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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十八章「帰邦事業」

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存在しない記憶/the Wasp in a Wig.

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします



本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。

他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。


文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。

よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。


・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。

・【語る人間の居場所/誰視点】とします。

・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称(役職名やアダナ)を入れます。

・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。


以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)




【登場人物/一人称】



『僕』

地球側呼称/現地側呼称《若い参事、船主代表》

?歳/男性

:太守府参事会有力参事。貿易商人、船主の代表。年若く野心的。妹がいて妻の代わりに補佐役となっている。昔は相当な札付きであったようだが、今は特定の相手以外には紳士的。




来たから逃げたのか?

逃げたから来たのか?



異世界大陸東南部(太守領南2500Km)/国際連合軍大規模集積地「出島1」/竜の巣(格納庫)/青龍の水飛竜(海上自衛隊US-1)横下/若い参事】


僕が嗤えることではないが。


せめて笑うか

・・・・・・・・・・我が幸運。


貧すれば鈍するのやら。

鈍すれば貧するのやら。


二月末日。

僕らが帝国前太守の動揺を訝しみ出す、数日前。


港を奪い続々と軍を揚げる青龍。

内海沿いに内陸部へ向かう青龍。


大港湾都市を支配()()()()帝国軍には、服従か死か。


此処、大港湾都市では十万人余りが青龍に殺された。


いや違うか。

十万人が殺された、は僕ら(領民)にそう観えた、だ。


帝国には?

大陸沿岸部支配、最大拠点が音信不通となった刻。


青龍には?

赤龍(帝国)の逆鱗へ、思い切り牙を喰らわせた瞬間。


それだけだ。

当事者(龍と龍)は、僕らに解らぬ何かを賭けて殺し合う。


十万人を殺した、のは道を空けた結果。

歩くのに邪魔な民を海に掃き落とした。


海中で呼吸出来ないと知っているだけ。

十万人が百万でも、生きても死んでも。


龍を殺している青龍の考慮に値しない。

龍に殺されている赤龍が気にするかよ。


部外者(領民たち)は、最初から最期までまったく関係ない。


殺されろとは命じない。

生き残れとも命じない。


失せろとも言わない。

逃げろとも言わない。


領民から何も要らない

領民には期待もしない。


誰をも同じ。

誰もが平等。

誰にも公平。


青龍の前に万物は均しい。

――――――――――史上初のナニゴトか。


帝国勃興以前から続く富豪たち。

・・・・・・・・いまさら青龍に連れてこられた皆さん。


万金の価値を生み出す代わり無き仕掛け。


大陸海運そのものである市民。

・・・・・・・・・人も交易も最低限、生き残っている。


万金が生み出した値打ち、ソレそのもの。


大陸一の富に付属した貧民。

・・・・・・・・入れ替わり立ち替わり絶えることなし。


万金の富と仕組みを護る使い棄ての防具。



青龍は気に留めない。

皆が等しく価値がない。

誰も必要とされない。


()()は皆にも察っせただろう。


三月半ばまで。

半月かけ自分たちの死体を十万ばかり始末していればな?


港を埋める死体を無視する青龍。

帝国ならば命令するだろう。


お前らの死体を片付けろ、と。

生きるも殺されるも許可制だ。


都市は帝国にとって重要な道具。

常に確かめ手入れを続ける。


必要だからだ。


船と船乗り。

船着き場と人足。

船主と蔵主。

両替商に参事会。

小売り物売。

物乞いに貧乏人。

経験と実績。


世界最大の港湾都市。

積み上げられた歴史。

帝国維持には必要だ。


だから赤龍は支配を続ける。

だから青龍は支配をしない。


誰も要らない。

何も要らない。


労力も。

財貨も。


青龍には必要ないモノ。

青龍は港が欲しいだけ。


それも器だけで人は要らない。

機能は全て青龍だけで足りる。


ゴーレム(揚陸機器)従え(操作)た青龍が行う。

だから皆を支配する理由がない。


うちの地元(太守領港街)が、そうだ。


数千人がくたばった。

青龍が殺したんじゃないが。


巨大な海龍(護衛艦)が来たからだ。

青龍の連れた(艦艇)一つ。

来ただけで何もしてない。


ただそれだけで市街が半壊。


港は船員で守れたけどな。

何処も同じなのかね。

人足が足りない。


だが青龍は困らなかった。


数千の軍勢、黒旗団。

従えるゴーレムたち(兵器車輪)

