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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十七章「海のほうから」

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千客万来/来ちゃった。

【別冊登場人物紹介】


『魔女っ娘の友達』

:太守領港街で影響力を拡大しつつある13人の幼童女。魔女っ娘オトモダチ認定に基づき港街駐留の黒旗団の副長からインドネシア国家戦略予備軍(親衛隊的な組織)流の英才教育を受けている。誰のせいとも誰の為とも言わないが。国際連合用語で「フレンズ」と名付けられているが一部の者しか知らない。

※第68話<ともだち>より。


『頭目の娘』

:港街を束ねる盗賊ギルドの頭目が7年前に恋したエルフとの間に産んだ娘。ハーフエルフであり帝国統治時代のタブーであることから経緯は知られていない。世に現れた時に青龍の貴族と寵愛されているエルフの姫、ハーフエルフの恋人たちと一緒に現れたハーフエルフの幼女が異世界一般にどう認識されたのかは追ってしるべし。




「たいちょーって告白したことないでしょ?」


「私がやりましたが三佐がやれって言ったんです」

「自供じゃないから!しかも責任者唄ってるし!」

「氏名階級認識番号で済むなんて思うんじゃない」

「ちゃんと事前に自白用偽情報は与えられてます!」

「ちゃんと共有しておかないとメリットがないぞ?」

「その時点で敵に与えたい認識を信じさせる為に毎回整合性を整えた断片情報を全員に与えてますから専任担当が!」

「捕虜なんか出ないのに御苦労様だよなあ?」

「戦争の習慣を風化させたくないんでしょう」

「続けんのか」

「終りません」


「告白するまでもなく把握されてるしな」

「浮気を隠す気もなきゃそーでしょうよ」

「認識の違いを擦り合わせたりはしないが?」

「認識が一致するところしか訊いてません!」


「ならあれか?」

「あなたが好きです。付き合ってください」

「断る」

「違うけどムカつきます」

「告白」

「そうそれ!」


「付き合ってください、ってヤツ」

「言ったことないでしょうけどね」

「そんな酷いことはしない」

「Kwsk」


「自分以外に判断を強いる(答えを求める)なんて不当だとは思わないか?」

「強いるって」

「永久に保留で良いなら問う意味がないよなぁ?」

「やーなかお」


「それで押し倒してるんですか?」

「倒したり倒されたりいろいろな」

「相手の意思は問わない?」

「相手の意思は相手のものだ。他人が問うようなことじゃない。相手の内心を抉りだすのは最低の暴力だ」


「誤解を避けるために確認が必要だと思いませんか?」

「自白剤以外の方法で確認出来るなら、自白剤と同じ」

「薬はそれほど便利なものじゃありませんけれど」

「医師として人間はもっと便利に出来ていると?」


「不確実不確定でも想いは存在していますから!」

「不確実不確定を確実に確定を強いて何が残る?」

「・・・・・・・・・・」

「人間の尊厳を否定する行いだろう?」

「それじゃ社会が成り立たないんじゃ」

「暴力は最小限に納めようじゃないか」


「告白は必須ではない、と言いますか」

「共同責任に持ち込む詐術とは言える」

「言いきりやがった」


「好いた惚れたは自分だけのモノだろう。相手に背負わせてどーするよ?」




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/水際から30m海上/青龍の貴族】


俺の背後に佇む姿。


エルフっ娘が下。

彼女に跨がる、ちびっ娘二人。

フラフラしてる。


俺の既視感を刺激

――――――――――騎馬戦かな?


喫水線上のエルフっ娘。

ちびっ娘二人は海面上。

バランス取りにくそう。


なんで来たんだちびっ娘二人。

――――――――――よくぞ支えたエルフっ娘。


無理があるよね、だいぶ。

サイズと重量が、アンバランス。

二人まとめては、ちょっと。


ちびっ娘とはいえ背伸びすれば身長130cm近く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・には届かないが。


まあ、可能性の塊ですよ?

――――――――――俺の知ってる範囲でも幾らか?


ランドセルしか似合わない女も居ます。

無理は止めた方が良いとは言ったが

背負えなんて言わなかったのに。


被選挙権を得てからやり直し!

