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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十七章「海のほうから」

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大勢を認識出来るは一人は独りに非ず。

【用語】


『権力』

:人間の意志に反したことを強要する存在。


『権威』

:人間の意志によって進んで従われる存在。






他者(獲物)は我より優れているべきだ。

さもなくば命に関わる(喰らえない)

――――――――――騎竜民族の一般的発想。


他人(カモ)は俺より優れているべきだ。

さもなくば命に関わる(頼れない)

・・・・・・・・・・ニート志願者の公式見解。




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/水際から8m海上/青龍の貴族】


俺の心に去来する思い出

・・・・・・・・・・騎馬戦かな?


学校行事は全部サボりました。

見物だけはしてたんですよ?

修学旅行を追跡見物したりね。


自由(サボり)から眺める不自由(義務)こそ至高。

・・・・・・・・・・同級生に判るように。


君らが演じて俺らが応援。

ちょうど今そうあるよう。

俺とマメシバ、二人観客。


人魚(女の子)VSおねいさんず(女たち)

・・・・・・・・・・一見すれば大人VS子ども


獲られり。

視られり。

敗けたり。


ハチマキではないが、獲られたら終わり?

――――――――――ソコからが本番だと言っている。


獲られそう。

視られてる。

勝てそうになし。


子どもたちも視てるぞさあどうする!

・・・・・・・・・・良い女ばっかでガン視(ナンパ)アピール。


応援と声援と野次と批評が大好き。

獲られた選手()たちは戦意喪失(胸を隠す)か。

こっちを観てます、気持ちは判る(俺も視てる)

獲られそうな選手()が果敢に挑む。

こっちも観てます、気持ちは解る。


獲られたら困り過ぎる選手()退くに引けない(見栄があります)

皆さん、こっち()を睨んでいます、ごもっとも。


彼女たち(おねいさんず)がいいたいこと

――――――――――保護者(唯一の男)出てこい!


此処でも独り。

俺のこと。

そりゃそうだ。

俺ですね。

元カノも奮戦。

俺ですか。

暇な保護者か。


決してポロリ(下見)を楽しむばかりではなく、後でキチンとフォローします。


お近づきになるチャンスだって思ってますとさりげなくアピール届いてますよね?


うちの娘(人魚)は善い娘ですから寄せて上げて詰めたりしてる獲物は暴かない。


だから安心して俺が暴く刻まで怯えなくて良いんです。

一見で解っていたがソレが判りやすく皆に伝わります。


俺のような作為では生まれない。


隠せていたと思っていたからこその暴露は甘露の愉悦。

暴かれたか疑われたか希望を信じきれない大人の感触。


創るのは子ども(人魚たち)、味わうのは大人(俺たち)


貴女と貴女と貴女以下略に汚名挽回文字通りの機会を与えられなければ奪いに行きますが殴って許してくれなければ放り出すくらいで赦して欲しい戻って来るまで後は任せた。


そう。

――――――――――()()――――――――――



「ほんと~~~に3P嫌いなんですかぁ~~~~?」




【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/波打ち際から7m/青龍の女騎士団半円陣中央/青龍の貴族から30m/お嬢】


わたくしは肩越しに視回します。

青龍の女騎士団

――――――――――改め、青龍の女たち。


皆さまどうあれ、ご領主様が意の真中。


興味が半ば。

用心が半ば。

半ばまで繰れば手遅れ。


よほどの隔意が無ければ刻次第ですわよねぇ。

・・・・・・・・・・見過ごしたりは致しませぬ。


それを与えぬこと。

それを失わぬこと。

それを獲ること造ること。


ご領主様の邪魔を為すが本意ではありません。

――――――――貴女(恋仇)たちの邪魔だけで済ませられる。


そは、我が自負にあれば。


本当は形振り構いたくありません。

その見苦しさこそ貴男に愛でられましょう。

だからといって不様を晒せません。


あの娘の友。

ねえ様が妹。

一門の旗頭たる惣領娘。


たかだか領民の小娘である前に、貴男の女。

貴女たち(青龍の女騎士さま方)は如何?


困り顔が三分の一。


胸を張る位ですから前に出ていただけましょう。

曬す(さらす)訳にはいかなくとも曬される(さらされる)なら致し方なし?

なればこそ、わたくしの誘いに乗ってくださる。


怯え顔が二分の一。


ご領主様の嗜好に叶う、と教えてあげませんけれど。

ご領主様なら暴く刻を二人で愉しむ、とも知らずに。

ご領主様(好いた男)に隠しているから前に進めず(嫌われたくない)後には退けず(諦められない)


なればこそ、周りを固める不動の壁になりました。

――――――――――生け簀の中には魚女。


隙が無ければ飛ぶのかしら?

柵がなければ廻るだけよね?

越えられる壁があればどう?


わたくしは肩越しに前を振り返ります。

――――――――――懸かった。




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/水際から8m海上/青龍の貴族】


俺は感心ゲームセット!

