表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十七章「海のほうから」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

762/1003

演目:十四番目の階段。

【用語】


『役柄』

:シテが主役。ワキが相手役。ツレが助演。アイが狂言回し。囃子が背景。


舞台とは演じる者が居て演じさせる者が居て観る物がいる。

配役を決定するのは監督かも知れないが役柄を決めるのは観客だ。

小説を書くのが小説家でも小説を読むと決めるのが読者であるように。




これは異世界の話ではない。

現代以外の話でもない。


儀式というのは極めて合理的なモノだ。


解らないだろうがね

――――――――――学がないと。


金や物で補いが付かないモノがある。

まず、それを認める事から始めよう。

つまりは心理学の問題に過ぎないが。


それを癒す(祓う)

医学的な問題だね。


薬物。

対話。

何でもいい。

様々な刺激を与える。


ある程度は定型化されているが、所見処方はケースバイケース。


それにより人間や大衆を型に嵌める訳だ。

歪んだフレーム(条件付)オーダー(環境の要請)通りに直す。


現状では精神そのものは弄れないな。

まるごと入れ換えることしか出来ん。

まだ――――――――――?

ああ、社会心理学も同じだよ同じ。


異常心理を個人的な問題と捉えたがるのは、逃避に過ぎん。

儀式は個人から社会全体を網羅出来る。


怨み。

辛み。

妬み。

怒り。


それを祓う(癒す)としようか。


儀式が必要だ。

――――――――――構図は同じだよ(定型化されてる)

儀式には巫女が要る。

()()()の代表と認められる者。

()()()に手を汚すモノ。

儀式には生贄が要る。

本来、死ぬべき()()()()者だ。

()()()モノが必要だ。


解らないかね?


死ぬ()()者が殺されても釣り合いが取れるだけだ。

死ぬ()()()()()()者が殺されるからまとまるんだ。

余分に生じさせた犠牲を皆に()()()()()わけだな。


命になんか価値はない。

殺せば善いなら誰でも良い。

犠牲は負債でなくてはならん。


バランスを傾け、天秤で穢を押し潰すのだよ。


無垢な命を()()()()吊るす。

これが基本だ。


巫女はバランサー。

自分()手を下していない

・・・・・・・その事実を使って負荷を各々個々に合わせる。


()()()()()()()()()()程度に

生き続けて背負わされ続けなければならない。


合理的だろう。


残酷!

――――――――――()()()効く。


合理的だろう?

だから太鼓判を推すよ。

君らの日程に。


《東京都世田谷区深沢6丁目23番10号/国際連合安全保障理事会会合/参考人尋問》






【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/水際から10m海上/青龍の貴族】


俺の前のエルフっ娘。

エルフっ娘の前の魔女っ娘。

二人を隔てる縦横50cmの空間。


一太刀。


俺が神父を撃つ刻とは違いワンアクション。

エルフっ娘が振り降ろした刀身が止まった。

敢えて彼女が意図した空間の一線を占める。


白刃ってホントに白いんだな、って。


俺たちも刃物は常備してますが。

魔女っ娘にあげた和包丁セット。

それは装備品じゃなくて贈答品。


異世界文化不干渉原則のギリギリ。


交際経費で認められてます。

ドワーフが真似しています。

最早これまでだと思います。


常備して部下に使わせてるM6(銃剣)は黒塗り。


星明かりを反射しないぞ!

殺ったね!

夜間銃剣突撃の機会ある?


個人的趣味で銃剣突撃を日常生活に取り入れてる女はよく知っておりますが。


半海水浴正座中の元カノ。

(M14)重い(フル装弾5Kg)銃剣のみ(マメシバ)も正座。

拳銃は別腹だそうですが。

二人の咎人は普通に丸腰である。


日常生活に剣を持ち込むのは異世界でも少数派。


まあ上流階級だけですが。

職人農民漁民の一般人は必要な時だけ。

共同体の倉から持ち出す。


そも個人所有の概念が無いし金属製品は高級品。


財物と伴にある商人。

自らに価値がある特権階級。

彼らは刃物と近しい。


もちろん見せびらかす訳だが。


資産の誇示。

その場で物々交換に使える。

儀礼の示威。

構えて威嚇し下げて仲良し。

故に目立つ。

敢えて判りやすく輝かせて。


エルフっ娘仕様のドワーフ刀は彼女の髪(白銀)みたいだ。


それが魔女っ娘の首筋。

いつも垂らしている髪一筋。

そこに突き付けられた。


春の陽射しを照り返す刀は優しい輝きで幼女の首を絶つ。


白い肌。

白い衣装。

小柄な肢体。


空間上に引かれた輝く白銀の線に絶たれる、()()


