お帰りなさい。
登場人物&設定
※必要のない方は読み飛ばしてください
※すでに描写されている範囲で簡単に記述します
※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします
本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。
他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。
文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。
よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。
・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。
・【語る人間の居場所/誰視点】とします。
・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称(役職名やアダナ)を入れます。
・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。
以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。
(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)
【登場人物/一人称】
『あたくし』
地球側呼称/現地側呼称《メイド長》
?歳/女性
:太守府王城に奉公する女性たちの長。ストロベリーブロンド、碧眼、白肌。異世界でも地球世界でも一般的な、ロングスカートに長袖で露出が少ない普通のメイド服を身にまとう。まだ年若いが、老人の執事長とともに王城の家政を取り仕切る。
初登場は「第11話 大人のような、子供のような。」
欲が出たんだろうな。
今更?
それな。
殺されて、仕舞い。
――――――――――と思っていたのが丸判り。
いや普通じゃない。
・・・・・・・・殺された跡を意識する者が何処にいる?
こちら側ってワケ。
――――――――――だから興味が無かったね。
だろ?
氏族なら代わりが居る。
貴族なら代わりが要る。
僕らなら代わりにする。
つまらなかった。
――――――――――視りゃ判る。
殺された後を認識した者が彼処に居た。
青龍は殺さなかった。
相手にしなかった
――――――――――じゃないかもな?
視たのか。
観せられたのか。
友達じゃない。
氏族じゃない。
主従でもない。
誰もが助けないから誰かに狩られた。
その少なからぬ者が孤立していたこと。
偶々差配させられていた、だけの他人ら。
助ける力は無い。
助かる方法は有る。
助ける力に縋ること。
縋らせるのではなく、代わりに縋り、代わりに助けてもらい、代わりに捧げて、全て自分が他人たちへ奢り。
助けられるから助ける。
それは商いじゃない。
己が利得を知らねば勘定は合わぬ。
なにもかも投げ出した後どうなるか。
・・・・・・・・・・お姫様だねぇ。
【大陸北東部/太守領中央/太守府/王城内郭/上層階】
あたくしは敢えて走ります。
――――――――――皆の前にて。
走るあたくし。
続く皆。
青龍の方々から殺されない様に
・・・・・・・・・・なら前もって全て躾られましょう。
生きる許しが要るならば。
殺される許しも要りましょう。
あたくしたちには知れております。
故、常に等しく命に無く。
・・・・・・・・・・命に逆らうことさえ無くば。
気付いた者。
動いた者。
導く者。
城仕えが一人残らず走り出ました。
高まる鼓動を楽しみながら。
もちろん城勤めが走る等あり得ぬこと。
取り分けメイド執事ならば。
下女下男と異なる役柄。
世を動かす。
――――――――――必要にして等しく。
世を飾る。
――――――――――不要にして特別な。
あたくしは取分け無用であると承知。
だからこそ中でも入要であると自覚。
走るだけで皆が留まり走り出します。
母から引き継いだ常にして、あたくしが生きた形。
急いで走らず。
ゆっくり速く。
動いて示さず
城内に風を起こさずに空気に合わせる。
家具調度。
柱と壁。
その一部。
メイド執事が容姿で選ばれるに等しく。
部屋を。
回廊を。
庭先を。
世界を美しく彩り静かに示すべきこと。
メイド執事は先ず持って飾り。
所作動作姿から先は僭越ですわ。
自らを誇ることなく主の誉れたれ。
乱す騒がす色付けるは主の為にさるるべきことなれば。
