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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十七章「海のほうから」

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殺せば解ること/virgin break.

【用語】


『精神疾患』

:精神障害と称する向きもあるが「病気(異常)」と考えるより「障害(状況)」と捉えた方が聴こえが良くなる、らしいがもちろん無意味。そも「精神とは何ぞや?」なので明確な定義は不可能。ただし対処すべき問題として存在しているために曖昧なカテゴライズはなされている。

・当人がその状態を許容出来ない。

・関係者がその状態を許容出来ない。

うん。

曖昧だ。

・両方を満たす場合のみ精神疾患とみなす。

この三点目が抜けていたせいで反体制や非主流思想や小数派が精神疾患扱いになったことが山ほどあり、今も続いています。



あれは精神疾患です。

あの娘の病名。



――――――――――過剰共感――――――――――


強迫観念なら治せるのに。


他者への共感は仕方がありません。

あ、他人、人間相手とは限らないけど。

要不要で言っても仕方がないんで。


幼い子供は自己と他者、事物すら区別が付きませんけど

――――――――――ソレではないですね。


自己っていうのは孤立しては成り立たちません。

環境、周()()()()()()()()を含めたモノが自分。


だから、近しい人たちと共感するのは健康の範囲です。

・・・・・・・・・・度を過ぎれば病気ですが。


あの娘の場合、初対面一期一会の関係にも、それが生()()()()()()()


あーまあ、一目惚れとはちがいますよ、ここ重要。


死にます

・・・・・・・・・・だから病気。


病気というのは「継続すれば死ぬ」状態です。


だから共感不全(サイコパス)は病気じゃないんです。

他人の痛みが解らなくても支障がない。

「痛いんだな」と判ればことたります。

多くの人間は解っちゃうんですけどね。


だからパニクって苦しんでる相手を救えない。


手当てするなら、解らず判るだけの方が動揺せず正確に出来ますしね。

むしろ社会維持に欠かせない役割の人はサイコパスが多いくらいです。

実際、少数派であってもサイコパス(共感不全)は常に一定割合で存在し続けます。

よほどの環境不適合(アンマッチ)が生じ無ければ自他に悪影響が生じることもない。


人の指を落としてもなにも感じない。

それで自分は死にませんから。


()()

――――――――――個性の範囲なんですよ。


あの娘は真逆の、過剰共感。


他人、人って言うより、見知らぬ人、ソレを含めた他者全ての痛みを、我がことにしか感じられない人間。


優しさは個性じゃ済みません。


それは治すべき異常です。

・・・・・・・・・・死にますから。


他人を、()()ではない無関係な()人と認識した上で、相手の喜怒哀楽どころか存在に同調してしまう。


他人の痛みは自分の痛み。

他人の悦びは自分の悦び。

何故かそう感じて()()()


しかも異世界、っていうより現代先進国(地球人類でも少数派)みたいに「そう感じないといけません」って条件付(洗脳)が無いんです。


「不謹慎」

って

「悲しくないけど悲しいフリをしなさい」

って意味ですからね。


不謹慎(形だけで良いから)って言える恥知らずにはなれないなぁ。


ま、不謹慎なんて思いもしない(言う恥知らず)のが、一般的な人間です。


で、まあ、彼女。


私たち(贋作)とは違う。

・・・・・・・・・・ガチ(真作)


精神疾患の大半は社会的条件付が本能と衝突して造られるんです(後天性)けど

・・・・・・・・・・先天的異常(そうあれかし)です。


他者の死が自らの死と等しい。

――――――――――狂ってます。


だから自分の()を投げ出してしまう。


凶刃が迫れば()を庇うでしょう?

他者と自分の命に優劣が無ければ?


(自他)を守る為に(自分)を投げ出す。


動けるから動いただけ。

動かない方法はありません。


取引(代償行為)なら合理化(防衛機制に)できるんですけど。


自分を大切にする人々の中で、他人も大切なんですから!

自分(他人)に向かう死を受け入れられた自殺ですからね?


だから自分へ間違いなく殺されます。


時間の問題です。

好きですけど。

真似できません。


許さないですよね。

赦しますよね。


処方箋を?

人格を殺せば身体は生きますよ。

生かす方法?

無理強いすれば善いんですよ。

そうでしょ?

強いられる間、意思も命も在る。

得意でしょ?


相手の意志を尊重しながら強要すること。

相手の隷属を得た上で反抗を強いること。

相手の意思をわかりやすく踏み躙ること。


だから聞かせてあげたんですよ。


お医者さんが処方します。

――――――――――()()()()


《Dr.・医師免許だけじゃないんですよ?・「ってことは年齢」・十代に負けませんね・「勝てないってか」マメシバの診断》




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/水際から8mの砂浜/青龍の貴族】


俺はマメシバトークを聴きながら、うちの娘たちを視た。


人魚は二人を乗せて高速機動。

おねいさんずの半分。

その間をスラロームしている。


マジで水中水上バイクだな。


ちびっ娘二人がキャーキャー。

女の子はジェットコースターが好き。

おねいさんずもキャーキャー。

子どもがはしゃぐと楽しくなるよね。


人魚はトライアルに夢中。


ビキニのトップを狙ったノリ。

腰丈の浅瀬を動き回る女体。

ポール代わりに避けながら。

今度は肢体に触れないように。


タイム&テクニカル・トライアル。


{にーさまにーさま♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎}

観てる観てる。


水中だけど索敵機器で判る。

クリアする都度こちらにアピール。

おねいさんずも都度〃立位置を変える。


おっきい娘たちは?


