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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十八章「帰邦事業」

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侵略者マメシバ/long shot!

【登場人物/三人称】


地球側呼称《三尉/マメシバ/ハナコ》

現地側呼称《マメシバ卿》

?歳/女性

:陸上自衛隊医官/三尉。国際連合軍独立教導旅団副官。

ほとんど死傷者がいない国際連合武力制裁活動における実戦緊急医療の最多経験者。治癒魔法と現代医学複合施術のパイオニアにして、異世界人への治療を目的とした医療行為のスペシャリスト。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・というところはあまり意識されていない。

ぶぁか親(本人談)」が付けたキラキラネームの本名をかたくなに拒み「ハナコ」を自称。上官の元カノが勝手に「マメシバ」とあだ名をつけて呼んでいる。キラキラネームを付けらるという児童虐待の犠牲者共通の真理として、実親を心から軽蔑し憎みすでに無視している、が、時々思い出して激昂する。法的に有効な改名の手順を考えてくれた主人公を師と仰いでいる、が、それより大切なものがある模様。恋愛至上主義者で、倫理や道徳はおろか「愛は地球(人類)より重い」と即答できるタイプ。

陸上自衛隊の正服第2種礼装(緑色)を自分で仕立て直したように見せかけた完全新作を着用。裁縫というよりデザインを含む服作りが得意なために、今日もせっせと経費を流用させて新作にいそしみ、異世界に流出中。



【登場人物/一人称】


『あたくし』

地球側呼称/現地側呼称《メイド長》

?歳/女性

:太守府王城に奉公する女性たちの長。ストロベリーブロンド、碧眼、白肌。異世界でも地球世界でも一般的な、ロングスカートに長袖で露出が少ない普通のメイド服を身にまとう。まだ年若いが、老人の執事長とともに王城の家政を取り仕切る。

初登場は「第11部 大人のような、子供のような。」




売れるかどうか?


って話なら、そりゃ品質は関係無いですね。

営業さえ巧ければゴミだって売れますから。

うんにゃ、経営学なんか聴いてないですよ。


いや判りますよ?


フツーに街を歩いてれば。

玉も石も似たような値段。

むしろ価値とは、反比例。


それが市場価格ってヤツでしょう?


需要は憶測。

供給は予測。

実態は願望。


セールストークを指して市場と呼ぶ。


値段。

必要。

利益。


・・・・・・・・・・んなもん、誰が考えますかって。

みんな値札に支払ってるんですから。


価値っていうのは売り上げじゃありません。

・・・・・・・・・・貧乏人にとっては値段なのかな。


捨て賃つけないと相手にされない公共ポイントじゃなく。

貧乏人が貧乏を広めに来たような公共サービスじゃなく。

実害も実益もない面子と無責任問題の押し付けじゃなく。


人間に求められるモノ。


他人の付けた価格なんかどーでもいい。

自分の財布の中身なんかどーでもいい。

これから上下する値段なんかじゃない。


只今すぐにずっと必要。


欲しい。

求める。

手離さない。

良い物って、そういう物です。

――――――――――だから、お金じゃないんですよ。


安くても高くても欲しい。

貴男独りに魅せるため。

この服がまさにそれです。


だから彼女たちは着てるんですから♪︎




【異世界大陸北東部/占領地(太守領)中央/太守府/国際連合統治軍拠点(王城)/屋上ヘリポート/青龍の貴族】


俺はメイド長を執事長にパス。

・・・・・・・・・・してる最中、一分経過。


待って待って。

あとちょっと。

楽にして待て。


執事長さんがバスケットボール状態。


シューティングガードかな?

パワーフォワードかな?

センターは俺か?


パスパスってクタっている女体がボール。


いや大丈夫。

ホントホントホント!


唇が塞がってるから、鼻呼吸は当然。

口で大きく息を吸う状態じゃありません。

激しい運動に見えるが肢体の動作は控えめ。


吸って吐いてが激しいのは息じゃない。


吸って吸ってじゃ死ぬが。

吐いて吐いても危ないが。

バランスはとれてる安心。


大丈夫だから!

