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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十七章「海のほうから」

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殺される前に想うコト。

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします



本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。

他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。


文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。

よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。


・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。

・【語る人間の居場所/誰視点】とします。

・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称(役職名やアダナ)を入れます。

・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。


以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)




【登場人物/一人称】


『俺』

地球側呼称《司令官/閣下/大尉/大尉殿/たいちょー》

現地呼称《青龍の貴族/ご主人様/ご領主様/我が君》

?歳/男性

:地球人。国際連合軍大尉(陸上自衛隊三尉)。太守府軍政司令官。基本訓練以外は事務一筋。軍政官なのでいつも陸上自衛隊制服(常服)着用。元々訓練以外で戦闘服を着たことがない。


『あたし』

地球側呼称《エルフっ子/エルフっ娘》

現地側呼称《ねえ様》

256歳/女性

:異世界人。エルフ。『あの娘』の保護者。シスターズの姉貴分。ロングストレートなシルバーブロンドに緑の瞳、白い肌。長身(数値不明)。革を主体とした騎士服にブーツに剣が常備。現代日本のファッションを試すことが多い、が、自爆する。でも一人を魅せるために挑戦は続いている。

Gカップ1/3


『わたし』

地球側呼称《魔女っ子/魔女っ娘/幼女/ちびっ娘》

現地側呼称《あの娘》

10歳/女性

:異世界人。赤い目をした魔法使い。太守府現地代表。ロングストレートのブロンドに赤い瞳、白い肌。身長は130cm以下。主に魔法使いローブを着る。お嬢やマメシバの着せ替え人形にされることが多い。


『わたくし』

地球側呼称《お嬢/童女/ちびっ娘》

現地側呼称《妹分/ちい姉さま/お嬢様/愛娘》

12歳/女性

:異世界人。大商人の愛娘。ロングウェーブのクリームブロンドに蒼い瞳、白い肌。身長は130cm以下。装飾の多いドレスが普段着。マメシバブランドのギミック満載な服を好む。



【登場人物/三人称】


地球側呼称《元カノ/団長/だんちょー/一尉/一尉殿》

現地側呼称《青龍の女将軍/団長/主》

?歳/女性

:国際連合軍大尉/陸上自衛隊一尉。国際連合軍独立教導旅団団長。『俺』の元カノ。ドワーフやエルフに異世界人と地球人類が同じ戦列を組む、初の多世界複合部隊「黒旗団」指揮官。

身の回りや書類仕事はマメシバ任せだが、身だしなみや正服や戦闘服などの着こなしはこだわる。

Gカップ1/4



地球側呼称《三尉/マメシバ/ハナコ》

現地側呼称《マメシバ卿》

?歳/女性

:陸上自衛隊医官/三尉。国際連合軍独立教導旅団副官。

ほとんど死傷者がいない国際連合武力制裁活動における実戦緊急医療の最多経験者。治癒魔法と現代医学複合施術のパイオニアにして、異世界人への治療を目的とした医療行為のスペシャリスト。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・というところはあまり意識されていない。

恋愛至上主義者で、倫理や道徳はおろか「愛は地球(人類)より重い」と即答できるタイプ。

シスターズ&Colorfulなど恋に悩む異世界少女たちに恋愛指南を繰り返し「おしよーさま」認定されている。



人の命が大切である限り殺人には価値がある。


犯罪になる殺人の動機は憎悪が最も多い。

命が砂漠の砂粒に等しければ?

憎い相手から手間暇かけて奪うだろうか。

大切だからこそ人を殺すんだよ。


命には価値がない、と教えれば人殺しは減る。


そんな社会は聴いたことがない?

調べたことが無いだろう。

君たちが産まれて来る前や、海の向こうの出来事を。




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/水際から10m海上/青龍の貴族】


俺には判る。

後から解る。


読者観客視聴者の必須スキル。


何が起きてるか判ること。

・・・・・・・・・・ダメだったら傍観者以下の通行人?

何が起きたのか解ること。

―――――――――このために俺が産まれて来たんだ!


99%の予測通り。

1%の予想外。


うちの娘たちのサポート担当、おねいさんず。

女の子のフォローは女の方が良い

・・・・・・・・・・と聞いたことがある。


その一環としての護衛。

その一環としての戦闘。

その一環としての処刑。


おいおいおいおい

―――――――――間違っていないが正しいことなんか知らんのである。


陸上自衛隊(おね)女性自衛官(いさ)普通科(んず)


命令に拠らないボランティア(義勇兵)

彼女たち(おねいさんず)の陸戦規定。

うちの娘たちを脅かす奴は敵。


元カノの特攻。

マメシバのフォロー。

二人のそれは敵対行動。


ついつい即決軍事裁判(リンチ)殺して(処刑して)しまいたくなるよね

・・・・・・・・・・知らんけど。


ついカッとなって撃ちましたフルオートで。

ついカッとなって撃ちました八回引き金を絞って。

ついカッとなって撃ちました予備弾倉が空になるまで。


後は銃剣でメッタ刺し?


