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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十八章「帰邦事業」

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斯くあれかし/Checking figures.

【登場人物/三人称】


地球側呼称《マッチョ爺さん/インドネシアの老人》

現地側呼称《副長/黒副/おじいさん》

?歳/男性

:インドネシア国家戦略予備軍特務軍曹。国際連合軍少尉。国際連合軍独立教導旅団副長。真面目で善良で人類愛と正義感に満ち満ちた高潔な老人。

詳細は第一章「進駐軍/精神年齢十二歳」第35話〈素晴らしき哉!人生!!〉参照。

旅団には現地職制の副団長が同格としてあり、白を基調とした魔法使いローブのエルフが努めている。区別の為に肌が褐色な彼が現地兵士に「黒副」と呼ばれている。


治安を護る為に必要なのは、物語です。


犯罪は発覚する。

犯罪者は捕まる。

それは〇〇の理由による。


そう思っていれば犯罪を犯しにくい。

犯した後も心理的負荷をかけられます。

ストレスに見舞われた人間はミスを犯す。


実際にそうある必要は有りません。

犯罪を犯す前に検挙率を調べないでしょう。


なにもかも思い込みで済ませます。

実際と数値か一致しているか、問わぬが華。


記録的な景気拡大と壊滅的な失業賃下げ物価高。

統計と実感の矛盾なんて、日常茶飯事ですから。


矛盾を感じさせてしまったら失敗ですね。


てすが、良好な治安は順調な経済より容易く創れます。

全国民を対象とした景気より対象となる人数が少ない。

犯罪の被害者加害者は極めて例外的な少数派なのです。


少人数を圧倒的多数で納得させれば良い。


まず事件を選別します。

解決困難な事件は訴えを取り上げない。

――――――――――犯罪ではない。

解決し易い事件は訴えを取り上げる。

・・・・・・・・・・犯罪は発覚する。


次に犯人を選別します。

犯人の様に観えること。

――――――――――関係者を説得し易い。

犯人だと自白すること。

・・・・・・・・・・犯罪者は捕まる。


捕まり裁かれ罰せられたのが犯人で無かったとしても、犯罪抑止力としては真犯人と変わりません。


捕まらなかったことに味をしめた真犯人が犯行を繰り返せば、捕まえる機会は増えるでしょう。


そして捕まったとしても、他人が裁かれた犯罪を訂正しようとする可能性はありません。


物語(治安)は護られます。


斯くして治安は護られます。

実際に護られているのか、誰にも判りませんが。



【異世界大陸北東部/占領地(太守領)中央/太守府/国際連合統治軍拠点(王城)/屋上(ヘリポート)から王の間(軍政司令部)へと続く回廊/青龍の貴族】


俺はメイド五人衆に安眠を強いるために移動中。

意外と知られていないが、安眠は強いるもの。

他にも安心、安全、安静など無理強いする。


当の環境を整えても当事者に意識させなければ意味がない。


日本ならば安心も不安も造り易いんだが。

()()()()()()()()、と知っていればこそ。

意識()()()()()()()、と気がつかない位。


ここは異世界。


だから難易度は高いが。

だが方向性は変わらん。

だからやることも同じ。


子ども扱い。


日本と同じように考えて同じように可愛がって。

だが戦時と平時で子どもの扱いは大違いになる。

普段は皆、俺の手か眼が届く範囲に置いておく。


うちの娘たちは、殺される理由に不自由してないからな。


シスターズは占領軍の協力者。

―――――――帝国から視て一番やっかいな敵だろう。


Colorfulは被差別民。

・・・・・・・・・・異世界種族全体の迫害対象。


その上に両方、可愛く魅力的。

―――――――護られる理由にしかならないと思うが。


価値というのは判らんもんだ。

・・・・・・・・・・多世界の異常者に垂涎の的。


解る。

判る。

わからん。


帝国軍からの真っ当な敵意。

異世界種族から蔑視と妬み。

多世界すべての異常性癖者。


それらを事前に全て殺して()()()()()


地球人類。

そのうちでも、俺の部下たちは安全。

とりあえず。


脅威に成り得るのは?