ヤバいと判れば意外に安全。


胸を下から潜る形で脈拍を把握。

心臓のやや下を直接握って確認。

真上から測るには胸が大きいし。


あ、大き過ぎるってことじゃない。


コーカソイドなら普通に量れる。

平均よりちょっと大きいくらい。

女の心音って計り難いのが普通。


それをカウントし易いのはアレですが。


俺の技能が高いせい、だけじゃない。

メイド長の心臓が早鐘を打ちすぎ。

煩悩が溢れだして止まらない。


除夜の鐘なら御釈迦様が復活するレベル。


理性と煩悩、いや本能。

二つが同じ方向を直進。

人間として理想的です。


羞じらいや見栄や不安が死ぬほど高まりますが。


気持ちはよ~く、判ります。

結果オーライでも一生残る。

布団に包まりジタバタ確定。


この場を収めたら後程ゆっくり目の前でさせよう。


その位の信頼関係は出来てる。

俺が日本に帰っても時候の挨拶。

5月18日の想い出について。


メイド長に子どもが産まれたら、ゆっくり想い出話。


しっかり者の可愛い姿。

老後の楽しみが増えたな。

決して馬鹿にしてない。


羞恥心を押して俺や皆の為に執った最適解。


感謝に堪えない。

御礼は押し付け。

希望を言わせる。


それはそれとして、一生ずっと揶揄います。


初々し過ぎると言うのは地球は先進国基準だろう。

異世界、ってか非先進国基準で判断したんだけど。

これも先手を打たれた弊害なんだよ、娘どもたち。


キスひとつ、と言うなかれ。

・・・・・・・・・・ここまでとは思わんかったが。


子どもの前でエライ目に会わせてしまった

――――――――――娘どもたちからの批難は甘んじてうけよう。


異世界の標準的な女なら、もっと落ち着いてるだろう。

・・・・・・・・・・性の禁忌が無い世界だからね。


異世界目線。

地球目線。

両方の例外。


彼女(メイド長)の特殊性故に予想された結末。

氏族社会。


血統に意味を付ける例外特権階級。

女系社会。


特権階級だけのローカル・ルール。

極少数派。


メイド長に背景となる氏族はない。

ほぼ例外。


魔女っ娘やエルフっ娘みたいだな。

だから俺たち地球人類に親しむ、ってありそう。

お嬢みたいな正統的例外も居るが。


帝国太守と共に他邦から移って来た移民的ポジション。

貴族騎士兵士官吏ではなく太守家の使用人の中心。


支配者ではなく被支配者でもないが末端とも言えない。

支配階級に連なる力はないから相手にされない。


被支配階級からは仰いで見上げられる立位置にはなる。

むしろ太守家の家政を司るなら孤立が望ましい。


権力者の身辺に外から手が届かないように。

権力が及ぶ範囲から敬して遠ざけられたか。


有能な秘書官。

・・・・・・・・・・付き合いが浅くなるよね。


美女なのに。

――――――――――男が出来る訳無いよな。


美人なのに。

・・・・・・・・・・初めてばっかりでしたね。


有能な秘書官。

――――――――――だから今も理性で行動。


むっちゃ処女。

・・・・・・最期までヤり遂げたのは凄いと想いました。


悪い意味でトラウマにならないと善いが。

好い意味でトラウマにしないとならない。


今を乗り切れば、今後もいける!

だから最初から翔ばしても大丈夫!

ましてや二回目なんだから支障なし!


馴れるか慣れるかは個々人次第。

馴れれば鈍磨。

慣れたら進化。

鈍くなるパターンは実は少ない。


問題になるケースを観たこと無いけど聴いたことは有ります。


俺が付いてる気をしっかり。

・・・・・・・・・・問題はマメシバも付いてること。


マメシバの罠!


いつの間にか浸透していく。

マメシバ・ブランド。

現代ファッションとは真逆。


矯正。

補整。

偽装。


そもそもサイズが違う。

詰めて大きくするのか?


すると言うより上げ底。

潰して細く見せかける?


いや生地で隠してるが。

寄せて固める手もある?


いずれ肢体に合わない。

それを脱がせるならば?


結節点を当たればいい。

拘束を解いてしまえば?


後は捏ねてれば落ちる。

無論、当人は嫌がるよ?


粉飾ボディを隠したい。

それを暴くんだけどね?


一生続く好い思い出だ。

トラウマじゃないから?


