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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十八章「帰邦事業」

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803/1003

そこに人殺さないを少々加えます/Recipe.

【用語】


『ミッキー〇ウス・〇ーチ』

:合衆国海兵隊テーマソング。ググれば出てくるステキな動画。フルメタル・ジャケットを前半で語るのはオタクです。ラスト三分だけで完結しています。しかも史実なんて安いものではありません。現在です。



Dana Dana,

Dona Dona,

Donna Donna,

Donay Donay.


《俺が知ってる方の歌詞》



【国際連合軍第13集積地/領民集積区画/軍政部隊閲兵隊形中央/青龍の貴族】


俺も思う。

皆も思う。

人ならば。


異世界種族は()()()()()()()()って?


それ一番言われてるから。

法律なんかどーでも宜し(よろし)

意味があるのは人の欲求(合理的本能)


書類(虚構)と違って書換(捏造)不可。


生理的感覚(嫌悪と愛好)

動物的美醜(好き嫌い)

生物的取捨(あちらとこちら)


地球人類と異世界種族。


うちの娘たち。

自衛官たち。

帝国軍に領民。


共に浸る歓呼がある。


拍手はそぐわない。

いや神父に対してではなく。

曲目には合わない。

だから皆が納得したと解る。


もちろん謳い手は全く気にしない。


ちょっと気にしようか?

満場の喝采を受けてる様子(ジェスチャー)


そう、様子(見様見真似)、それだけ。


それは嘘ではないだろう。

喝采の為に留まらぬにせよ。


身振り手振り(パントマイム)だけで多世界を超越するって、スゴくない?


ムーンウォークといい。

ボディーランゲージも。

さっきの(master of)(ceremony)と。


流石は世界最高の攻撃型(カトリック)伝道師(ブラザー)


未踏(初見)の地に躊躇を感じることが出来ない無神経。

神さえ観ていれば誰の称賛も必要ない唯我独尊。

理非善悪要不用問わず人々の耳目を集める個性。


歩く教会

――――――――――なにそれこわい。


善かれ悪しかれ伝わる力。

コミュニケーション原型。

魔法翻訳無しでも行ける。


成否応諾を問わないワイルドカード(神父)


