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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十八章「帰邦事業」

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天国の門/第1集積地。

【用語】


『国際連合軍大規模集積地』

:異世界への武力制裁活動に伴い設けられた兵站拠点。日本列島中の在日米軍や自衛隊の基地施設装備人員に民間から徴用した物資を移動。制裁対象である異世界帝国の動産も可能な範囲で輸送管理している。基地機能と物流拠点、後方支援機能を併存させている場合が多い。「出島」と名付けられることが多いのは「文化的生物学的な相互汚染を防ぐため」異世界と地球を隔離する為に厳重な接触制限を行うことが第一義的な存在理由であることに由来する。一部には捕虜や接収資源、協力者に参加者とその友人縁者などの異世界人/種族を収容。だがもちろん異世界から隔離された集積地の中でさらに異世界人種種族は隔離されている。




これがライフライン(命綱)です。


標準識別符は三系統独立。

一つに異常があれば緊急対応。

固定は機械と電子2方式。


ブラックアウト(三系統同時停止)の可能性は極少。


さらに対象の頚に合わせて留める為に抜けません。

もちろん引っ掛かりを避ける為に肌に密着します。

解除は管理権限による電子制御と機械手順で同時。


事故の可能性も極めて少なく管理責任が問われます。


尚ゲスト用は標本用とは違います。

バイタルチェック・モニタリング機能はありません。


音声記録にネットワーク共有のみ。

集積地全体と管轄区域はカバーできます。

もちろん自動応答(射撃)は集積地内のみ。


九割方十字射撃圏。

あとは三角射撃圏。

射線確保は最大限。


IFF(味方識別装置)前提ですから味方以外を自動射撃します。

原則として指定射撃は行いません。


集積地内では対人戦闘を想定しております。


7.62mm重機関銃か12.7mm機関砲が基準ですね。

これらは主に取り回しの重さから大半が自動機銃/機関砲です。


7.62mmの弾種はソフトポイント。

跳弾を出来るだけ少なくします。

フルオートですから弾道はブレますが。


12.7mmの弾頭は徹甲榴弾。

俯角で放ち貫通力で地中爆発を目指す。

弾片が余り跳ばないといいな、と。


管理区域内でIFF(味方識別装置)に応答無しならば敵性攻撃とみなします。


事後原因は確認。

事前確認は不要。

UNROE(国際連合軍事交戦規定)通り。


識別不可能な不死者も想定しています。


集積地内で識別装置を身に付けない者は一律、動かなくなるまで銃砲撃を受ける訳です。


持ち込み許可が出た異世界種族。

それは貴重な国際連合の準資産。


手順は明快。

手段は明確。


殺るか。

殺らぬか。

殺らぬでも無し。

殺らせるでは無し。


自動応答(射撃)後に対処は出来ません。

常に予防を心掛ける、のではありません。


――――――――してください――――――――


結果、管理責任者が軍法会議にかけられます。

ゆめゆめ管理に手抜かり無き様に願いますよ。


《国際連合軍集積地異世界種族持ち込み説明会》




異世界大陸東南部(太守領南2500Km)/国際連合軍大規模集積地「出島1」/降下中(高度3000mから)/青龍の水飛竜(海上自衛隊US-1)(座席)/若い参事】


僕自身について、知らないこともあるものだ。

―――――――――気付き(機会)儲け(少ない)、とは良く言ったモノか。


空に昇る(離陸)感覚は好む。

降りる(着陸)感覚は嫌いだ。

・・・・・・・・・・嫌い、ってくらいならば大丈夫、か。


間違いない、これからも絶対にある。

飛竜やらなにやらにほうりこまれる。

前日に言って欲しいところではある。


では行け、って下命

――――――――――何が()()


青龍の貴族自らが飛竜を呼んで連れていった。

・・・・・・・・・・僕を。

ちょっと行って帰れという感覚はなんなのか。


幾つもの邦を越えた先を隣室扱い。


流石に日帰りは無理、と伝えることは出来た。

――――――――――通うのか、じゃねぇ。

青龍の感覚では一跨ぎなんだろうがわからん。


かまわん、と許された

・・・・・・・・・・構えてくれ。


船旅で十日や半月はかかる遠方。

留守の用意、根回しや引継で前に半月。

行ったら行ったで用談だけではすませない。


船主とて一生に数回やるくらい。

支配人でも年一回はやるまいよ。

番頭手代なら一生に一度あるか。


飛竜に乗って大陸を行ったり来たり?


