人魚の近接戦闘に関する可能性の考察。
【用語】
『世界俳句協会』
:実在していて驚いた。中部欧州で設立された国際的な「日本の俳句を詠う」団体である。世界最短級の定型詩として各国母語により音節、文字数、季語は無理があるから季節感などに敢えて挑戦することに意義がある。サンクスリット語だって発音意味内容無茶苦茶で日本の葬式で読み上げられてるんだから多少はね?忍者殺しじゃなくても「ハイクを詠め」が有り得るのである。
本作品中では世界ハイク協会なので確認あれ。
当然のことながら日本支部があるので異世界転移に付いて来ている当たり前。そもそも本部がある団体ではなく各国地域の協会なので異世界俳句協会設立に当たって異世界というカテゴライズが正しいかどうか検討中だか俳句を詠んでればそのうちにまとまるであろう。
女じゃないんですね。
女は美しさを求める。
――――――――――はい、正解。
それが答えじゃないですか。
美しさを装う
・・・・・・・・・・着ぐるみ。
背中のチャックを抉じ開けて中の女を白日の元に晒すのもいとおかしとか有り得ませんからね!
可哀想でしょう。
飾る、隠す、繕う、誤魔化す。
人形なんですよ。
だから中身なんか、どーでもいい訳。
使えやしないんですから。
マネキン?
誘蛾灯?
デコイ?
釣り上げた後は法律と慣習で奴隷にする
――――――――――キモィ。
男を一生涯魅了出来ないブスとは違うのだよブスとはなんていってませんから優しいんですよ美人は!
だから同情もしてるんです。
女として求められない。
女として扱われない。
これまでもこれからも。
それ女じゃないですけどね。
・・・・・・・・・・女の敵は女ってそりゃそうですけどなんでこっち観てますか。
【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場/水際から8m海上/青龍の貴族】
俺は眼を見張る。
水深60cmの海水を自在に操る人魚。
気化して発射、弾着の衝撃を殺す逆噴射。
弾かれた水煙りで一体を物理的に覆う。
視えた!
「?」
上向き!
俺は彼女に手を振る。
人魚に、ではなくて。
おねいさんずの一人。
良かった善かった
・・・・・・・・・・好かった。
上げ底じゃなかった。
反対へ行ったら詰んでる。
怯えなくていいから。
人前で暴いたりは致しません。
偽装。
粉飾。
水増。
二人っきりの秘密だから愉しい。
バレそうでバラさない。
判っていると匂わせる。
真綿で締める止め刺し。
技術革新が生んだ高度な娯楽。
現代先進国以外じゃ味わえない。
取り分け異世界では不可能です。
技術が未発達以前に発想がない。
騙し通せないのに何故?
異世界の女の娘から素朴な疑問。
・・・・・・・・・・誰か応えてあげて!
いやホントにそうなんだけどな。
――――――――――暴く楽しみは最高の次。
俺みたいに愉しむ奴は少なかろ。
・・・・・・・・・・暴かれる悦びとか?
昨夜の惨劇。
うちの娘たちだから、ではない。
――――――――――隠して繕う余地がない。
おねいさんずは魅力的な女たち。
・・・・・・・・・・盛って絞る余地がない。
でも現代文明に汚染されていた。
――――――――――隠すから悪目立ちする。
昨日の帰還の後の出来事。
起こずに済んだ悲劇。
起こる必要が無い悲劇。
起こってしまえば喜劇。
俺が皆に付いていてあげられたら防げたものを!
生死を賭けた彼女たち。
事後収拾は将校の役目。
俺、No1は司令部へ。
一対一はナンパの本質。
合衆国海兵隊&UNESCOと折衝。
その間うちの娘たちを預ける。
部下を休ませ、おねいさんず指名。
双方それくらいの信頼関係はある。
あわよくば、それを深める為。
女たちと女の子たちと俺。
ナンパ
子守
俺と君たち。
皆、遠足から帰って着替えたらしい。
おねいさんずは野戦装備だったからね。
うちの娘たちも砲煙弾雨が掠めたしね。
爆装戦闘爆撃機多数に詰め寄られたし。
着替えついでに着替えさてもらいました。
――――――――――こんなことになるとは露知らず。
むちゃくちゃ被弾していました。
フレンドリーファイアでした。
一方通行だから銃殺でした。
現代文明に毒されていない10歳から256歳までの子どもたち。
女の娘らしい興味を発揮し食いついた。
野戦装備には全く無関心なのは女の娘。
おねいさんずの私的装具へと興味津々。
ブラジャーも無い世界では不思議だったろうな。
――――――――――惨劇が襲った!
なんで寄せて上げてるんですか?
・・・・・・・・・・だけじゃ済まない。
先進国文明の常識はローカル・ルール。
性の禁忌なし。
プラトニックなんて有り得ない
照明が未発達。
夜は見えないから昼間にします。
結婚制度なし。
男女関係を強制する制度がない。
氏族間の盟約。
個人という概念の普及が、現代。
定着は微妙だ。
だから無根拠な慣習は通じない。
知識は通じる。
そんな異世界種族の、当たり前。
偽物は無意味。
当然、複数人から選ばれ続ける。
誤魔化せない。
うちの娘たちにとってのファション。
好きな男を悦ばせる為。
好きな男を虜にする為。
好きな男に抱かれる為。
苦笑した彼女たちの少数派から聴いた話。
おねいさんずでも現代常識は行き渡っている。
敢えて無視する向きは少なくないが多くもない。
多大な手間暇金銭を費やし続けて来たわけだ。
おねいさんずにとってのファッション。
美しく観せる為。
若く観せる為。
健康に観せる為。
で、異世界の女の娘に訊かれた
・・・・・・・・・・なにか意味があるんですか?
