大向う/ぃよ!シスターズ♪︎
【用語】
『大向う』
:最も安い席の中でも一番舞台から離れた最安値の席だから大向う。転じて大向うで欠かさず魅に来てくれる「一流の客」。役者、監督、演出、脚本、金主まで興行に関わる全員が大向うに向かって魅せている。もちろん金銭的な利益は全く期待できない。そんなものは桟敷で飲み食いするために集る一見さんからぼったくればよいのである。別にぼれなくても構わない。金があり余ってるから偶々来ただけの連中なんか客じゃない。利益の為に演じるプロフェッショナルなんか居ないのだが、何故か「生活費を稼ぐために働く」ことをプロフェッショナル扱いするがもちろん嘘である、いつも通りって何回目?収入対価報酬を得ていることを条件にするあたり、貧乏人の発想ってさぁ……いや考えれば判るけれどサラリーマンのプロフェッショナルとか物乞いのプロフェッショナルなんて成り立たないよね?金銭とプロフェッショナルを結びつける賎しい発想は明治以降の発想。プロフェッショナルは形容詞なので主語に対して高い能力を持つ者を指す。「大向う」は観客のプロフェッショナル。興行は大向うの存在無しには成立しない。歓声掛け声ブーイングなどで直接介入することもあるが必須ではない。大向うは魅にくることで興行を完成させる。魅せる。魅せない。どちらでも。プロフェッショナルの観客がいないと成功も失敗も出来ずに創作が成り立たない。興行に限らず創作全般で考えれば「訓練された」読書/視聴者/観客と言えば解りやすい。
誰も聴かない音楽は存在しない。
誰も観ない演劇は存在しない。
誰も読まない小説は存在しない。
それでは失敗すら出来ない。
Q1なぜこんなことになったのでしょうか?
Q2これからいったいどうなるのでしょうか?
「なんでこうなったのかわかりません。どちらにも友人や親戚がいるんですよ?」
「もう二度と元通りに友達や親族として付き合うことは出来ません」
――――――――――境界線上のウクライナ市民。
「歴史を学ばないからだ。教えられなかったからだ」
「何年かすれば互いに笑って話せるようになる。何度も繰り返して来たように」
―――――――最前線の指揮を執るウクライナ軍大佐。
参考資料。
占領下の皇居前広場より。
「親の仇。子供の仇。夫の仇。妻の仇。友の仇。隣人の仇。戦場ではない平和な街で虐殺された死者の遺族と友人と知人に同胞が、虐殺者の親玉へ賛美の声を挙げている」
「パリで起きたことが東京でも起きた。ロンドンでもニューヨークでも起こるだろう」
――――――――――タイムズ特派員。
【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場/水際から10m海上/青龍の貴族】
俺は留まれたんじゃない。
動けなかった。
俺は彼女たちを救えない。
幸いなことに。
だからかだけどか、今回もそれ。
過程は判らん。
リスクを被ったのは俺じゃない。
結果は解る。
コストを払わせるのが俺だけど。
まさに払わせるだ。
――――――――――俺の財布じゃないからね。
なにもしないから邪魔にもならない。
実行者ではなく責任者。
失敗しても迷惑はかけない。
だから安心していられるんだ。
OK!任せた。
命令を出したのが俺でも。
―――――――――――――――――俺が誰かの意思に反対しなかった。
命令に拠らない努力でも。
・・・・・・・・・・俺と違って真面目な俺の部下、曹長以下一同。
命令する前の先取りでも。
―――――――――うちの娘たち、っていうか子供って全部それ。
OK!任せろ。
迷惑はかけられる方がいい。
胸を張って土下座できます。
他人の失敗を尻拭いしてあげる気分。
褒められないけど怒られても平気♪︎
誰も救わないから誰も殺さない。
指示して命じて責めを負うだけ。
責めを負ってもなにも起きない。
事務屋ってことなんだが。
責任とは、書類でしかない。
手を下す必要はない。
俺のせいって実感なし。
実感がないだけかも。
実感が無ければ夢と変わらない。
核攻撃で300万都市を消滅させても気にならない。
300万人分の人生を想像する奴なんかいない。
最期に何が視えたかシュミレーションしない。
自分がそこにいなくて良かったとすら思わない。
それに比べて実務者って大変だよな。
肉穿ち骨を砕く。
言葉を交わし指を折る。
誘って騙して買い取って。
仮に、自分の趣味嗜好ではないにしても、だ。
責任はないのに気にはなる。
敵を殺すか味方が殺されるか。
敵でも味方でも気にはなる。
それは罪悪感ではないだろう。
他人が生きようが死のうが知らん。
・・・・・・・・・・一般論として。
そんなことは歴史が証明している。
でなければとっくに人類は滅びてる。
戦争によるPTSDは敗戦国の特徴。
殺されるから。
より殺してる戦勝国の戦場は思い出。
殺されないから。
重要なのは、ソコ。
――――――――――殺されるか殺されないか。
殺すか殺さないか
・・・・・・・・・・それは最初から何一つ関係がない。
人を殺しても気にならない。
それも答え。
なら楽かと言えば然に非ず。
これが答え。
自分たちが殺されるのは恐ろしい。
・・・・・・・・・・他人なら殺しても殺されても空気。
さもなきゃニュースを見聞きも出来ない。
―――――――――他人の死と不幸しかないんだから。
普通の実務では他人しか殺さない。
・・・・・・・・・・殺せば殺される刻を考えてしまう。
因果応報って、これか。
個人差はあります。
だけどゼロじゃない。
自分たちが殺される刻が思い浮かぶって、それはソレだけで苦痛だよね。
百聞は一見に如かず。
動物へ理屈より感覚。
恐怖とはそういう物。
だから一見が無ければ平気。
数字や名簿に思い入れは出来ない。
しないのではなくそれ以前。
判子を押す時に指は震えない。
引金を絞る時には緊張します。
失敗が怖いから撃ちたくない。
だから言いたい。
責任は俺がとる。
お前が殺せ。
俺はやだ。
なんて楽なことでしょうか♪︎
個人的にも責任を取るのは大、々、得意。
戦死事故死病死以外なら構わない。
退職金と和解金と有給休暇、他色々。
後は失業保険から生活保護への黄金街道。
福祉の窓口は暗く狭く小さいって?