考えれば当たり前

・・・・・・・・・・数ヶ月で大陸を征服してるんだ。

感覚が付いていかない。

―――――――――だからこその好機、趣味も込めて。

これからも飛べる

・・・・・・・・・・と考えれば誰にも得られぬ機会。

望む処じゃないか。


――――――――高い処は好い――――――――


塔の上。

柱の上。

城の上。


人が観えなければ。


上から上を。

上から彼方を。

海を空を陽を星を。

・・・・・・・・・・眺めるしかない訳だが。


誰にも手を出させない。


人前では、やらせないとならないが。

家人に恥をかかせるわけにはいかない。

要る、と示して置くのは判りやすく。


開けたら閉める。

出したら仕舞う。

殺したら埋める。


上に行けば、下に帰る。


そこで暮らす友人もいるが。

塔の上に飲食を持ち込む家人が苦労だ。

身分と居場所は逆向きが常。


葡萄酒を樽ごと担ぐ趣味はない。

瓶に杯、乾酪(チーズ)扁桃(アーモンド)、火種と風炉はちと重い。

歩けない物は、手持ちの範囲に。


だから降りる機会は多い。

――――――――――先には進めないから。


むしろ登るのは嫌いだ。

疲れるからな。


降りる方が好きだかな。

滑り降りる方。


工夫一つで楽に行ける

つまりあれか。


今、この刻。


積み荷の気持ちが解った。

運ばれるのは不愉快だな。

船なら操れるから好いが。


降りるは良いが、下ろされるのは良くない。


とはいえ、青龍の飛竜、その上だが。

竜騎士に成れなきゃ我慢するしかない。


帆柱を滑り降りる感じとは全く違う。


嵐の高波から船が滑り落ちる刻に近い。

忙しい嵐の最中に、思う暇はないが。


思い出してみれば、尻から背筋に違和感が走っていた。

・・・・・・・・・・思い起こしてどうする。


我ながら何をしているのか。

何をしていても良い機会に。

不快感を比べて味わうとは。


ここが戦地(商談)の最中なればこそ、楽しむべし。


竜に乗る機会などめったになかった。

ましてや載せられることなど初めて。


慣れるか成らぬか、今後のことは後のこと。


竜の吐息が激しくなる。

風切り音はむしろ小さく。

拘束具(ハーネス)が身体を抑える。


「!」


妹の方が敏感だな。

――――――――――ふむ、これか。


青龍の水飛竜(海上自衛隊US-1)、その脚が地に降りた、感触。


「♪︎」


妹が楽しそうなのはなにより。

高い処が嫌いな女は観たことがない。


帆柱の上こそ狙い目逢瀬逢引。

青龍進駐以後、それどころじゃないが。


壊れた邦を取り繕う面白さ。

盛り上がる参事会の駆け引き。

常に破滅を想わせる青龍の貴族。


女より、面白いことが多すぎるという。

妹を見倣うべきだ。


家中の支配。

継承の駆引。

日々の商い。


併せて俺とも遊ぶ。

何かに夢中になる娘じゃなかったが。


流れる大地に眼を輝かせる幼さ。

俺の手を胸に抱き締めてる成熟。

それを誰に観せるのか推し測る。


何もかもに夢中に為れるということ。


今日を味わい。

昨日と比べ。

明日が浮かぶ。


実に支配に向いている。

だからこそ家をくれてやるのに。


そうこうしていないうちに、青龍の水飛竜(海上自衛隊US-1)は大地を駆け始めた。


波間を船の様に進める。

空を雲の様に進める。

陸地を土竜の様に走る。


器用な竜だ。


僕が知る飛竜。

帝国の竜はどうだった?

飛竜は飛ぶもの、走らない。

かろうじて歩きはする。

遅くはないが。


手脚が大きいから、ゆっくりと沢山進める。

・・・・・・・・・・数歩行けば飛ぶけどな。


大地を走るのは土竜。

大きな脚が素速く動く。

馬より速く遠くまで。


餌さえ手に入るなら、何処までも行けるだろう。

――――――――――だから大した距離は進めない。


青龍の飛竜は違う。


龍のちぬーく(ヘリコプター)さん以外、昇って降りる姿を観たことはない。

大隼(F16ファルコン)は、こちらの頭を掠める様に、突き抜けて征くばかり。

初めて比べて見る青龍の水飛竜(海上自衛隊US-1)とは違うのか、どうなのか。


空と海と陸を兼ねるのも凄いが。

比べる機会に備えて味わう。


揺れは馬車程度。

帝国の竜とは違うな。

あれは嵐の船に近い。

しかも常にそれとか。

耐えるが竜騎士。


竜に慣れる。

竜に耐える。

竜を馴らせる。


竜騎士以外が載ることすら出来ない。


なるほど、そういうことかと。

否応なかったのはこのせいか。

ご領主様の傍若無人なのかと。


竜に乗れと命じられて来たのだが。


判ること、

――――――――――青龍にとっての竜。


誰にでもは乗れない。

誰をでも載せられる。


ということ

・・・・・・・・・・解らんが。


降りる前から降りた後。

空から陸から観える姿。


ここは青龍の軍営。

帝国のような建物。

まさに()()()だな。


厚みを感じない素材(軽金属)は、青龍の竜と同じ。


竜を材料にするところ。

移動させ易すそうなところ。

あくまでも仮のようなところ。


やはり侵攻するに合わせて放棄する前提。


――――――――――巨大な仮城か。

帝国と発想がおなじだな。

・・・・・・・・・・そして多くの竜らしき何か。


飛び交う飛竜(航空機)

行き交う土竜(車両)


留まる飛竜(航空機)

並ぶ土竜(車両)


種類は様々。

どれも数々。


人には話せん。


軍営の中だから?

