亀がアキレスに言わなくもなかったこと/Newspeak.
【用語】
『投資・投機』
：字の形が似てるので頭が極端に悪いと見分けがつかないらしい……人間なら出来るんですけどね。
「投資」は計画に対する融資。
利益が発生したら契約に基づく配当を出資者が受け取れます。
成否を決めるのは９９％の合理性と１％のツキ。物理法則と同じように全ての変数を把握出来ないことから誤差は生じてツキと呼ぶ。
「投機」は願望に対する賭博。
市場価格差が発生した時に売却すると差額に基づく利益発生。
成否を決めるのは１００％ツキのみ。義務教育教科書を読めれば理解せざるを得ないように市場原理は成立し得ない仮定ゆえ無原則。
どちらも損失は生じ得る。
投資の場合は利益確定スケジュールが固定されているので時々の結果とこれからの見通しがつく。
投機の場合「売却しなければ」確定しないので先送り誤魔化し逃避がしやすく素人向けの投機商売には予め粉飾が組み込まれているくらいなので競輪競馬宝くじ売場パチンコ屋近くの高利貸し自動契約機と同じ目的だが意地汚い。
それも合法あれも合法ニュルンベルク法を観るまでもなく善悪と法律の間には全く関係がないんだなと立証してる合法的詐欺師がしばしばギャンブルを投資と言い換え借金を信用と言いくるめ高利を追証と言い張る下品な言い換えはスターリニズムあるある。
思えばナチスドイツの特別処置もマッカーシーアメリカの非米活動も大日本帝国末期の非国民も現代先進国一般のテロリストも同じ言い回しなんですね。
……言ってる輩を含めて。
人の命を何だと思っているんでしょう！
その人が何者で何を思っていたのか。
慮るどころか思い付きもしない。
無視するどころか気が付かない。
誰も彼もが人命をチップにしている。
何かを手に入れられるかもしれないから、ただの道具として人を殺す。
私は違う！
人の命を換金しようとしたことはありません。
その人の一生を、在り方を想って観ましょう。
人の命よりも大切な物なんか世に在りません。
命は命であるというだけで価値があるんです。
誰もが口先だけで実感しない！
私には、人の命だけを見据える、私のような者にだけは、人の命が尊いと解るんです。
《無差別連続殺人犯の主張》
【異世界大陸東南部/国際連合軍大規模集積地「出島１」/竜の巣/青龍の水飛竜横下/若い参事】
僕らにしても、帆柱を走る様なもの。
慣れていれば問題無い。
事故でしかないからな。
馴れていればすぐ死ぬ。
殺してる自覚なき相手。
青龍の足元。
青龍の足下。
その違いは、生きて視ないと判るまい。
僕らは構わん。
皆々様は如何？
次は殺されない
――――――――――かどうか判らん。
だから下手なことは言えない。
敵意と視なされたら殺される。
居合わせた当主だけではなく。
・・・・・・・・・・一族皆殺し。
ならまだ良いが。
青龍は敵の友人知人が友人まで根切りにするからな。
その一族が商いは丸ごと根刮ぎ初めからなかっこと。
それは困るな。
僕らの都合。
大港湾都市の有力者は商船団を率いる。
必要な皆々様。
商談に触る。
この話題は危険だな。
だから問いかけを留めない。
状況は常に流動的にする。
商いとはそういうもの。
破綻するなら最初の方が良い。
破綻するならさせた方が善い。
破綻するなら機を選べば好い。
最悪？
下には下があるもんだ。
したとさせたじゃ正反対。
何時にと判れば好都合。
起きるくらいなら起こす。
それは僕らだけじゃないだろう。
損切りの機会を視たのか。
皆々様の一人が応え、他は観る。
青龍に突然、連行された。
にしては連携が良すぎるような。
つまりは富豪の古参たち。
百年以上は付き合っている連中。
ならば殺されたのは新参。
三代重ねられなかった連中かよ。
人が船を用いて以来の地。
その豊かさを味わえるが大氏族。
家系で支えてツキで得る。
遥かに小さな太守領と変わらん。
僕ら五大家が入れ替わる。
大港湾都市の富豪も入れ替わり。
実力なんぞ誰にでも在る。
だからこそツキと実績が大事だ。
まったく順当な結果だな。
実績を磨り減らして生き残った。
新参氏族はどうなった？
何をしでかして殺されたかな？
「投機だよ」
はぁ？
有力者の一人が俺に応えた。
「自滅ですか」
妹が有力者たちへと頷いた。
あぁ？
おいおいおいおいおいおい。
知ってるフリな僕の表情に気遣えよ。
言ってることが可笑しい。
大陸の歴史がひっくり返された最中の大事ですよ。
