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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十七章「海のほうから」

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視ちゃいけません!/どんぐりの背比べ。

【用語】


『アムネスティ』:日本の異世界転移後、国連より早く再建された国際的な人権団体(NGO)。売春合法化の実地試験を兼ねて、日本で育成した娼婦を雇用し異世界大陸国連統治下で営業している。なおアムネスティの「売春合法化論」は現実に準拠しており小説上の設定ではない。ただし、支部ごとの独自性が強い団体なので全体の総意と言えるかは微妙。

(詳細は第28部 「アムネスティ」 より)


『アムネスティガールズ』:太守領にやってきたアムネスティの人員のうち娼婦の10人。他に管理職、料理人、専門医、エステスタッフなどがいる。

名前が出ているのはシュリのみ(第35部 「奴隷市場ろうどうしじょう」冒頭 )。



「司令官はさ、AVやフーゾクしてる女、大丈夫?」

「では早速」

ダメだめ駄目(まだまだまだ!)アトあと後(先にしたら)ジュンバン(わるいじゃん!)じゅんばん順番(あの娘たちの後で♪︎)

「なにゆえ」

「だいじょーぶなんはわかった」

「何番目だ」

「辞めさせないの?」

「それが望みなら!」

「なんで?」

「なにが?」

「為にならないとかさ」

「為になるから売れる」

「後で後悔するとかさ」

「後で後悔すべきか?」

「・・・・・・・・・・いいの?」

「誰かの迷惑にならない。誰もが喜んでいる。誰がそれを止めて良いんだ。好悪って好き嫌いを押し付けるのはキチガイだ」

「――――――――――そっか」

「一時の気の迷いで心に一生の傷を残します、とかなんとか公共広告で脅されてるから気になるか」

「おどされてる?」

「風俗嬢やAV女優を一生追いかけて傷付け苦しめてやる――――――――――って意味だ。キチガイにしか思い付かないな」

「・・・・・・・・・・そっか」

「非合法化して法律の枠外へ狩りたてて搾取させながら人生や経験を自己批判して全否定すれば犠牲者として一生鞭打ってくださるんだとさ―――――――――人格を殺す人殺しに自覚がなければ、猟奇殺人者だ」

「ひっでー世界よねぇ♪︎」

「異世界ならいないぞ」

「あんたの周りにもね♪︎」




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/波打ち際から10m海上/青龍の貴族】


俺は嘘つきだ。


え?

知ってる?


おかしいな。


貴女(キミ)をナンパしたことあったっけ?

貴男(オマエ)とナンパしたことあったっけ?


()()()()()()()って、良くあるけどな。


忘れるわけないんだが、しばしば言われる口説いた疑惑。

もちろんそーいうことにしておくのはマナーのうちです。


初対面の相手と昔馴染みになのは得意技。


どうせ早いか遅いかの違いに過ぎない。

なら初回を二回目三回目に出来るお得。


ナンパは回数だからね。

営業とおなじだからね。


努力だけで成り立つ数少ないジャンル。

認めないなんて野暮じゃないか、なあ?


真実とは都合が良いことなんだよ?

モノは言い様、考え様って、真理。


そりゃ女の顔を視ると言うことは口説くとも言えるから。

日々の日常がナンパなら人類皆ナンパ対象()ナンパ仲間()だ。


しかし俺が嘘つきだと理解を得るなら、もうちょい深い付き合いが要ると思うんだよ。


三回以上の会話が必須。

・・・・・・・・・でなきゃ、嘘つきであれ正直者であれナイスガイであれ何であれ、判断されるわけがない。


であれば?


友達?

知人?


とりあえず呑みにいく。

下戸歓迎。

酒を味わうなら独り酒。

人を味わうから酒盛り。


上官?

部下?


とりあえず払っといて。

奢りか経費。

上司と言えば財布も同然。

部下と言えば伝票も同然。


近所の人?

近所のガキ?


とりあえず飯食って寝ろ。

老人と子どもは変わらん。

ひとまとめひとまとめ。

寿命迄の暇潰し。


でなければ?


俺を正直者だと思っているのは三佐しか居ない筈なんだが

――――――――――俺が殺されてないことで御察し。




【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/波打ち際から10m/青龍の女騎士団半円陣中央/青龍の貴族左前/魔女っ娘】


わたし、がんばります!