支える物資や資材等。


青龍だけで荷揚げ出来た。


上陸から荷揚げまで魔法(科学技術)ゴーレム(車両重機)(輸送ヘリ)が行って、青龍が指揮騎乗。


大港湾都市でも同じだろう。

揚がりやすい場所が要るだけ。

自ら揚がって、揚がらせる。


確かに領民(僕ら)は邪魔でしかないわな。


人足なんぞ居たら轢き潰すだけ。

竜やゴーレムの汚れになるだけ。


だからといって殺しはしなかったが。

太守領の港街ではな。

殺す必要が無かったのかもしれない。

大港湾都市と違って。


それとも?

変わり種?


うち(太守領)に来た青龍の貴族。

大港湾都市に来た青龍の大軍。


後者が主力なら前者は何か?


数千の死体を大隼(F-16)で灼いてくれた青龍の貴族。

十万の死体に気を留め無かった青龍の主力。


その違いは視るべきモノがあるようだ。

度合いの違いかもしれないが、さて。


この地が青龍は、民に布告すらしなかった。

青龍の貴族は、一応、したか。


この地が青龍は、そも関わりもしなかった。

青龍の貴族も関わりたがらないが。


そもそも青龍は、何も言わない伝えない。

これほどの雄弁はあるまいよ。


気に留められない方は堪らない。


使い切れない富は在る。

物も館も街も糧も人も。


いずれ無くなる、今日ではない。


大陸有数の大富豪たち。

その中心である海運商。

彼ら船主が決めた時期。


四月の初め。

僕が太守領で青龍の貴族に出喰わした。

大港湾都市の富豪たちがキマっていた。


先月かよ。

一ヶ月半前。


青龍が来て一ヶ月ばかり。

十万体の始末が終わり半月。

船が出せなくなり一ヶ月。


何かを決めなきゃいけない時期か?


僕らなら決めないでいられた。

殺されなかった皆さんは決めた。


海の向こうから来た青龍。

・・・・・・・・・・何処から来たのやら?


海を我が物にしている青龍。

――――――――――海だけでもないけどな。


海に出る者を殺し尽くす青龍。

・・・・・・・・・・間違っちゃいない?


船主の資産は船団と船乗り。

だけじゃないが、まあ中心。


海に出られない、どうする?

――――――――――陸で生きれば良い。


単純だな。


海に出られないなら、ではなく、出ない。

・・・・・・・・・・本当に簡単だよな。


船はバラせば貴重な資材。

船乗りは荒事に慣れた人。


他の資産は山ほどあるし。

だから様子見すりゃいい。


とは考えずに海を棄てた。

来年には物不足が始まる。


防ごうと考えないあたり。

それに備える必要がある。


解決策は一つ、って何故。

元々船ごとにまとまりがある船乗りを武装させれば全て解決!


青龍は邪魔にならない相手を構わない。

赤龍は沿岸部を逐われ何処にもいない。

ならば必要な全てを奪うことは容易い。


問題の解決ではなく。

問題を解消すること。


似て非なるものだろうに。

区別は付き難いから同じ。


半壊された大港湾都市を纏め上げた武力。

その流れのまま船乗りたちを武装させたまま。

疑念を招き警戒され対策を打たれる前に動ける。


だから暫くは静かにしていよう

・・・・・・・・・・静かにする余力が有り余ってるんだから、本当に様子見してりゃいいじゃないか。


と僕は考えるんだがね。


思ったことを言えない辛さ。

金が在る意味がないじゃないか。

有力氏族に産まれた甲斐がない。

偉い皆さんの前では一辺境氏族。

その偉さを感じられないが。


何しろ手遅れだったんだから。

決めたのが早すぎって言うか。

決め手が手遅れって言うか。


問題の解消とは新しい問題の創造でしかない。


自氏族のことしか観えていないことに気が付いていなかった、ってところ。


投機の過熱に気が付いた?

加熱に気が付かなかった。


貧乏人の錯乱を見逃した?

手を出す余裕がなかった。


自氏族の方針をただ決めるだけで、決めざるを得ない程に追い詰められ。


半ば自棄だっただろう?

そうは言えない皆々様。


回顧話が他人事みたいだ。

思えば何であんなことを?


