戦争は女の顔しかしていない/Self Justification!
【登場人物/三人称】
地球側呼称《元カノ/団長/だんちょー/一尉/一尉殿》
現地側呼称《青龍の女将軍/団長/主》
?歳/女性
:国際連合軍大尉/陸上自衛隊一尉。国際連合軍独立教導旅団団長。『俺』の元カノ。インドネシア軍ベテラン兵士の副長(褐色)、筋金入りの傭兵エルフ(白ローブ)。黒副、白副の二枚看板に支えられ、ドワーフやエルフに異世界人と地球人類が同じ戦列を組む、初の多世界複合部隊「黒旗団」指揮官。
身の回りや書類仕事はマメシバ任せだが、身だしなみや正服や戦闘服などの着こなしはこだわる。
バストサイズは国際標準規格でGカップ1/4。
エルフっ娘は同カップ1/3だが異世界ではブラジャーの概念が無いので無意味かも。
地球側呼称《三尉/マメシバ/ハナコ》
現地側呼称《マメシバ卿》
?歳/女性
:陸上自衛隊医官/三尉。国際連合軍独立教導旅団副官。
ほとんど死傷者がいない国際連合武力制裁活動における実戦緊急医療の最多経験者。治癒魔法と現代医学複合施術のパイオニアにして、異世界人への治療を目的とした医療行為のスペシャリスト。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・というところはあまり意識されていない。
関係ないかもしれないがバストサイズは日本標準規格でDカップなので国際規格で二段階差し引いてもA(無乳)扱いではない。
「法律も倫理も良識も気にしないクセにナニしないんです?」
「良識や倫理や法律を気にしてないと避けられんだろうが!」
【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場プライベートビーチ/砂浜/水際/青龍の貴族】
俺は正座する女 を視た。
・・・・・・・・・・武道館に相応しい所作。
背筋は素直にピンと伸びている。
不自然な矯正が生む歪さが無い。
膝を揃えて体重を分け重心統一。
良く鍛えられていても弱い、女の骨格をカバー。
体幹と重心を操作している。
それは決して安定では無い。
武道のものすごく高等技術。
戦闘機の格闘性能に例えれば解りやすいだろう。
安定させると動ける範囲が固まる。
不安定にすれば選択肢の制限が無い。
それをコントロールできれば自由自在。
これなら何時間正座していてもしびれまい。
――――――――――痺れる正座は正しくない。
元カノなら与える打撃を最大化して、受ける衝撃を最小化。
だから綺麗なんだよ身のこなしと姿勢と肢体のラインはな。
は、な。
格好良いのに。
魅力的なのに。
纏うオーラがダメすぎる。
教育が必要な女 。
教育に必要な女 。
愚か者から反面教師にバージョンアップ
――――――――――アップしてない?
俺が与える教育。
俺が求める教材。
まあ辻褄は合う。
解る前に判らせるところからが必要、って辺りオマエらは動物か。
肢体。
体力。
経験値。
機能美の使い方が死線にしか向かないのはなんでだ。
努力。
労力。
威力。
自覚なき迷子は助けを求めない
――――――――――存在自体が方向音痴。
そして花が咲いたような笑顔の使いどころ、も、間違っている、元カノ。
いい顔しやがってるが、其処でなぜ女の顔ばかり見まわすのか、オノレ。
同性に向けていい顔じゃないぞ男は俺しかいないとは言え仕方なくない。
「やーい!やーい!あわゃりゃん♪︎
――――――――――ひぁ」
グリグリと顔を踏み躙る。
今さら女の子たちの見本に為れとは言わんけれど、ドや顔になってどうする。
格好つけんかこのボケが。
女の子と称する気の毒な老女
――――――――――此処にはいない。
おねいさんずは同年輩の範囲。
女の娘たちの眼を常に意識するのは、当然なんだが
・・・・・・・・・・何故対等?
オマエは女なんだぞ!