――――――――――盾になれるでしょうか?


見下ろす姿。

見上げる姿。

囲い込む姿。


一撃目で貫かれなければ

・・・・・・・・・・間をとれる、ですか?


青龍の女騎士様方(おねいさんず)

皆様、手槍(M6銃剣)を構えてます。


何十もの穂先がまっすぐ、ご主人様の前へ。

お二人は全然まったく気にされてませんが。


皆様、気に病んでおられるのは、ご主人様の気分だけ。

―――――――この場に要るのは、女ばかりです。


マメシバ卿と青龍の女将軍。

・・・・・・・・・・ご主人様の園遊会(わたしたちの海水浴)への乱入。


殺される理由は在るのでしょう。

――――――――――殺されない理由も、また。


賓客?

珍客?

狼藉者?


ハラハラしながら御三方を窺っています。


青龍の女将軍。

マメシバ卿。

ご主人様。


地位や力に依らずに親しい方々。


この感覚は覚えがあります。

わたしたち(シスターズ)のような感じ。

わたし(自分の女)たちとは非なるもの。


わたしが知るべきは、それで十分。


ご主人様の、とてもとても大切なこと。

ちい姉さまが人魚さんを掴まえてる。

わたしたちを見守ってるのが、ねえ様。


ご主人様に物申しあげるだけなら出来る、わたし。

死ぬことは在っても殺されはしません。


臣下なら手を出せない。

偉い方々は観ているだけ。

主なら敢えて手を出さない。


わたしが、ご主人様の持ち物だから出来ること。


青龍に属さないモノ。

利害に及ぶ力がないモノ。

必要無くとも欠かせぬモノ。


わたしごときなればこそ、死んでも青龍には見逃されましょう。


威を借り受けること。

その責めを留めること。


ご主人様の威を傷つけず間に挟まれば、わたしが叱られて済むかもしれません。


周りを囲む青龍の女騎士団。

遠くで観ている青龍の偉い人。

何処かに青龍の公女様。


皆様は何かを為出か(しでか)されるとしても、ご主人様を留めたりはなさらない。


青龍は為さる方々。

為さない、はない。

成否正否は二の次。


わたし

――――――――――すっごく困ります!!!!!!!


ご主人様が大切な方々を殺してしまったら?


ご主人様

・・・・・・・・・・悲しまれるじゃないですか!!!!!




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/波打ち際から10m海上/青龍の貴族】


俺は言おう。

アレは嘘だ。


忘れたりはしない。

正々堂々正直に嘘。


俺は幼い頃に誓った(ニートライフ)を忘れない。

・・・・・・・・・・あれは小学校三年生の時ってどうでも良いですか。

まだ手を抜けてないだけだから明日からサボタージュ(本気出さない)


此処までは真実。

此処からが虚構。


儘ならないこともある。

――――――――――認めるのは初めてだが。


俺は、いやいやしぶしぶいた致し方なく、認めよう。

もう一度、言う

・・・・・・・・・・アレは嘘だ。

俺はマメシバに仕返しを誓った日を決して忘れない。


今日か。


いや今日も、か。

いつものことかな。

いや今日まででいいや。


明日の仕返しは明日考えよう。


つまり!

マメシバに恥ずかしい想いをさせる!

黒歴史!


思い出しそうになる度に肢体がフリーズして内心がドタバタちょこまかしてしまうような恥をかかせる。


女子どもに良くあること。


して愉し。

観て愉し。

繰りて愉し。

記して堪らん、娯楽の王様♪︎


うちの娘たちで遊んだりするから生き恥を掻くんですよ――――――――――あ、もう掻いてますか。


自分から。

堂々と。

完全衆目。

それは俺がヤらかしてヤる!


ドや顔で涙目のマメシバを一生転がしつくして遊ぼうと

――――――――――あ、もういいですから。


いま索敵システムの向こう側に地球人類の意思を名乗ってる偉い人たちがいて完全に修正抹消不可能な重要記録として地球人類滅亡まで保管されるって判ってる解ってますかそうですか。


AVかな?

SMかな?

コスプレ?


