表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十九章「帰郷作戦」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

870/1003

見れば判るが解らない。

【用語】


『軍事参謀委員会』

:国際連合の参謀本部。安全保障理事会の補助機関。国連憲章第七章に基づく国際連合の軍事力行使の指揮を執る。

知られている参謀委員は三佐、仮名ツジ参謀。


『安全保障理事会』

:国連実質的決定機関。もちろん、総会の承認を得てこそ正式な決定となる。異世界転移後は全て一任されている。でも、理事会の要請で総会決議がされることがある。国際連合安全保障理事会常任理事国の合衆国(アメリカ)連合王国(イギリス)第五共和国(フランス)ロシア共和国(終身大統領ロシア)中華連邦(中台合併)、日本の6ヵ国……非常任理事国は会合に参加することもなくはないという説があります。総会の承認を必要としない決議が可能で国際連合の全軍事力を統括する軍事参謀委員会を隷下に持つ。


『国際連合軍』:国連憲章第七章に基づく人類社会の剣と盾。と国連総会で決まった。黒幕は元在日米大使の合衆国大統領であるとマスコミに報道されている。


『国際連合』:the United Nations/連合国、の超訳。異世界転移後の人類社会の総意を体現する組織。と国会で決まった。加盟国のほぼすべての外交防衛権を委託されている。黒幕は日本の一衆議院議員であるとマスコミに報道されている。



ひとつ。

誰かが喜ぶだろうか?


ふたつ。

誰かが悲しむだろうか?


みっつ。

自分が捕まるだろうか?


この三段階は並立()()()()()