其処に意味など無いだろう。

唄に価値など野暮だから。

神様は正否を問わない。


人が認める共振する。


謳い始めから

皆が動き始めた。

皆が留まり始めた。


異世界の人々


謳い終わりに。

皆が動き終えた

皆が動き始めた。


地球人類側。


実際に辺りへ響いた仕草。

強くなり始めた海風。

鋭くゆっくり響いた行動。


合図。

誘導。

点呼。

確認。


再確認。

駆け足。

急停止。

急発進。


水車が回転しているが如き流れ。

異世界種族のみで行われている。

誰ひとり死なないし殺されない。


これがあるべき姿です、って企画書に書きたいくらい。

今も誰かがやってるか。


承認する御偉いさんたちに後で言い訳作文を書き易い。

上げ膳、据え膳、人殺し。


そうすれば何億人が殺されても誰もが思い出してくれない、保証する。


文句を言いたい人は皆さん墓の中。

生きてこそ、忘れられる。


殺されないから、目を逸らせる。

遺族処理なぞ死体より楽。


納得したがっているんだからな。

だから人殺しはキライだ。


そんなドナドナ(事務思想)してばかりはいられない。

だけど我慢。


ドナドナしました。

されなくてよかったな。


最後の一台まで500台お見送り。

外壁外に待機していた荷車、人足、帝国軍。


俺の布告終了に合わせて予定通り居住者の居ない居住区へ進入。


そこに居させられてる俺が呼んだ太守領領民。

荷車と太守領拉致被害者にはゼッケンが添付。

番号に合わせて帝国軍が領民を荷車へと誘導。


抜身をぶら下げている帝国兵士に逆らう者など居るわけもなく。

帝国兵士も領民の戸惑いを、サボタージュ扱いにはしなかった。


帝国軍への事前周知が行き届いた証拠。

普通は気合いを入れる為に一人斬るとか。

それが普通ってどんだけ効率重視なのか。

止めてください死んでしまいますから。


勿論そんな微妙な説明はしてないし出来ないし意味がない。


殺っちゃダメ。

一言で済む話。

解るより判れ。


そもそも異世界侵略者(地球人類)は説明なんかしないが。


むしろ帝国軍は面白がっている様子。

俺が命じた殺らないやり方に興味津々


元々やり方()()()に拘りがない帝国騎竜民族。


目的と手段を決して混同しない優秀性。

殺した方が捗ったから殺してるだけ。


殺したい訳じゃない。

殺したくない理由もない。


従えばいい。

迷わねばいい。


帝国は生きとし生ける全ての皆さんの全身全霊自主的な協力を造り出します。


そりゃ必死になるだろうけどな。

・・・・・・・・・・・・強要しなくても造らせられると今、知った。


帝国の文化は俺に合わない絶対に。

ただ太守領、いや領民は慣れてる。

殺されないから皆が戸惑うくらい。


珍しい光景なんだろう。


皆が皆を伺ってる。

太守領領民。

別地方出身の人足。


帝国兵士の不興を買っても、誰も謝ったりはしない。


謝罪したら殺される。

サボタージュ扱い。

助命嘆願は財物信用。


その場で斬殺されなければ後で命の買取交渉をする。


必死、文字通り。

急いで従うだけ。

生きている限り。


謝罪に意味がない世界。


生きていればこそ。

次がある。

殺されるまでは。

猶予期間。


全て完了した後で改めて殺されるかもしれない。

提供した対価と出来る保証で殺されないかも。

常なら命乞いの暇を与え与えられたりはしない。


帝国流から人殺しを抜いてみれました。


此処まで必死に生きてる人を初めて観ました。

此処まで必死に生きられる人々を観たのは初めて。

此処まで必死に生きても割に合わない再確認。


皆々様の命を賭けた努力。


何故か無人の居住区画は空になる。

その間、僅かに30分、掛かってない。

領民、兵士、人足、五千人の出入。


タイムアタックかな?


なら神父のバリトン(ドナドナ)が入退場マーチ。

それがあの唄って、合ってはいるが。


もっとアップテンポでも良くない?

もっとロスタイムが増えただけか?


・・・・・・・・・・かもしれない。

急ぐ(正解)急かす(誤解)は真逆

――――――――――高良山(幹部課程)の教え。


合衆国海兵隊(神父)も同じか。

陸軍に非らざる陸戦集団。

選曲もアレよりましだ。


ミッキー〇ウス(合衆国海兵隊)・マーチ(の歌)だったらそのまま12.7mm水平射撃しかイメージ出来ない。


傍らの帝国女騎士、が楽しそう。

帝国兵士と一緒に入って来たが。

皆々様方と一緒に出て行かない。


一昨日以来のお付き合い。


今日も一日同伴します。

帝国軍を指揮下にする。

ならば必要、連絡将校。


うちの娘たちも馴染んでるからちょうど良い。


魔女っ娘が睨んでるなんてレア。

エルフっ娘は俺と彼女の間に挟まる。

お嬢に至っては完全に無視だよ。


Colorfulは

・・・・・・・・・・拗ね顔可愛い。


これは気合いを入れて釣らなきゃいけない子ども釣り。


魔女っ娘の涙目寸前。

エルフっ娘の怒り耳。

お嬢の表情ヒビ一つ。


Colorfulが思わずそっぽを向いて後悔に背を震わせてチラチラ哀願だか愛玩だか判らん仕草に至るまでが善きかな(愉悦)善きかな(快楽)


いや、何処の世界でも子どもは変わらないね。

女とセットにすると良い塩梅だよね。

セットのままじゃ遊び尽くせないから注意ね。


で、子ども以外も楽しむ帝国女騎士は子ども以外の何が楽しいのかと言えば?


「殺す頻度を下げた方が速いのかもしれません」


やってみようとウキウキしてる美女(帝国女騎士)


職業上の興味でしたか。

いやまあ、お貴族様だ。

仕事なんかじゃないか。


参考にして貰えて光栄です。


やってもやらなくてもどーでもいいレベルの話じゃない。

一人二人じゃなく四桁の命と歴史がかかったレベルの話。

人々を如何に見知らぬ己に従わせスムーズに動かすのか。


俺が給料をせしめる為に繰り返しているパズル(仕事)とは桁違いだな。


帝国軍の殺し過ぎ問題。

此処に一石を投じたか。

歴史書がまた巻かれる。


作業効率を上げる為には殺しても殺さなくてもダメ。


あまり殺さない方が良い

――――――――――そりゃあ、そうだろう。


止める、じゃなく、下げる。

殺されると判っているから、命賭け。

だから印象付けの為に殺す。


殺せば生き残りの混乱と死体が出る。

収拾と清掃に時間がかかる。

だいたい斬ること事態が手間だろう。


普段から殺してるからこそ。


だからこそ、時折で良いのかもしれない。

四角四面な帝国軍は毎回キチンと殺した。

それが無駄だったのかもしれないのなら。


最適化を試してみるべきだ。


帝国女騎士の、いや、帝国軍諸氏の中で渦巻く問いかけ。

殺される恐怖を維持する間隔、人数、殺し方タイミング。

それを算出する為に必要な試算検算試験追試の実施計画。


なにごとも試して視なければわからない。

試して視さえすれば、なんだってわかる。


地球人類(現代人)に出来ることなら自分たち(中世貴族)にも出来る。

自分たち(帝国)がやらされてるんだからやらせられる。

他人(地球人類)の成功ほど有り難い(利益が上がる)モノはないと知ってる。


異世界からの優秀な侵略者は丸々と肥えた餌にしか視えない、訳だ。


帝国、騎竜民族っていうのは科学的な人々だ。

俺が知ってるのは帝国女騎士一人だけではあるが。

地球人類は科学的合理主義、主義でしかない。


毒してしまって良いのか悪いのか、俺にとって善い意味で影響し合えるといいんだけどな。


俺たちが後悔することはあるだろう。

滅ぼさないであげたかった、とでも。


彼らが後悔することは、無さそうだ。

滅ぼされる前に届いた高みで高笑い。


前例に微塵も価値を見出ださない辺り、古代合理性の極致。

――――――――――つまり、野生動物の感覚。



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