表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十八章「帰邦事業」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

828/1003

行列の出来る社会/Tis the voice of the lobster.

【用語】


『レミング』

:旅鼠。集団自殺するというのは間違いだと書いてあるWikipediaは例によって間違いなのは久しぶり何度目なんだアレってつくづくカット&ペーストで考え無いAI(笑)並みの機能じゃないと造れないサイトですね。サバクトビバッタのように自身をカスタマイズして遠距離脱出を謀る前向きな脱出組までレミングの集団自殺と一纏めにするWikipediaって凄い。そもそも断固たる決意に基づき入念の準備で執り行われる自殺なんて例外。自殺未遂に失敗した結果を含めればほぼ事故です。自身に対する過失致死だか障害致死か。被害と加害が同一人物なので事件性は無し。と考えれば大繁殖による社会的ストレスに堪えかねたレミングが断崖絶壁から海に飛び込んで助からずに死んだものを指して自殺以外になんと表現出来るんだろう。自殺を自然現象と認めてしまうと自殺を罪としている宗教のトラウマを刺激して自殺防止の為にあてられた様々な予算と人員が無駄扱いされてしまうから仕方がないね。無駄を大いなる成果と認められないのは科学ではなく官僚主義でレミングが自殺するきっかけを視れば自殺防止の方法だって判るだろうに結論から入って理論を拵えようとするから「判らないことがたくさんあります」ってオマエのスポンサーに言えないだけだろ新型(笑)コロナ研究(嗤)で必ず付記される言い訳。




貧民は並ぶ。


――――――――――利に叶っている。


その寿命に値は付かないから。

ただ並ぶくらいしか使い途が無い。

価値がないとはそういうこと。




異世界大陸東南部(太守領南2500Km)/国際連合軍大規模集積地「出島1」/竜の巣(格納庫)/青龍の水飛竜(海上自衛隊US-1)横下/若い参事】


ぼくのせいじゃありません♪︎

・・・・・・・・・・って僕の真心(都合)は通じなかった。


可愛いから妹にやらせるべきだったか。

僕だって媚びる諂うは得意なんだが。

龍が口の中となれば勝手が違うか。


皆々様の気持ちはよーく判るが解ってくれない。

あちらが逆のことを考えてくれていたら救いだ。

もちろんそんなことはないわけで断絶しかない。


僕らと彼らと立位置が違う。

――――――――――此方側と彼方側に()()()だろ。


瞳が観て無いんだな。

観えてない。

僕らのこと。


視ないように努める。

視てる訳だ。

僕を通じて。


現実を直視しないことは生き残るための定番だ。

太陽を視なくても影に気がつけばなんとかなる。

皆々様が殺されない為に甚だ不味いんだけどな。


今まで(二ヶ月半)曲がりなりにも生き残れたんだから同じやり方を続けられたら

――――――――――また半減するぞ。


浮かぶ好奇心。


解るけどよ。

背後でな。

笑ってんだ。


黒い瞳。

黒い髪。

色付いた肌。


青龍の女騎士。


此処、大港湾都市の一角を喰らった青龍。

前線が遥か彼方に移ってなお巨大な拠点。


そこで土竜飛竜を従えた騎士団を動かす。

手持ちの戦力から言えば青龍の貴族以上。


記章の形から視てマメシバ卿と同じ位階。

青龍の貴族より遥か下だが武力では圧倒。


青龍の貴族から命じられた役割の協力者。

太守領の持ち主である青龍の貴族が紹介。


いや、その女。


言葉。

仕草。

やらかし。


端々に意図が示されてる。


役務ではないこと。

僕らの背景(青龍の貴族)への好意。

私事と知らせたいこと。


僕らの商談。


僕らの儲け自体はさて置き。

青龍の意図に合うからこそやれる。


だが青龍として必須ではない。

青龍の貴族が一人の企てではある。


自分の女(魔女っ娘)が欲しがる領民たち。

十万人ばかり連れて帰ってやろう。


それだけの命を強請れる、女。

それだけの女だからこそ所有する。


青龍の貴族らしい贈り物だな。

それを統治に組込む辺り、()()()


