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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十七章「海のほうから」

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魔女っ娘の喉越し/purr Purrfect!


【用語】


『フレンズ(史実)』

:太守領第二の街である港街の上流階級から、容姿と年齢でだけで選抜された少女童女幼女。占領軍司令官に肢体も心も捧げきっている妹を更正させるために特権階級の兄が選んだ即興の刺客にもなれなかった生贄。可愛い可愛い妹には及ばずながらその筋(特定特殊性癖)の意見を集めて選んだ選りすぐりの犠牲者。身元が確かで序列として逆らえない有力氏族から太守領随一の五大家最古参の財力人脈権力で脅して買って煽ってかき集め、代わりに差し出すことで妹の救出を謀る兄心は敢えなく空振り妹に大っ嫌い!!!!!!!!と粉砕されましたとさ……そして集められた少女童女幼女13名は自分を差し出した家族両親と縁を切り自分たちの庇護者を軍政司令官と見定めて活動開始。正しい行いは必ず報われる君たちの献身は彼に届く愛こそ全てと説くインドネシア国家戦略予備軍将校に煽られて暴走中。太守領特権階級の黙認と黒旗団(駐留軍)支持(指示)を得て盗賊ギルド頭目と手を結び、親を差し置き所属する有力氏族の支配権力を奪い、港街の体制を組み換えようとしている。


港街に駐留する(国際連合軍)(特別教導旅団)と同行する姿が何故かよく観かけられるうちに何故か「フレンズ」と呼ばれ始めた。



お医者さんになにいってやがりますか?


女が男を欲しがるのは当たり前じゃないですか。

男が女を欲しがるのと変わりませんよ、そりゃ。


女なら誰でもいい?

男なら誰でもいい?

同じ様なモンです。


愛が美しいのは人の()に為る不自然なものだから。

応援育成保護製造するのは人間として当然ですね。

よって

ハイ、煩い。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?


なら何故か?

男なら誰でも良いなら、なんで?


ふむ。


()()()()()からでしょう。


産まれただけじゃ男になれないんですよ。

――――――――――たいちょ~は黙る!


良い男が居ないって言うのは、()()()()()からなんて言われるまでもありませんよ!!!!!!


言ったことないですからね!

良い女なのはご存知の通り!

好い男なら見付けてますし!


ソコ!!!!!!!!!!

・・・・・・・・・・たいちょ~も訊きなさい!!!!!




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/水際から8m海上/青龍の貴族】


俺は相手の反応を誘う(いざなう)

――――――――――煽るんじゃない。


中空へと持ち上げられたらビックリする。

・・・・・・・・・・子ども相手に限らんが。


俺との想い出だからね。

――――――――――ノイズは要らない。


恨まれても嫌われるなかれ。

・・・・・・・・・・その為の手順。


ビックリさせて判断力を潰す。

不安定を解消する為に全身が勝手に動く。

判断出来なきゃ規定行動開始。


腕脚を絡めて体重を俺の身体に載せて固定。

手で掴み、掴み直して肢体を揺すってバランス調整。

肢体を密着させて肌の摩擦で摺り落ち防止。


逃がさぬように牽き寄せた

――――――――――安全に怖がらせて噛み(しがみ)つかせる。

拘束時基本技術、その一。


怖い時に(大人)

一番ちかく。

いつも居る。


五本指に入る信頼度。


一番エルフっ娘。

二番お嬢。

三番俺。


出会って45日チョイで入賞って凄いことだよ?


いやまあ女と違うからね。

犬ネコ子どもは3日で行けます。

女は5分未満から5年まで千差万別。


得にはならない特技の一つが異世界で通じるとは!


だから今、俺に頼った当たり前。

普段なら怖がらせたりはしないが。

予告して、理解させてから運ぶ。


頭か頬を撫でて気を惹く。

身を屈め抱き締める。

ゆっくり無理矢理強引に。


肢体を持ち上げるのは、誰が抱いてるかを理解させてからじゃないと暴れ死ぬ。


すると協力して掴まってくれるから安全第一

・・・・・・・・・・余り今と変わらない。


いや普段なら摩り摺りしてくるから大分違う。

――――――――――硬直してるのか拘束してるのか。


子どもが大人を絶対に離さない構えは同じだ。

・・・・・・・・・・考えてやることじゃないしな。


反応は判断よりアテなります、お試しあれ。


エルフっ娘が相手ならこうはいかない。

俺の一挙動(先手)が間に千手先まで考えてる。

動く前に動きを読んで来るだろうしな。

地球人類の発想を学んで手数が増えた。


全ての可能性を吟味した挙げ句に選べなくなって俺に丸投げしてくるところが予える(みえる)


・・・・・・・・・・ポンコツかな?

