。

畜舎が並び家畜が居る。


中世準拠の異世界では医学が未発達。


一人一人に個室が与えられている。

もちろん個々の私物は無い。


規定の運動作業以外は常に清掃だ。

炊事洗濯散歩それ以外全て。


飼い主が最も恐れるのは感染症。


集団で飼えば瞬く間に蔓延してしまう。

そうなれば畜舎ごと灼く必要がある。


物陰隙間を失くし見通しを良くする。

畜舎内を把握し続けて衛生管理の向上。


現代地球は最先端の畜産業の様に合理的にはできない。

――――――――――治癒魔法には化学的な効果は乏しい。


畜舎に体積上限まで寿司詰める。

消毒薬で体外を清潔に。

抗生物質で体内を清潔に。

添加物で栄養不足を解消。

場合により太陽灯で日光浴。

個々の確認はせず先に薬物投与。


一部の例外を除いて出生から屠殺まで陽の目を見ない。

――――――――――感染症が生じたら処分し保険で賄う。


だからこそ、畜産業ではなく、牧場。

兵舎の兵士たちより幸せではあろう。

男女別、年齢別、用途別に行動する。


性別で分けるのは、血統管理の為。

年齢で分けるのは、育成管理の為。

用途で分けるのは、商品管理の為。


実際、港街の牧場で播種は行わない。

だから商品管理が中心となる。


であればこその用途別。


作業用。

一番、安く需要も多い。


職能用。

発注から納品まで時間がかかる。


愛玩用。

受注生産が一番お勧め。


いずれも牛や豚とは違う。

個人で飼える代物じゃない。


何しろ一人を丸抱え。

異世界に個人はいないが。


なお人一人には賄い切れない。

人一人維持する費用となれば。


そも、それを充分に与えなくては何の役にも立たない。

そして、それを与えさえすれば役に立つ、訳ではない。

それを圧してなお、いつまでも利益が上がりはしない。


最期には衣食住だけでは済まず捨て賃までかかる。


奉公人に給金をやるほうが圧倒的に安い。

雇い人なら、要る時にだけ雇えば済む。

要らなくなれば街に棄てて、手間要らず。

飼い主ならばそういう訳にはいかない。


棄てた家畜が他家の柵を壊せば責任問題。

しかも値段は年齢と共に、下がり続ける。


食べてしまうには味以前のリスクが高い。

人獣感染症こそ異世界にも在りはするが。


それは極めて低い可能性なので無視する。

病気や寄生虫は同種にこそ伝染するから。


それを経験しているから共食いは避ける。

あらゆる動物に共通している性質だろう。


経験を続ければ、教訓だって続くものだ。

だからこそ、片付け方も確立しているが。


逆に言えば、それを確立させる、価値が在った。


牛豚鳥とは違う厄介さとそれを上回る利便性。

牛や豚のように厳重な柵は要らない。

働かせるのに鞭は要らず命令で済む。

なにしろ人が出来ることならば何でも出来る。


ゆえにこそ使い方さえ知っていれば莫大な利益を生む。

その使い方にはランニングコストの費やし方、も含まれている。

だからこそ商う者たちが巨万の富を得られるのだから。


知は力也。

それだけの資本を持ち続け。

それだけの経験を重ね重ね。

それにより信用を高める者。

奴隷商人。


容易く開閉出来ぬ強固な拠点を持ち得るのは、信用の為。

だからこそ、市場が狭い太守領にも奴隷牧場が、造れる。


邦によっては参事会を仕切る力を持つ主要産業、奴隷商。

太守領は穀倉地帯であるが故に、異世界大陸では少数派。


人口を支える生産力。

人口に支えられた生産力。

人に過剰も過少も生じない。


だから奴隷も少ない。


買って行かれるのは債務奴隷。

ここ半年ほどの経済変動。

全部、青龍のせい。


異世界転移が事故だとしても。

異世界侵略は故意だと言える。

そのせいで債務奴隷は増えた。


彼らは作業用に売られる物が多い。


これまでのように邦外へ出荷出来ないが。

人手不足の農村部には幾らでも需要がある。


十万人の徴集農民が帰邦すれば不要だが。

その刻には海上交易が再開しているだろう。


下取りして邦外へ売るのに不自由はない。

青龍の傍で暮らしていれば売り先がわかる。


都市一つが消えた地方は幾らでもある故。

基本的に言葉足らずで話さぬ種族なのだが。


そこにはもうなにもないぞ

・・・・・・・・・・それだけ聴けば十分だ。


売って来られるのは職能奴隷。

こちらは半年ほどの停滞。


責任者探し(青龍が悪い)はやめ。


職能とは、技術や技能のことだ。

太守領は豊かな辺境で、その豊かさは土地に由来する。


豊かな自然は富を生み、富が優れた製品を呼び込む。

だが富貴は技術技能を生まない。


大陸沿岸部の先進地帯で続く終わり無き競争。


資源に依らずに豊かさを生む高い技能。

職人を招聘しても逃げられたら終わり。

個々に技を持つ者は忠誠心を持たない。