七十年かかった帝国の勃興が一晩で起きたような。
大陸有数の大港湾都市が青龍に半滅された後の話。
不幸な虐殺に巻き込まれただけで済んだ富裕氏族。
取引先の少なからぬ部分が殺されて残念でしたね。
配下や資産はほぼ無傷で済んだから良かったです。
不運の中には幸いがあり皆さん無事に乗り切った。
その半分が青龍に滅ぼされた話をしてるんですが。
投機。
なぜソレが。
貧乏人が投資と呼ぶ端金を使ったチンケな賭博のことが。
それはアレ。
証券資源の値が変化に応じて掛け売り買いで差額を稼ぐ。
こんなソレ。
いやいやいやいやいやいや。
僕らには関係有るまい？
貧乏人の生業じゃないか。
まさになりわい、貧しい所以。
いやまあ僕らが使っている会所は使うが。
だから賭場とは観得ない間抜けが集まる。
賭けで遊べない。
擦ったら困る。
僕らとは異世界。
これまでもこれからも見込みの無い貧乏人の、夢の邦。
賭博の原則は胴元の勝ち。
八百長以外は儲かった気だけ。
相場で稼ぐ手数料とかさ。
場末の仲介人の小遣い稼ぎだ。
賭場の場所代よりも劣る。
手慰み程度が命に関わる貧民。
幾らでも居るには居るが。
酒場の賭博師くらいの需要有。
その場凌ぎが入れ替わり立ち替わりでも収穫にはなるけれど。
取引場の底辺に、いつも新しい貧乏人たちが溜まってはいる。
商人と名が付く者たちには、辺境の参事程度にすら縁がない。
売って引き取る。
買って受け渡す。
刻折は破棄する。
債権で支払う。
証券で預ける。
口利きで融資。
信用で回収。
賢さに賭け。
ツキで擦る。
それが投資で商いのこと。
投機は、その余り物。
賭け捨ての互助金だ。
先物や相場は、元々損金。
収支がどうあれ帳簿外。
失敗不運に対する備え。
何かを得ても気付かん。
だからこそ貧乏人でも挑める。
商いより遥かに小さな小銭で。
貧乏人は数が多いからな。
だから仲介人も獲れるが。
貧乏人と詐欺師は同じ界隈で常にいっしょ。
小金を稼ぐ小商いならば、そんな無駄金は賭けない。
大金を稼ぐ商いならば、そんな無駄手前は掛けない。
偶々、頭も伝手もない奴が小銭を手にして無駄遣い。
そりゃ無くなりはしないが。
特に御時世。
世界がひっくり返された刻。
普通ならば留める。
解らぬまでも、判るまでは。
浮わつくのも解る。
流れが止まったように観えたからな。
海が塞がれ船は留まる。
戦禍が陸を覆っていく。
労役から人が戻らない。
人も金も動かないように観えたろう。
しかも先行きが観えない。
帝国は去り青龍は無視。
農地の人手は不足のまま。
品を運べず例年の収穫も見込めない。
貧乏人なら、そう感じる。
蓄えすら観えなくなって。
観えないだけなんだがな。
ならば今、手元に在る、それだけで収支を計る。
それを踏み越えるのは容易い。
かもしれない、で走り出す。
日々の値動きに一喜一憂。
いや、狂乱。
売らなければ金にならない。
買わなければ支払いもない。
貧乏人にはソコがわからん。
値上がり値下がりは、やればこそ。
もっと下がる前に売る。
もっと上がる前に買う。
八百長の最中での賭博。
かもしれない、が成るか判らぬ前に。
持たない者まで借りて売買。
持たない者まで借りて貸す。
誰一人、利益を得てないが。
もし売れば？
もし買えば？
買えなくなる。
そう恐れて買う。
売れなくなる。
そう恐れて売る。
気分の問題ってこと。
だから貧乏人しかやらん。
だから商いにはならない。
だから貧乏なんだけどな。
それを僕らの投資と言い換える詐欺師も居る。
投資ってのは所有。
所有ってのは永続。
永く続ける金づる。
売り買いする前に儲けた気分になるのが投機。
負けて当たり前。
勝ち負け無意味。
瓶底の外での嵐。
まったく涙ぐましいこった。
そんなもんに一喜一憂できるんだから。
僕らの知らない世界。
・・・・・・・・・・貧乏人が永久に貧乏な理由。
その類いに戯れをかけたことはあるが。
小遣い金貨を棄てる気分。
博打だからな、当たり前。
賭博で得るのは偶然の楽しみ。
それで儲けちゃ恥を掻く。
勝ったら奢り見知らぬ奴らへ。
敗けたら奢り見知らぬ奴らへ。
競艇、拳闘、札遊び。
賭事ってのは、そういうもんだ。
酒場飯場の玩びの感覚。
勝っても負けても丸裸。
殴って呑んで呑まされて。
――――――――――それで仕舞い。
持たざる者と持てる者。
同じ流儀だ安心だ。
・・・・・・・・・・じゃなかったんだよなぁ。
小遣いを投げると相場が変わるんだもの。