【異世界大陸北東部/帝国辺境領/回復予定領/割譲可能領/作戦周辺領/低要度・高危険度区域/斥候周回範囲/???】


怪しい彼女がポージング。


革鎧に相応しい武術。

ではなく。

演武ですらない演舞。

演じてる。

視線を意識した行為。


今この刻ほど広い範囲のギャラリーはいまい。


胸元を逸らして背筋を弛緩。

腰を回して体幹を調整。

腕脚を開き伸ばし肢体誇示。


上陸した乗客の内、女二人の内、一人。


艀から降り、誰もが屈伸。

船上の感覚から陸上へ。


船客の人数と船のサイズ。

身形の良さから一等客。


窮屈な船旅ではなかった。

それでも日を越えた旅。


ずっと船内ではズレてる。

皆ややフラつき気味だ。


船着き場では在り溢れた光景。


その中、連れを抑えて独り。

肢体を解しついでに魅せる。


いや、解すのが、ついでか。

皆の視線を集めてアピール。


目立つ機会を生かすその姿。

それ自体では怪しくはない。


それは上流階級以上も同じ。

血統管理と併せ魅力の誇示。


異世界には、性の禁忌がない。


血統管理は氏族の都合。

別に禁忌とは考えない。


子育ては地縁血縁が担う。

だから親子の必要がない。


ゆえに性には価値が無い。

需要と供給が、完全一致。


そりゃ差額は生じない。

呼吸や食事と同じこと。


現代地球人類の大半とて、そんなもの。


女だから。

男だから。

性、それ自体には価値がない。


禁忌を造れば無価値が突然、金になる。

ジーンズのように。

麻薬のように。

命のように。

価値が付かねば、奪い合いにならない。


幸いにして異世界には無い。


ジーンズも。

麻薬取締法も。

人命尊重も。


異世界にアブラ(キリスト教)ハムの(イスラム教)宗教(ユダヤ教)はない。

――――――――――性の禁忌が造られなかった。


だから価値は実力にして対して付く。

普遍的、同一種族の間では世界共通。

本能が求めるので価値の有無は絶対。


値が付くのは美男美女。

他には性技に長けた者。

娼婦や娼夫はちゃんと居るが。


江戸時代まで娼婦娼夫がアイドルだった、みたいなもの。


都市部近郊の街や村。

田舎の美男美女が目指す道。

固定客数十人くらいで生計(たつき)が立つ。


若い頃に肢体を売っていた。

武勇伝に、よくあるパターン。

疑われるまでが、お約束だ。

歳を経れば醜くなるのだから。


とはいえそれが通じない世界の例外10%未満。

血統重視の上流階級(氏族社会)には仕組み上、回避される。


誰が母か判らないと氏族(血族)が造れないから仕方がない。

総人口の9割方には血統なんか関係ないから仕方がない。


だから本能の呼び声がグローバル・スタンダード。

圧倒的少数派が弁えている都合で世界は変わらない。


だからこそ異世界て高いのが容姿を誇示するハードル。

性に価値が無ければ個々のポテンシャルのみで決まる。


それ(誇示)は抜きん出ていてこそ。

社会にとって当たり前。


若い。

健康。

富貴。


この程度なら最低条件。

そこ(才能)に上乗せした容姿所作。


なまじ才能があればこそ欠陥が目立つものだ。

それが無ければ着飾っても失笑されるだけだ。


環境からして然るべき容貌だけ。

・・・・・・・・・・など自慢できる訳がない。


そう感じられる。

まあ居なくもない。


だから嗤われると証明済み。

侮蔑や排斥まではされない。

ただ指摘もしてもらえない。


TPOによっては摘まみ出されるが。

異世界での御洒落は勇気が要るだろう。


だからこそ異世界では化粧が未発達なのだろう。

地球人類現代先進国の様に騙されてはくれない。


だからこそ高い魅力を持つ者は、それを誇示。

見映えを隠すのは絵画を焚付にする様なモノ。


誰もが敢えて騙されてくれない社会であれば。

化粧品産業や服飾産業に美容産業、他、色々。

異世界に広まる余地は、まったく無さそうだ。


微妙にズレてる例外もある。

香料は広く利用されている。

無論、臭いは健康のバロメーター。


近付くべからず。

近付けるべからず。


他人から得る危険情報。

自分で覚れる危険情報。


それは病気の前段階。

判っちゃいるけど止められない。


大陸の可住地域の現実。

身体を清潔に保つのが難しい。


飲料水と農業用水でギリギリ。

太守領のような温泉清水に溢れた土地は少ない。


だからこその穀倉地帯だろう。

だからこそ全体で香料を使う邦が少なくはない。


訂正できないエラーなら。

警告音の方を止めるべき。


問題(不衛生)は解決しないが。

問題(不快感)が減少しはする。


逆に言えば香料は自身の為

嗅覚を潰す麻酔のようなモノだ。


現代先進国の香水と変わらないか。

どからこそ際立つ異世界の特徴。


他人を誤魔化すことは、最初から諦めている。

容姿や肢体を隠せない環境が当たり前ゆえに。


現代地球人類の中でも、それに値を見出だしてるのは先進国だけなのではあるが。

地球の物理法則も通じる異世界だが地球人類は現代先進国の社会慣習は通じない。

怪しい彼女に至っては、そんなもの(先進国の習慣)を見聞きしてなおも、認識しているかどうか。


異世界種族との多世界交流は、進んでは、いる。


占領政策で異世界種族に関わる国際連合統治軍。

異世界種族からも兵士を組み込む国際連合軍。

異世界種族も資料にするUNESCO。

帝国の捕虜にされた国際連合軍兵士。


国際連合決議(異文化不干渉原則)で制限して、なお地球人類の情報も伝わろうと言うものだ。

まあ理解出来ない、理解する必要が無いことは無視するのが異世界種族。


そんな怪しい彼女にハードルは存在しない。


もう怪しいから何を上乗せ仕様がない。

・・・・・・・・・・と言うほどではなく。


まったく異世界()()()こと。


――――――――――容貌が秀でているからだ。

無駄に目立つ、それが疑いを招くのだが。


むしろ、それを狙っている。

むしろ、それを愉しんでる。

むしろ、その為に革鎧かも。


革鎧の完全オーダーメイド。

肢体にピッタリと合わせる。

メリハリの在る無しを強調。


固い防具は外側だけを整え易い?