他の青龍が協力する理由。

儀礼的にではなく主体的。

端から観ると、越権かと。


青龍総体の目的にかなうから。

それが一番、あり得るだろう。

それもあるが、だけじゃない。


もっと前のめりな、一団。

思い付けば、言いに来る。

何もなければ周りへ侍る。


青龍の女将軍なんか判りやすいが。

マメシバ卿や青龍の公女はどうか。

此処に御座す方は解らせたい様子。

・・・・・・・・・・っていうか。


遠くに居る彼に、貴男の為だから一軍を動かしてる(贈り物を捧げてる)しこれからもなんでもするから頼りなさいと願っている女が想いっきり居る、と伝えるだけの簡単な役目。


――――――――――僕らは伝書使であり伝令として報告や確認や承認の形だけした熱烈な恋文(宣伝)を届け続けないとならないらしい。


僕なら応えられる青龍の女騎士が情熱。


男に頼まれたからこそ大変協力的。

僕らが青龍の貴族に命じられた商談。

僕らが青龍の貴族に許された商談。


その商談相手を連行して置いてくれるくらいには。


僕の背後がそれ。

連行した側。


前方に並ぶのはこれ。

連行された側。


帝国貴族と形式服従実質対等な取引相手。

帝国軍事力を支える大陸沿岸部の支配者。

帝国と不可分を成した世界制覇が共犯者。


諸王国を滅ぼすことで沿岸部の富を一纏めに出来た成功者

・・・・・・・・・・の生き残り。


大港湾都市の半分が殺されて。

自分たちの半分を殺して。

帝国の半分が滅びた。


三ヶ月前には想像も出来まい。

――――――――――辺境の商人(僕ら)、その背後に立つだけの侵略者、に主導権を握られるなんて。


だからといって尊敬の念は薄れない。


帝国勃興から七十年。

沿岸部の征服から十年。

征服完了から半年弱。


垣根を取り払った商いで、利益は出たよな。


僕らと彼らじゃ元手が違う。

累代続けた帝国との商い。

それを畳めたんだから。


昨日の儲けは今日の糧にして明日の儲けには非ず。


未だ偉大なる皆々様。

三ヶ月前の資産を保持している。

三ヶ月分の稼ぎが止まっていたが。

三ヶ月間のツケは回収したはず。

商わないから儲かる。


投機に潰れた資産の精算。

捨て値で買った不動産。

投げ売りで受けた動産。

捨て値を受けた債務奴隷。


大港湾都市全体では大損害。

個々の氏族には大儲け。

沿岸部全体には天秤が合う。


決裁は生き残り氏族が引き継ぎ。

沿岸部の物流が再開した。

それに合わせて海運が許された。


内海南北、大陸の半分が動き出す

――――――――――青龍自体の狙いはソレか。


青龍と帝国の前線は内陸部に移っている。

青龍の貴族に訊いたから確か。


訊いたら答えが得られるのが可笑しいが。

そこから先に攻め倦ねている。


それは流石に嘘かもしれないがどうだか。

ただ、帝国を滅ぼすのは確か。


青龍の公女が特に考えもせずに答えてた。

僕ら領民が居ても気にしない。


まるで別の世界に生きて居るみたいだが。

とても好都合なのでかまわん。


同じ世界に生きてる証拠に踏み殺される。

避ければ避けられると知ろう。


生き残りたい僕ら。

手間をかけたくない青龍。

互いに幸せになる。


だから片付け敢えて観せ着けたのだろう。


帝国を滅ぼす最中。

前線の後ろが混乱。

邪魔に観えるよな。


それが何故にして誰のせいかはさて置いて。

・・・・・・・・・・それだけじゃないか。


