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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十九章「帰郷作戦」

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856/1003

幕間:二千万人の奴隷

【用語】


『新しい貴族の皆様』

:2007年世界金融恐慌発生後、負債を税金で補填しつつ暴落し続ける債権を小口顧客に押売しながら、大口個人顧客へ送られた再編成済み金融機関からの挨拶状に書かれた呼びかけ。


なお日本の1990年代金融恐慌(バブル崩壊)が誰が出したのかは判るが何の権限で何故にして誰の意思と決定で出されたのか誰もが口を閉ざして判らないことにされている大蔵省銀行局の通達一つで勃発したので金融機関や債務者に責任は無いのに比べ、合衆国の金融恐慌は世界有数の金融機関が合衆国の歴史上何度となく破綻し恐慌を起こし間違いなくまた破綻するジャンクボンド(クズ債権)を広く大衆に売り付ける為に監督官庁を合法的に買収し格付け機関を傘下に収め高い格と政府保証を自分で自分につけさせて大売り出しで大衆から金を集めて破綻した債務は政府に買い取らせて帳尻を合わせるというインサイダー取引なんてもんじゃね~ぞな合法的犯罪。


()()()()には()()()()()から仕方ないね。


合衆国市民の資産分布が「途上国(後進国)と同じ」と分析されるようになったのはこの後。

政治構造も民主主義が無くなりテロが繰り返しされる辺り、南米も北米もアメリカだなと。

もちろんイカサマの構図は手遅れになるまで報じられはしないが調べれば誰にでも判るようになっていた。


なぜ彼ら(奴隷)()()()()()()と思えたのか?




なんの為にテロを繰り返したのか。

なんの為に内ゲバを重ねたのか。

なんの為に正当な政府に叛したか。


食い詰めたグズ(開拓者)どもを天命と煽り立て。


先住民を虐殺させた。

異人種を搾取させた。

動植物を絶滅させた。


そこまでしてでも成りたくはなかった。


――――――――()()にだけは――――――――


……Founding Fathers.





【東京都千代田区霞が関2-1-2/中央合同庁舎第2号館11階/植民地省準備委員会/ジョン・ドゥ氏の紹介状を持った企業のプレゼンテーション「新しい貴族、日本人の皆様へ」より】


ハイブリッド種子。

化学肥料。

農薬。


日本風に表現すれば「三種の神器」でしたか。


これがインドで700万戸以上の農家を破滅させました。

環境運動家は、これを多国籍企業の陰謀と称します。


利益あるものを疑え、というところでしょう。


多国籍企業。

市場カルテルによって蓄積された農業資本を中核として、化学産業が合流。

穀物メジャーですね。


確かに売上(端金)は上がりました。


化学農業。

農薬。

肥料。

種子。

作物選定。


農民たちは、なにもかも借金で買いましたから。

破滅の為に必要な品々、その支払いは即金。


縄は自前で首を括る

・・・・・・・・・・当たり前ですな。


穀物メジャーは商品代金は回収し、利潤もあがった、と。

債権を焦げ付かせたのは、地元インドの銀行です。


いや、まったく残念です。

――――――――――端金に過ぎません。


世界最大の穀物消費地で起きた、破滅的供給不足。

農家が物理的に破たんしたんですから、当然です。

そして穀物価格は実際の被害以上に高騰しました。


マヌケな投機家が便乗したせいで。

――――――――――「市場原理」様々です。


「市場価格は需給バランスで決まらない」

「素人の不安と恐怖で決まるのだ」


クルーグマンはいつも正しい。

正しいから、誰も聴きやしない。


()()()()と言いナンセンス。

知ったかぶりには生命線。


バカは穀物メジャーの支配資産を高騰させました。

バカがそれで儲けられたかどうか、それは神のみぞ知る。

バカの神々たるエコノミストが儲けたのは確かで。


推して知るべし。


彼らが高騰させた、頼みもしないし報酬も無いのに、させてくださった資産。

それらは穀物メジャーが支配する、であって保有してはおりません。

仕組みを理解している金融界では、現金よりも有り難がられる。


これを換金せずとも利鞘を稼げます。


時価だけを担保にして、莫大な信用が手に入る。

債務債権を操作すればいい。


高利資金と低利資金を借り換える。

交換で優良債権と不良債権を入れ替える。

未確定どころか確定不能な数字で投資を募る。


全て口先。

コストは手数料と保証料。

弁済義務も注意義務もない口先だけの。


数百億ドル程度の、鐚銭(びたせん)


金融市場とは、Zero‐Sum Gameです。

誰かの利益は誰かの損。


適正な価格なんて永久に実現しない。


高すぎる。

安すぎる。


見えざる手は()()()の手。


振幅の幅は大き過ぎるか小さ過ぎるか。

ちょうどいい塩梅なんてできやしない。


高く買いすぎた。

安く買い叩いた。

常に値段は不適正。


商売ってのは、値段に差が生じるからこそ成り立つんですよ。

需給バランスが常に最適化され誰もが最適価格で取引出来たら?