・・・・・・・・・・武具としての実用性を捨てれば。

その通りだろう。


戦う刻にズレていれば怪我をする。

――――――――――コスプレに徹すれば危険もない。

その発想もない。


異世界にコルセットなど体型偽造具は無い。

逆効果にしかならないからだ。


明るい場所で異性に観られて触られ感じられる。


結局、脱いだらバレて、恥をかくのは本人。

バレないことなど有り得ない。


異世界人は処女童貞で終わることが原則的に、ない。

それは肉体的精神的な機能障害とみなされる。

いや地球人類で、どう観られているか、はともあれ。


食欲が無ければ摂食障害とみなされる。

眠り難ければ不眠症と言われるだろう。


異世界では三大欲求が満たされなければ病気と考える。


怪我や病気など後天性要因での機能不全。

これは、それなりにある不幸なことだ。


医学も治癒魔法も未発達であり、障害が残ることも多い。


容姿や機能など先天的要素による欲求不満。

これは、ほとんどない。


性の禁忌が無い異世界人。

遺伝子の組み合わせは総当たり。


数世代を経た隔世遺伝の発症や突然変異以外の疾患は淘汰が進んでいる。


もちろん自然淘汰は欠陥だらけ。


優性な劣勢遺伝子や劣性な優勢遺伝子もあり可能性の広さだけでは無駄。


それを変えたのが70年余りの帝国統治。


帝国支配階級、騎竜民族。

騎馬と竜、動物と暮らす。

帝国支配階級、魔法使い。

魔力と合理主義の集大成。


彼らは異世界種族全体の品種改良を推進。


異世界人だけではないが、一番サンプル数が多い人間種に顕著な成果を残した。


ゲノム解析なんか必要ない。


いや、思いつきもしなかったから、完成する訳がない遊びに拘泥せずに済んだ。


仮説を全て実践して数十年をかけて経過観察を数万組単位で繰り返し繰り返し。


世界征服の過程で戦争奴隷は幾らでも居るし、自分たちの種族でもやってみた。


結果は簡単。


地球と同じような結果。

畜産上よくある事が異世界人の上に起きた。

地球の家畜と全く同じ。


それだけだ。


体機能の面で動物の品種改良は可能。

人間だからと例外はおこりえない。


美しさとは機能美なので結果は同じ。

数が多い異世界人ならではの証明。


エルフやドワーフ、その他種族では未だに検証中、らしい。


だからエルフは帝国が嫌い、らしいが、そんな理由。

異世界人に先天的疾患が少ない理由でもあるだろう。

数世代を経れば結果の確認だけは必要にして十分だ。


それが導く、或いは強める、異世界の慣習。


判りやすい形て言えば、こう。

美男美女こそ少ない。

醜女醜男は極少ない。

動物の美醜は優劣の言い換え。


帝国統治、最大の副産物かもしれない

――――――――――帝国にとっては、家畜と同じように扱った、それだけだが。


つまり偽造するほどの欠陥(醜さ)が少ないから、体型偽造がなされない?


だけでもない。


生活環境の良し悪しを問えば切りがない。

老化による肉体崩壊は避けられない。

それでもそれを繕う発想がない。


女が男を。

男が女を。

性衝動は多世界共通。

――――――――――同性愛が忌避されるほどに観られないねは、性の禁忌が無い社会の特徴だが。


単純に異性を求める異世界社会。


肢体を繕って男を女を誘っても直前でバレる。

誤魔化しようがない。


照明技術が未発達なので全て明るい昼間の刻。

明るい陽射しの最中。


月明かりや松明燭台など、使わない。

使えば判るが、生活自体が不可能だ。

なら大切なことは悪天候すら避ける。


そんな社会で相手を騙そうとしたら、どうなるか?


相手に関係を強要する社会的制度(結婚夫婦他)もない。

互いに代わりなぞ幾らでも何時でもいる。


欠陥を隠して売るか、免責を説明するか。

今後の関係が続くのはどちらになろうか。


誰にでも判るから、異世界の男女関係に偽造虚偽誤魔化しは成り立たなかった。



自分の欠陥を論う(あげつらう)ことで、自信が深まることがあります。


「こんなにダメなのに生き残れてるって凄い!」

いや、実際。

逆チートを咬まされっぱなしで先進諸国の真ん中に居るのは凄いですよ。


霞ヶ関(スターリニスト)

コロナ馬鹿(反社会団体)

人が良いだけの市民(民主主義を知ってる?)


どれか一つだけでも致命傷。


――――――――普通は滅びます――――――――


まあ明治以降の「やらなくて良いと言うよりやっちゃダメだと馬鹿以外に必ず判ることをフルコンプリート」した挙げ句に帝国一個しか滅びなかったんですから。


例えば「欧州各国が利益がでないと確定して脚抜けに必死な最中に始めちゃう植民地戦争」とか。

現代史で言えば「欧米諸国が破綻確実だから手を退こうと必死な最中に始めちゃった市場原理主義」みたいな。

全部、各国の十年前くらいの文献を読んでいれは判る程度のことなんですが、文字を読めない輩こそ指導したがる。


それでも、そこそこ悪くないポジション。

江戸時代の蓄積がまだ残ってるんですね。

あと一回くらいは滅べそうなのが、凄い。


とはいえ、わたしは狭量です。


馬鹿(ハンデ)無しで生きたい。

いけるところまで。

だからマイナス解消。


その為には罵倒し嘲笑し侮蔑しなくてはなりません。

目の前にいやがる霞ヶ関(スターリニスト)が生んだコロナ馬鹿ども。

虫ケラに寛容な良き市民は害虫の共犯者ですから。


まあ馬鹿を踏み躙ることは、それ自体が娯楽ですが。

その為にもマスク馬鹿に判り易く観せてやらないと。


という訳で、今週末も外出せざるを得ず、作品作成がおくれそうです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