――――――――――って揶揄って悪かった。


選挙権を得たBBAにキョーミはね~

・・・・・・・・・・って人も世界には居ますが。


まあ競争相手が減るから良い。

当て馬が減るのもまたこまる。


何ごともほどほど。

お釈迦様も言ってるし。


――――――――――中道を征け――――――――――


ちびっ娘たちは大丈夫。

きっと大きくなるだろう。


エルフっ娘までいかずともColorfulくらいは。

気にしてないなんて言い張る必要が無いくらいに。


異世界の標準体型を考えるとね。

コーカソイド基準と考えれば判りやすい。


日本人の一、二割り増しとなる。

―――――――――個人差がありますとは慰めの言葉。


身長で言えば頭ひとつ。

サイズで言えば2カップ。


つまり将来、今日ではない。

今、ちびっ娘はちびっこいまま。


水泳は足が着く深さが必須。

水を掻いて歩ける深さは胸下。

水深を考えれば今完全水没。


身長と体重を考えたら、此処は出てくる場所じゃない。


とはいえ、ダメと言っても仕方なし。

言われて止まる子どもはいない。

もしいたら、周りの大人が無能の証。


弱い動物は相手の実力に敏感だからね。


コイツ使えない、と見切られたら?

子どもは相手にしなくなる。

端から観るとおとなしくなるんだな。


大人しくなる、って言い回し。

言い得て妙。大人になる、ってことだ。

周りに大人が居ないから自分がなる。


うちの娘たちには関係ない。


俺も居るし。

おねいさんず(陸上自衛隊の義勇兵)が居るし。

元カノ(軍閥の頭)もだ。


だから前に出てくる当たり前。


俺は人魚をカバー。

――――――――――ただいま救助中。

おねいさんず(女たち)は女の娘たちを見守る

・・・・・・・・・・近巻きにして救助準備。

元カノは首輪(マメシバ)を外せば吶喊出来る距離。

――――――子どものバイタル管理はマメシバの趣味。


万全だな。


ファンタジー(剣と魔法)サイエンス(銃砲毒ガス)並み。

これで民間人(子どもたち)に犠牲が出たら全自衛官切腹。

第13大規模集積拠点駐屯地は、動物園の檻並み。


それでも切腹が嫌だからメンバーを絞ったんだけどね?


俺の遠征に随行慣れした面子ら。

シスターズ&Colorful。

随行させんなって意見もあるが。


ちびっ娘が二人しかいない!


俺の管轄下にはけっこういるから。

港街には魔女っ娘の友達が13人。

盗賊ギルド頭目の娘(ちみっ子6歳)は別枠かな?


皆が遠足、いや遠征に行きたがったが、却下。


後で謝罪と賠償を求められるパターン。

それは掴み伏せて拗ねさせてなし崩す。

と言うわけで見事に暴走してくれたな。


お兄さんは君たちの無条件な俺への信頼が自慢々

・・・・・・・・・そのツケが女の子(エルフっ娘)に回って無ければ。


今いる、ちびっ娘二人を抱えたエルフっ娘。

十歳と十二歳児を丸抱えするエルフっ娘すごい。

オカンのアダ名は伊達じゃなかったリアルだった。


海水の浮力を利用すれば出来なくはないがお奨めしない。


水深で言えば俺の胸元。

エルフっ娘の首筋。

ちびっ娘なら軽く水没。


だからエルフっ娘が腕に抱えて上半身が覗く、ちびっ娘二人。


離れたところで、おねいさんずが救助準備。

危険と見なせば泳いで助け寄れる。

ちゃんとColorfulを遥か後方でキープ。

従ってくれるからシスターズ集中。

傍で立ち泳ぎすれば、すぐに手が届くけど。

泳ぎの波でバランスが乱れるかも。


側に立っていればいいんだが、おねいさんず(日本人女性)の身長じゃ水没するからね。


俺が人魚を水没させるために連れて来た、深み。

甘えてくる人魚が水面を越えない配慮は失敗。

普通、喫水線が口元に達すれば鼻呼吸も怪しい。


異世界標準でも長身なエルフっ娘だから足が届く。


ギリギリだが。

喫水線が首筋。

波は顎下止り。


エルフっ娘自身が歩くだけなら問題なかった。


歩くくらいなら泳ぐだろうけど。

二人が泳げないからフラフラ。

ちびっ娘たちを水面に置けない。


ちっちゃい二人の体重を支えるのは軽いだろう。


バランスを取るのは無理かな。

肢体を掴み慣れてない。

複数となれば、それ以前だし。


力一杯でも怪我したりしないよ?


十歳以上なら壊れない。

潰す曲げるは危ないが。

掌で掴むだけならOK。


落としても海面だから壊れないが。


溺れる危険性はある。

ちびっ娘二人は泳ぎが苦手。

慌てるだけで危ない。


とっさに呼気を求めて海水を気管に吸い込むヤツ。


ちょうど人魚の逆。

咳き込むせいでさらに浸水。

力ずくで咳を止めたりできんだろ。


エルフっ娘も判ってるな。


慎重にバランスを取ってる。

小学生の動く身体と体重だけなら。

波に乱れる海中移動の圧力。


判っているけど解らない、か。


泳げる、のは聞いてた。

訊くべきだった。

泳がせたことはないな。


必要ないしね。


海水浴が無い世界。

海戦河戦がレアな大陸。

独行が得意なエルフっ娘。


この娘は真っ当だ。


内陸の太守府暮らし。

河はあるが川に近い。

魔女っ娘を護る十年。


わざわざ水辺に近寄らせたりは、しない。


日本が異世界転移した甲斐がある。

俺が侵略戦争に駆り出された意味。

大人しい子どもに教えてあげよう。


安全な危険で得られること。




【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/波打ち際27m海面/青龍の女騎士団半円陣中央/青龍の貴族左側背/エルフっ娘の左胸/魔女っ娘】