差額がゼロ。

誰もが満たされ、不足なし。


それが市場原理の目指すべきところですが。

それ、どうやって商売にするんですかね?


利益を上げるのは?


得た物に対して対価を支払わない者。

誰かに支払わせた者


「何かを手に入れるためには何かを失わなければならない」


頭が悪い奴が言いそうなことですな。

貧乏人が貧乏な理由。


無から有は生まれない。

まさに神の摂理。


世の中は「奪うモノと奪われるモノ」に分かれてる?


誤解しちゃいけません。


「差し出すものと受け取るモノ」がいるだけです。


ま、それは余談として。


さて、利益あるものを疑え。

よろしい。


ならばそのインドで、二千万人が破滅した事件で、唯一利益を、莫大な利益を得た、多国籍企業が犯人でしょうか?


それらしく見えますね?

では、不利益を被ったものは、犯人ではないのでは?


ならば穀物メジャーは犯人ではない。


そう。

最大の損害を被ったのは穀物メジャーです。


利益は、たった、わずか、数十億ドル。

涙金しか、得られなかったのですから。


たかが700万戸の破滅など話になりません。

値段が付く人数で2千万人の人生が破綻した。

彼ら全員が自殺したとして、たかが命ですよ。


とても釣り合いません。

穀物メジャーが失ったのはそんなモノではない。


失われたのは13億人の奴隷です。


手持ちの3億人と同様に、新たに加わる支配資産。

それを失ったのですよ。


合衆国のビジネスモデル。


遺伝子組み換えによるハイブリッド種子。

ロマンチストは恐れます。


何を?


神の怒りを。

大いなる自然の報復を。

健康被害を。


まあ、あながち杞憂でもない。


病害虫対策として有害成分を自己生成する種もありますから。

食べれば有害成分を摂取するかもしれません。

昆虫や細菌、ウィルスと哺乳類が同一の弱点を有していれば。


いやそもそも、出荷されていれば、ね。


相互株主の化学薬品資本に戦争をしかけてまて。

ああ、もちろん、農薬の使用総量が減ったりはしていませんが。


ハイブリッド種子は世代の継承が出来ません。


それはある程度、価値があることですね。

今、出荷されている種類は。


まあ原因は、ハイブリッド同士、劣性遺伝子が顕在化するからです。


大自然の怒り?

ロバとウマの混血は、種を残せないとか。

自然界では、よくあることです。


必ずでもなく、多くも少なくもない。

そーいう組合せである、ということ。


神の怒りではない、なら?

遺伝子を、操作したから?


それは確実です。

合衆国最後裁判所が認めている。


ハイブリッド種子の特許権を。


遺伝子組み換えを、しているからこそ、遺伝子的に特許権が認定できる。

遺伝子以外、他に見分ける術がない。

だから裁判所は認めたわけです、遺伝子組み換えが行われたということを。


これまでの品種改良とどう違うのか?


名前が違いますね。

法律的な。


科学的にどうかといえば、判事に科学的知見はない、ということになりますが。


ああ遺伝子情報はもちろん公開されている、ある程度。


小麦のゲノム解析が終わった、とはついぞ聞いたことがありませんが。

ゲノム間の相互干渉要素は無限であり、特定しようがないそうです。


その遺伝子を操作した?

何を基準にしたのやら?

どう捜査されたのやら?


地図もなく現在位置も判らない、宇宙に浮かんでいるようなもの。


コイントス?

カード?

サイコロ?


そもそも操作って、何がどうなっているかすらわからずに、具体的に何をしたんでしょうか。


もちろん、裁判官が判るわけがない。


全体像不明故に資料は後でいくらでも付け足せます。

合衆国は、合衆国だけは、特許権を先発明主義にしている。


実は百年前に発明していたのです!

