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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十八章「帰邦事業」

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吸いも甘いも。

【用語】

『クロロベンジリデンマロノニトリル』

:CSガス。代表的な低殺傷化学兵器の主成分であり、1925年の戦時国際法で戦争での使用が禁止されている。だから広く戦争以外の各国国内では利用されている。わざわざ「敵国に対して使ってはいけませんが自国民にはどれだけ使っても大丈夫!」って1997年の国際条約で決め直す辺り、半世紀で先進国は進歩したんだな、って(笑)。

なお異世界侵略戦争では殺傷を目的に大量使用しており何度も本編登場済み。



キスの味は甘い。


()()()()()ならば、な。


当然だろう。


動物は体が必要とする物を甘く感じる。

糖度の高い低いはあるかもしれないが。

死活的に重要な物ならば旨みを感じる。


要不要の話。


男にとっては女。

女にとっては男。


死にかけてれば関係ないわな。


老化が始まる。

奇形が窮まる。


死に至る前に色々と死滅する。


何も感じなければ?

嫌悪忌避があれば?


相手か自分、どちらかが死にかけてる。


端からみりゃ判るけどな?

女じゃないのか。

男じゃないのか。

人じゃないのか。

自覚があるもんだけどな?


・・・・・・・・・・よく相手に言ってるだろ。

キスしない相手へ。

男が欲しいのであってオマエじゃない、って。

勝手に来るからか。

――――――――――察しは付くさ、そういう女。


キスの話だった。


ああ、好みの問題は否定しない。

体に必要な物ってのは個人差もある。


あくまでも、も、だからな。

大きな近似値の範囲に収まるレベル。


同じ動物の必要要件なんだから。

個性が認められることはあり得ない。


だから広く鏡を観ることを推奨。

その魅力は古今東西何処でも通じる。

――――――――――異世界でも同じとはねぇ。


え?

ハイスペックのイケメンにキスされて泥水で唇を濯ぐってことが有り得るか?


あるだろうな。

されたことはないが。


リスクは魅力に反比例するって誰でもそれ知ってるから。

つまりはスペックが高くともリスクはゼロにはならない。


個人差って、それ。


くさやが苦手な人は居るもんだよ。

・・・・・・・・・・どうどう。


俺は納豆好きだよ?

シュールストレミングを食べる気はない。


だから唇を泥水で濯がなければならないってそれと同じってちがいうならクロロベンジリデンマロノニトリルみたいに加水分解しないと危険だったのでは?





【大陸北東部/太守領中央/太守府/王城内郭/飛竜台(ヘリポート)/青龍の貴族が臣下ら/城仕え衆先頭右/メイド長】


あたくしに解るべき全てが。

――――――――――肢体と心が別々になりました。


「「「「「「「「!!!!!!!!!」」」」」」」」


あたくしに判る全てがこと。

――――――――――ご領主様から奪われるが意味。


欲するままに振る舞え。

それが新たな意思。

青龍の命令。


逆らえるモノではございませぬ。


欲するがままに求めよ。

ご領主様が御希望。

その御下命。


従えば悦こばされずに歓ばれる。


だから逆らわずに求めました。

青龍の方々に観せますように。


だから従いたくて委ねました。

ご領主様方を魅せますように。


為し遂げたこと、間違いこざいません。

ご領主様の傍から挙がる悲鳴がその証。


形はどうあれ、あたくしは奪われている最中。

あたくしに奪われることなど有り得ませんわ。

――――――――――今は。


その斬り口、唇。


何も強いて頂けない。

何も失うことはなく。

何もかも求められる。


でも解りますわ。


もっと悦んで頂ける、かもしれません。

もっと奪って頂ける、かもしれません。

もしかして必要になるやもしれません。


もっともっともっとに、あたくしがなれないなんて誰にも言い切れはいたしませんでしょう♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎


言葉にならない全ては肢体へ。


注がれ。

吸われ。

嬲られ。


・・・・・・・・・・窮まる五感を脱いで考えに精一杯。

それは一刻のみと。


ソレが唯一の大事だと知らしめる。

許さぬ、ご領主様。

赦せぬ、あたくし。

想い出せると信じるといたします。


それのみに成らぬ様。

――――――――――順を追って考えを辿れば、終われましょう。


ご領主様に伝わりましたこと間違いなく。

だからこそ、ご領主様からなされました。


皆に良く解るように。

皆が知らしめる様に。


今この場に居るのは城仕え()

城仕え()から王城、街々へと。


青龍の方々が気にせぬ様に。

領民だけが気取れば良い様。


あたくし、が、忖度しえたことは、身一つで。


為すのは、ご領主様。

欲すのは、許される。


青龍が掟。

青龍ではない女を近付けるなかれ。

青龍ではない男を近付けるなかれ。

民から近付けさせることもなかれ。


血の混淆が呪われるが故に。


青龍を殺しても構わないが、誘惑することは赦されぬ

・・・・・・・・・・と仰られましても。


ご領主様の口添えは如何やに思われましたが。


あたくしを立たせ。

青龍の方々を前に。

竜殺しを構えさせ。

他のメイドを前に。


ご領主様の為さり様。


観るな。

想うな。

近付くな。


為すべきことが罪としれ!