M14が54丁、ガバメントが3丁

・・・・・・・・・・・・・・・事情聴取に当たる警務(憲兵)が悩むから止めて良かった。


警務や憲兵(MP)警官(所轄)には()()()が多いから気を使います。


気が付いたら人が倒れていましたとか供述したら目撃者か第一発見者か、どちらっぽい?


目撃者はカッコ悪い。

何してたんだ、ってなる。

やはり、第一発見者。


ダイイング・メッセージには(エルフっ娘サイズ)とか書いて置けば迷探偵が元カノ(国際標準Gカップ)を捕まえかけて名探偵登場!


幸い?にしてそうはならんかった。

エルフっ娘が前に出たから。

反抗前の自首ではない。


処刑人。


エルフっ娘。

―――――――――元カノ&マメシバ被害者の会代表。


俺を愉しませるために産まれてきたとは決めつけていたが。

・・・・・・・・・・決め返されたか。


もう一回決め付け直さねば。

――――――――――彼女が前に出ることで、おねいさんずが正常化。


そうそう、君たち(おねいさんず)は俺にナンパされるために産まれたんだ、ってことにするんだから銃殺隊にならなくていいんだ。


不安、疑念、心配を凌駕。

自然に皆がエルフっ娘に委ねる。

・・・・・・・・・・そりゃそうだ。


被害者が加害者を殺す。

復讐権は基本的人権です。

法律で禁止されてないです。


個々人の持つ復讐権を代行しているのが刑法の骨格。


肉付けもされてますが。

肉がメインと勘違い。

この場合(法律)は骨髄を喰う。


私的制裁は許されない、って言うじゃないか。


公的に制裁するんだから。

これが枕詞なんだな。

復讐は効率よく、ってね。


一人一人が復讐してたら無駄。

――――――――――仇討ちの歴史参照。


特権階級にしか出来ない。

労力財力交渉力が必要だ。

皆が殺ったら社会が停止。


復讐は無益だとかなんとか言う珍妙な妄想が何故か発生したが。


人を殺しちゃいけません!

・・・・・・・・・・ってのと同じ。


人を殺さない社会は存在してないんですがそれは。


説得力が無いのは嘘だから。

――――――――――正しくはこう。


善い殺人と悪い殺人があります。

有益な復讐と無益な復讐もあります。

必要な戦争と不要な戦争みたいなもの。


うん。


判りやすいな。

解るのも簡単。

考えるならば。


誰が考えさせたいんだ、って話。

―――――そりゃ、殺人も復讐も戦争もいけません、でまとめ(ほうり)たくもなる。


じゃあなんで殺ってんだよ?

・・・・・・・・・・隷属してれば聞かないからね。


質問しないこと。

疑問に思わないこと。

考えつきもしないこと。


人間には無理だが人形なら出来る。


上から順に良き市民の条件です。

俺には考え付かないから学びました。

お陰で掻い潜れ独りで楽します。


人形は人間の為に造られたんだし。


その辺りを魔女っ娘には躾ないとな。

脊髄反射で見捨てられるように。

ってか人形と人間を区別できる様に。


シスターズ&Colorful。

人に在らざる君と君と君と君と君と君と君と君。


君の人生の監督()を無理強いしている大人(保護者)として一言いいたい言う暇なし。


ミリ秒単位で考えられただけ

・・・・・・・・・・人体の神秘(俺ってスゴイ)を感じる。




【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/波打ち際から8m/青龍の女騎士団半円陣中央/青龍の貴族左前/魔女っ娘】


わたしはまたやってしまいました。


ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。


ご主人様ねえ様ちい姉さま青龍の女将軍さをマメシバ卿と青龍の女騎士団の皆さまColorfulの皆と遠くで観てる偉い人!