――――――――――ご領主様にて。
王族貴族に仕えるということ。
商家ならば、むしろ走るべき。
それは最近の知見ですけれど。
前太守家に仕える内には知りようが御座いません。
あの頃、街中とは関わり無き処。
触れる街とは参事様方。
新たなメイドは街中を捨てた娘。
城の下女は臥せたまま。
あたくし自身、市井を珍しい処と観ておりました。
今となっては、お互い様と知れましたが。
ご領主様の命で城内に拐われた五大家枢要。
その示唆指示許認可を求める邦中の方々。
枢機に関わる方々が家に人に仕える皆さま。
有力氏族と参事会の枢機。
皆さま城の貴賓とされました。
奉公人の種類のみで片手指より多く。
方々が城内に集い、ご領主様に従います。
あたくしたち城仕え。
五つの大商家が奉公人。
参事会の書記の方々。
商人の集まり参事会。
故に五大家のみでは済みませんわ。
実際にはどうあれ、とは言わぬが花。
大家に属さぬ書記に用人がそれなりと。
その大半が王城に移った次第にて。
参事会の意思決定。
五大家当主の談合。
その在処こそ王城。
なればこそ、参事会の影響を浴びる商人他が日参先を代えました。
王城の正面。
広場の向こう。
旧神殿が参事会。
前太守家と共に入邦した身。
王国時代は存じませんが。
大きさはともかく位置取りは対角。
重きを為していたことが見てとれますわ。
前太守家の刻まで城は城のまま。
旧神殿が参事会であった時代。
あたくしが知るのは客として。
或いは敵としての参事方のみ。
厄介な方々、と言う印象が正直な何処。
太守家に陳情に訪ねるか。
太守家の意図を探るのか。
刻の太守が耳に入れたいか。
贈物はともあれ、意図は役に立てましたわ。
その厄介者らを懐に引摺りいれた。
ご領主様の意図を知らされ逆らえず。
常駐する商人たちを片付けるのが方々。
王城正門。
門塔の内。
門前一部。
今の参事会書記は正門から正門前が縄張り。
此処に参事会の事務方が移されましたこと。
五大家や城仕えの取次も皆此処に居ります。
大商家の奉公人は各々が家の範囲のみ。
王城外郭。
五つの塔。
一つ一家。
それぞれの家の方々は、別の塔には行きません。
各々が領地であるかの様な境を拵えて。
互いに互いを見聞きしないように配慮されます。
境が間。
塔を結ぶ回廊。
正門に繋がる広間。
其処だけが五つの制服が行き来する場となる。
五大家各家でメイド執事の意匠は違いますわ。
ああ、そう考えるとが、一つ足りませんやね。
城仕えは王城が内ならば、何処に出入りしても殺されません。
其処が一番多くて六つの制服。
また別な意匠なのが城仕え。
前太守家以来のまま。
マメシバ卿が変更を喧伝されておりますが。
あたくしたちも戦利品と考える、ご領主様。
だからこそ前太守家の意匠で構わぬとの話。
だからこそ青龍に練り直すべき、というマメシバ卿。
敵の意匠をこそ従え続けるを愉しまれる、ご領主様。
造り変えられるか。
組み敷かれるのか。
・・・・・・・・・あたくしは、当面、このままで良いと想われますが。
あたくしは何処にでも出入り出来ます。
王城の内に限ったことではありますけど。
そのために知らぬことを今更に知る有様。
メイド執事が走る世界がある、とか。
身近に持ち込まれて初めて視たこと。
商家に仕える方々の流儀?
同じ制服の側では素早く。
違う制服の傍はゆっくり。
相手に合わせるか。
相手が合わせられるか。
あたくしたち城仕えが観ていると立ち留まる。
合わせられぬと観ただけで判るからでしょう。
常なら走らぬあたくしたちが走る。
常に走る方々がそのままに留まる。
ですから今、とても易いことですわ。
あたくしが走る様を視て皆が止まります。
その間を城仕えが走り抜けて行けましょう。
あたくしが走る刻は危急か喫緊を皆に知らしめる為。
何時とは判らぬ今日が内。
未定が予定と知るが役付。
知らぬを知らす役もあり。
此方に気付き。
今かと察し。
組下を急かす。
伝えずとも示せば済むこと。
何がと判れば誰がと解る。
今と察して何処へ駆ける。
折々、修練を重ねておりますれば。
城仕えは、皆が必死になりますわ。
城内、城仕えしか入れぬ場の多く。
ほぼ空としてしまえど問題はなし。
裳抜けの空は青龍の魔法が守護。
今さら誰が立ち入れるものでなく。
これまでも試されたこともなく。
立ち入り殺された者は居りません。
常なら境に立つ者が居りますが。
止める為ではなく留めるまでが役目。
誤って越える者が居りませぬ様。
境を判り易く示し伝えるだけのこと。
最初はともかく最近は周知の事。
一時の不在なら危険はありますまい。