もちろん、たかだか十日やそこら。
仕舞いにゃ、僕が顔を観せただけで上下。
銭を握り締めた連中が、根拠もなしに右往左往。
――――――――――理由無しに反応する貧乏人。
もちろん氏族にゃ気付かれない。
酒場の喧嘩なら喧しいってのに。
最低季節単位で動かすのが相場。
氏族の末端に引っ掛かりもしない貧乏人。
・・・・・・・・・・気に留める手間暇在れば商うわな。
投資相場の端に居る。
投機を投資と読む輩。
商人？
職人？
農民？
騎士？
貴族？
――――――――――どれでもあってどれでもない。
そこから棄てられた連中。
投機のせいではない。
棄てられたからこそ投機。
酒場で呑んだくれて、明日の積み降ろしに間に合うように簀巻にされる、日雇い人足とは違う。
誰も簀巻にしちゃくれない。
居ても居なくても良くない。
最初から居るなと言われる。
そんな連中が僕らの仕掛けが周りに集まる、
こうやって貧乏人は増えないように成っている。
自殺だから次々に入れ替わってるんだがな。
いつか儲かると信じさせれば、賭博から出ない。
それはそれで問題もない。
・・・・・・・・・・黙々と集まって死ぬ。
貧困は河の流れのように
――――――――――と言って眺めた詩人が居た。
そう。
それが甚だしくなれば、金持ちは眺めて居られない。
相場が崩れるのは経費に響く。
先物の手数料だけが、乱高下。
量が多いから無下にはしない。
長く観れば帳尻は会うが、傘下の小商人は楽しがらず。
時価なんぞ無視。
簿価こそが事実。
小売が消耗する。
いずれも氏族の商いに宜しくはない。
貧乏人から迷惑を受けたらどうするか。
嗤って見逃す。
笑って殺す。
その程度ならまだいい。
一番の問題は貧乏人同士の喰い合わせ。
流された奴らは買い占め売り惜しみ。
その矛先が街に向かうのは当たり前だ。
終いに至らず、最初っから奪い合う。
一人一人が個別に買い占めてるんだから、目につく全てが敵だよなぁ？
だから止める。
貧乏人が市民に襲いかかる前に。
殺して。
衛兵傭兵、盗賊ギルド。
売って。
市場閉鎖して強制操作。
奪って。
暴徒がねぐらの隠匿品。
収める。
不満の解消だ。
みんなとやらが買わなければ価値以上の値など付くわけがないってのに。
潮目を変えれば済む。
その程度のことが出来ないはずはない。
大陸最大の交易商人たちに。
ならば、殺らなかったとでも言うのか。
僕は顔を強ばらせてしまった。
やりやがった
――――――――――だから殺られたのか。
昔ＩＴ今ＡＩ。
ろぼっと、なんてデコレーションもついてますね(笑)。
合法的詐欺師の売り口上。
ＩＴやらＡＩやらろぼっとやら発声している輩は頭が悪いから概念を理解できません。
騙す方は頭が極端に悪い訓練を重ねて選ばれしジジイババアから虚栄心と引き換えに税金を巻き上げるだけの簡単な仕事。
騙されるジジイババアは税金を勝手に遣う役所や税金の分け前が無いと存在出来ない大(笑)企業の手合い。
被害を負担するのは貴方や貴男や貴女で法律を守る善良な市民やらいう家畜ほど大金を巻き上げられます。
単語の意味が判れば失笑モンですが大丈夫。
騙す方も騙される方も言語機能は解体済み（嗤）外科手段をとらない心理学的ロボトミー、それは人間ではないのですけど他人の金や肩書を握るポジションに良く居ます。
資格や地位を与える階層から観て扱い易いから。
斯くしてコレ言葉じゃなくて鳴き声だよねっていう人型の珍生物が人間には取得不可能（嗤）な博士号やら税金でのみ存在している大(笑)企業やらの肩書とサクラを駆使して物価高は仕方がない理由は知らんけどコロナ対策は正しい根拠は知らんけどそろそろ要らない理由は知らんけどみんなが我慢してるんだからみんな我慢しなさい理屈は知らんけど我慢出来ないことがあったら選挙で選ばれた政治家をテロりなさい霞ヶ関は悪くないから知らんけど……知ってる知ってる(笑)。
という訳で、産まれてこのかた一度もみんな等と称する恥ずべき害虫であることを承諾したことがないはずのわたしは末代までの恥を掻いていないと立証するために新型(笑)コロナが２類に変更される前にコロナ対策（嗤）を嘲らないとならないので週末も外出します。
無論、この三年間で皮膚病を蔓延する効果だけはあったマスクなんか付けませんよ、もちろん。
もともと高温多湿でマスクなんてウィルス細菌の培養器なんですけどね……頭が悪いってスゴイ。
執筆に悪影響が出るので更新が遅れます。