などなど後出しが幾らでもできる。


製品が普及し終わってから、ライセンス契約が可能。

それが種子にも植物にも可能、になった。


遺伝子組み換えのおかげで。

フィクションでDNAの魔法を学んでしまった、あれなバカによって、ね。


「遺伝子組み換え作物は、遺伝子が含まれているから危険である」

遺伝子が含まれてない生物って、地球に居ましたかね?


「いやいや遺伝子は今直ちに影響したりはしない」

遺伝子っていう物質があるなら「マンガ」って物質もあるんですかね?


こんなことを真面目にいい出す連中によって。

単なる品種改良では、製品とは認められなかったでしょう。

遺伝子操作という「人工的な感じ」が決め手になるんです。


結果、合衆国の穀倉地帯にハイブリッド種子は、一気に繁殖しました。

――――――――――文字通り――――――――――


それはこういうこと。


とある農園がハイブリッド種子を導入。

風に乗って、周りの農園がハイブリッド種子で受粉する。

ハイブリッド同士はまるでダメだが、従来種とは簡単に交雑する。


まるで従来種と差がないように。


あとは折を見て、すべての農園主に訴状がとどく。


「あなたは当社の開発した作物を無駄で栽培しているから遡ってライセンス料を払って以降適正な価格で種子を毎年独占販売中の弊社から買え」


「遺伝子操作」って書いてあれば、犯罪捜査におけるDNA鑑定を連想するでしょう?


あれももちろん簡単なものでも万能でもないのに「個人の特定ができる」と神話化されてます。


その畑に栽培されている小麦が、間違いなく該当製品であると証明できる、ような気がするじゃないですか?


もちろん各地の裁判所は合衆国最高裁判所の判例に従ったわけですな。


農業は合衆国最大にして、最多利益の産業です。

かくしてめでたく、農業は複数の看板を掲げた一社の手に堕ちました。


全米の農園は、いや、農場主は奴隷として上納金をかかさず納めます。

穀物メジャーはなにもかも支配しながら、保有してはいない。


保有しないということは?


税金もかからず、維持管理コストも不要。

それは全部奴隷が負担します。


自分で毛を刈る羊のごとき奴隷たち。

合衆国は永久に蜜を滴らせる楽園になったわけですな。

彼らが農園ごと自爆でもしない限り。


だから、ハイブリッド種子を導入しようとすると、農園が焼かれる地方があります。


まだ汚染されていない僻地の話です。

その農園関係者はリンチですな。

気持ちはよーく解ります。


もちろん、それは違法ですが。


最高裁判事が、穀物メジャーの元顧問弁護士で引退後再就職する。

食料農業の監督官庁責任者は、穀物メジャーの旧経営陣であり再就職予定。


それは、もちろん合法です。


だからもちろん、合衆国憲法修正第二条に基づき、ちょくちょく政府施設が爆破され銃が乱射されています。


ああ、それは、もちろん、革命権は、現体制を破壊する権利、ですからね。

基本的人権なので、誰も違法合法なんか気にしません。


法に従う限り、奴隷は奴隷です。


「法律を護らなくてはいけない」

合衆国を否定する一言。


そんなことじゃ、ボストン湾でお茶会なんか開けませんよ?


さて、これでおわかりでしょう。


インドで喪われたもの。

合衆国そのままの統治体制を組むはずだったんですよ。


手始めに二千万ばかりの農民を奴隷にする。

それを軸にインド政界に浸透し、裁判官を入れ替え、特許権を導入すれば。


億単位で手に入ります。

主体的に隷属し、法のもとに最初から絶望した家畜。


そんな魔法のランプは、夢と消えました。


当たり前です。

インド農業は、人力中心で、豊かな土壌に頼った原始的なものでした。


環境が良いからこそ成り立つ、低収益活動。

産業以前ですね。


ハイブリッド種子や化学肥料、農薬を導入する資本がない。

コストはおろかリスクを賄う運転資金がない。


零細農家はこぞって金を借りました。


現地金融資本は零細個人への融資経験がない。

借りる側も会計知識以前に収益の概念があったかどうか。


全滅です。


日々の糧を失い、利息も支払えない。

農家は破綻して作付けすら出来ない。


現地金融資本は不良債権の山を抱えて破綻。

主食の高騰、資本停滞、社会不安。


我々はなにもかも喪い、誰も彼もが罵倒する。

数十億ドルなんぞ、紙屑以下。


販売利益など、世界を喪ってなんの意味が?