構わぬこと、ではありますが。
殺す青龍の方々は、気に留めません。
湯浴み食事を調える役は、そのまま。
何時でも応えられますように。
取次も残らざるを得ない役割。
後程お伝えいたします、と応える為。
一番多いのは、城仕えへの取次。
その場の者に伝えれば済むことが大半。
在番青龍の方々は事態を御存知。
そも城番の青龍方は先に征かれ済。
敢えて御知らせする必要は御座いません。
青龍方への取次であれ。
城仕えへの取次であれ。
同じように取次ですが。
もともとが大勢おいているわけにも非ず。
少ない取次をままに置いても構われますまい。
以前も以後も、変わらず距離を置かれる城仕え。
市井は敬して遠ざける。
市民からは商売仇か商売物。
主には近すぎる、と。
留守居の方なれば、青龍の神官様お一人。
王城に居座る青龍の公女様。
公女様が連れられた軍一つ。
方々は誰も声をかけません。
神官様を通して伝えられることは、一つ。
あたくしたちからではなくあたくしたちへ。
近付くな。
それにて終わり。
せよではなくするな。
他は帳簿の遣り取りで終わります。
整えた物に署名して裏書を頂くのみ。
御独り故に取次ぐ数も最小。
希に有ることの取次が居るのみ。
それこそ僅かなことに御座います。
あたくしたちが近付くを許す方。
視て。
揶揄い。
訊く。
およそ役にたってはおりません。
それを愉しまれるのが、ご領主様。
青龍の方々からの取次は、例外とすら申してよろしいかと。
ご領主様の臣下たる青龍の騎士方。
客分たる方の青龍が軍もひとつ。
なれば今、青龍の方々に配する数は僅かで済みます。
そも城仕えを使って頂けませんわ。
足りぬから用いぬ、訳には非ず。
青龍の方々ゆえが決まりのゆえに。
あたくしたちとの関わりは禁制。
本来は肢体の結び付きだけのはず。
実際は接することが最小限へと。
血が呪うとは青龍をして畏るべき。
委細構わずとされるのは御独り。
ご領主様だけは何されても良いと。
そう青龍の公女様からの御達し。
何をしても善いとされるのは如何。
されるを良しなら判らぬとは申しません。
しても善しとは解りようが御座いません。
まったく意味が違う様に想えます。
しかも邦中に伝えてしまわれた。
ましてや、ご領主様が不在の間に。
参事会があり商いの伝手もあり。
城内に広まれば邦中に伝わります。
お若い参事様不在のことなれば。
これから起こることは未定の決定。
青龍の公女様は、青龍の支配者。
ご領主様に無断であるかもしれず。
青龍の方々も伝え難いことかと。
ご領主様に伝えられるとすれば。
あたくしのような端女の役割に。
耳元で囁くことを許して頂きましょう。
普段から近い方ではありますが
――――――――――汗をかかぬはメイドの嗜み。
着替えるべきか想い処。
・・・・・・・・・・・・・着代えは飛竜台にも常備してごさいます。
湯浴みの間こそなけれ。
・・・・・・・・・・・・・・今日としか判らねば朝から浸かる訳にもゆかず。
ご領主様の許しはあれ。
・・・・・・・・・・・・それが好いと言われたからとて本気にしてはなりません。
あたくしだけ、は
――――――――――赦して頂けましょうか?
昔々、
「リモートワークが生産性を上げる(大本営発表)」
というネタがありました。
新型コロナ(笑)関連オカルトの一つ。
……みんな信じてあげようよ!
まったく自粛(笑)せずに人口密度の低下を楽しんでいたのに、また通勤ラッシュ再開。
みんなには失望しました。
マスク着けるくらいなら外出拒否くらいしろ!
生産性上がるんだろ(笑)。
上げてどんな得があるか知りませんが。
遊ぶ時間が増える?
労働時間が減る?
価格弾力性って知ってる?
まあ一般教養レベルの経済学観てれば生産性なんて爆笑トークしない(嗤)。
……TV新聞関係者レベルだと見出し詐欺もあります。
本文は見出しと真逆な普通の内容ってやつ。
新聞読んでるような馬鹿や新聞を書かせてる阿保は日本語なんか読めないから見出しだけでスポンサーに従って小金を確保しつつ本文で言い訳しておくタイプ。
卑怯と嗤うべきか狡猾と笑うべきか。
数が多い順。
黙って従う多数。
面従腹背の大勢。
暴走する馬鹿。
利用する阿保。
大声で嗤って観せびらかし逆らって小金を稼いで文句が多い、わたし。
人混みで皮膚病の元を付けざるを得ない人たち。
よくわからんけどみんなが気になる人たち。
彼らが不衛生の元を外せるように、マスク着用率を減らしてあげるのが親切です。
と言うわけで馬鹿を馬鹿と面罵する親切なわたしは外出してあげないとなりません。
ので、執筆ペースが落ちてしまい更新が遅れます。