それだけならいつも通りにする。

沿岸部一帯を皆殺し。


何しろ一人も要らないんだから。

いつもと違うところ。


殺すこと自体に手間をかけてる。

特定の相手だけ殺す。


殺り方が巧緻に過ぎてるよなぁ。

青龍にしては珍しい。


青龍の貴族が殺す刻はどうだか。

――――――――――ああ、()()たのか。


命を壊したんじゃない。

命を踏み潰したんじゃない。

命を奪ったりはしない。


太守府では暗殺者の命を奪った。

港街では路上の暴徒を潰した。

西の山のドワーフたちを壊した。


これは殺してない。


戦った。

――――――――――ら、死んだ。

片した。

――――――――――ら、死んだ。

試した。

――――――――――ら、死んだ。


生きても構わない。


強者に便乗する暴漢を殺した。

・・・・・・・・・・雑魚の死体を踏み躙ったという。


ハーフエルフを嗤う者を殺させた。

・・・・・・・・・・滅多刺し死体を吊るさせていたな。


野盗化した元農民は嬲り殺し。

・・・・・・・・・・骨も遺さず消してしまったとか。


居るのが間違い許してない。


青龍が単純に殺してしまわない刻。

――――――――――嫌い――――――――――

と言う意思表示。


臆病者。

愚か者。

卑怯者。


それらは敵でも味方でもない。

青龍の美醜好悪は私たちと同じ。

そう言ったのは、エルフだったか。


現れ方が違うだけとかなんとか。

・・・・・・・・・・エルフ(エルフっ娘)が青龍の貴族、その女だから言えるんだよなぁ。


してみると、特に殺された氏族の方々は、気に障れたということ。


沿岸部ごと殺したのでは赦されないくらい。


誰と誰と誰が、青龍(だれ)に嬲り殺されている最中だと皆に知らしめる。


観せ示め、ではなく存在自体を全否定する。


青龍は日常的に皆殺し。

その自覚はあるようだ。

ただ殺せば皆解らない。


だから我慢した、あの青龍が、生きているのを一刻、許してまで。


誤解、無き様。

青龍とは合わない奴ら全て。


原因の可能性。

探させて仕分けさせて根絶。

領民の意思で。


自分で殺ったと皆が思う様。

判る奴に解る。


此処に連れて来られた皆々様のように、命じる必要を無くす為。

――――――――――生きることを許した皆が、殺されない様に。


僕のせいじゃないっつーの!


世を撹拌し異物を浮かべ轢き摺り揚げ独り残らず底辺に堕とす。


それを殺ったのは皆々様で。


氏族同士の抗争であれば恨み辛みは勝者にしか向かないだろう。


民衆は何を観せてもらえた?


高騰した必需品を投げ売りする氏族、その背後に居る青龍の影。


ちょうど僕らと同じだろう。


海運が再開した直後に求めて止まない商談を持って来た、僕ら。


微笑みながら背後には青龍。


十万人を一晩で殺して観せた、観せられない戦争のついでにな。


僕らと皆々様の序列が不在。

恩恵か破滅か。

期待か恐怖か。


近くて遠く観ては居る青龍。

逆らうな、なのやら。

殺させるな、なのか。


ああそうか

―――――――――その前では皆が等しく価値が無い。


その前で成り立つ好機。

氏族を背負わされているとこうか。

無理やり枷られたソレ。

無視それ以前じゃ立つ瀬がないか。

だからこそ売り込める。


何一つ認めていない青龍は、何一つ視逃さない。

――――――――――僕ら自身を。


僕を観れば判らないか?

