俺が育てた!/それドングリに言えんの?
【用語】
『貯食行動』
:リスなどの動物が木の実などを貯蔵すること。目的は収穫期後の食糧備蓄や収穫物の熟成。貯蔵された木の実は一部が放置され、新たな木の苗となり森を再生/維持することにぬる。たが何故か「リスの植林」とは見なされない。葉切りアリが巣に備蓄した葉に生えたキノコを食べるのは「農業をするアリ」と評されるのに解せない。リスは「備蓄した木の実を忘れた」のであり「結果として」森の維持/再生につながっているだけなのだそうな。もちろん間違っているのは既にお馴染み。発振器を使った追跡調査ではリスがしばしば「貯蔵庫」訪問し、木の実を消費しながら全部は食べないことが確認されている。江戸時代には個々の寿命を無視した百年単位で考える植林が一般的。数十年から百年前に植えた樹を伐採販売する一方で数十年から百年後に伐採販売する目的で木を植えたりしていた。個人という概念が生じていない世界では共同体単位で生計を立てる。野球のチームのように永遠ではないにしろ、個体の寿命や事故率を無視した長期俯瞰が一般的になる。安定した時代が数世紀続けば「百年前から百年後まで」を見据えて誰もが不思議に思わない……数百年安定が続くのは世界史的に例外だとしても。ただし、リスが個体の寿命を超えて住み着いた森を利用して植林を続けている、という風には誰も思わない。リスはアリより社会的で在ってはならず、江戸時代の農民一般のように振る舞っていても其処に意図が在ってはならない……らしい。
ドングリを蓄積し熟成させることで苦味を抜くことも兼ねているんですが、人間が酒など発酵食品を発見した過程と何か違うのだろうか。
単純に考えればアリやリスの方が「個人に目覚めた現代人」より永く高い視野から活動しているのだが認めるどころか考慮すらされないでしょうね。
「リスが育てた森」
――――――――――ってことですよ。
ドングリを溜め込むリスって、いるじゃないですか。
全部じゃないけど。
欲張りなんですね。
有り余ってるのか。
貯めるだけ溜め込んで、食べずに終わって森になる。
リス本人は日々のドングリに不自由してない。
むしろ有り余っているからこそ貯められる。
手に入るだけ食べまくる。
頬袋に入りきらないほど。
仕方がないから備蓄する。
そりゃ芽を出して森に成ろうってもんです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・ドングリの気持ちを考えたことがありますか?
収穫され。
仕舞われ。
守護られ。
――――――――――食べてもらえない。
ドングリに手足があったら、ただじゃ済みませんよ。
リスに吶喊しますね。
してますけど。
その頬袋は私のだ!
ってね。
誰が森になってドングリ採取されますか。
ドングリのリス狩りガチ!
ん?
ですよ?
だから砂浜いっぱいのドングリに備蓄ドングリが吶喊してきたんじゃないですか。
【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場/水際から10m海上/青龍の貴族】
なんてまっすぐな瞳で視られているんだ、今日の俺。
普段なら童女幼女の穢れ無き瞳に責められてるのに。
朝寝しちゃダメかな、とか。
――――――――――起こされるのがマナー。
風俗店に行けてないな、とか。
・・・・・・・・・・あっちから遊びに来るのに。
夜更かし出来ないな、とか。
――――――――――俺が寝ないと寝ないんだもの。
かろうじてボロを出してない立派な大人、日々の俺。
ツギハギだらけの姿が、ちびっ娘たちを堕落させない。
善い娘は産まれてから死ぬまで好い娘。
鳶が鷹を拾った。
そは爪を隠した、うちの娘たち。
親心を噛み締める。
いや、親じゃないけど。
――――――――――魔女っ娘の亡父に失礼か。
出会って一ヶ月半だが。
・・・・・・・・・・お嬢の御父君に憎まれるくらい。
何か教えるには短すぎ。
――――――――――オカンなエルフっ娘に敬礼。
うちの娘たちの優れたところと俺は無関係だと言い切れる。
むしろ堕落させんと。
周りが見えすぎてる。
気を使いすぎだよな。
人魚みたいに好きな様にふるまっていいのよ?
死なない範囲なら。
陸に身投げはダメ。
甘えに命かけるな。
とはいえ人魚以外、うちの娘たちみたいに、配慮しすぎは別の問題。
ストレスが見えない。
それは余計にヤバい。
なかなか巧くいかん。
周りに気を使うのは仕方がないかもしれない。
人魚の暴走開始、いち早く察知。
俺の救助作業を、邪魔せず待機。
人魚のボディーを素早くカバー。
周りのフォロー。
俺のフォロー。
俺に気を使うのはいかん。
気がつかん方が楽だろに。
ちゃんと命令するからさ。
お手伝いは子どもが喜ぶ。
喜ばれないのは、命じた大人が見限られてるから。
子どもに大人扱いされてないと自覚しよう。
成長に失敗すると取り返しつかんけどな。
子どもの目に付かない所で隠れとけ。
もちろん俺は立派な大人。
何かしたげな子どもが集まって来る。
ちゃんと割り振り出来たんですよ?