相手を尊重する態で見栄も体面も相手も棄てる穀潰し、じゃあるまいに
――――――――――まあ、その取り分け大きく希少な欠点を役に立たせるけどさぁ。
玉に瑕って最悪だよね。
欠点がしかなければ目立たないのに。
美点の中だとそれしかないくらいの存在感。
太陽の黒点ぐらいに探しやすい。
いっそ指し示す手間が省けるくらいに。
見ちゃいけません!と同種なのに正反対。
見本になれたのは良かった好かった、善かったな。
女の子たちには観せていいのかいかんのか迷う。
こうなりたい、と思われない大人ってさぁ。
絶対、誇るな喜ぶな
・・・・・・・・・・悦んでるのは、まあ良いが。
「まあまあ♪︎だんちょーだって反省してますから赦してあげましょうよ?何があったか知りませんけど
――――――――――ぐひぁんぅぅぅぅぅぅぅ!」
あんまり暴力を振るわせないでくれないかな?
・・・・・・・・・・・アイアンクローは基礎教養。
プロレス技って安全だから使いやすいよね。
ブレーンバスターだって頭から落とさない。
危険だから相手の健康に配慮した死闘です。
所詮ショービジネスなんて言っちゃいけない、お約束。
戦争だって同じですよ。
誰も死なないようにした戦争。
―――――――――――昔々、両軍数万の大会戦で事故死者一名、死因は落馬。
戦わないことを前提とした装備。
・・・・・・・・・・・現代先進国あるある、最新兵器がコレ。
敵は殺すが敵には殺されない。
――――――――――――只今最中、異世界侵略戦争?真っ最中。
まあ御世界転移前からね、殺されるのは俺たちの役目じゃないんですよ。
貧富の差?
優劣の差?
強弱の差?
違う違う、ツイてただけ
――――――――――産まれた時代と場所で決まる。
賽の目。
甲羅の割目。
コインの裏表。
覆る可能性はない、今、みたまんま。
殺して良いのは、殺される覚悟が在る者だけだ!
・・・・・・・・・・なんて美しいんだろう。
子どものうちは、そう思っていてほしい。
殺して良いのは、殺されぬ用意をした者だけだ!
――――――――だったら、言い訳出来るんだけどね。
大人なら、その程度で良いんじゃないかな。
殺して良いのは、殺せる立場に産まれたからだ。
・・・・・・・・・俺が関与する要素は、まったく無い。
ショーの観客。
傍観者。
利益にだけの関係人。
殺される相手たちは?
獲物。
被害者。
主要キャスト。
だから忘れてるんだろうな。
――――――――――俺が誰を何人、殺させたか。
だから気に為らないんだろうな。
・・・・・・・・・・俺たちが何十万人殺したのか。
だから、気をつけないとな。
――――――――――殺人の禁忌は都市伝説だから。
ま、実際に殺すまで、気にならないとは気がつかない。
実際の人殺しなら判ったろうけど。
・・・・・・・・・・そうも言えない社会的要請。
意外に平気だったよ?
――――――――――怒られます。
手が震えました。
うなされます。
反省してまーす。
コレよコレ。
「わぁがぁがゃふゃい」
俺やコイツらみたいに日常的に殺人してると、躾が必要になってるし。
自分の命まで易くなるんだよ
・・・・・・・・・・安全を過信してるんじゃないぞ?
命そのものへの感覚が変わるんだ、困ったことに。
戦場で勇敢になる
―――――――――生きることが客観的に見えてくる、ということ。
だからコイツ、らは危なくなる。
そうはさせない、覚悟させよう。
お前らに殺される自由など無い。
まずはコレらから。
国際連合軍独立教導旅団のツートップ。
旅団長たる陸上自衛隊一尉が正座してるが顔は見えない足の裏
――――――――――現在進行形。
旅団長副官たる陸上自衛隊三尉は澄まし顔で微笑してた
・・・・・・・・・・過去形。
ノコノコ出てきた間抜けは見つかった。
掌一つに納まる小顔は容量不足を示してる。
ハードウェアの容量が不足。
ソフトウェアの工夫でカバー。
つまり一点突破型で目先の処理は大得意なのに、二手三手先はおろか周辺作業が留守になる。
メモリー不足ですね
・・・・・・・・・・女に良くある。
女が兵士に向いていると言われる由縁。
俺がニート以外に向いていないと言う理由。
ハードウェア容量を無駄に食うだけのソフトウェアを山ほど入れるわ。
ソフトウェアが競合を引き起こしてメモリーをパンクさせるわ。
つまり並列処理型で隙がないのに器用貧乏。
俯瞰しか見えずに足元が危なかっしいって付き合いのあるなし問わず女全般には怒られますが。
向き不向きは可能不可能じゃない。
仕事は出来ますけどね。
機械的反復でしかないから楽しくはないけど。
しかも仕事の半分以上を停止させても社会は困らない。
理論的には百年以上前に実証されてましたが。
仕事が出来るなんて言い訳にならんわ。
異世界転移で本当に止めたら誰も困らなかったという
・・・・・・・・・・百年の血と汗と涙にカンパイ!