つまり隠す為に着るのが現代先進国ファッション。

マメシバ・ブランドは、アピールする為に隠している。


今まで地球世界で、脱がせるのに苦労したことはない。

――――――――――結果として。


・・・・・・・・・・目的として。

肢体を抑え込んでるから解放圧力がかかってるんです。


だから脱がされないようにしても構造上、無理がある。

――――――――――マメシバとは真逆。


肢体に合わせて余裕を持たせ、隙間に指向性を与える。

・・・・・・・・・・地球人類の服と真逆。


三歩離れると露出ゼロ。

肢体のラインだけ強調。

一歩以内からスリット。


近付けた相手にだけに魅せる。


当たり障りのある処を。

魅せてると判りやすく。

ナニを吹き込みやがる。


それだけなら離せば済むんだ。


そこから先がマメシバ。

全て想定して造り込んでる。

離させ無いような工夫。


スリットは視線を惹くだけじゃない。


ゆっくり。

優しく。

慎重丁寧。


なにしろメイド服が指や手に絡みついてる。

いや服の結び目、紐や帯。


毛鉤か。

ルアーか。

友釣りか。


肢体を抱くと引っ掛かるから事故の基。

指先ひとつでフルオープン。


ここが部屋の中なら構わない。

剥いたついでに着せるだけ。

気付けも着付けも得意。


屋外も屋外、ヘリポートですよ。


空に浮かぶ哨戒気球に偵察ユニット。

幸い、うちの部下は背を向けてるが。

地球人類の眼を意識出来るメイド長。


衆人環視なんてモンじゃね~ぞ。


余所者よりもヤバいかもしれない視線。

観てる方も困ってますマメシバのせい。

メイド長配下のメイドさんたち百人余。

執事長は老人だが若い執事が同じ人数。


こんな場所で、服ひん剥いたらトラウマ確定悪い意味。


あれ?

やば!

これか?


異世界転移後は、脱がさないように苦労してばかり。


異世界文化のせいじゃない。

肌着が未発達な非現代世界。

むしろ着衣は頑丈実用本位。


粧を基調とした機能性。


お城の奉公人たちの衣装。

絹にも似た滑らかな生地。

薄く動き易くとても丈夫。


飾る、って発想が無い。

――――――――――好い意味で原始的――――――――――


地球の一般的ファッションの真逆。

隠すより顕すことを目的にしてる。

肢体のラインが常に目立つように。


ノーガードでストレート!


メイド執事は容姿で選ばれる。

そりゃそうだよな。


誤魔化す余地がない処だもの。

異世界のファッション。


飾り気なし。

丸々そのまま。

加工しない。

繕う必要なし。

そこを推す。


肢体の最盛期を、そのままアピール。


俺には判りにくい。

・・・・・・・・・・コーカソイド(白人種)を見慣れてないからね。


うちの娘たちは最高だが。

異世界特権階級の皆々様。

参事会や周りの使用人ら。


肌艷がいいのは判ります。

そのうち善し悪しが判る。

今すぐでなくていいから。


ならなぜ只今すぐに脱がさぬ努力が必要かと言えば

・・・・・・・・・・マメシバの陰謀。


知恵の輪かよ!

解いてはいけないって?

コレ如何に!


マメシバ・ブランドが異世界を侵蝕していく。

――――――――――判りやすく、解りにくく。


一見すると地球は日本のファッション?

異世界幼女童女少女が着てるだけかな?

って思うと日本のファッションの真逆?


だから普通、現代先進国風だけ用心するだろう?


一見すると従来型異世界メイド服?

触れば判る素材が現代の化学繊維?

中身が異世界の女、の娘なのかな?


・・・・・・・・・近付けてから気が付くマメシバの罠。

虚実取り混ぜ変幻自在。


その口車に載せられた被害者多数。

ドや顔で鼻息が荒い背後から。

目の前には真っ赤なメイド長です。


まだ解けないよ解いたら剥けるしそりゃマズい。


脱がすのは簡単。

剥かないのは困難。


意図しない刻に意表をつくのがマメシバ・ブランド(ラッキー・スケベ)


スリットの中を探る。

解けないパズルはない。


なんか肌触りが十代のような気がする。


メイドは十代後半が主力。

ってか肉体的最盛期に働く。


役付管理職は二十代前半。

老化前に経験値が一番高い。


それが異世界、まあ非先進国の当たり前。

なら?

メイド長は二十代のハズなんだがな。


プルプル。

――――――――――ちびっ娘。


ピチピチ。

――――――――――おっきい娘。


タプタプ。

・・・・・・・・・・二十代以降。


特異な例外だってあるし、まあ、引き離してしまえば済むが、それが出来るけど時間がかかる。


それを許すマメシバじゃない訳だ。

背後5mでニヤニヤしてやがる。

俺の間合いの外から一番近く。


保身と娯楽の最適解。


――――――――――マメシバめ――――――――――


一生モノのトラウマを拵えて毎日ジタバタさせてやる。

・・・・・・・・・・あ、解けた。


「「「「「「「「!」」」」」」」

「流石たいちょー」


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