最近は常に先回りされて今もですが。
不甲斐ないこって
・・・・・・・・・・・・・・・・でも子どもの頑張りを喜んじゃうよね。
やったぜ!
ちびっ娘!
シスターズ!
人魚を一段落させてくれた三人に感謝。
お嬢が被せて。
魔女っ娘が合わせて。
二人を運ぶはエルフっ娘。
俺は纏めて詰めるだけ。
パーカーひとつ。
カバーは十分。
ビキニはいーや。
細すぎて着せるのが難しい。
失神痙攣中の肢体には出来ない。
サイズだけなら大人と同じだし。
細部を押し込まないとハミ出る。
着物に並ぶ着衣困難衣装なんだよこれ。
剥いた後、皆さんどうしてるんでしょうね。
俺は着せたこと無いです。
別な何か羽織らせて運ぶのが常だろうなあ。
あんまり多用される衣装じゃないしね。
生一本で勝負できる肢体の持ち主。
・・・・・・・・・・ボディビルダーとかマジやめて。
そもそも表面面積が少ない子ども。
――――――――――ちびっ娘はそうだよなあ。
プロフェッショナルな、皆々様方。
・・・・・・・・・・お元気でせすか、俺は寂しいです。
だから人魚も、いつもと同じで良いだろう。
紐はまとめて腰に巻いた。
キツくないけど括れてる。
腰から下には下がらない。
無くすと厄介だからね。
靴下みたいに片側だけ無くしそうだ。
上下セットが基本だもんなぁ。
アンダーウェア一般がそうなんだが。
そういえば互い違いは視たことないな。
どんだけ不意打ちでも整ってるのは凄いと思います。
命がけの最前線兵士だって奇襲を喰らうのに。
女子どもは武士や兵士より常在戦場。
深い敬意を込め
――――――――――いつか必ず恥をかかせる所存。
俺は曳き摺って来た人魚を、波打ち際手前に横たえた。
すぐ真下
・・・・・・・・・・横になってはいますよ?
横抱きしたから横にした。
そう言っても誤差の範囲。
横を維持させ、移動した。
救った訳ではないが掬った人魚
・・・・・・・・・・ますます魚釣り。
釣ったわけではないが。
投網でも銛でもないが。
だが漁にしかみえない。
うちの娘を曳き摺りたくはないですけどね。
住んでる世界が違うんだから仕方がない。
距離は180cm以内だとゆうのに命懸け。
これが種族の壁である
・・・・・・・・・・ゼロ距離より踏み込んでくる娘たちもいたか。
エルフ。
ハーフエルフ。
魔法使いに異世界人。
板子一枚上下で天国が地獄。
陸棲動物が水棲動物を拾ったんだからしかたがない。
こりゃ海沿い川沿いに住まんといかんかもしれんね。
淡水人魚とか海水人魚とか両用とか居るんだろうか。
地球でも希に確認されてる両用種。
異世界にいない理由はない。
人魚がそれな理由もない。
水槽を造らん理由もないが。
マメシバ辺りが安全にテストしていそう
・・・・・・・・・・あとで確認。
今は海と海水しかないからな。
それゆえ人魚を全身水没継続中。
海中ですよ、もちろん。
そのために曳きずったんだから。
途中までは、もちろん。。
そこから海中を揺蕩わせて牽引。
シスターズのサポート。
それぞれが役割分担してくれた。
エルフっ娘とちびっ娘。
それくらいから背がつくからね。
ちびっ娘たちのことだ。
その先で水深が膝丈で体勢切替。
ちょっと暴れたら喫水線を上に抜ける。
ちびっ娘が重しになって、顔を海中へ。
エルフっ娘が抑えつけて、剥けないように。
俺が踏まないようにして、波を利用して牽引。
意識が明晰じゃないと踏んでも意味なし、愉しくない。
海中生物が生死の狭間で土俵際。
本来なら、もっとも安全な所で放流したかった。
水深が俺の腰丈辺りが最適。
ちびっ娘たちにも安全な深度なら、一緒に遊べる。
俺がすぐに遊んであげられれば良いんだけどね。
人魚を海中で吹き流しつつ。
ちびっ娘たちを弄り倒しつつ。
おっきい娘たちを苛めつつ。
可愛い子どもたちを玩びたくて堪らない女たちに解放。
うちの娘たちは知己を強め。
おねいさんずは楽園を知り。
俺が幾人かと天国へダッシュ。
今すぐそうしたいわ!