それを経験値ごと確実に移植するための奴隷。


もちろん、いつまでも、はない。

減価償却は、いつか必ず終わる


技術が移された段階で解放奴隷にする。

単なる職人にしてしまえば後腐れなし。


自由人にしてしまえば責任から自由になれる。

――――――――――そんな日常は、後しばらくしたら元通り。


その刻の支配者が変わっただけだ。


そして何より愛玩奴隷。

これは元々、少ない品種。


人。

エルフ。

ハーフエルフ。

他、色々。


人間、ないし知性体を特別視しない世界。

そこでは、それ自体には価値がない。

全ては個体ごとの価値に因る。


作業用奴隷が愛玩化することはある。

だが最初から愛玩専用となる例外。

そうする価値がある、稀少品。


それだけの価値が在る者が、どれだけいるか。


生きた宝石と呼ばれる由縁。

裏を返せば、死ぬ宝石。

死ぬ前から老い衰えて逝く。


利益を生むことはない、完全な消耗品。


()()()()()、利益に関心が無い、階級ではなく価値観、の持ち主でなくては関わらない。


()()()()()、其所に、怪しい彼女たちを連れた怪しくない童女と愚連隊が集まって来た。


()()()()()、彼らを出迎え、いや、出会した(でくわした)のは国際連合軍独立教導旅団だった。


騎馬と馬車。

童女と彼女。

銃架を回すM60自動機関銃。


一行は開きっぱなしの門へ走り込んでいった。


市壁を越えた牧場の中。

此処彼処を歩く奴隷たち。

日課の散歩なのだろう。


奴隷を無視する迷彩服。

プロテクターを着けた兵。

種々雑多な多世界混成。


耳の長いエルフが吊るすSR25。

東南アジア系の兵士が持つM14。

ドワーフたちが振り回すM134。


皆が安全装置を掛けず、ゴーレムや大動物用のM72を一本背負っている。


国際連合軍独立教導旅団。

つまりは黒旗団

元カノの私兵、とも言う。


当の元カノは遥か南、聖都に居るのだが。


本来ならば、港街へ一個旅団が駐留。

そして本来ならば、休暇配置のハズ。

だから大半が聖都に遊びに行ってる。


十万人の異世界人を雑多な船に乗せる為。


第13集積地(聖都)駐留の国際連合統治軍。

並びに捕虜として労役中の帝国聖都殿軍。

合わせて数千程度の兵力と自動器械。


彼等は数十万の徴集農民を管理してる。


到底、十万人の大移動に費やすマンパワーにはならない。

そこでボランティアを買って出たのが、元カノ。

当然、休暇中のボランティア活動に狩り出された黒旗団。


手当は出ないが、特別予算は手配した。


マメシバ経由で一人一人に経費の枠が割り振られ、部隊のツケも縒り多く利くようにされるだろう。


今、港街に居るのは黒旗団の留守居役。


奴隷商人たちの()()で提供された港街外れの奴隷市場。


そこに設置された国際連合軍独立教導旅団の指揮所。

そこを維持するためだけの最少戦力。


そんなこんなを知りはしない。

そんな怪しい彼女。


その目に映ったのは、ずいぶん少ない戦力だった。




渋谷はハロウィン会場ですね。

いやいや当日ではないのですが。

週末だから仕方がないですね。


コロナ騒ぎ(笑)の前ならば「交通規制で映画に間に合わないじゃねーか」ぐらいの話。

……もちろん間に合いました。


コロナ騒ぎ(笑)の真っ最中は路上飲みの盛んな都心部の一つ。


マスク(コスプレ)も少なく。

お年寄りも多く。

警官も大動員(笑)。


()()()()()()が起きてるならば、あり得ないあたり、バカを嗤うフェスティバル。


そりゃ毎年参加します。


そして冒頭

「渋谷はハロウィン会場では()()()()()

とやら。


いや、観ましたよ。

頭が悪いって、スゴイ!


コレ思い付いちゃった馬鹿は誰だ(笑)。

採用しちゃった間抜けは誰だ(笑)。

頭が悪いんだから呼吸しなきゃいいのに。


街中に広告掲げちゃうあたり、気が狂ってる(嗤)!

……ナニコレ?


まあ馬鹿はなんか考え無い。

いや、思考力が無い、か。

間抜けにとっては言い訳か。

出来ることはしました、と。


コロナ(笑)対策(嗤)と同じ構図。


きっと()()溢れる虫けら(市民)が、頑張ってしまうのでしょうね。

ニュルンベルク法が可決されたら一所懸命に特定人種へ投石する虫けら。

差別主義者(害虫)よりなお悪い、理解も出来ないルールにしたがっちゃう馬鹿。


だから嗤ってあげないといけません。

狂気に迎合すると症状が固定されます。

異常だと判らせないと病院に行きませんから。


そんな訳で、そもそもハロウィンに会場なんかねーよ(笑)ってツッコミながら、渋谷区の馬鹿と阿保を嗤ってあげに行くので、更新が遅れそうです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