此処に立ち入り可能な者。

俺の部下だけじゃない。

地球人類の異世界渡航者。


彼らは軍政司令部には近付かない。


他の国際連合部隊は独自行動。

出所不明(三佐)の命令でやって来た連中。

太守領各所で作業している施設科部隊。


WHO防疫班。

対帝国経済戦争工房(帝国通貨偽造工場)

国際連合特別教導旅団(黒旗団)


軍政司令部に出入りしてるのはアムネスティ・ガールズくらいだな。


城内の自動機銃他攻撃システム。

機器の意味を知らぬ地球人類は居ない。

内面外見を常時記録し続けてる。


異世界種族に、これを掻い潜る知識は無いだろう。

地球人類の場合は理解している者も少なくなかろ。


監視と記録の違い。

IFFの機能。

設計思想。


皆が判ってなくとも解ってはいる。


システム自体が護ることではなく殺すことが目的。

突発的な反逆を防ぐ方法など無いし目指してない。

反逆を前提に鎮圧するシステムこそが反逆を防ぐ。


うちの娘たちとの別行動。

それが出来ることこそ、ある程度、安心しても良い理由。


異世界滞在地球人類へ犯罪抑止力が働いてる。

抑止力ってのは死刑とか刑罰のことじゃない。

平和に対する罪も人道に対する罪も死刑だが。


抑止力とは刑ではなく監視のこと。


発覚を免れない。

追及を免れない。

処刑を免れない。


隠蔽手段がなく特権的例外もなし。

そう思わせることが出来れば、逸脱を防ぐ効果が在る。


罰を重くして防犯効果を期待するのは勘違い。

そも発覚を防げば犯罪にならないんだから。

罰を課せられない道があれば誰もが恐れない。


ならば死刑それ自体には意味が無い。


恐れるべきは日本列島のネットワーク内に拡散保存される24時間余さず途切れぬ監視記録。

一人一人、関わった可能性がある全員の記録を再生し直してでも、独り独りを摘発する意志。

公の記録を改竄して反逆者個人々以外に一切の悪影響を与えず、だからこそ逃れられない罰。


抑止力とは()()()()ものだ。


なお国際連合安全保障理事会と軍事参謀委員会では量刑の平等性の観点から同一事案には同一処置が望ましいとかなんとか言われていますが日本国憲法第36条は国際連合施政下には及ばないそうです。


実際には刑罰ではないために後頭部を撃ち抜かれたり生体解剖とかオスプレイに載せらる。


地球人類が異世界種族との不適切な関係を恐怖すること、命賭けなんて温い理由じゃない。


そもそもメイドさん執事さんと接触する必要が無いんだから苦労することもないんだけど。


俺の身の回りは過剰なほどシスターズ&Colorfulが世話してるから不要だし。


参事たちとの会食以外、箸の上げ下げまでやりたがるのはやり過ぎだと思います。


うちの部下たちは自衛官だから身の回りくらい自分たちでこなすから、世話不要だし。


会話する必要すらない。

・・・・・・・・・・要不要だけが全てじゃないが。


よし。

地球人類は安全だな。

なら。

異世界種族はどうか?