――――――――――大丈夫!
官僚は数字の釣り合いしか見てない。
財務省の下請けの自治体窓口の小役人はもっと。
俺のようにメンドクサイ奴からは必死に目を逸らす。
追い返されるのは弱者だけだ。
――――――――――問題無し!
予算の範囲内なら黙認する
公務員と大企業相手の基本。
声の大きな奴だけ救われる。
公務員の俺が言うんだから間違いない。
数字だけが合ってりゃ通るから。
それを蹴るのは俺くらい。
数字が合わなくて通さないけど。
それを捩じ込むのも俺だ。
数字が最後に合ってりゃいいし。
どうせ紙っペラの虚構で誰も事実なんか知らないんだから、どうでも善い。
俺にはね。
それが世界だって奴らもいる。
それに従う世界がある。
それを無視しても実害はない。
いや問題は生じてるな
――――――――――メンドクサイから解雇されない。
俺もまだまだ。
護りたいモノかあります。
即日失業保険。
本末転倒じゃないか。
失業保険を早めに手にしたい。
働きたくないから。
だから上司を働かない工夫
・・・・・・・・・・だから解雇されないって。
人畜無害を偽装すべきか。
我慢しないで如何にせん?
上司の機嫌をとるべきか。
それが生む恐怖でいける?
解雇されない理由に異世界で気が付く。
三佐だけが悪い訳じゃなかったのか。
俺の責任は四捨五入して無くなるけど。
次こそ上手くやろう。
俺、戦争が終わったら不当解雇されるんだ♪︎
大丈夫大丈夫。
失って惜しいものがない、これが一番に得するんだよ?
護りたい者があるから弱くなる。
護りたければ委ねればいい。
護れる相手や組織を幾つか用意。
まあ囲いたいを護りたいと思い込む人も多いか。
囲わなくても遊べるのにね。
持たなくても使えるみたいに。
囲い込むと遊べなくなるんだが。
それどころじゃないか
・・・・・・・・・・嫌われるならまだマシ。
勝手に背負って勝手に縛るって。
そんな相手を好む奴なんか居ない。
特殊性癖が無ければ憎まれるね。
好かれたい、なら簡単。
背負わないこと。
縛らないこと。
好きなこと。
人間関係の全て。
真逆な奴って、親に多い。
・・・・・・・・・・育てるって、誇ること?
選ばれた訳でもあるまい。
端金で恩に着せる奴もな。
・・・・・・・・・・たかが学費でいったいナニを?
貧すれば鈍するってやつ。
買収の基本がなってない。
・・・・・・・・・・親を演じるのが下手過ぎじゃね?
学校では教えるべきこと。
浸透逆浸透工作の初歩。
恩に着せたら、負担に感じる。
受け取らせられずに返される。
私物化しようとして憎まれる。
だから法律や慣習で相手を雁字搦めに無理強い。
――――――――――はい、アウト。
正常に裏切られるか。
捕虜交換まで一回休み。
精神異常で人形になるか。
左遷か戦死でゲームオーバー
一番おおいのが中途半端。
いずれも相手のスペックは生かせない。
玩具が欲しけりゃ店に行こう。
役に立たない楽しくない。
そんな人形遊びを誰がするか。
人間だから必要なんだよ。
じゃなけりゃ指先を動かす価値もない。
サボタージュされて反抗期って、おい
――――――――――ああはなりたくないよねぇ。
人を買うなら依存させなきゃ。
買収。
篭絡。
共犯者。
出来なきゃ手間暇、金の無駄。
俺、仕事はデキる男だから安心です
・・・・・・・・・・だから頼る相手には困らない。
だから誰かを誰かに助けて貰える訳
――――――――――他人の数だけ選択肢になる。
特に魔女っ娘、よく御訊き。
自分が私がと頑張らなければいい。
失わなければ得たのと同じ。
おまえは相手に感謝していなさい。
――――――――――出来る――――――――――
思い付かないと始まらない。
やれるかどうかはそれから。
出来る他人を探しましょう。
――――――――――大丈夫――――――――――
誰かが誰かに感謝してされ続ける世界を創りたい♪︎
物理的に可能なら、誰かに出来ないわけがない。
どっかに居るから。
山ほど居るから。
俺じゃないけれど。
もちろん人間、死ぬときは死ぬ。
そんなことは気にならない。
死体は文句を言わないからね。
死んだら文句なんか有る訳ない。
だから安心して助けてあげろ。
偉そうだって?
偉いんだよ!
万全の備えがあればいい。
それは当然、俺じゃない。
それは当然、エルフっ娘。
それは当然、俺の奢りだ。
用心棒の先生、お願いいたします!
・・・・・・・・・・って依頼する暇もなく。