サラサラ・ブロンド・ロングヘア。

海水浴中につき編み込んで背中で一纏め。


両サイドからは垂らしてあった。

白い顔の輪郭を縁取る金髪。

跳び出した拍子に髪だけバック。

前を見上げる首筋剥き出し。


だから、寸前。

後れ毛、産毛、その一糸にも触れない。


事実はひとつ。


だが皆には、このように観えただろう。

触れたら斬れる。


真実はたくさん。


俺がやったら疑われる。

誰もが思考停止。

うちの娘たちだからだ。


重いドワーフ刀(日本刀)の重い一閃。


華奢で細いエルフっ娘の肢体つき。

刀の重さとエルフっ娘のバランス感覚。

力任せに出来なければ勢い(重心移動)で操る。


その刀を急停止させることは困難

――――――――――奇跡に近い。


魔女っ娘は殺されかけた。

愛する姉の、その手で。

エルフっ娘は殺しかけた。

愛する妹を、その手で。


たまたま殺されなかっただけ。


魔女っ娘がエルフっ娘の前に跳び出したからだ。

この場の、ほぼ全員の心臓が停まりかけた。

大半の者が深く息を吸い、大きく吐いた。


安堵の吐息。

エルフっ娘。

――――――――――と観せたいと俺にだけは魅せる。


眼をぱちくり。

魔女っ娘。

・・・・・・・・・・可愛いから善いんじゃないかな。


素早く深呼吸。

お嬢。

――――――――――すっごく頼もしい流し眼で一瞥。



表情は素のまま。

俺。

・・・・・・・・・・固まったままで居ることに成功!


いつもいつも緊迫するとフリーズするじゃんかとか言ってはいけないがよーく憶えておいて上手に頑張って俺を使って欲しい。


例えばこんなふうに。


「こらー!!!!!!!!!」


鼓膜を震わせる高い声。

クリームブロンドがプンプン。


「大丈夫???????」


お嬢が魔女っ娘を抱く。

刃から遠ざける動作は大きく。


「しんじゃうじゃない!」


皆に奇跡を観せられた。

・・・・・・・・・・奇跡?


そうそれ。


魔女っ娘は死にかけた。

元カノは殺されかけた。

マメシバもそこにいた。


死刑が失敗すれば二度目はない。


超音速で放たれた重い刀。

辛うじて留めることに成功。

魔女っ娘の首筋が寸前で。


元カノ&マメシバに向かった刀。


留めた?

停めた?


そんなことが出来るとは限らない。

エルフっ娘なら出来るかもしれない。

かもしれないに賭けたりはしない。


止まった、だけ。

魔女っ娘に薄皮一つの傷も有り得ないのだから。

俺もエルフっ娘も似てる。

ギャンブルは捨て金でやるもんだと判っている。


給料全部を賭ける?

たかだか一ヶ月分だ。

大層に聴こえるけどな?


ブラフをかける刻って、こういうもんだよね。


全て、の前に前提を付ける。

付けた前提を悟らせない。

嘘を吐かないことが説得力。


後講釈をしてみよう。

エルフっ娘は刀を止めた

――――――――――だけだ。


魔女っ娘の反応。

他人が殺されても平気な娘じゃない。

稀にいるよね、こういう娘。

しかもそれが手脚が届く範囲とあらば。


魔女っ娘のスペック。

決して機敏な娘ではないが。

細かい作業は得意です。

ぶっちゃけ、鈍草かわいい。


刀身の前に跳び出した?


いつ。

どこまで。

うごけるか。


刀身が前に飛び出した!


保護者なら、知ってる。

俺にだって判るくらいだもの。

オカン(育ての母)なら解って当然。


斬撃は振り抜いたりしない。

範囲と威力を最初から決める。

戦力の無駄と構えの隙を防ぐ為。


魔女っ娘の髪筋寸前が、最初から決定されていた。


刀は超音速で決まった範囲を移動した。

如何に鋭い刃物でも、それだけのことだ。

超音速ってどうなの、っても移動だから。


右から左へ。

上から下へ。


運ばれるだけなら、危ないことは何もない。

――――――――――そうは観えない、観せただけ。


俺に銃弾(超音速)を視て録れる視力があったら!

――――――――――あ、避けられなくて良いから。


視力は普通です。

良くも悪くもない。

動態視力も普通です。


150Kmの硬球なら見極めらる

・・・・・・・バッティングセンター以外では打てんが。


ハードウェア(眼球から視覚野)

ソフトウェア(認識認知記憶照合)

どれも不自由がない、だけ。


それで困ることはないが、残念ではある。

視えたらどうするわけではないけれど。

魅るってことは、目的そのものなのだよ。


それ(視る)だけで完結。


濡れたシルバーブロンド。

この光沢は湯水と違う?