そんな新しい生活様式に馴染んでるみんなと、ここにいる皆は違う。
意義がある人殺し。
――――――――――と、その予備軍。
ここにいる彼女たちは人を殺したことがないんだから
・・・・・・・・・・傷付けたことも無いよね。
訓練で殴っても怪我はさせない、しても事故。
どんな猛訓練でも殺意はおろか害意すらない。
折れた。
折った。
そこに差がなければ?
死んだ。
殺した。
そこにも差はないだろう。
――――――――――ではない、と教えられている彼女たちは気付けない。
最前線に立つことはない女性自衛官。
最前線で遠い標的に攻撃動作する自衛官。
最前線の人殺したちがしくじると補充される。
あまり、お勧め出来ないから、そうしよう。
なんの支障もなく日本に帰れますように。
そこで打たれるべきは勝手に出てきた釘二本。
顔を手放して砂浜に放り出したらすぐ正座。
鍛えてはあるが普通の女サイズの肢体は軽い軽い。
掴まれると踏ん張りが効かないのは女子どもで皆同じ。
同じ言葉が通じるか?
「痛かったでーす!」
胸より小さい。
胸より大きい。
「おっきいことは好いことよね!」
「エルフさんを視て言えますか?」
「互角だけど大きさだけだから互角なのは!」
「戦力だけで勝てると思うからヤられない!」
我慢しました危なかったけど。
日本国内で在ったらヤっている処であった。
それどころじゃなかったしね。
非同好者からの苦情を捌くのが大変だが。
今ヤればその程度じゃ済まん。
「アンタの作戦でしょー!」
「だんちょーの決断です!」
敗戦責任の擦り合いから内紛って何処の敗戦国かな?
「いっちばん好みな女をぶつければ勝てるって言ったじゃん!」
「たいちょーは野戦が得意って言ったのはだんちょーです!」
誰が得意か以前に得意って思ったがあれはウソである。
脱力してる肢体を担いで捕まらずに逃げ切るのが得意。
「普通ヤるよね!」
「なら俺はやらん」
「フランス人か!」
みんなが右向きゃオレ左、ってフランスの伝統。
左に三回曲がらせるには、もういっかい踏むか。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ご主人様!」
タメが長い魔女っ娘、発言を許可。
「わたし、から。いいですか?」
「え"」
「ねえ様、致し方ありませんわ」
「ありがとうございます!」
ほんとーに便利だな何も言わずに会話が進む。
「結婚してくれるのねありがとう!!!!!!!!!!」
「断る」
「そーいうとこですよそーいうとこが似てますよね二人」
女とは話が通じないのは、口説く時に必要ないから。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よろしいでしょうか?」
魔女っ娘のターン!
子供に「マスクを取ってい良い」と言うと取らないそうですね。
そりゃオマエが付けてるからだろーが(笑)。
しかも「政府が良いって言ってるから取っていいんだよ」って。
ほんとーに頭が悪いって怖い。
道理。
理屈。
科学。
……政府の要請が全てだってよ。
子供にマスク姿を見せること自体が人間を損なう「みんな」を発生させるというのに。
いや既にここまで狂気に満ちた物語が普通に語られてる時点で精神病院隔離病棟の中に放り込まれてる感でいっぱいです。
こんな惨状を招いた挙句、子供の異常行動を前に首をくくらない虫けらの羞恥心や如何に?
私には観察対象でしかありませんが。
わたしはせめて幼い子供たちを護る為に外出に勤しみましょう。
当然、ノーマスクで。