そんな調子で話は続く。


今、生き残っているからこそ連行される事が出来た皆々様。

先月、自氏族のことを決め、同じ船主たちとの調整に入る。

内海ですら通行不可能だったが伝書鳩が行き交い連携可能。


大港湾都市の有力氏族は船主だけではない。

金主、蔵主、陸運、等々他は後回し。


同じ道具。

同じ立場。

同じ場所。


卓を一つにするなら、敵になるのは同業者。

敵に為り得る力在ればこそ手を組む。


ただし同業組合(カルテル)ではない。

従来の商いが破綻した前提。

よって新たな商圏(コンツェルン)を創出。


元手(武力)を固めてから他の他業種を勧誘。

南北港湾都市を跨ぐ、武力の投資組合(シンジケート)結成。


主要産業(海上交易)を失った都市の放棄すら有り得ることとして、南北両都市の現物在庫を再確認。


・・・・・・・・・・そこでなお気が付かなかった。

だからそこで気が付いた。


故に投機の鎮静化も別な意味を持つ。

日常的な暴動鎮圧ではない。


これから始める新事業の繰返し試験。

市街戦の経験を積ませる為。


常なら三桁の頚を吊るせば片が付く。

見せしめ萎縮させれば済む。


今後は最低四桁を狩り殺して尽くす。

禍根を断ち街々を征する為。


投機を視逃す。

参加して探る。

主宰して記録。

拉致して拷問。


狩り獲る為に火事を拡げる。

混在する住民を敵と味方に選り分け。


衛兵の役割ではない。

軍兵の役割を果たす。

それは酷く成功した。


慣れて無かったからだろう。


普段とは逆の立場というのは、単に反対の動きをすれば成るモノではない。

常なら取り締まられる側の心理を考えていても、相手に為れたりはしない。

役割に必要な技能や経験を、立場に合わせて応用出来たらたいしたものだ。


主に金融を扱う氏族。

主に陸運を担う氏族。

主に市を仕切る氏族。

主に職工を纏める氏族。


彼らが多くの市民に隠されて投機へのめり込んでいたことを調べあげるのに苦労は無かった。


投機を潰せば、氏族集団同士の殺し合い。

投機が潰れたら、元々ない商品の奪い合い。


内戦だ。


5月8日はコロナ対策(笑)解禁日(嗤)。


日本の官僚は決めたことは(責任は絶対に)変えない(取らない)ので、不動の日程。

例えば新型(笑)コロナが()()致死性を得ても無関係です。


現実が書類の中に在る輩。


誰も死んでなくとも

「新型コロナは病気だ」

と書いてしまえば()()あらねば()()()()


一度書いてしまえば

「新型コロナは病気だ」

書類(現実)に反することは存在しては()()()()


TV新聞(大本営発表)こそ現実って輩。


ジジイババアの中には少なくないです。

わたしの周りだけかもしれませんが。

そもジジババ比率が少ないだけか。


文章読解どころか単語の意味すら判らないと解らない人型動物ですからね。


輩にとっては21世紀に明治以降日本史上最長の好景気があり、増税しないと経済破綻する明日が20世紀から続き、ファーストフード(豚のエサ)で一食摂るのに1000円以上かかるのが素晴らしい体験で、品質の変わらぬ商品が値上がりし続けるのは国際情勢が全て悪いから喜ばなきゃいけない……って新聞TVを読み聴き出来る狂人が存在するのがすごい。


まあ政府広報(日本のマスコミ)関係者には

「大変ですね」

としか言えませんが。


タス通信やプラウダの記者だって大変だったんですよ?

貴様らは粛正されないのに同じ悪行を重ねて大変だね。

頭が最低ラインの奴ら向けの売文業って死にたくるよ?


……まあスターリニズム(官僚主義)社会では官僚(法匪)に成るのが成功者ですけど。



わたしは殺されない限り、そんな恥ずかしい真似をしませんけれど。


幸い、命の危険はありません。

だから三年前からコロナ対策(笑)してないんですが。


来週になると

「わたしは馬鹿じゃありません」

(だからマスクなんか電車の中でもしない)

アピールが出来なくなるのかな?


これは名誉の問題です。


今のうちに馬鹿を馬鹿にして自分が人間である証をたましょう。

だから出歩いて暖かい陽気にマスクをした奴隷を嘲らないと!

歩きスマホどころか走りスマホで人混み余裕ですが、書き難い。


ということで更新が遅れました。


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