パーカーの白が浮き彫る白い肌。

同系色のコントラスト!


シャープに伸びた長い耳。

そんな真っ赤で大丈夫?


エルフっ娘。

肢体も好い。

仕草も良い。

心根が善い。


お嬢さん!

ちょっと観てくださいよ♪︎

一推しの一人!


眼に映らない処も大好きだが。

眼にしか映らない処もあるんだ。

眼に出来ないとあらば悲しいよね。


まさに今。

動作は全く視えないが。

――――――――――魅たいよね。


いつも俺の周りの娘たちから離れずに居てくれるエルフっ娘(保護者仲間)


だけどかだからか俺の視界の外に居るような感じ?

死角を塞ぎ合う前線行軍態勢は保護者の基本。


付いてくるのは風俗店かナンパ先までなら台無しで済むのに。

お店の人やホテルの人や警察の人に怒られるから止めてくんない。


日本でなら誤魔化しかたも馴れてるが、異世界ってより軍政地域。


曲解する三佐とか誤解する異世界種族とか煽動するマメシバとか。

後世に残りそうな予感がして、まだ一度しか風俗店に行けてない。


先回りされて出迎えられましたけどね。

エルフっ娘のスペックが高すぎで出し抜けなさそう。


意図は全部お見通しだ!

・・・・・・・・・・フォース(理力)的な。


うちの娘たちが居なければダークサイドに堕ちられる?


動きを観たいなあ。

経過を視たいなあ。

所作を魅たいなあ。


俺が見付からないようにするのはやりようがある。

エルフっ娘の所作が視えないのは如何ともし難い。


こればかりは無理強い出来ることじゃないしなあ。


解析を頼むとエルフっ娘のスペックがバレるから。

うちの娘たちを危険にさらせないから、暫く我慢。


だから今回も何が起きたか、解るけれども判らない。

だから見える結果から視えない過程を脳内再生余裕。


肉眼でコレを魅たいんだよ!





やっと決まったロードマップ。

コロナ対策撤廃の、です。


馬鹿ども。


……今度こそ巧くやれよ。

……しくじるんじゃねーぞ。

……ワザワザ殺させたんだから。


多少は驚きました。


明治日本の伝統芸。

維新(笑)以来の十八番。


官僚が決めて政治家が切腹。


いや官僚の決定で成功したこと無いし。

当然、名前を使われた政治家が失脚。

すると官僚が同じ失敗を繰り返し御代わり大臣が責任をとり……そろそろ弾切れ。


頭が極端に悪い政治家って滅多に居ませんし。

民主制なので普通の日本人から選らばれるし。

そりゃ極馬鹿の比率は世間並みなので少数派。


だから最期まで使うとはねぇ。


スキャンダルで目眩まし。

その隙に失敗を揉み消す。

基本構造はいつもとおり。


一発ネタで誤魔化して、次はどうすんのかな?


……などと暢気に構えていたら、あら不思議。


殺させれば葬式、一工夫でスキャンダル、引っ張り続けるのも簡単。


そうきたか。

この間に注目させずにコロナの法的位置付けが変更され終わる訳。


そして生贄(大臣)がスキャンダルの責めを負わされて野垂れ死に。


レームダックで引っ張れば後援会や支持者からも切り離されます。

後は優しい秘書官(官僚)に慰められながらマスメディア(大本営発表)のバッシングを世界と信じて退き隠り(ひきこもり)


カルトの遣り口じゃねーか(笑)。


大臣(生贄)は棄てるだけだったんですが。

これからは殺させる時代ですね。


夢々「総理大臣になりたい」なんて思わぬように。


霞ヶ関(カルト)精神病棟(永田町)に監禁されます。

正気を保てたなら特捜部に逮捕。

異常なら殺された挙げ句、死後の汚名まで利用されますぞ?


とは言うものの、所詮は他人。

憐れですが、それだけです。


今はコロナ対策撤廃の方が優先。


元凶の阿保(霞ヶ関)が演じる勧進帳(ボクタチワルクナイ)に付き合ってあげる寛大な自制心を発揮してやがりましょう畜生どもが!


また、またまた、またまたまた……責任転嫁に失敗し腐った高度に訓練された無能(霞ヶ関)がコロナ対策を戻したら大変ですから。


というわけで創設以来有害無益な寄生生物(日本の官僚)どもにエールを送るために、コロナ対策を邪魔してあげなくてはならないので週末も仕方なく出歩きます。


だから更新スケジュールが遅れるお知らせでした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