いやいや。


合衆国のPPRISM(大量監視システム)だって同じだしね。

集められるデータが多過ぎて分析不可能。

挙げ句の果てにデータの断片で判断する。


役に立つ見込み皆無だけど予算をかけたから棄てられない。


だから見なかったことにしたい。

すると予算をかけられないし止められない。

予算を止めたなら連邦政府官僚の責任問題。

だから使えないと承知でつかう。


低スペックCPUへ認識し得ないメモリを山盛り、みたいなモン。


間違いと誤謬とファンタジー創作者たちの飯のタネ。

自国民すべてと友好国の大半を監視できるんですって。

敵対勢力が監視圏内に入り込んだらすぐに判ります。


誰が敵対勢力か事前に判ればね。


・・・・・・・・・・指名手配とどう違う?

言っちゃいけない無駄使い。


――――――――――全てが観えれば盲目に等しい。

全知は全能に在らず。


いやいやエルフっ娘はNSA(国家安全保障局)みたいな馬鹿にはならない俺がさせない。


何もかも観る必要はないないんだ。

そこを割り切らせるのが俺の役目。

情報量の増やし方を教えたのも俺。


オーバースペックの対処は得意、失敗例は人類の歴史なみ。


元凶()の言うことを素直に聞く良い娘(エルフっ娘)の将来が心配。

俺の寿命が尽きる前に方向転換させておかないと。


判断の積み重ねで生きて来た娘には、反応に慣れさせる。

――――――――――将来の課題。


今は為すがままなので魔女っ娘と同じ。

ただ考え過ぎて硬直、すぐ反応は無理。

朝昼晩と毎日変わらないから一生(千年?)同じ。


子どもより女に近いか?


256歳だからな。

500歳を越えたらどうか。

比較研究しないと。


レポートに遺して後世エルフっ娘(本人)判断(羞恥)を待つだけで愉しくて堪りませんが堪えてやり遂げますよ、後世エルフっ娘学の大家として本人の記憶に刻み込むって、寄り愉しい。


未来の読者エルフっ娘

・・・・・・・・・・・今はハラハラしながら魔女っ娘を視てるが。


お嬢が相手だともっと簡単に抱ける。

異世界に限らんが富裕層の娘なら複数の子守が付く。


抱き上げられるのに慣れてるからね。

お嬢は爺や婆やに乳母がフルセット常駐してたとか。


あくまでも子どものときは、らしい。

笑ってはいけない笑わんでもバレて愉しく遊べます。


爺や。

婆や。

乳母。


フルセットなんて異世界に来るまで聴いたことない。

どれか一つなら観たことだけはあるんだけど。

・・・・・・・・・・格が違うのだよ俺とは!


お嬢みたいな特権階級は世話されることに慣れてる。

フルセットだけではないが例えばフルセット。

――――――――――俺が代わりですいません!