――――――――これが逸失利益です――――――――


このあたりの事情、いや、本質は活動家には永久にわかりません。

反穀物メジャーな方々は、科学アレルギーの経済オンチですからね。


一生懸命勉強して、遺伝子組み換えと称する何かを、必死に追い続ける。


そこに何かがあるかのように。

まるで虹を追うように。

本質を悟られぬように。


仮定と幻想をぶつけても、決して結論はでませんから。


正しくある必要はなく、悪とされなければ十分。

訴訟費用は価格に転嫁するだけ。


正義の味方が戦っているのは、無数の被害者です。


うまく出来ているでしょう。

彼らが電卓を使えれば、脅威だったのですか。


ああ、そのようにしているのですがね。


さて。

我々は失敗しました。

だからこそ成功出来ます。


支配とは法律ではありません。

・・・・・・・・・・方々には認可出来ませんか?


しかしながら、異世界に行政指導が出来るとは、思われますまい。


植民地省、いえ、異世界開発省でしたか。

人材派遣会社による集団農業(コルホーズ)警備会社(PMC)

全てが失敗したことしかない過去の異物。


異世界種族には理解出来ない。


御国の議員さんが良いことを仰いました。

「人を銃剣で支配することは出来ない」


左様。

支配するのは法律や武力ではありません。


――――――――――契約です――――――――――



いつもの。

要約「更新スケジュール混乱の御知らせ」。

知ってるからって方々はスルーで。



コロナ対策(笑)前と後。

……感染症としてのコロナじゃありませんよ(嗤)?


当時、大手シネコンの「お知らせ」欄が御詫びに溢れていました。


〇〇を買い求めた御客様。

値段が間違っておりました。

中身が間違っておりました。

案内が間違っておりました。


無数の人間が無計画に解雇されたが故の混乱。


それは今も変わらず

……だったら、マシでしたが。


悪化してます。


電車に載っていると感じること。

運転が下手。


発車停車の操作がデタラメ。

そのせいで揺れる揺れる。


技術の継承がなされていない。

不可能とか。


技術そのものはおろか、査定検証確認することすら出来ない。

新型(笑)コロナのせいではなく、コロナ対策が人の動きを止めたから。


本当の感染症対策としても爆笑ですが。


パンデミックごっこ、としては、らしかった。

マスクぐらいしてないと気分が出ない。

ロックダウンくらいしないと格好がつかない。


頭が悪いってことは、こーいうこと。


コロナ対策(笑)に協力した間抜けな店が貰える税金(補助金)

端金で商いを売る辺り、コロナ馬鹿は頭が悪い。


何年分だかの売り上げ以上の金?

逃がした顧客と生涯の事業利益!

……涙金と釣り合う訳がない。


対策を嗤って客を集めていた飲食店は、今日も元気です。

もちろん他店の客を喰っていた分、コロナ(笑)対策中も大儲け。

目先の小銭を拾うから、貧乏人は貧乏なんだな、と。


間抜けが言い出し。

馬鹿が強いて。

自己責任だそうで(笑)。


だから自己責任で快適に小金を稼いでいると、わざわざ絡んできて、絡んだ相手(わたし)に罵倒されるわけですね。

……損害を被り利用されて嘲らる為に産まれたから、マスクなんかしてるわけで。


いやはや。

マスクってのは、霊感商法の壺。


そりゃアメリカで

「貴方がワクチンを射ってしまったことは職場にも近所にも家族にもバレないから安心してコロナワクチンを射ってください」

なんてサービスがあった訳です。


過去形。

日本では?

現在形。


創設以来誰でも回避できる失敗をフルコンプしている無能(霞ヶ関)と奴隷ども。


まだまだ居やがりますよ、マスク(人殺し)

くそ暑い中、さぞ苦痛でしょう。

だからもっと苦しませないと。


夏夜の涼風を楽しむ姿、よーく観せ付けてあげましょう。


馬鹿をより辛く苦しめるのは、人の責任。

正しい姿勢を観せることで馬鹿を罵倒。


なにしろ自殺行為を率先垂範してますからね。

それを推奨(笑)した官僚は対策なをかせんのに。


熱中症になる社会的責任を自覚しているのでしょうから、早く惨めに終わらせてあげないとなりません。


その為なら暑さもなんのその、ではないですが、我慢。

と言うわけでいやいや外出炎天下。


執筆どころじゃない時間が増える為に、更新が遅れます。


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