・・・・・・・・・・・左様に、青龍の皆様に仰るのも、常日頃。


城仕えの女。

青龍の方々付メイド。

ご領主様近くのメイド長。

ご領主様の女ではない女。


もっとも危険な立位置に在りますれば。


注視なさるは理に辺りましょう。

繰り返さるる故なしとは申せず。

或方に女として認められた嬉さ。


ご領主様への距離だけとらぬ我が不覚。


己が身に初めての口吸い。

それは我が身ゆえの特権。


その様に想おうとしていたこと、否めませぬ。


しかして、それだけ。

それだけ故に、特別。

皆には関わり無き事。

――――――――――でした。


身分という便利な物。

混淆が招く血が呪い。

御下命という言い訳。

・・・・・・・・・・好都合。


ご領主様の寵愛を常とする、お嬢様方すら有り難く想える程に。


女を討つに剣は無用。

美しさ。

麗しさ。

一途さ。

女に訴える問答無用。


あれだけ超越した女の中へ立ち入れましょう筈が在る訳もなく。


それは今も代わり在りませぬ。

これからも変わり有りません。

それは致し方なきと心得にて。


ご領主様は相手に忘我を強いる方。


なればこそ、ご領主様の関心にも気遣けましたわ。

関心を惹く為に関心に牽かれるは坂を転がる様に。

歓んでいただくより、長く刻を過ごす為に御伝え。


ご領主様は自我を相手に強いる方。


不安を聴き出し砕いて愉しむ。

懸念を吐き出させ考え楽しむ。

心配を与えて縋がつかせ弄ぶ。


故に、あたくし、らの話も訊いていただけます。

ああ、下から仰ぎ観上げる者の至福。


聴かれるのであれば特別なことではありません。

それは互いが互いへ向ける恐怖にて。


尋かれるのであれば特別に有り得ざるべきこと。

ただ、対峙しか赦されぬ絶望の韜晦。


聞く。

聴く。

尋く。

――――――――――ご領主様は訊き、あたくしは訊いて頂く。


領民への興味は己が女から。

邦への好奇は参事の方々から。

青龍からの監視は、城仕えから。


魔法で御存知のことばかりでありましょうが、それを踏まえてなお、御尋ね。


方々の傍らを行き交える城仕えたち。

性の用心をなされるくらいに、近い。

それ以外に構われ様がない程に弱い。


だからこそ、あたくしたちは、餓えてしまいます。


計らわずとも弱きは強きを気に病む。

意識せぬが故に気にされずに観聴き。

堪えられずに上長の耳へ囁く程には。


あたくしは城仕えから耳に挟んだことを囁きます。


お嬢様へ。

魔女様へ。

エルフ様へ。


それを積み重ねた上で、ご領主様へ。

――――――――――機会を獲れば、全ては御任せ致しますのみ。


青龍の方々の意思。

ご領主様の都合。

重なり溢れる間合。


・・・・・・ご領主様を誘惑する女は、誰を問う要なし。


青龍の公女様、その命令。

そう、これは御命令にて。

青龍の意思が求めるべし。


故に、あたくしは青龍の意に従いながら、ご領主様の御下命を求めました。


禁じられていた、民からの愛撫。

――――――――――敢えて留めることが叶いました。


皆の前、まだ所有されていない女の中でも一番近い、城仕えのメイド。


此処彼処から観ておられるであろう、ご領主様配下ではない青龍の方々。


あたくしが率先垂範にて利と理に従って観せます。

ご領主様に青龍の新たな方針を、観ていただけました。


半月前なら、ご領主様の唇を狙ったメイドはそのまま討たれましょうに。


あたくし、たちは、ご領主様を欲しても殺されない、ということ。


ご領主様から城仕えの女たちへ御下命をいただけました。


あたくしは、ご領主様に奪われました。


ご領主様を、あたくしが手に入れたのではなく。

だからこそ、あたくし自ら前にでたのですから。

ご領主様の耳に手を添える必要は御座いません。


常に同じく仕草で惹いて呟けばこと足りました。

ご領主様に内々と伝える刻は常にそうあります。

ただし、このたびのみ、ゆっくりと肢体を進め


・・・・・・・・・・後は力付くで為すがままに成されたこと、らしくございます。


向後、城仕えが、ご領主様を煩わしそうになることは、これで在りますまい。


わざわざ貴男に嫌われたがる女もおりませんから。


もちろん、あたくしだから留められた訳ではないことは、自明

――――――――――きっとおそらくたいはんは、あたくしが特別な扱いではない、と皆にも伝わったことでしょう。


これで女たちは、あたくしを見倣って振る舞うことに為りますわ。


ねぇ。

ご領主様。

今は。

・・・・・・・・・・分を弁えさせて戴きます。


求めて好し。

誘うも善し。

競えるなら佳し。


ただし奪われるとも奪うに能わず。

――――――――――身の程を知れ。


知ればこそ、先も狙えましょうほどに。

そう皆が気付く前に、踏み出せましょうか。

我が身独りで居られぬ身ながら欲してしまい。


先に捧げます。


御詫。

御礼。

御任せを。


――――――――あたくしたち皆を――――――――



いつもの。


意外や意外。

ってか新型(笑)コロナ対策(笑)を一年と観ていたのが、わたしなんですが。


まだ実質続いてるんですよね。

法律?のカテゴリーが変わっても。


いやウィルス被害無しに始まり医学的被害無しに続いて社会的に大損害を生み出来の悪い各国体制を延命させた訳ですが。


マスク率は下がってますね。


業務上の風評被害対策。

子どもたちの横並び。

化粧代わりの醜さ対策。


主力はこんなところでしょうか?


子どもが悲惨ですね。

今後もノーマスクアピールを子ども向けに重点します。

と言うわけで更新スケジュールが乱れます。


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