おねいさんずとビーチバレー。

ちっちゃい二人と離れないよう。

浅瀬の中なら動き難いからな。


エルフっ娘には、良いハンデだ。


ってか、人間離れしたエルフの肢体。

いや、プロポーションだけじゃなく。

スピードは元々、人類を凌駕してる。


器用に下肢を捌き海水の抵抗を最小化。


遠目に判る。

動きが変化。

慣れって奴。


初海水浴で、これですか。


256年で初体験とか。

川や河、湖ならあるって。

海岸船上で釣りはしたとか。


塩水に入ろうとはおもわなかったそーな。


エルフっ娘+Colorful。

おねいさんず選抜チーム。

ドリームマッチ。


引き締まった肢体は好いですね。

――――――――――たゆんたゆんも好き。


陸上自衛隊が誇る普通科女性自衛官。

細マッチョで下肢がしっかりしてる。

体幹が安定しているから所作が綺麗。


ナンパと両立、身内の応援。


Colorfulは普通に人並み。

それは人間の中でも高い方ってこと。

ハーフエルフの美しい肢体とはそれ。

それは機能美でもあって運動能力。


不老、つまりは恒常性維持。


筋肉や腱の動き。

骨格や脂肪構造。

血流や心肺機能。


エルフとハーフの共通項。


それが常に最適化されてる。

飛び抜けていなくても安定。

それは持久に向いてるよな。


エルフっ娘も巧く突出。


ビニールボールをカット。

Colorfulにパス。

おねいさんずがチャージ。


ビーチバスケかな?


Colorfulがディフェンス。

エルフっ娘がオフェンス。

おねいさんずは全員が両方兼ねる。


なんかルールがあるらしい。

――――――――――ボールの奪い合い的な。


その場ルール。

よくあるよくある。

子どもと遊び遊ばせる刻。


皆が楽しいから何よりです。

・・・・・・・・・・眼があった。


観てる観てる。

俺も観てるが。

皆さん視てる。


赤、緑、蒼、白、朱、翠、碧、橙、黒。

・・・・・・・・・・キミと君と以下略(おねいさんず)もか。


「上がらせますか♪︎」


流石マメシバ。

気が付いたらしい。


「?」


反応が良いNo1。

俺とは違って優秀な将校。

追いて(ついて)行きたい。

作戦中も頼りになります。


子守の初心者。

誰にでも初めてから2~3回目はあります。


俺は聴こえるように示唆。


「少し暖めた方が良いな」


俺は判るよう視て観せる。


お嬢。

魔女っ娘。

サイズも子ども。


ぷにぷにしてても脂肪層は薄い。


「などと供述しており」


春の陽射し。

春の海。

春風。

寒くはない。


放熱(運動)により感じないでしょうね、今は」


北邦。

暖流。

微風。

暑くはない。


「水もリンゴも熱も上から下へ流れます、今もね」


ちっちゃい二人の足元は人魚。


ちびっ娘たちは寒くない。

むしろ肢体が冷める頃合。

おっきい娘たちは海中だ。


水遊び開始から30分。


下半身がそろそろだろう。

おねいさんずも体格同じ。

運動の熱での補充は限界。


肢体が暖まるってことは、放熱。

・・・・・・・・・・肢体が冷えるに等しい。


No1はやれば出来る女。

いや俺がやれる訳ではない。

やるかやられるか別の話。


エルフっ娘が同時に気が付いた。

・・・・・・・・・・俺には視てとれる。


骨伝導イヤフォンマイク。

喉の振動No1の。

声に出さずに命令してる。


エルフっ娘は気が付かないフリ。

――――――――――俺以外は視えてない。


おねいさんずNo2以下、下士官が留まる。

おねいさんずが(大人)ではなく隊員として動く。

おねいさんず全員が反応して理解して判断。


このタイミング。


そこまで疑われていまい。

疑われているなら黙る。

気付いてると知らせない。


異世界種族(エルフっ娘)が、聴かせていない命令(振動)聞いてる(視てる)こと。


三班に別れた、おねいさんず。

従ってすぐに動く。


班長各の将校下士官が命じる。

命じる為に留まる。


戦場じゃないから狙撃はなし。

練度は高いんだが。


経験値が少ないだけなんだよ。

判ると解るの違い。


ただ行軍してるだけの俺より。

昨日が初体験(初陣)とか。


同士討ちで玉砕覚悟から始まる異世界侵略戦争。


海兵隊とセットで記憶は勘弁。

同じ同じおんなじ。

言われてはいる。

撃つべき標的と撃ち易い標的。


留まる将校は狙われる。

命じながら動けば鈍る。


指揮に集中すれば指揮を失う。


失うよりは集中しない。

両立させようとしない。


走りスマホが将校の必須条件。


なかなかできんよね。

判ると解るは違うし。


練度より経験。


精鋭おねいさんず。

俺の即席軍政部隊。


ちょっとだけ自慢できるところがあるみたい。


だからこそ、経験値を譲ろう。

初体験をコンプリート。

戦争も子守も。


な?


俺である必要はない。

道の小石を拾って放る。

それは誰でも出来ること。


やるかやらぬか殺れるのか。

必要なのは優しさじゃない。

ほんの少しのきっかけだけ。


俺は縁付ける。


優しい子(魔女っ娘)足元から(眼に映らぬうち)小石(愚か者)拾って(殺して)捨てる(隠す)普通の人たちは、たっくさんいるんだからさ。



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