貴男のわたしを壊してしまいますごめんなさい。

ねえ様の刀に当たってしいますごめんなさい。

ちい姉さまの手を振り切ってごめんなさい。

青龍の女将軍さんの覚悟に割り込んでごめんなさい。

マメシバ卿の離れてなさいを台無しにしてごめんなさい。

青龍の女騎士団の皆さまが護ってくださったのを台無しにしてごめんなさい。

Colorfulの皆にお見苦しい肢体を観せるのは申し訳ないです。

ずっと観てる貴女が気悪くしたらすいません。


ご主人様大好きです愛してます歓んでいただけましたが悦ばされてばかりだったのが悔しいです絶対に次こそ何もかもしていただけるはずだったのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


あと。

えっと。

だからその。


殺されてしまってごめんなさい!




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/水際から10m海上/青龍の貴族】


その刻、歴史(俺の個人史)が動いた。


リテイク!

NG!

やり直し!


タイムマシンは無いけれどすべての動きがスロー再生。

・・・・・・・・・そう()()()


時を止められたらどうなるか。

時を巻き戻せたらどうなるか。


すべて(俺も)なので何の役にも立ちません。

・・・・・・・・・・そりゃそうだ。


エルフっ娘の無造作な動作。

いつもは繊細な所作。


意識が翔んでも肢体は別な感じ。


湯あたりで朦朧としてる時すら動きはシャープ。

斬首介錯処刑ならともかく。


死んだらいけない魔女っ娘の魔女生がかかってるんですがそれは。


命がかかったシーンがこれでは驚きますからね。

俺がギャラリーでも手加減して。


エルフっ娘が振り下ろす

――――――――――太刀を。


魔女っ娘が跳び出す。

――――――――――肢体で。


死ぬわ!!!!!!!!!!!


元カノは視ている。

・・・・・・・・・・俺を。


マメシバは観ている。

・・・・・・・・・・皆を。


死んだらどうする!!!!!!


御褒美一人。

お説教一人。

一人を殴る。

感想戦一人。


それよりなにより言いたかった

――――――――――そんな斬撃で大丈夫か?

言えなかったんですけどね。


腰から入る刀身の軌道。

太刀が持つ鋼の重さ。

異世界惑星の重力。


エルフっ娘の腕が刀に与えるバランス移動。


大気を分ける理論値。

人体を絶つ最適動作。

肢体を断つ決定所作。


素人()なら力を込めて型を追ってしまうところ。


肉を分ける。

骨を別つ。

脂を纏わず。


素人()なら肉に弾かれ骨に食い込み脂に絡む。


まさにリテイク、やり直し。

戦場では良くあることです。

銃剣ってなかなか慣れない。


練習はしましたけどね?


俺の銃剣は豚肉の塊しか相手したこと在りませんが。

熟成肉は後でスタッフ(研修将校)が美味しく頂きました。

骨の周りが一番美味しいと思います。


人を相手にするときは肉弾以外にあり得ませんから。

素手の方がどのくらい壊すか決められます。

自分の身体を超える操作は素質が必要。


男を相手にするときは掌か肘に膝に踵だけで足りる。

敵は人間の範囲に入らないから兵器(殺す)一択。

捕虜は資源であって無駄遣いは禁止。


実践で道具を使うと後が厄介!


事件性が増すし。

捜査が厳しいし。

罪状が増えるし。


万一裁判になったら不利だよ?


殺人事件と過失致死事件じゃ扱いが違う。

前者の方が警察署のノルマ(検挙率)に響くからね。

殺人罪でも計画性の有無で段違いだから。


捜査期間や動員人員の数や質に圧倒的な差がでるんだな。


いやまあ戦時下ならいいが。

いやまあ戦争裁判は御用心。

いえもちろん軍法会議もね。


そんな俺だから兵器(刃物)の使い方は習った、だけ。


知ってる。

判る。

解らない。


今この刻に俺が死ぬかと思ったのはリアル。

――――――――――俺だけじゃないとおもうが。


無造作、力を込めない振り捨ての動き。

継ぎの太刀を想定していない処刑方法。

戦闘想定なら刀を振り抜いたりしない。


今それは無いよね?

・・・・・・・・・・頚を海水で洗った二人(元カノ&マメシバ)が斬首()()()んだから。


動きを流せば肢体の負担は減る。

ただし構えが崩れて隙が出来る。

しかも切先が離れ返す間が開く。


つまり刀を停め難い。

――――――――――力尽くで停めたら?


エルフっ娘の筋が痛むかもしれない。

・・・・・・・・・・留められたら。


超音速を留められるのか

――――――――――魔女っ娘の肌の前で!


だから俺は殺されなくても死ぬかと思ったから止めてほしい。

だから俺は繰り返しいつも死ぬなと無理強いしているのに。

だから俺はエルフっ娘の動きに反応しそうになって無反応(間に合わない)



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