そも。

出入り禁止か大半は。


うちの娘らが今居る処。

ヘリポートって意味じゃなく。

うちの娘らの自由行動可能なエリア。


そこは王城内の中でも特別な国際連合管理地域内。


出入り出来る異世界住民は軍属だけ。

要は直雇いのメイドさん執事さんだ。

ヘリポートでお出迎えしてくれた皆。


国際連合統治軍軍属の王城奉公人。


全員が国際連合協力者。

常に監視装置が記録し確認。

軍属は不定期に忠誠心を検査。


この辺りは直接的な危険が無いだろ。

軍属の範囲では、だが。


ややこしいが王城全体ではゲストの奉公人も多い。


要は五つの太守領有力者、五大家。

当主に王城住まいを強いてお引っ越し。

要は人質参勤交代みたいなモンだ。


それは呼ばれた本人だけが来る訳がないよね。


要は五大家中枢がまるごと移転した。

各家の番頭手代丁稚にメイドに執事。

付属資料に設備と気に入りの家具等。


だがゲストには行動制限があり、どこでもは行けない。


五大家には各々スペースを割当て。

プライベート扱い。

五大家が中枢をなす参事会分も別。

パブリック扱い。

なお王城内国際連合管理地域は論外。

シークレット扱い。


各家の奉公人は、各々の家に立ち入れない。

自家とパブリック・スペースのみで活動する。

他家のプライベート・スペースへは許可制だ。

まあ当主以下要人の御供とかそ~いうやつ。


王城の奉公人(国際連合統治軍軍属)は原則、制限なし。


シークレット・スペースの禁止エリアはあるけど。

軍政司令部。

弾薬庫。

格納庫。

あとは各種設備が設置されて、稼働している場所。


ついでに俺の寝室とか。

うちの娘たちの私室と兼用。

三佐が悪巧みしてる場所とか。

城内には贋札(帝国軍票)工場以外にも在りそうだ。


王城だけじゃない。

港街とか。

太守府郊外の城跡とか。


・・・・・・・・・・結構あるな。


その分安全ではあるが。

今、考えるのは王城内。


軍政司令部とは王城の中で歴代の王様の執務スペース。

帝国以前だから十年前まで居たのかと言えば然に非ず。


かつての王様は王城の別スペースにいた。

内宮と呼ばれる王と近しい一族の住まい。


旧王国は、建国250年くらいで滅びたんだけれども。

王の執務は百年近く前に形骸化して執務室は飾り部屋。


時代々で実務を担った貴族が居て。

首都に構えた館が執務場所だった。


新しい支配者たる帝国太守は、生活と執務を分けない。

内宮、王が暮らして居た場所に住居と執務室を纏めた。


帝国に執務室って発想は無いけど。

俺だって私室が隣で職住一致だが。


占領軍司令部は一世紀本当に全く誰も使わなかった処。


誰も使わずとも歴史的な遺跡ではある。

だから常に磨きあげられてはいた様子。


一日一回、隅々までチェックとメンテナンス。


その歴史的意味合いも皆が知っている。

博物館的な位置付け故に王城内で孤立。


兵士騎士ではなくメイドが見回る程度の扱い。


城郭の中央なのに人の動線から外れてる。

まったく好都合に元々、人気が無いのだ。


王城のデッドスペース。


権威付け可能なスペースで人気(ひとけ)がない。

俺が軍政司令部を置いたのもそのため。


事前に渡された見取り図から選んだ場所なんだけどね。


一番防御し易い陣地。

安心して過ごせる処。

部隊規模にあう範囲。


そんなところに恐い恐い地球人が居座ったら?

異世界住民の方も必死に命賭けで近付かない。


普通なら。

普通じゃないければ?


それは帝国軍の皆さん。

最近お観かけしませんが。

居ないってことは有るまい。


戦闘は勘弁して欲しい。

帝国の兵力分散は歓迎するけどさぁ。

スパイは居てもいいが。

知られぬリスクより知られるコスト。

テロリストは考え難い。

殺すメリットより殺されるリスク。


後方地帯で観かけたら大変か。

観かけられるならば安心かも。


実際のところ、帝国軍ひっくるめて、異世界種族のリスクは無くされている。


黒旗団が治安維持作戦をテスト。

成果もあるらしい。

※第一章「進駐軍/精神年齢十二歳」第50話〈同じ世界の別な場所〉より。


黒旗団の地球側副長。

インドネシア国家戦略予備軍の下士官。

治安創造活動実務家。


かなり効果的であるらしい。

――――――――――スハルト体制30年の経験値。


元々、王城を出れば危険って訳じゃない。

危険なら占領できん。

武装した兵士か同伴の民間人は活動可能。

今のところ事件なし。


幸い、暗殺は俺にしか来てない。

しかも一度だけ。

※第一章「進駐軍/精神年齢十二歳」第9話〈トリガー〉~第10話〈冬の日。春の日。〉より。


王城外は、この程度。

ましてや王城内おや。


役割を()()()のやら役に立ったことが()()やら。


NHK。

霞ヶ関。

コロナ対策。


最初から無くて良かったと判明した辺り。

もちろん後に続くのが明治以降日本の伝統。


マイナンバー。

インボイス。

AI。


もぐら叩きかな?


日本を滅ぼすまで続ける愚行。

頭が悪い奴はこれだから。

キリがないから放置も出来ず。


馬鹿が産み出すゴミの山。

片付けないと溜まります。


日本を喰い尽くすのが先か。

日本を押し潰すのが先か。


後のことを考える前に、残念ながら目の前のゴミ(コロナ対策(笑))


季節が解決してくれるのでしょうか?


そも三年間、真夏にマスクを付けた馬鹿が居る辺りを

正しいかどうか調べることもなく、偉い人(笑)に言われるママ自殺行為に耽る阿保。


そんなモンが居るとは思わずコロナ対策(笑)は一年間で終わると予想。

……わたしですけどね。


今さら高を括る訳にもいきません。

せめて目先のゴミ(コロナ対策(笑))の始末をつけましょう。


と言う訳で、自己決定能力が無い人型どもを煽動すべくノーマスクで外出せねば。


ので今週末も執筆が遅れます。


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