王様の耳に触れてはいけない。
まだ取り返せるかもしれない。
本人たちこそ知りたがらない。
彼女たちが魅力的な女だからこそ、致命傷。
美容って、努力が報われないよね。
君やキミや君は着ぐるみでも美人。
努力の分だけ悪くなれば良い方だ。
魅力は隠れて肢体が老いて病気になる。
うちの娘たちに解る訳がない。
だから俺が配慮するしかない。
とはいえ人魚にするわけない。
俺だって昨日はじめて気が付いた。
先進国の女だけにしか判らない機敏。
当然、元カノやマメシバには判らん。
教えられたわけが無いのに出来る子。
何故か目利きの人魚は目標選択を誤らない。
そこに行く。
行かんでいい。
ようやっと悲鳴。
手遅れなのは誰のせいでもないということしませんか?
「――――――――――きゃ!」
視えたのはエルフっ娘だけか。
あまりの素早さ。
俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。
素早く隠された。
エルフっ娘が視たのは人魚の手。
・・・・・・・・・・物騒なアイテムめいてる。
だが誰も傷つけてない。
俺がこの眼でしっかりと確認済。
――――――――――肌に赤み一つ残さずにだ。
速度。
質量。
形状。
これらの総合が運動量。
砲弾と同じだね。
だが破けてない。
しかも傷もなし。
気付かれなかった。
人魚の肢体を包む被膜の効果。
摩擦をゼロに近づけたか。
でもちゃんと掴めるのか。
大気中では跡に残らんか。
だから抵抗する暇もなく、数瞬の間が空く。
もちろん視たことを知らせた。
・・・・・・・・・・びっくり可愛い。
「え?」
女は常に演じています。
巧拙はあれど、見応えがたっぷり。
だから素の姿は貴重だ。
しかも衆目に晒されるところだと。
普通は二人で愉しむが。
「え!」
泣かれずに良かった善かった。
――――――――――まじ好かったです。
「え♪︎」
悲しむより怒りましょう。
泣き出すより殴りましょう。
考える暇があれば八つ当たり。
俺は強いから一向にかまわん。
物理的には人並みな俺です。
精神的には並み以上だ。
殴って従えるより、殴らせて落ち着かせる。
殴ってしまった後に浮かぶ悔いる眼が好い。
暴力はいけません!
――――――――――って教育が役に立つ。
それは、こういうところ。
暴力を曳き出して罪悪感を被せて優位に立つ。
・・・・・・・・・・好きなやり方じゃない。
だから避けますが。
殴られたら口説けない。
――――――――――相手の負債意識が無くなるまで。
余計な条件付けは困る。
彼女たち。
子どもたち。
よく視なさい。
暴力は構いません。
自分より強い相手なら。
つまり俺。
弱い奴は暴力を嫌います。
そんな奴らに付き合わない。
つまらん。
弱い相手には日頃から伝えてある。
親しき仲ではボディーランゲージ。
それが俺。
君たちに相応しい、と言いきろう。
かかって来なさい幾らでも御相手。
とはいえ残念至極、まだ掴めない。
そこの貴女。
戸惑ってる場合ですよ?
人魚が笑顔。
{と~~った♪︎}
「え?」
国際標準Cって国内基準でE。
上げて寄せない支えてあった。
「――――――――――だめ!」
{や~だ♪︎♪︎♪︎}
人魚が大喜び。
スルーされたら悲しい。
しょんぼりしておとなしくなります。
子どもが大好き。
リアクションは大きく。
釣られた子どものハイテンション。
{もっと?もっと!もっと♪︎}
次の貴女。
「え?」
まさに掌サイズ。
メロンくらいだろう。
たゆんたゆん。
数秒フリーズ。
反射的に隠す。
これを手ブラと言う。
「こら――――――――――!」
慌てて見回すと俺のアピールに気が付く。
そりゃ怒るよね。
魅たしね。
素晴らしいよね。
最低限、鷲掴みにするまでがんばります。
ピンクは好い。
日焼け跡は好い。
白い肌は最高。
日焼け肌は至高。
展開は意外だが結果に意外性はない。
俺が見込んだ通り。
子どもを拒めない。
だから為すがまま。
子どもの方が強くても。
女の娘は女に非ず。
おねいさんずの選抜メンバー。
胸元に噛み付く人魚。
ビキニタイプを的確に狙って。
ホルターネックは首絞まる。
千切るな破くな大丈夫かな。
経費で落とせる範囲にして。
ワンピースの半剥きは無理。
次回それも狙うかな。
次の獲物を獲り剥く。
元カノだったら普通に殴ってるだろうが。
正常な大人は子どもを殴りません。
踏んづけ掴んで従える。
「や゛め゛ん゛がぁぁぁぁ~~~~~~!!!!!!!」
なにそのドップラー効果と怨念付き音声。
子どもが怯え
{わ~~~~~♪︎♪︎♪︎♪︎}
「いまです!」
・・・・・・・・・・喜ぶから止めなさい。
人魚は絶好調。
お嬢は突撃指揮。
他の娘は続く。
おねいさんずは翻弄されっぱなし。
――――――――――いい機会だから慣れて。
こういうの好きだよね。
大人がイヤがればヤる。
ダメと言われたら喜ぶ。
子どもとして正常です。
「女を獲ってあげるなんてナニを考えてるか!」
おまえはナニを言っているんだ?
人魚チックなダッシュはやめろ!
子どもたちがマネすんだろーが!
既に遠くで跳んでる元カノ
・・・・・・・・・俺には視守ることしか出来なかった。
「複数プレイは嫌いでしたね」
そうそれ。