・・・・・・・・・・うん無理だったよ。
――――――――――今も。
がっちり人魚が離れない。
しっかり右脚に絡まってる。
巻き付いていると言うべきか。
でもこれアームロックじゃないかな?
離そうとすると腱筋が裂けるヤツかな。
力を加えなければフニャフニャに包まれてるだけだが。
最初は俺の頚をキメていた。
・・・・・・・・・・・肢体の力を無理矢理抜かせないと死ぬレベル。
俺が。
エルフっ娘が外すと腕に絡む。
―――――――――――無理矢理外すと腕脚が折れかねないレベル。
人魚の。
ちびっ娘たちが嘆願して腰へ。
・・・・・・・・・・更に説得した結果、水深に合わせて足元へ。
人魚が。
常に意識が無いわけではないって判った。
意識レベルが接点、というか、接触面と比例してる。
JCSⅠ分類1~3というところ。
全身を抱き潰してる刻は自意識が無い。
ついさっき。
抱っこしてるだけだと舞い上がる。
剥けたとき。
引き剥がすと必死に泣き付いてくる。
説得したとき。
ただし聞き訳だけは断固拒否である。
今このときも。
死んでも俺を離しませんでした、現在進行形。
――――――――――子どもらしい反応だけどさ。
あ、コレは噛みついてますね。
甘噛みだから、痛くはないが。
両手の爪も立ててますよコレ。
指の腹が中心だから痛くない。
しがみつくとは別なアピール。
言葉より雄弁な子どもの主張。
そりゃ知らん人たちの真ん中だし。
命賭けで知ってる大人から離れんわな。
だからギリギリまで抱いて来たのだが。
波打ち際が近いから海底匍匐前進、ってか牽引。
エルフっ娘の努力で捲れるパーカーを維持。
ちびっ娘たちの努力で頭部の水没を維持。
人魚自身の筋力精神力で俺への密着を維持。
あとで人魚に無理強いしよう。
相手の意思。
相手の主張。
相手の都合。
無視して恨まれるのは、いつものこと。
最長十年は文句を言われてはスルー中
・・・・・・・・・・一生言われてもかまわんけど。
一生忘れられないならかえって好都合。
次から、命令ひとつで、海中に待機しろ
――――――――我が儘は好きだが、命懸けは許さん。
あらゆる不正義は利益になるから行われます。
つまり犯罪を無くしたければ割に合わなくすればいい訳で。
それが無理なら犯罪にする必要はない。
どうやっても割に合うなら、社会的利益なんですから。
……その点
「捨て賃2万円を国民の血税から寛大にも割いてやるからどうか引き取ってくださいお前らには大金だろぉ?貧乏人どもよぉ!」
って言われてるマイナンバー。
あれ何に使うんだろ。
いつ忘れられるんですかね?
インフルエンザの集団接種は廃止に十年以上!
さらに人死にが必要でしたが。
マイナンバーは
……霞ヶ関が無くなるまで無理か。
本末転倒の代表例。
犯罪が増えたから警察を増やす?
テロが増えるからテロ対策法?
侵略されたくないから軍拡?
「保険に入っているから火事になっても大丈夫」
って言うのと同じ。
いや、よく言われてますか。
この狂気を判りやすく言えば、こう。
「保険に入っていれば安心して火事を起こせる」
モノは言いようですよねぇ(笑)。
さて。
パンデミックの経済学。
利益があるからパンデミックは起こる。
アメリカでは
「死因にコロナと書くと補助金が出る」
これがパンデミックを引き起こしました。
日本では
「コロナと診断されれば保険金が出る」
これがパンデミックを引き起こしてます、今(笑)。
そりゃコロナ感染者が増えますよねぇ。
いい小遣い稼ぎになりますもの。
合法的だから不正じゃない?
政府が病気って決めたんだから?
……そう微かにも思える奴はアウシュヴィッツ見学してきてどうぞ。
なお「一緒にするな」って言う向きは三分以上「考えて」出直しましょう。
引用、孫引き、カット&ペーストではなく(笑)。
一次資料だから大丈夫とかあり得ないから。
コロナではなく、コロナ対策による医療崩壊で一般的患者が病院から遠ざけられて大量死。
笑えない?
嗤えます!
という訳でオシフィエンチム博物館を見学する必要がないわたしはコロナ対策を嗤いにであるかないといけないので更新タイミングが遅れそうですがお知らせでした。
※念のため。
インフォデミックとはデマゴーグ100%の嘘のこと。
本来コロナ対策を否定する文脈のなかで「存在しないパンデミック」を意味して使われた。
がコロナ対策を死守する側がすり替えて「真偽定かならぬ情報が混在する」という意味にでっち上げ。
コロナ対策を肯定するスキルの一つにされましたとさ。