身一つに成れるのは青龍の前だけだ。


辺境の有力氏族の末席風情。

己が付属しているこれだけ。


そんな物には価値がない。

そんな者の為に世界(青龍)が動いた。

・・・・・・・・・・止まってくれても良かったが。


まあ動いちゃったし。

それは僕や妹に付けられた値札。


世界有数の富豪氏族が皆々様。

その当主は実績が無くちゃ続かない。


誰も彼も青龍こそ納得させ得る、その実力。

青龍が貴方を視れば、世界は必ず動く。


それが怖いから眼を合わせない。

都市も資産も家人も、氏族は特に。


貴男の、貴女の、貴方の邪魔でしかない。

青龍に認められてしまえば全てが重荷だと解る。


ビビりやがって

――――――――――だから僕ごときを窺う。


そうはさせない、いかせない。

もう出会し(でくわし)ちゃったんだから。


青龍は居るんですよ、貴方たちの上に。

眼を逸らしても貴方たちは必要なんだ。

もう必要ないんですよ、貴方以外には。



さあさあさぁもっともっともっと尊敬させて下さいよ。



昔々ソビエト連邦と言う邦があったそうな。


とある物好きがロシア人を雇って街角に並ばせた。

雇われた人には「なぜ並んでるんですか?」と訊かれた刻の応えまで決めてあった……それはどうでもよろしい。


その日は冬。

マイナス20度が過ごしやすいと感じる街の人々にも辛い季節。

だから善い。

街行く人々(みんな)は並ぶ人々の後に並び、()()()列が長くなれば角を曲がり、街角から街角を囲んでいき、()()()朝から夕方、いや事を初めた物好きが止めさせるまで()()()並びつづけたそうな。


なお「なぜ並んでるんですか?」と確かめた者は居なかった。

共産主義(スターリニズム)小咄。



日本のシネコンで観たショートリアル。


みんなが一台のエレベーターの前に並んでるんですよ。

指示された訳でもなく、自主的に並んで、順番に乗る。

しばらく並ばないで眺めていたのは、理解するために。


いや、わたしが列に並ぶ訳ないじゃないですか。


三台あるエレベーターの一台に、すぐ載りました。

高層ビルとしてはアレですが、そこのエレベーターは一台一台が別なシステムなんですよね。


三台別々にボタンを押さないと呼べないわけ(笑)。

一台のボタンしか押さないから一台しか来ない(笑)。


並んで待ってる阿呆どもは、一台のボタンしか点灯しないと気がつかなかった。



官僚主義(スターリニズム)に万歳(笑)!


頭が悪いのでしょうか?

それは多いにあります。

ただコレは訓練されたソレ。


適切な学習(訓練)を繰り返せば人間は此処まで愚鈍になれるれという……いや、これ、人間じゃないですけどね。


この馬鹿どもならガス室の扉の前へ二列に並んでますね、今も。

闇値のマスクに並んだように(笑)。

一般的には死刑の順番を遅らせる為に何でもするのが人間ですが、順番を譲ってあげ兼ねない。


災害で略奪も暴動も起きない?

それが民度の高さと宣う輩。

開かない店の前に餓死するまで並ぶでしょうね。


今の日本なら米騒動なんか起こらないじゃないですか(嗤)。


今も昔も暴動を起こすのが民主社会。

スターリニズム(官僚主義)世界の市民には幸福が義務です。

笛の音に着いて行くレミングの如く。


わたしが助けてあげないといけません。

安全に()()()を無視する方法。

馬鹿にして()()を飛ばす方法。

嘲りながら()()()()()を邪魔する方法。


ガス室に並ばなくても害は無いと観せるため。

まあガス室の中から妬まれますが。

()()()()()()しているのになぜオマエは!


三年間で三回言われましたね。

電車の中でマスクしないのは何故か?


オマエほど頭が悪くないから。

オマエより頭の出来が良いから。


正解はともあれ、

……後者の方が親切でしたかね。


いや、傷付けてあげないといけないんですが。

頭が悪い奴を躾るためなので。


コストはあります。

虫けらを相手にする人間の尊厳。

リスクはありません。


撃たれる訳で無し。

拘束もされない。

収入にも影響なし。


同調圧力(みんな)なんてこの程度。

みんなとやらは、何の意味があるのやら。

謎は深まるばかりでございます。


ので、調査。

訳の判らぬ行列を訊ねて。

わたしの為に仕方ない。


そんな訳で更新が遅れます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