――――――――――それとはまた別のはなし。


距離30cm両サイド(マメシバとNo1)から睨まれてます。

キミとなら一人一人と72時間耐久すべき。

・・・・・・・・・・って言ったからじゃない。


元カノ以外に三時間以上耐久を強いたことは無いはずだよ過去にはと弁明すれば七十時間はカットして二時間耐久に活けるか?

・・・・・・・・・・って話も重要だかナンパより子守。


俺の関心ゲームセット!

――――――――――俺の人生以外が終了。


お嬢が人魚を取り抑えた。

取り抑えたのは魔女っ娘も加わっていたが。

その発想はなかったマジ。


後から産まれた先生と呼びたい。


キミ(人魚)の発想もなかったが。

・・・・・・・・・・なぜソレを狙ったのか。

研究が待たれる。


人魚が獲ってこい。

いや(ガワ)だけじゃ困る。

なんとかするけど。


ビキニのトップスから始まる出会い(ナンパ)

―――――――――――俺がチャレンジャーになった。


ナンパ(人類)の歴史にまた一ページが刻まれた瞬間です。


いや、きっかけなんか、何でも良いんだけどね。

・・・・・・・・・・人魚の好意を無駄にはしない。


だからといって放置もしないが。


それはそれ(子守)、これはこれ(ナンパ)

ほど良く彼女たち(おねいさんず)にアピール完了。

子どもたちも退屈してない。


後はどう占めるのかな俺が絞めるのかな閉めずに為し崩しに絞めても良いかもしんない節目筋目折目は邪魔

・・・・・・・・・・等と構想を練っていたらコレ。


大人VS子ども?

女の子VS女?

それは違う!


()()と気が付いていたのは、やはり独り

――――――――――多人数VS一人。


十二歳児と十歳児のダイレクト・アタック(特攻突撃体当たり)


二人ならばこそ、人魚が振り払う訳がない。

うちはうち。

そこが決め手。


人魚が優しいのは判る。

人魚の生態は解らんが。

人魚を一人しか知らん。


それでも充分。

よそはよそ。

うちの人魚は、うちの娘たちを傷付けない。


言い聞かせてるからね。

身内を殺すな殺さないから。

味方以外は好きにしろ。


―――――――――国際連合決議―――――――――


事実として人魚は皆を守ってくれる。

まさに、くれている

・・・・・・・・・・強者の余裕というところ。


海水変動探知。

海中高速移動。

海水気化能力。


この海岸で最強の生物は人魚。

孅い(かよわい)地球人類(戦闘員)なぞ瞬殺ですよ。


機関砲砲身が自動追尾してるなんて思うまい。

Bofors40mm/L70が視てる。


海岸線防衛は57mmが中心なんだが。

手が空いてる自動機関砲がこちら向き。


子ども(人魚)はそんなことを知らんで宜し。

鬼ごっこなんだから肉弾戦闘能力だけを考えるべき。


ならば?

エルフっ娘なら海上込みで対抗出来る?


護る者(うちの娘)たちが居れば無理だな。

人魚には害意が無いが、それだけじや無い。


時速60Km以上で海中飛行。

成人女性と同じサイズと質量。

ぶつかるかするで死ねますよ。


人魚には保護被膜があるから安心だけれども。


なのに誰にも掠めない。

爪の跡どころじゃない。

痛みも恐怖も与えない。


これは人魚が敢えて出来るしそうしてるから。


なんて好い子なんだ。

ガチで噛み付く子は多いのに。

猫とか犬とか人とか。


しかも無差別あらゆる全てへ。

見知らぬ他者を傷付けないって、人魚の性質かな?


仲良しな俺や元カノ、マメシバが配慮されるのは当然だろうが。

今日はじめて会った、おねいさんずにも傷一つ負わせない。

ましてや面識がある、うちの娘たちを護ってくれるは当たり前。


そんな人魚が相手だから、出来る。


お嬢自身、我が身も切り札。

命より大切な家族も使う。

自他の心も肢体も動員。


誰より大切に思ってくれているエルフっ娘。


彼女に無理強い。

ちびっ娘二人を投擲させる。

それを無理強い。


絶対にエルフっ娘(保護者)(大人)には思い付かない。


子どもを使えるのは子どもだけ。


お嬢にはできた

――――――――――その作戦自体は明確明解。

誰にでも伝わる。


難しいことを簡単に伝えられるのが頭の良さ。

・・・・・・・・・・俺には無理(将校)には無理。


お嬢が動かした

――――――――――各自が覚り自ら動けた。

と言うべきかな。


(指揮官)には出来ない指揮能力

・・・・・・・・・・部下に命令すら忘れてるのに。


俺の無資質や無気力は一旦置いて。

教育の無力さを感じるね。

陸上自衛隊幹部課程とはいったい。


お嬢ときたら序列を無視して階級が無い集まりを指揮管制。


特権階級に産まれたということ。

常に命じて従え続ける人生。

代々継け背負う感覚。


権力ではない

――――――――――権威は自ずから生じる。


一生付いていきます。

・・・・・・・・優しく微笑まれるだろうから格好悪い。


おそろしい(素晴らしい)娘!

――――――――――気を抜く(サボる)刻は任せなさい。


悪いことは大人が教えてあげないとな。


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