社交界デビュー辺りまでの専属担当だとか。

お嬢を抱こうとすると、スタンバってます。

俺が抱きやすいように姿勢を整えてくれる。


催促ともいう

――――――――――お強請り(おねだり)催促される。

大人の甲斐性。


強請られる(ねだられる)のは持っているから。

焦らすのは力があるから。

拗ねたら与えるのは可愛いから。


女の子を抱いたくらいで腰をやる軟弱者を子どもは無視。


(大人)の腕に深く座り、御尻で固定する。

腕脚を畳んで掌を腿と脇腹へと誘導。

俺の姿勢に合わせ重心を移動させる。


抱かれた状態も完璧で抱く側に合わせて前後左右上下動。


両腕で頚に巻き付く。

顔を首筋に埋める。

脚で腕を挟む。


しかも常より余計に俺の表情を視てるから、緊急事態にも即対応。


子守のプロフェッショナルが俺。

お嬢は子守られのプロフェッショナル。

緊張感が漂う注目の一戦が毎日。


しかし魔女っ娘は、まんま子どもで安心のクオリティ。


肉体的反応は、同じ。

心の持ち様とは、違う。

肢体の反応が判れば十分。


だから危なげ無く腕の中へ捉えられちゃうんですね。


魔女っ娘の動態視力は把握してる。

伊達にネコじゃらしを使ってない。

指先に齧りつく時も目は遅れます。


いくら嵌められても引っ掛けられても諦めない。


まあ意地悪はしませんが。

余り。

齧られる前に齧らせます。

大抵。

腹を立ててくわえたまま。

普段。

歯の触診が日課ってだけ。


だから逃げる隙を与えない。


気付かれても解らない。

解らないから動かない。

判らないから動かない。


特に今は注意力が集中してるから周りが観えない視ていない。


先ずエルフっ娘。

次に俺だ。

多目標同時照準。

無理だろ。


魔女っ娘にかぎらす、子どもの処理能力を超えてる。


視界の低さは視野の狭さ。

お嬢みみたいな特殊訓練無し

年齢一桁よりの魔女っ娘。

焦点を絞れればハイスペック。

料理の腕前みたいなもん。

大きくなったら違うんだろう。


何処がと言うまでもなく

――――――――――ちっちゃい。


キャパシティオーバーによるフリーズ

・・・・・・・・・・と思ったが。


俺にも反応してる。

いや動きが追い付かない。

基本、逃げないし。


考えるより前に感じるのはいいんだけどね。


考える前に結論が出てるんだな。

正しければ正解じゃないぞ。

俺が相手なら逃げなくても安全。


だから逃げない、不正解だ。


思考は早い。

反応は速い。

早さより速さ。


これも改善すべきこと。

リスクの有無は考慮に及ばず。

自他の強弱を問わず、先ず後退。


直接攻撃を受けた時の常道。

――――――――――留まるな動き続けろ。


鈍草くても良い。

静止よりもマシ。

小ささを生かせ。


時間は子どもの味方です。

――――――――――駆け付ける時間。

山ほど造る、うちの娘の味方々。


それが出来ない。

だからこうなる。

いつまでそれか。


他人()に従えられて我を潰された。


俺が間違ってたらどうするんだ!

俺は今回、正しいんだけどね?

俺に逆らえば可能性が拡がるぞ!


為さざるべきを強いる俺。


魔女っ娘より魔女っ娘を知る。

魔女っ娘より魔女っ娘を導く。

魔女っ娘より魔女っ娘を正す。


まあ子どもにはいつでもそうなんですけどね。


大人が相手ならしない。

そこまで親切じゃない。

まま放置しておしまい。


邪魔になるなら別だけど

――――――――――近しいなら見捨てはしない。

こともないとは言わない。


殴り追う。

蹴り出す。

掴み運ぶ。


それくらいまではしてやろう。


元カノとかマメシバならね。

止めはしないが留めるくらい。

考え直す時間を与えてやる。


俺が間違っているときは優しく諭してください。


昔、良い笑顔で了解してくれたよ。

憶えてると良いが、忘れてもよし。

殴られた方がまだ恥ずかしくない。


もちろん魔女っ娘はもっと丁寧かつ念入りに無理強い。


周りを切り離して。

動きを封じて。

口を塞いで。|


二人《元カノ&マメシバ》とも海水浴中だったのが俺には幸いした。


魔女っ娘を左胸に抱く。

両腕で抱き抱えて包む。

頬と耳をがっちり固定。


再起動した魔女っ娘。

――――――――――大丈夫、だいじょうぶ。


時々うちの娘たちは再起動を繰り返します。


主に寝る前入浴中。

今は魔女っ娘に、介錯。

ボディランゲージ。


脂肪層が薄い処を手指でなぞるようにカバー。


脇、腿裏、背骨沿い。

腕や脚の付け根、内側。

首筋、うなじ、喉や顎下。


太い血管が体表に近づく処。

――――――――――急所。


判りやすく素早く。

俺だと、俺の掌、指だと。

意図を込めて合図。


神経が最も集中している処。

――――――――――明解。


急所()の危険は俺が防ぐ。

手で払い掌で庇う。

肢体の前に手指掌が砕ける。


素早く同じく繰り返し。


ちっちゃい魔女っ娘でも小学生サイズ。

掌二つでカバー出来るわけがない。

俺の全身でも隙間が出来る。


俺一人で盾に為り切れる訳ないんだが。

だから素早く全身をほぼ同時になぞる。


いつも通り。

強弱速遅順番を変える。

直感だけど。

慣れさせないのが大事。

反応で判る。


信頼されてる俺が守っていると示す為。

俺が俺に頼る訳がないから抜かり無し。


(大人たち)は十分数が居るから大丈夫

――――――――――要はイメージ(安心感)の問題。


繰り返せば肢体の緊張が溶けた。

・・・・・・・・・・弛緩しきった魔女っ娘。


後は何もかも委ねれば善いんだよ?

――――――――――仕上げが終えたら昼寝かな。


子守唄吟いたくなるけど、止め刺さなきゃ。



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