なんで(成人女性)がスクール水着なのか。


直視すると辛いわ~。

撮影現場ってこんなんか。

風俗で在りそうではあるけど。


話にしか聴いたことはない。


画面の向こうだから映える

――――――――――あるよね。


それだって役者脚本演出次第。

・・・・・・・・・・実演は無理って言われた。


そんなこと(嫌・無理・駄目)言うからやらせちゃう

――――――――――あるよね。


付き合ってる相手の作品をコンプリートするのは好意。

相手の技能に敬意を示すなら金を使わんと。

デート代に使えと言われても知ったことではないのだ。


決して羞恥で茹だりきってるところをコンプリートしたいだけではないというのに理解を得られません。


今は遠き今カノの幾人かの話は置こう。

・・・・・・・・・・・・・・・・早く帰国しないと口説き直し(元カノNoX号)は更にさて置く。


プロフェッショナル(AV女優に風俗嬢)すら尻込みする。

そんな装備(スクール水着)で大丈夫なマメシバ(セミプロ)

コイツにトラウマを与えるのは無理。


肯定する要素が無くはない。


塩で甘味を惹き立てる。

幼さで若さを際立てる。

キツさで大きく見せ掛ける。


お、睨みやがった

――――――――――気にしてるな?


5m圏内が国際規格(おっきい)だから。

浜辺全体は日本粉飾(ちっちゃい)だけど。


ちびっ娘たちだって5年以内にピーク(最盛期)を迎える。

二十代(女の老化期)には辛過ぎる対比ではあるな。

して視るとマメシバの素材アピールは間違ってない。


比較の原理は演出の基本。

子ども向けのスクール水着。

起伏が無くて当たり前だ。


大人なら起伏はある。


(ゼロ)(日本標準)の差は無限大

――――――――――肢体の成熟をアピール出来る訳。


(日本標準)豊富(世界基準)を比較させない手口

・・・・・・・・・・・・ちびっ娘たちに敢えて着せずに自分が纏う。


あ~ざ~と~~~~~い

――――――――が、肢体が整って無きゃ出来んわな。


普乳から視線を逸らして美乳アピール、って訳だ。


だから優劣があると酷いことになる。

幼い格好(スクール水着)が、成熟じゃなくて老醜だけを浮き立たせる。


歳相応の格好をしていれば隠せた欠点を、欠点だけで全て覆い被せてしまう。


ひっじっょうっに良くある、街でよく見た日本では。

――――――――――ではマメシバはどうか?


大きさだけではなく形をアピールする辺りで成功。

・・・・・・・・・・唆られる(そそられる)かどうかはともかく。


女の肢体と子供服のミスマッチを捩じ伏せる力技。

――――――――――バターコーヒーみたい。


だからまあ、似合って無いわけではないのだよ、マメシバのコスプレ(スクール水着)


ちびっ娘たちの紐ビキニくらいには。


子どもが裸でも気にならない

・・・・・・・・・・一緒にしたら可笑しいか?

やっぱり同じ感性の産物だな。


マメシバ印(現代風ファッション)で飾られた、うちの娘たち。


―――――――いまならまだ間に合う―――――――




【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/波打ち際から10m/青龍の女騎士団半円陣中央/青龍の貴族右前/お嬢】


わたくしは、あの娘にも指図

――――――――――まだよまだ。


あの娘の出番がくるとしても。

ご領主様が采配次第。


それが御為にならないならば、よ。


弱く憐れな領民であることの、素晴らしきこと。

わたくし、たち、が愛さるだけの女だからこそ。

これも青龍が強く貴過ぎるがゆえに出来ること。


弱いことが恥ではない

――――――――――敗けることを恥と知れ。


お父様の教え。

感謝しますわ。

後程お伝えを。


愛娘は身も心も捧げた方の役に立てますわよ。


だから愛さるのではありませんけれど。

ただただ愛されているだけですけれど。

だから愛し返せる(尽くせる)のを自慢しますけど。


もちろん、役にたつ女と知られたくはありませんが。


なんの役にもたたない女

――――――――――それなのに求められなんて、わたくしの名利に尽きるじゃありませんか。


とは言え、ご領主様には御見透し。

せめて周りには、隠しておきます。

道具と観られるは業腹ですものね。


ご領主様、ご覧下さい

――――――――――女の見栄は、お好きでしょう?



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