青龍は気にしない。


だから観せる。

だから判らん。


戦に関わらぬ問題源。

・・・・・・・・・・大陸中から好事家(学者)たちが集まって、皆殺しにされるまでが見える。


青龍の世界、その一端。


誰もが魔法(機械装置)を使うように、誰でも巨獣を使役する。


話に聴く帝国帝都、騎馬のようなものかもしれない。

いったいどれだけの飼料を費やしているのやら。


草原の中に都市を造るのは馬のためだと言う。

その都市に人を集めるのは竜のためだと言う。


――――――――――流石に腐し過ぎだが。

竜は人を殺すが食わない。


実際には草原で放牧した牛豚羊肉が竜の餌。

そのあたりは飼料穀物の相場を視れば解る。


ということなのであれば

――――――――――帝国に勝ち目はない。


馬ですら牛並みの費えがかかるのに、竜が馬並みの扱いとなる青龍。


それだけなら戦場(いくさば)の話にしか過ぎまいが。


先に相場の動きに現れない、青龍。

都市や邦を破壊した後に金が動く。

何一つ買わない売らない困らない。


多少の野菜や果物を買っても兵糧とは言わん。


帝国からの接収物の山を、お荷物扱い。

戦利品で無ければ灼いて終いかねない。

それは戦った敵の首を棄てるに等しい。


形骸化した旧き、良きか悪きか知らない感情。


周りが勝手に右往左往。

青龍か関わらない財貨。

それらが激しく乱高下。


例えば、これだけ大きな多きな巨獣が費え(燃料)


その全て自前で扱っている、いうことなる。

なにもかも本拠地から運んでいるってこと。

戦場では調達出来ない物なのかしないのか。


どちらなのか判らん。

どちらにせよ解る。


大陸一つをひっくり返す財貨を運んでこれるなら、運んできた元には数倍以上の財貨がある。


なるほど。

青龍が財貨を厭う理由。


奪う価値がある物などない。

支配するに足る価値などない。

僕ら帝国の所有物など要らない。


青龍が殺して壊す理由。

――――――――――そこに赤龍がいるから――――――――――


どうやら首を獲りに来たらしい。





今日で何度目ご挨拶。

来週くらいには正常化しているといいのですが。


頭が極端に悪い輩がやらかした有害無益な緊急だか非常だかの宣言より、三年くらい?


嗤いながら観光地巡りをしたのも良い思い出。


日々たれ流される責任逃れを聴かされていると、曰く言い難い気分。


穀物価格の高騰により原油価格の高騰によりウクライナ戦争により円安によりドル安により経営努力が追い付かず人件費の高騰って何処の話?……他なんか。


つまり「私の責任じゃありません」って霞ヶ関の鳴き声。


うんうん。

上に上がった言い訳は、全部デタラメですが。


中には時系列的に値上げを決めてから起きたことさえあるし。

前後関係と因果関係がイコールなら予言も占いも科学です(笑)。


全部コロナ対策のせい。


……って言うと、お役人様に睨まれて追従者たち(頭が悪い奴ら)に攻撃されるかもしれない。


そんなもん大したこと無いんですが。


怖いから黙っていよう。

……何時かの風景、歴史書で読んだ(笑)。


バブル崩壊と同じですね。


馬鹿の国から阿呆を広めに来た愚鈍しかいない財務省がやってはいけないことだけをフルコンプして義務教育を済ませていれば誰にでも予測出来る破綻を招いて官僚を含めて全員が不幸になりましたがそれを認めてはいけません。


だからWikipediaや書籍研究の類いを読むと辻褄が合わないのは新型コロナを病気とする文章になっていない文字の羅列並み。


責任逃れを続ける限り改善なんか出来んわな……三年で済んだら奇跡かな。


何分、被害者面してる馬鹿(日本の官僚)のやること。

三十年くらいが標準ですからね。

被害者が黙っていると、調子にのります。


何を言っても報じさせないから聴こえない?

聴きたくないから報じさせないだけでしょう。


だから繰り返し繰り返し大きな声と態度で言います。


日本では官僚と名付けられてる害虫。

とても頭が悪いからスピーカー扱いの虫けら。


お前らごときは産まれてきちゃいけなかったんだから義務を果たしてなにも、本当に、自律神経の範囲を含めて何一つすんな。


まったく。

困ったものです。


教えてあげるのは、優しさ。

その為に、先ずはコロナ対策破り。

そんな訳で、またまた花粉の海に飛び込みます。


農林水産省の馬鹿がやらかした植林政策って価値もない愚行の海へ。


いや~~~~~~~~~~~~~~~~~~世の中の仕事ってヤツの半分以上は社会の維持に何一つ貢献していないこと、コロナ対策が実証した通り。


無意味は無意味で害はない。

環境への負担はありますが。


自己満足という、ある種の人間に必要な欺瞞を生産しています。


では?

日本の官僚って明治以来、一度でも日本に損害を与えなかった瞬間があるんですかね?


誰か教えて(笑)!


そんな訳で大被害を被るので更新が遅れます。


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