わたしは思わずしがみついてしまいます。


ご主人様の胸丈に波間。

ねえ様は顔が出るだけ。

わたしたちには海の上。


ねえ様に抱き上げられなければ、とても此処まで来られません。


皆さん(おねいさんず)に止められました。

わたしも躊躇いました。

でも来ちゃいました。


本当に申し訳ありません。


まだ泳げませんし。

波に逆らえません。

移動すら侭ならず。


殺す以外を許さない青龍の皆さん(おねいさんず)が、死ぬことを奨めない由縁。


それでも安心は出来ます。

青龍の皆さん(おねいさんず)は止めなかった。

間違っていない、ってことです。


青龍として正しいことが、わたしのしたいことならば。

――――――――――また、ご主人様に諭されますね♪︎♪︎♪︎


だめ。

ダメダメ。

はんせいしなきゃ!


御命令通りに逆らえなくて申し訳ありません。




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/水際から30m海上/青龍の貴族】


俺は人魚を抱きながら、エルフっ娘を微笑ましく撫でた。


「「「ん♪︎」」」

「ヴぁ~~~~~~~~~~~~~~!」

「都度都度この世の終わりを顔演出しないでください!」


俺の代わりに背負ってくれた。

ちびっ娘二人はエルフっ娘の家族。

取ったりしないが、これは別。


御礼は形が無いものが一番。

・・・・・・・・・・(証拠)があると不味いよね?


知識。

――――――――――地球人類の。

便宜。

――――――――――国際連合&自衛隊の。

好意。

――――――――――第三者にこそアッピール。


使わなくても役に立つ

・・・・・・・・・・社会人の基本ですよ?


あ、ちびっ娘二人もね。

巨大浮き袋(国際標準規格Gカップ)をがっちりつかんでます。

そりゃ怖いわな。


完全に水没する深さ。

・・・・・・・・・・よしよし。


ちびっ娘はついで、じゃないぞ。

いつもながらの気遣いか嬉しい。

人魚にパーカーを被せてくれた。


ほぼ全裸だったから有難い。

――――――――――最初から?ではない。


浮上して俺に抱き付いた時は完全着衣。

・・・・・・・・・・紐みたいな、呼称ビキニ。


今は紐ビキニの紐、ってか本体?

―――――――――――それが先端に引っ掛かっていただけ。


全部、過去形。

・・・・・・・・・・どうしてこうなった?



暑いというのに。

マスクしてなくても暑いのに。

……大変っすねぇ。





コロナに対する意識が変ってきています。

それが良いのか悪いのか。

コロナ感染を公言する人が増えてます。


昨年まではネガティブキャンペーンの影響が色濃くありましたが。


「感染は怖くないけど感染すると風俗行ったみたいにみられるからやなんだよね」


とは、()()()()()納得の理由でした。

聴取したのは2020年ですけど。


一応、付言。

ウィルスにタイムスタンプはついていない。

発症によって感染が判明する。

無症状感染の時期は科学的に特定できない。


インフルエンザみたいに強毒性のウィルスはソレでアタリが付けられます。


ま、他にも、ウィルスの症状は免疫反応なので症状=増殖力なので無症状ってことは増殖力が皆無に近く感染しにくいから発症せずに免疫に潰されずに生き残り年単位で人の間を回遊するんですけど。


常在菌と言います。

ウィルスですけど。


で、コロナ感染に対するるネガティブキャンペーンの効力が無くなったんだろうな、と。

昔は感染者が出入りしたフロアを意味もなく消毒とか在ったんですけどね。

いまもやってるのかな?


そもそも乾いた指先で存在を維持できるウィルスってウィルス(遺伝子断片)じゃないですけど。


だから感染御証明書を保健所に依頼すると一ヶ月にヶ月待ちなんて言われちゃうんですね。


証明書があれば医療保険や雇用保険などで感染を金に換えられますから。

昨年までは証明書が勝手に送られてきて気が付かな渇人も多いってのに。

依頼しないと発行しないくらいのブームが起きてるって言わずもがなで。


つまりはそういうこと。


症状が無く。

風評被害もなく。

でもマスクはつける。


最後だけが利益(理性)に基づいた行動じゃないんですがどういうこと?



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